2016/07/29 - 2016/07/29
946位(同エリア1583件中)
ニッキーさん
妹と、国立新美術館で開催中の「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」へ行って来ました。
ルノワールは日本でも人気の画家なので、展覧会は混雑が予想されます。
同じ観るならすいている時間帯を選びたいもの。
夜間開館する金曜夕方ならすいているかもしれないと、金曜午後の遅い時間を狙って行きました。
先に遅めのランチを食べて、「ルノワール展」には午後遅い時間に入る作戦です。
結果的にはランチがすいすい運び、思っていたより早い午後3時に展示室へ入ったため、金曜午後を狙ったメリットが生かせず結構混んでました。
まあそれでも、絵が見えないほどの混みようではなく、ルノワールが描いた幸福な絵の数々を十分楽しんで来ました。
ランチを取った館内のレストラン「ポールボキューズ」のお料理や雰囲気も良く、満足の美術鑑賞となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
-
妹と乃木坂駅で落ち合い、駅でルノワール展のチケットも買って、国立新美術館へやって来ました。
この美しい建物に入っただけで、私はテンション上がります。
午後2時、「ルノワール展」をやっている第1展示室の出口から続々と人が出て来ます。
うわぁ、やっぱり混んでるんだな〜。
私たちは混雑を避けるため、「ルノワール展」は後回し。
先に遅い昼食を取ります。 -
今日のランチは向こうに見えるあそこ。
館内3階に突き出した素敵なフレンチレストラン「ブラッスリー・ポールボキューズ・ミュゼ」です。 -
このレストランへは過去に2度来たことがありますが、どういう訳かこれまで通されたのは入口を入ってすぐのテーブルばかりでした。
その席はその席で「館内が見下ろせて眺めが良い」という利点があるのですが、一度ぐらいは奥のテーブルへも行ってみたい。 -
レストラン入口近くから見た1階のカフェ・コキーユ。
セルフスタイルみたいです。 -
さすがにこの時間になるとレストランも混んでおらず、5分ぐらい待ってすぐにテーブルに案内されました。
今回は奥の窓際の席でした。
やった〜!
隣りのテーブルとの間隔は狭いですが、初めての窓際の席です。 -
このロゴを見ると嬉しくなります。
お気に入りのレストランなんです。
私たちはランチのブランコースにしました。
(\2,200 税別) -
リエットとフランスパン。
パンは時間が経つと固くなるので、温かいうちにリエットを塗って食べます。
リエットが美味しい。
パンの取り皿は出て来ないので、パンを手でちぎる際、皮がパラパラ落ちるけど、仕方がありません。 -
この席、いいです。
窓からは六本木ヒルズ森タワーと東京タワー(左の方)が見えました。 -
メインディッシュ。
私は「子羊のトマト煮込み クスクスと季節の野菜添え」。
ホロホロになるまで煮込んだ子羊のお肉がおいしいです。
「クスクスはパスタの一種です」とスタッフから説明がありました。
パンが固くなる前に食べようと、メインディッシュが出る前に食べてしまったら、それを見たスタッフがさっとパンのお代わりを持って来てくれました。
なんと、丸々もう一籠!
ちょっと嬉しい。
リエットのお代わりは出て来ないので、今度はお皿のソースをつけて食べることにします。 -
妹のメインは「真鯛のプランチャーソテー 香草風味のブールブランソース」。
写真を撮ったら、カメラレンズのせいで、なんだか巨大に写ってる〜(笑)。
実際には写真写りほどの大きさではありませんが、かなり大きな真鯛の切り身でした。 -
デザートは「ココナッツのブランマンジェ パッションフルーツのクーリ」(左)と「バナナとクルミのケーキ」(右)。
ブランマンジェはたっぷり量があってお腹が一杯。
ソースはパッションフルーツというよりマンゴーみたいな味でした。 -
ランチコースにはコーヒーか紅茶が付きます。
いつもホットコーヒーなので、今回はアイスコーヒーにしてみました。
ホットコーヒーはオリジナルの素敵なカップに入って出て来るのですが、アイスコーヒーのグラスは極めて普通でした。
雰囲気良し、サービス良し、お味良しで大満足の食事でした。 -
レストランの出口に置いてあったお洒落なイス。
私、今、イスに関心があるんです。
家のリビングに置く、座り心地のいいイスを探しているもので。 -
ランチがすいすい運んだため、思ったより早く食事が終わりました。
まだ午後3時。
夜間開館の日を狙って来たのに、展示室に入るにはあまりそのメリットを生かせない時間帯です。
でも待つこともないので、このまま「ルノワール展」に入ります。 -
案の定、中は結構混んでいました。
そうは言っても、待っていれば難なく前に出られる程度の混み具合です。
私は音声ガイド(税込¥550)を借りました。
ナビゲーターは元宝塚の大空祐飛さんです。
解説だけでなく、ラヴェルやフォーレ、ドビュッシーといった印象派の音楽も合わせて聴けました。 -
展示室は?章から?章まで10のパートに分かれています。
内部は撮影不可なので、パンフレットや絵はがきの写真で主な作品を紹介します。
<?章 印象派へ向かって>
「陽光の中の裸婦(エチュード、トルソ、光の効果)」(1876年頃 ルノワール35歳の頃)オルセー美術館
影は黒色で描くのが当たり前であった時代、肌に落ちる木々の影を紫や緑で描いたのは画期的で、当時は称賛と酷評、両方あったようです。副題のエチュードとは習作のこと。光の効果を表現する新たな試みだったのですね。 -
<?章 「私は人物画家だ」:肖像画の制作>
「読書する少女(1874−1976年 ルノワール33−35歳)オルセー美術館
私が気に入った絵。
いったい何の本を読んでいるのでしょう。
白く浮かび上がった女性の頬に赤みが差しています。
明るく、とてもきれいな絵でした。
マルゴという名前のこの娘さん、ルノワールのお気に入りのモデルさんだったようで、後で見る「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」にも登場しますが、病気で若くして亡くなったそうです。 -
<?章 「風景画家の手技(メチェ)」>
「草原の坂道」(1875年頃 ルノワール34歳頃)オルセー美術館
私が気に入った絵。
ルノワールは「風景画なら、その中を散歩したくなるような絵画が好きだ」と言っていたそうです。
私も同じです。
同じ並びに「イギリス種の梨の木」という、緑色が画面いっぱいに広がる絵があり、そちらの絵も気に入りましたが、写真が手に入りませんでした。 -
<?章 “現代生活”を描く>
「ぶらんこ」(1876年 ルノワール35歳)オルセー美術館
ここではぶらんこを楽しむ女性の、リボンがいっぱいついたドレスが印象的です。
モデルの女性、ジャンヌもまた「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」に登場します。
女性の髪にドレスに、後ろ姿の紳士の帽子に上着に、地面にと、木漏れ日が描かれていますね。 -
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(1876年 ルノワール35歳)オルセー美術館
この展覧会の目玉作品です。
日本での公開は初めてなのだそうですが、私はオルセー美術館でも見たことがあるので、今回が2度目になります。
131.5×176.6センチメートルの大きな作品で、オルセー美術館の展示室と同じく、額の背景は濃紺の壁紙にしてありました。
この絵の前は人だかりができていましたが、しばらく待っていると徐々に前に出ることができました。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットというのはモンマルトにあったダンスホールの名前で、広い庭でダンスパーティーが開かれたそうです。
舞踏会という言葉がピンと来ません。
舞踏会というよりもっと庶民的な昼間の戸外でのダンスパーティーです。
人々の穏やかな顔、降り注ぐ木漏れ日・・・。
前列、中列にはルノワールの友人やモデルを務めた女性たち。
正面中央の水色のストライプのドレスの女性はエステル。エステルの肩に手をかけている女性がその姉、ジャンヌ。「ぶらんこ」のリボンのドレスの女性です。
「読書する少女」のマルゴはその左奥でルノワールの友人の画家の男性と踊りながらこちらを見て笑っています(ピンクのドレス)。
ルノワールは常々「絵画は楽しいものでなければならない」とも言っていたそうです。この絵はまさに人生の幸せな光景を描いた絵です。 -
(左)「田舎のダンス」(1883年 ルノワール42歳)オルセー美術館
(右)「都会のダンス」(1883年 ルノワール42歳)オルセー美術館
いずれも190×90センチメートルぐらいの大きな絵です。
オルセー美術館でも、ここ「ルノワール展」の会場でも並べて展示されています。
これらの絵に関しては先日テレビ東京の「美の巨人たち」で取り上げていたのを見たので、多少の知識を持って訪れました。
モデルの男性は同一人物で、ルノワールの友人。
女性は、右の「都会のダンス」の女性はスザンヌ・ヴァラドン。当時ルノワールの恋人だったとか、スザンヌが産んだユトリロはルノワールの子だとか、そういった噂もあるようです。
左の「田舎のダンス」の女性は後にルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ。
「都会のダンス」の方が先に描かれたため、アリーヌがやきもちを焼いて「田舎のダンス」が描かれたとする説もあるそうです。
2枚を比べてみると、おもしろいです。
「田舎のダンス」はつっこみどころ満載です。
どうして女性が野暮ったい黄色い手袋なの?とか、右下に引っくり返って落ちた帽子は何?とか、左手、男性のお尻の後ろに見える人の顔は何?とか・・・。 -
<?章 子どもたち>
「ココ」(1907−08年頃 ルノワール66−67歳頃)オルセー美術館
ルノワールの三男、クロードに道化の恰好をさせて描いた絵。
クロード(ココ)はルノワール60歳の時の子どもなんですね〜。
それは可愛かったことでしょう。
でも当のココは、モデルを務めたこの日は学校を休まされ道化師の恰好をさせられて嫌だったと当時の思い出を語っていたそうです。
ところで、美術館では作品保護のため空調温度を低くしています。
足元からも冷気が出て来て、観て回るうちに体が冷えてきました。
カーディガンとストールを持って来ていたので、着込みました。
監視員さんに言って肩掛けを借りている人もいましたよ。 -
「ジュリー・マネ 猫を抱くこども」(1887年 ルノワール46歳)オルセー美術館
少女は女性画家ベルト・モリゾとウージェーヌ・マネ(エドゥアール・マネの弟)の娘、ジュリーです。
私が気に入った絵。
少女が抱いている猫の表情が何とも・・・。
笑ってる?
美しくも寂しげな少女の表情との対比が際立ちます。
少女の洋服の金色の刺繍やバックのパステルカラーと相まって、素敵な絵に仕上がっています。 -
<?章 「花の絵のように美しい」
「モスローズ」(1890年頃 ルノワール49歳頃)オルセー美術館
私が気に入った絵。
絵はがきを買って来て、ミニ額縁に入れて飾っています。 -
<?章 ≪ピアノを弾く少女たち≫の周辺
「ピアノを弾く少女たち」(1892年 ルノワール51歳) オルセー美術館
私が気に入った絵。
というか、一番驚いて改めて見直した絵。
ルノワールと言えばこの絵が挙げられるような有名な絵なので、逆に関心を持っていなかったのですが、実際に目にすると輝くような色彩の、とても美しい絵でした。
ピアノはアップライトですが、脚のデザインが凝っていて、譜面台の両側には楽譜を照らす真鍮の燭台がついています。ピアノの上には花を挿した花瓶、ピアノの椅子の真鍮の背もたれ、ゆったりとした房付きドレープカーテンなど、一枚の絵の中に装飾的な要素がぎっしり入っています。 -
「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」(1897−98年 ルノワール56−57歳) オランジュリー美術館
女性たちのポーズは上の絵と似ていますが、こちらは友人の2人の娘を描いたもの。
また、こちらの絵はグランドピアノで、後ろの壁にドガの絵がかかっています。 -
<?章 裸婦、「芸術に不可欠な形式のひとつ」
「浴女たち」(1918−19年 ルノワール77−78歳)オルセー美術館
展覧会の最後を締めくくる絵です。
亡くなる前の数カ月に、リウマチで変形し動かなくなった手に絵筆をくくりつけて描いたというルノワール渾身の大作です。
あどけない表情に似つかわしくない豊満な肉体の女性たち。
あまりのお肉のボリュームに、この絵だけは好きになれないと思っていましたが、いざ目にしてみると、なんとあっけらかんと明るい絵。
右奥の3人の女性に目を転ずると、まるで温泉に入っているみたいに水浴びを楽しんでいます。
あまり見たくないなと思っていたこの絵、すんなり受け入れることができました。
それどころか、色彩、筆のタッチなど、すばらしい作品でした。
この展覧会では、他にゴッホやコロー、モリゾらの作品、ルノワールのデッサンや絵具箱なども展示されていました。 -
最後にショップへ寄って絵はがきと、カードスタンドを買いました。
絵は「アルジャントゥイユのセーヌ川」(1873年 ルノワール32歳)オルセー美術館。
右下の花の形のものがカードスタンドです。 -
花の部分と柄の部分がカードを挟んでマグネットでくっつくようになっていて、ほど良い角度でカードがキープされます。
別に端っこでなくても中央ではさむこともできます。
写真なども立てられるので便利ですが、たったこれだけで¥800(税別)もしました。
妹はフランス、ゲランドの塩(海塩 ミル付き)を買っていました。 -
喉が渇いたので、帰る前に2階のサロン・ド・テ・ロンドでお茶を飲んで帰ることにしました。
パッと見、お店の造りはポールボキューズを低く小さくした感じ。
私たち二人とも、入るのは初めてです。 -
2階ということで、高さが低いせいか、ポールボキューズのようなワクワク感はありません。
-
私はアッサムティー。
ポットで出て来たので、お代わりも飲めました。
妹はアイスロイヤルミルクティーにしましたが、なんだか味も香りも無くて、普通のロイヤルミルクティーの美味しさが無かったそうです。 -
この日は午後6時半からロビーでジャズピアニスト、佐藤充彦(さとうまさひこ)さんのピアノコンサートが始まりました。
ドビュッシーの曲をジャズ風にアレンジした音色が聞こえてきました。
私たちはそれを聞きながら、帰ります。
今回のルノワール展では、普段なかなか見られない人気作品が見られました。
知識として知っている絵であっても、オリジナルを見るとやはり感動が違います。
わかりやすく明るいルノワールの絵は理屈抜きに楽しめます。
美術にあまり詳しくない人にもお勧めだと思いました。
美味しいランチを食べてルノワールを観て・・・。
充実した美術鑑賞になりました。
満足してそれぞれの家路につきました。
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