2016/08/10 - 2016/08/10
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ニッキーさん
夫から、今年の夏休みは箱根の美術館へ行ってみないかと提案がありました。
東京からの観光や温泉旅行でよく耳にする「箱根」。
駅伝でも有名ですが、私は行ったことがありませんでした。
美術館もあるのですね。
箱根と言えば、火山活動のため立ち入りが制限されていた大涌谷(おおわくだに)へのロープウェイが再開されたというニュースを聞いたばかりです。
それはグッドタイミング。
待ってましたとばかり、ガイドブックを買って来ました。
そうしたら、温泉・大涌谷の他にも箱根には見どころがたくさんあるではありませんか。
美術館も、「ポーラ美術館」「彫刻の森美術館」「ガラスの森美術館」「星の王子さまミュージアム」「ラリック美術館」などたくさんあることがわかりました。
名前を聞くだけで今までよく知らなかった「箱根」。
こんなところだったのですね~。
ホテルは夫が手配。
私は時刻表とにらめっこして2日間でどれだけ回れるか、もっぱら旅程を考えました。
本旅行記は一日目の前半、箱根旅行記4編の(1)です。
新宿出発から箱根到着、大涌谷を見て観光船で芦ノ湖クルーズを楽しむところまで。
大涌谷の地獄を思わせる眺めは圧巻でした。
もう一つ、おもしろかったのは、小田急ロマンスカー、箱根登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船クルーズといろいろな乗り物に乗れたことです。
箱根は乗り物が楽しい・・・そんな印象が残りました。
では「初めての箱根(1)」、ご覧ください。
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箱根旅行で便利なもの:
まず、見つけたのが「箱根フリーパス」です。
箱根エリアのほとんどの乗り物が何度でも乗り降り自由になるうえ、新宿から買っておけば、箱根までの小田急線往復にも使えます(ロマンスカーは別途特急料金片道890円が必要)。
私たちは新宿からの2日間有効のフリーパス(5,140円)を買いました。
もう一つが[「キャリーサービス」。
有料ですが、箱根湯本駅で荷物を預けると夕方までに宿へ運んでおいてくれるという便利なサービスです。
逆もできます。
宿で荷物を預けると、帰りに箱根湯本駅で受け取れるのです。
私たちは帰りにこのサービスを使いました。
箱根フリーパスを持っていれば、料金が100円引きになります。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~
今回の旅程:
★印は本旅行記で取り上げた部分
一日目 8月10日(水) ★箱根登山列車
★大涌谷(おおわくだに)
★芦ノ湖海賊船クルーズ
箱根関所
箱根神社
強羅温泉「ホテルマロウド箱根」泊
二日目 8月11日(祝) ポーラ美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根湿生花園
仙石原のススキ草原
- 旅行の満足度
- 4.5
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-
箱根へ行くには新宿から小田急線で行く手と東京駅からJRで行く手がありますが、私たちは新宿から小田急線で行くことにしました。
小田急線で行くと、新宿から箱根フリーパスが使えるからです。
(ロマンスカー利用時は特急券890円を別途購入の必要あり)
午前7時27分発の小田急ロマンスカー「はこね83号」に乗車。 -
箱根フリーパスを買ったら、こんな冊子がもらえました。
これ、列車や海賊船の時刻表はもちろん、バスの詳細な路線図から路線ごとの時刻表まですべて載っています。
スマホで乗り継ぎを調べる手もあるけれど、一目で路線図や時刻表が見られるのはやっぱり便利。
2日間、ぼろぼろになるまで使いました。 -
朝食も食べずに家を出て来たのでお腹がすきました。
私はおにぎり、夫はサンドイッチを買って車内で朝食です。 -
さあ、ここから旅の始まりです。
-
向かって右側の眺め。
富士山は見えなかったけれど、右側の席を取っておいて良かったです。
左側の席には午前中の日が差すため、座った人はほとんどカーテンを閉めていたからです。 -
箱根湯本駅に着いたのは午前9時01分。
箱根登山鉄道に乗り換えます。
9時05分発の連絡列車がちゃんと待っていました。
乗り継ぎの便が良いというのは助かります。
列車はまだすいていました。
早起きした甲斐があります。
幸先いいぞ〜。
箱根登山鉄道は日本一の急勾配を登る山岳鉄道です。
そのため3回にわたって進行方向を変えながらジグザグに進むスイッチバック走行を行います。
そうそう、昔学校で習った覚えがあります。 -
急カーブもありますよ〜。
ここは、さっき渡ったばかりの出山鉄橋を振り返って見ることのできる絶景ポイント。
ここで列車は一旦止まり、車内には説明アナウンスが流れます。
さすがは観光列車。
絶景ポイントで止まってくれるんだと思ったら・・・ -
ここで最初のスイッチバックを行うのでした。
進行方向を変えるため、運転士さんと車掌さんが前後交代します。
写真は後ろへ向かう運転士さん。
こんなことを計3回やります。
その度に運転士さんと車掌さんが入れ替わるので、車内の誰かが言いました。
「2人とも運転できるようにしておけばいいのに」
ま、確かにそれはそうですけれど。(*^_^*) -
カーブが多いので、列車はうねうね曲がりながら進みます。
おかげでこんな写真が撮れました。
箱根登山鉄道、おもしろかったです。 -
強羅駅で箱根ケーブルカーに乗り換えました。
乗り換え時間が3分しかない中、ボストンバッグを大急ぎでコインロッカーに入れました。
強羅温泉に宿泊予定なので、夕方また強羅駅へ戻って来るからです。
フリーパスを駅員さんに見せるだけで改札を通れるので、切符を買う時間が節約できて良かったです。
この写真は公園上(こうえんかみ)駅にさしかかった時に運転席越しにケーブルカーの前方を撮ったもの。
プラットホームの待合室が傾いているように見えますが、傾いているのはホームと線路の方です。
前方にケーブルカーのすれ違いポイントの複線部分が見えています。 -
下って来た列車とすれ違います。
ケーブルカーって上り列車と下り列車がつるべ式に引っ張り合っているんですよね。 -
早雲山(そううんざん)駅に着きました。
この辺りの駅名表示には標高が書いてあるので、よくわかっていいです。
箱根湯本の標高は96メートル、強羅は541メートルでした。
ここで750メートルですかぁ。
ずいぶん登って来たのですね。 -
今度はロープウェイに乗り換えます。
これも箱根フリーパスが使えます。
箱根ロープウェイは火山活動の活発化により一部の区間の運航を停止していましたが、火山ガスの濃度が下がってきたため先月全線開通したばかりです。
大涌谷は箱根観光の中心。
観光客が戻って来て、関係者は胸をなで下ろしていることでしょう。 -
ロープウェイ乗車の際、メディカルシートなるものを配っていました。
火山ガスが心配な場合、口や鼻を覆ってガスを吸わないようにするためのもの。
厚手の紙おしぼりのような物です。
ロープウェイの中まで硫黄の臭いがしてきましたが、気分が悪くなるほどのものではなく、私たちは結局使いませんでした。
大涌谷で黒たまごを食べるのに、おしぼりとして使わせてもらいました。 -
右手、明星ヶ岳の頂近くに大文字が見えました。
8月16日には大文字焼きが行われるそうです。
箱根ロープウェイは眺めは抜群なんですが、一つ誤算がありました。
それはゴンドラ内にエアコンが無いということ。
ロープウェイだから当たり前ですよね。
天窓は開いているのですが、暑くて・・・。
ゴンドラ内に自由に使えるうちわが置いてあったので、借りてバタバタ扇いでました。 -
早雲山駅を出てしばらくは緑の林の上を進みます。
それが前方に見える尾根を越えたとたん、景色は一変します。
地面がどーんと低くなり、ゴンドラは高さ130メートルの谷の上に乗り出して行きます。 -
そして見えたのがこの眺めです。
昔は「地獄谷」と呼ばれていたという荒涼とした眺め。
これが大涌谷かぁ。
イオウ臭がゴンドラ内まで漂って来ます。 -
採石現場みたいな眺めです。
実際、昔は硫黄の採掘が行われていたそうですが、現在見えている斜面の段々は山崩れを防ぐためなのだそうです。
階段や排水溝、パイプが縦横無尽に走っています。
所々に塔も建っています。
後になってジオミュージアムの資料で知ったことなんですが、温泉造成塔という装置の中で温泉成分を含んだ火山性蒸気を使って温泉を造り出し、さらに大涌谷に湧き出ている天然温泉を混ぜ合わせて近くの温泉へお湯を供給しているそうです。 -
怖いような眺めです。
硫黄の黄色い色が火山ガスの危険性を感じさせます。 -
ロープウェイの大涌谷駅に到着。
「大涌谷 標高1044メートル」の表示板。
外国人観光客も多いです。
欧米人グループがここで記念写真を撮っていたので、こりゃいいわと私たちも真似して一枚。 -
谷を見下ろすと・・・
-
噴煙がもくもく。
すごい眺めです。 -
「箱根 再始動」と書いたのぼりがたくさん立っていました。
観光に携わる皆さんの意気込みが伝わってくるようです。 -
歩いて駐車場の方へやって来ました。
この左手に富士山が見えることもあるそうですが、この日はほとんど見えませんでした。
夏場は仕方がないですねー。 -
2900年前にマグマが盛り上がってできたという冠ヶ岳(かんむりがたけ 標高1409メートル)。
おもしろい形です。
その麓に噴煙地の方へ向かう「自然研究路」と呼ばれる遊歩道が見えます。 -
ズームしてみると、遊歩道が続いているのがわかります。
本来散策できるのですが、今はまだ危険ということで立ち入り禁止になっていました。
ロープウェイの全面開通と共に遊歩道も解放されたのかと思っていたので、これはちょっと残念でした。 -
大涌谷へ来たら、絶対に食べようと思っていたもの。
温泉でゆでた黒たまごです。
1個食べると寿命が7年伸びるそうな。
5個入りだったので、2日間かけて私2個、夫3個食べました。
相当長生きできそうです(笑)。
中身は普通のゆで卵とたいしてかわりませんでしたが。 -
うわぁ、駐車場の向こうにいる人たち、すごい煙に囲まれてる〜!
(@@
危なくないのでしょうか? -
「ほらあの人たち、すごーい」と言って近くへ行ってみたら、実際は噴煙との距離はかなり離れていました。
遠くから見ると距離が凝縮して見える現象のいたずらでした。
良かった〜。
(ちょっとがっかり) -
帰りに見たら、黒たまごに並ぶ人々の行列がすごいことに。
私たちの時はほとんど待たなかったのに。
やっぱり、旅は早め早めに行動するのが得ですねぇ。 -
最後にジオミュージアムというのに入ってみました。
1年3か月ぶりの再オープンを記念して8月末まで入場料無料になっていました。
箱根の地形ができた歴史を知ることができました。 -
再びロープウェイに乗って、今度は山の反対側、芦ノ湖側へ下ります。
-
ここからも絶景です。
-
姥子(うばこ)駅を経て終点の桃源台駅まで行きます。
姥子駅でロープウェイのドアが一旦開くので、条件反射で降りそうになりました。
ここのロープウェイは途中下車も可能なんです。
まるで路線列車みたいですね。 -
ロープウェイの桃源台駅に着きました。
海賊船はここから出航します。
ロープウェイでずいぶん降りて来ましたが、この辺りの標高はまだ741メートルもあるんですよ。 -
海賊船乗り場を見渡す桃源台ビューレストランでお昼を食べました。
セルフサービスのお店です。
外国人も多かったですが、おもしろいことに、日本人は洋食っぽいものを食べ、外国人は丼物やうどんなど和食を食べている人が多かったです。
私は特製ハンバーグランチ。 -
夫はカレーライス。
フリーパス提示で5パーセント引きになりました。 -
桃源台12時40分発の海賊船に乗りました。
芦ノ湖のクルーズを楽しみながら、縦断します。
ここもフリーパスが使えます。
結構混んでいたので、昼食を後回しにしてもう一本早い船に乗れば良かったかもしれません。
ここまで早い出足で回って来たのに、ゆっくりお昼ご飯を食べている間にすっかり人々に追いつかれてしまったようです。 -
船内の様子。
海賊船の船長。
一緒に写真を撮るのにいいですね。 -
こんなの見つけました。
なんで足だけ?
変な絵、と思っていたら・・・ -
おお、すごい!
柱を斜めから見ると、足が飛び出して見えるのでした。
平面上に描かれた絵です。
どうしてこんな風に見えるのか、近くで見てもよくわかりません。 -
混んでいる中、なんとか2階に席を見つけて座りましたが、景色がよく見えないので、結局3階の屋根付きデッキへ出ました。
あんな所にも誰かいますよ〜。
500円(フリーパス所持者は400円)払えば特別船室が利用できるので、後から考えるとその手もあったと思います。
船室だけでなくデッキも仕切られていて、特別船室の人はデッキでも前方の良い場所から見られるのです。 -
デッキへ出ると風を受けて涼しいし、景色がよく見えます。
湖の中に小さな鳥居が見えます。
あの向こうに九頭竜神社本宮があるのでしょう。 -
湖の上を別の黒い海賊船がゆっくり進んで来ます。
正面の山は駒ヶ岳。
頂上へ登るロープウェイが見えます。
これは絵になる眺めです。 -
宮殿みたいな建物があります。
何かと思って地図で調べたら、純和風旅館「竜宮殿」ですって。 -
丘の上にゴルフ場があります。
芝の緑がきれいです。 -
岸辺の建物はガイドブックで見て知っています。
庭園のつつじが有名な「小田急 山のホテル」です。 -
奥に元箱根が見えて来ました。
岸近くに見える鳥居は箱根神社のものでしょう。
箱根神社へは後で行くつもりです。 -
私たちはこちら、箱根町で下ります。
30分ほどのクルーズでした。
箱根って、登山鉄道ありケーブルカーありロープウェイあり船ありで、乗り物がとてもおもしろかったです。
この後、箱根関所、箱根神社と回るつもりです。
その様子はまた次の旅行記で。
〜初めての箱根(2)へ続く〜
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ねいちゃさん 2016/08/22 03:37:46
- 箱根八里は馬でも越すが・・・・の箱根にお邪魔します。
- ご無沙汰しております。
夏もいよいよ終盤ですけど、毎日暑い日々が続いていますね。
台風も接近しているようなので、お気を付けくださいませ。
というわけで、今回は箱根編にお邪魔します。
小学生の頃一度親に連れられて強羅に行ったことあります。
その時たぶん同じロープウェイにも乗ったような記憶もあるんですよ。
詳細はすっかり忘れてしまいましたが
そん時、わずかに富士山の山頂が見えたのを、強烈な印象として今でもはっきりと覚えています。
小さい頃にあちこち見せることは大切だな〜と思うのも、この時の経験がもとになっています。
そんな経験が「富士山をちゃんと見なきゃ」って動機にもなりますからね。
相変わらずの、たおやかなニッキー節に、心癒されながら楽しませていただきました。
驚きを素直に驚きとして表現なさる術に、ふっと笑みがこぼれます。
今年の夏は、白浜と会津に行ったんです。
白浜の旅行記はすでにUPしてて、孫旅でしてお恥ずかしい内容となっておりますが、もしよければご覧ください。
会津編は現在鋭意作成中、語ること多すぎて遅々として進んでおりませんが
会津若松城へはニッキーさんも行かれましたよね、参考にさせていただきました。ありがとうございます。
まだまだ暑い日が続きます、どうかお体を大切に。 ねいちゃ
- ニッキーさん からの返信 2016/08/22 17:53:57
- RE: 箱根八里は馬でも越すが・・・・の箱根にお邪魔します。
- ねいちゃさん、こんにちは。
オリンピック終わってしまいましたねぇ。
今日は台風が千葉に上陸。
外は雨と風でまだごうごういってます。
母を病院へ連れて行くはずでしたが、暴風雨のため延期しました。
ねいちゃさんも子どもの頃に箱根へ行かれたことがあるんですね。
富士山が見えたら最高でしょうが、私たちが行った時は麓の稜線がうっすらと見えるだけでした。
夏場はそんなものですね。
白浜の旅行記をアップされているのは知ってたんですが、自分が書く方に追われていてまだ拝見していません。
お孫さんと一緒の旅だったんですねー。またそのうちお邪魔します。
会津若松城へは実は2度行きました。
2度目はミステリーツアーの中で立ち寄ったので、旅行記をアップしませんでした。
4トラは地域の入力が必須なので、行き先がわかってしまうと、後のツアーに参加する人にミステリーじゃなくなってしまうでしょう?
もう2年経っているので、時効です。
でも、2度行ったのでよく覚えていますよ。
天守の見学者入り口を入った所に昔塩を備蓄していたことも、2度目に行って思い出しました。
初回見落としたもの(「荒城の月」の歌碑)を見つけたりもしました。
私も箱根の続きを書かねば・・・。
お互いがんばりましょう。
ニッキー
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