2016/08/11 - 2016/08/11
612位(同エリア1497件中)
ニッキーさん
箱根旅行2日目は朝から2つの美術館を見てきましたが、最後は私の希望で仙石原の箱根湿生花園とススキ草原を見に行きました。
実は私、住んでいるマンションのガーデニングクラブに入り、マンション花壇の植栽や手入れに夢中になっていまして・・・。
ついに今年に入ってガーデンコーディネーターの資格も取りました。
植物、特に花を見ることがマイブームなんです。
湿生花園もススキ草原も屋外を相当歩くことになるため、天気がネック。
雨はもちろん困るけど、天気が良すぎても大変です。
この日は幸い曇りがちのお天気で助かりました。
仙石原のススキ草原は近年知名度が高まってきていて、ススキの穂が銀色に輝く10月11月のベストシーズンにはかなりの混雑になるそうです。
私たちが訪れたのは夏の真っ盛り。
ススキはまだ穂も上がっていませんでしたが、青々とした草原もなかなかきれいでした。
人っ子一人いないススキ草原も良かったです。
これが箱根旅行最後の旅行記になります。
どうぞご覧ください。
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今回の旅程:
★印は本旅行記で取り上げた部分
一日目 8月10日(水) 箱根登山列車
大涌谷(おおわくだに)
芦ノ湖海賊船クルーズ
箱根関所
箱根神社
強羅温泉「ホテルマロウド箱根」泊
二日目 8月11日(祝) ポーラ美術館
箱根ガラスの森美術館
★箱根湿生花園
★仙石原のススキ草原
- 旅行の満足度
- 3.5
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箱根ガラスの森美術館から観光施設めぐりバスSに乗って箱根湿生花園へやって来ました。
箱根湿生花園は、湿原や湖沼など水湿地の植物を中心とした植物園です。
箱根仙石原湿原の植物が見られるのかと思ってやって来たのですが、実際にはもっと大規模に整備されていて、全国の湿地帯の植物を中心に、低地から高山まで日本各地の植物が集められていました。
園内には遊歩道が整備され、40分ほどで一周できるようになっています。
入園料は700円。箱根フリーパス提示で100円引きになります。箱根湿生花園 公園・植物園
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どの季節に訪れるかによって、咲いている花が違います。
8月は花の少ない季節ですが、ヤマユリがみごとに咲いていました。
ヤマユリは日本特産のユリです。
一輪の花の直径は20センチ以上。
ユリの中でも最大級の花を咲かせる豪華なユリです。
こんな花が山の中に自生しているなんて、驚きですよね。
豪華で美しい花を咲かせる園芸種オリエンタル・リリーは、このヤマユリがヨーロッパで品種改良され生み出されたユリです。
その代表格がユリの女王「カサブランカ」です。 -
園内は植物の生育環境ごとに大まかに区分されていて、順路に沿って歩くと、低地から高山へ、初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見て回れるようになっています。
まずは、「落葉広葉樹林区」。
遊歩道は雑木林の中を進みます。 -
林から草原に出て来ました。
ここは「ススキ草原区」。
この季節はコオニユリが全盛期を迎えていました。
コオニユリが草原の中にこんな風にして咲いているのだということ、初めて知りました。
ただ、日頃品種改良された豪華なユリをたくさん見ているせいで、コオニユリは小さくて、ちょっと貧弱に感じました。 -
「低層湿原区」
川や湖沼の周辺の湿原の植物が見られます。
やっぱり水辺の景色はいいですね〜。 -
スイレンやショウブ・・・。
ギボウシは花茎を伸ばし、花を咲かせています。
手前の島にはクリンソウの群生があります。
サクラソウのような花が咲くのですが、花は5月〜6月に咲くため、今は咲いていません。 -
ハグロトンボが葉にとまっていました。
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沼の眺めというのは美しいものですね。
夏の暑い時期でも癒されました。 -
シシウドの花。
線香花火がパチパチ開いたような美しい形状をしています。 -
ミソハギが花をいっぱいにつけています。
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沼に生えている植物は「コウホネ」といって、スイレン科の植物です。
クワイを小さくしたような葉をしていて、とても見映えの良い水生植物でした。 -
「岩場植物区」
涼しげな滝の流れがありました。 -
キキョウの花が楚々と咲いています。
花が南を向いて咲くため、どの花も遊歩道に背を向けて咲いています。
こっちを向かせたいけれど、植物に手で触ってはいけないことは、植物園や国立公園の常識です。
「こっち向いて〜」と言ってみたけど、風一つ吹かないので、花はそよぎもしませんでした。(^_^;) -
さ、奥へずんずん行きましょう。
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ハス池もありました。
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ハスが開くのは午前中です。
午後はやっぱりだめですね。 -
「仙石原湿原区」の池。
ここのコウホネは一層みごとです。
所々に小さな黄色い花が咲いています。 -
カワラナデシコの花。
うちのマンション花壇にも植えています。
日本に自生している花だから、日本の気候に合っていて強いです。
ここでは楚々とした風情ですが、うちのマンション花壇では大株になって、ぎっしりと花をつけています。 -
「仙石原湿原植生復元区」の眺め。
これまで見て来た所は植物園として全国の植物を集めて植栽していました。
それに対してここは、仙石原湿原本来の姿がわかる場所です。
この辺りは標高650メートル。
さすがに暑さは平地よりしのぎやすいです。
よく見ると、草原の中にコオニユリ、キキョウ、ギボウシ、トラノオなどが咲いています。 -
向こうの山の麓にきれいな緑の草原が見えます。
あれはいったい何でしょう?
もう少しよく見える場所へ移動してみます。 -
緑の草原がもっとよく見えるようになりました。
ゴルフ場でもないですし、ただ青々した草原が広がっています。
実はあそここそ、後で見に行くつもりをしていたススキ草原だったのです。 -
「湿生林区」
ハンノキの林の中に2万株のミズバショウが植えられているというのですが・・・
あらら、8月のミズバショウは黄色くなった葉っぱだけでした。
本来、ミズバショウは箱根には自生していません。
尾瀬などの自生地では5月〜7月に咲きますが、箱根湿生花園では4月頃に咲くのだそうです。 -
私がここへ来たかったのは、マンション花壇に何を植えるか、花選びの参考になるかと思ったからなのですが、この時期は咲いている花が少なく、あまり花壇の植栽プランの参考にはなりませんでした。
でも、湿原あり林ありの木道を散策して、ちょっとしたトレッキング気分が味わえました。 -
曇り気味の涼しいお天気で本当に良かったです。
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ミズゴケの間にサギソウが咲いていました。
まるでシラサギが舞っているような花です。 -
一周して戻って来ました。
ここは外国の山草や園芸種が植えられた区域です。
池の中に紫色の花を咲かせているのは「ポンテデリア(アメリカ水葵)」。 -
「世界の食虫植物展」をやっていました。
奇妙な形の食虫植物がいっぱい。
植物のくせに生き物を捕まえるなんて、大したものだ〜。 -
補虫袋を持つ「ウツボカズラ」。
虫がうっかり袋の中に落ちると、壁がつるつるで出られないのでしたね。
他にもハエトリグサやモウセンゴケが展示されていました。 -
ここはお父さんたちが夢中になっていました。
子どもに熱く語るお父さん。
子どもは「お父さん、早く行こうよ〜」って言ってました(笑)。
私もお父さんの気持ちがわかります。
息子たちが子どもの頃、家で鉢植えのハエトリグサを育てていましたから。 -
最後にソフトクリームを食べてひと休みしました。
さ、この後はススキ草原を見に行きます。
地図を見ると歩いて行けそう。
バスも通っていないので、歩いて行きます。 -
人が歩いていないので、道が合っているかどうか不安だったけれど、歩いて20分ぐらいでこの景色が見える所へやって来ました。
湿生花園から見えていた青々した草原、それがススキ草原だったことがここへ来てようやくわかりました。
「これがそうだったのか〜!」 -
道路の手前に歩道があったので、歩道が行き止まりになる所まで歩きました。
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途中までは道路をはさんで左右にススキの原っぱが広がります。
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遠くから見ると柔らかそうな緑の草原も、近くで見るとやっぱりススキ。
触ると手が切れそうな葉っぱです。 -
ススキの穂が上がって、ここが一面金色や銀色に染まったら壮観でしょうが、夏の青々したススキ草原も素敵でした。
この時期、人出はほとんど無く、観光客は一組見かけただけでした。 -
この時は気づかなかったのですが、帰りのバスでここを通った時に、ススキ草原の中に散策路があり、中を歩けるようになっていることに気づきました。
よく見ると、この写真でもススキ草原の左右に散策路が通っているのがわかります。この時は観光客がまったくおらず、気づきませんでした。誰かが歩いていれば気づいたのでしょうが。
後で次男に箱根へ行ったことを話したら、「ススキは見た?」と。
次男夫婦も箱根へ旅行した際、近くの駐車場に車を停めて散策路を歩いたそうです。
15分ほど歩くと行き止まりになっているので、帰りも同じ道を歩いて戻るのだそうです。 -
私たち、この時は散策路に気づかず、道路からの眺めだけで満足して帰ることにしました。
というか、この頃からぽつぽつと雨が降り始めたのです。
とにかくこんな美しいススキ草原は初めて見ました。
仙石原湿原とススキ草原の景観維持するため毎年3月に山焼きを行っているそうです。
そうでしょうね、そういうことをしないとこの美しさは保てませんよね。 -
仙石高原バス停から箱根湯本行きのバスに乗り、一気に山を下りて帰ります。
箱根湯本まではバスで55分程かかります。
私たちは座れましたが、途中、いろいろな観光地を通るので、どんどん人が乗って来て、最後はステップにまで人が立つ混みようでした。 -
早川に沿って山をどんどん下りて行き、箱根湯本に近づくと渋滞が発生していました。
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箱根湯本の町。
ここだけでも日帰り温泉やショッピングなど、楽しむ所はたくさんあるのですが、私たちは観光する時間がなかったな〜。
また次の機会ですね。 -
箱根湯本駅でお土産を買いました。
箱根フリーパス提示で5パーセント割引きになりました。
キャリーサービスでホテルから送っておいた荷物を受け取って、小田急ロマンスカーで帰ります。 -
2日間の旅行中、お守りのようにポケットに入れて回った箱根フリーパス。
大活躍でした。
これがあったおかげで一々切符を買う手間も省け、乗り降り自由、料金割引きサービスも受けられて、便利でした。
新宿からの2日間有効パス一枚5,140円に対し、実際に乗った乗り物の運賃と観光施設・ショップでのフリーパス割り引き分を合計すると、一人9,025円になりました。
4,000円近くも得した計算です。
小田急ロマンスカーの特急料金(新宿から片道890円)だけは適用外ですが、
フリーパスは箱根旅行の頼もしい助っ人です。
箱根の自然、歴史、美術館を満喫した2日間でした。
魅力的な美術館もたくさんある箱根。
交通も便利なので、また行きたいです。
(初めての箱根 終わり)
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