2016/08/04 - 2016/08/04
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たびたびさん
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今回の山口の旅は宇部空港から入ったので、まずは宇部の町を少し見てみようと思いましたが、事前の情報だと見どころは宇部新川駅の周辺とときわ公園の周辺の二つに分かれるよう。最後までどちらにしようか迷いましたが、宇部の成り立ちを見るにはやっぱりときわ公園のような。結局、新川の方は行かなかったので断言はできませんが、たぶん、正解だったように思います。
というのも、ときわ公園は、常盤湖を中心とする風光明媚な景色があるだけではなく、宇部発展の始まりとなった石炭がここで発見されたという歴史的な場所でもあるんですね。ただ、アクセス方法がイマイチ不透明。仕方なく、空港からそのまま歩いて行くという強引な方法で訪ねることにしました。けっこう歩きましたが、まあ歩けなくはないという感じ。その分、美しい景色には癒されたような気もします。屋外の彫刻とかも、なんかとってもいい。期待以上の素晴らしさでした。
なお、常盤湖、ときわ公園は遊歩道から眺めてもいいですが、石炭会館の展望台から見下ろすと全景が見える。ここが一番のビューポイントかと思います。
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山口宇部空港に到着。
当初は宇部の観光は考えていなくて、最寄りの草江駅を利用してどこかの観光を組み合わせようとしたのですが、宇部線は本数も少ないしやっぱり現実的ではない。飛行機を降りた人で草江駅に向かう人は確かに誰もいませんでした。 -
ちなみに、バスだと新山口・山口に向かうか、宇部の中心地、宇部新川に向かうか。新山口駅まで30分。イメージとしては新山口まで遠いような感じですが、時間はさほどかかりません。
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さて、私はここからときわ公園まで歩きます。
と、ふれあい公園は、宇部空港に隣接する芝生の公園。空港のそばにはこうした公園が設けられていることは少なくないのですが、ここの公園の芝生の気持ち良さはピカイチ。子供たちがはしゃぎまわっていましたが、その気持ちはよく分かる。かなり手もかかっているように思います。 -
あまりわかりやすい道ではなかったのですが、スマホのナビで何とかときわ公園に到着です。
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ここは、ぼたん園ですか。ふーむ。
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その先に常盤神社です。
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常盤湖に浮かぶ小さな島に鎮座した神社ですが、岸とは赤い欄干の橋で結ばれていて、これを見るとつい渡って見たくなる。
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境内は公園のように整備されていて、
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周囲には遊歩道があって、
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イチオシ
神社から常盤湖を眺めるようになっています。
今日は、天気もいいし、なるほど、風光明媚な景色が確認できました。 -
少し戻って、
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傍らにはペリカン島。こんなところにペリカンを飼って、どういうことなんでしょうねえ。ちょっと、違和感もなくはないですね。
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そして、これがときわミュージアム。立派な建物で、
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たぶんこれがときわ公園の中心施設でしょう。
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無料の施設ですが、
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奥に進むと、
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熱帯雨林の密林よろしく
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温室の植物園があって、
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意外に充実していました。
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ここからは一転、乾燥地帯。
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大型のサボテンといっても、
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ここまで大きいと、
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けっこう見ごたえあり。
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イチオシ
自宅でちょこっと鑑賞しているようなサボテンとはわけが違います。
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種類も豊富で、自分でも集めてみたくなる人もいるんじゃないでしょうか。
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ふたたび、
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熱帯雨林系の場所。
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ピラニアがいるんで、南米でしょうか
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もう少しで出口ですけど、
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ちょっとした探検旅行みたいな感じでしたね。
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野外に出るとこちらはモダンアートの彫刻。
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常盤湖を見下ろす丘の上にあって、
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イチオシ
周囲の景色とコラボもしているので、
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こちらもなかなか見応えありでしょう。
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屋内の展示と違って、これは展示替えとかはできない。
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それなりに完成度の高い作品じゃないとすぐに見飽きられてしまうのでしょうが、
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イチオシ
これなら作品のレベルが高いので、そんな心配もぴらないような。何気ない作品群ですが、このレベルは高く評価できるように思います。
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丘の上には休憩所を兼ねた時計台。
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こちらは屋外プールですね。
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宇部市街からは離れた場所ですが、たくさんの家族連れでにぎわっていました。
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ボート乗り場を過ぎて。
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引き続き常盤湖の景色を眺めつつ、
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もう一つの目的地、炭鉱記念館に向かいます。
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石炭記念館の入り口にあるSL。到着したようです。
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少し高台ですが、宇部の発展の素になった石炭が発見された常盤湖のほとり。
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イチオシ
炭鉱で使われていた掘削のための大型機械類が建物の前庭にいくつか置いてあって、いきなりのインパクト。
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分厚いさび止めの塗装がしてあって、これは展示仕様だと思いますが、
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力強さは十分伝わります。
炭鉱では閉山の時にはこうした機械類は埋めてしまうこともあるようですが、立派な産業遺産。今に日本の礎を築いてくれた機械たちです。 -
さて、建物の中へ。
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ここからは、地下の坑道に降りて行くような展示。
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九州の筑豊や三池、福島・茨城の常磐炭鉱の施設などに比べれば、規模はかなり小ぶりですが、
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それでもリアルな感じが楽しめます。
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むしろ、宇部の炭鉱でも一揃いの装備がちゃんと整えられて、
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効率的な石炭堀が成り立っていたことを考えるべきでしょう。
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そして、この炭鉱もたぶん、石炭が枯渇したから閉山されたわけではない。
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円高の進展と合わせて、採算性が悪くなったから。中小の炭鉱は全国に数が多かったし、炭鉱に限らずいろんな鉱山は日本中にあったことでしょう。
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こうした産業構造の変化は想像以上に大きいもの。しかし、それを恐れていては前進はない。今でもいろんな示唆を与えてくれるのではないかと思います。
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蛇足ですが、ついでに付言するなら、こうした産業が廃れたことは、公害に悩んだ日本を救った要因の一つ。
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こうした産業を海外に依存することは一方で公害の原因も海外に移転したことになっているのではないか。
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例えば、中国の環境汚染の問題もどうでしょう。
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日本は公害なんてとくに卒業したんだとと思っているかもしれませんが、実は技術力ばかりで公害を克服したのではない。
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他人事とばかりは言えないようにも思います。
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そして、もうひとつの見どころは展望塔。
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イチオシ
ここから常盤公園を一望できる眺めも絶景。これも外せませんね。
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ときわ公園から常盤駅まで。これも歩いて。
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これは宇部線。新山口駅まで向かいます。
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ただ、やっぱり本数が限られるので、時間はよく調べておかないと危ないですね。それに、駅は無人駅が多いし、近くまで行ったら駅の気配ですぐ分かると思ったらこれも大間違い。地域の足であることは間違いないですが、駅の近くに行ってからでも道に迷ってしまったりすることがあるので要注意です。
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新山口駅に到着して、今夜の宿、ホテルニュー小郡にチェックイン。
新山口駅前ではありませんが、北口からは目と鼻の先。小郡の市街が小さい分、びっくりするくらい近いです。
ホテルは少し古いですが、ロビーなどにも老舗の雰囲気が漂います。女将さんには近くの食堂情報を確認したりして、出発です。 -
やってきたふしの屋は、小郡の名物そば屋さん。
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ここは、蒸し饅頭も有名です。
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イチオシ
待っている間にちょこっと試食。もっちりした厚めの皮がいい感じです。あんまり、インパクトはないんですが、自然な味わいが好感度高いです。
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さて、出てきたお蕎麦は。。
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見た瞬間。真っ黒な麺が特徴的ですが、本当の特徴はその食感。蕎麦がきのようなネッチョリした食感は、賛否の分かれるところでしょう。いただいたのは冷やし狸ですが、基本は妙な塩味。いろんなところに独創性があって観光客にとっては違和感がある蕎麦です。
それでも地元の人も含めてお客さんは引きも切らず。この日も待ち時間がそれなりにあって、地元の評価は確立されています。蒸し饅頭の自然さと個性的な蕎麦。そのギャップも面白いと思います。 -
新山口駅周辺には小郡まんじゅうのお店が二軒あって、今度は例によってスイーツチェックです。まずは、金子老舗。駅からはちょっと離れるんですが、評判もいいので訪ねました。
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イチオシ
「小」の字のデザインもいいですが、ハチミツでも入ってるんじゃないかというような餡子の伸びやかですっきりした甘さが印象的。うまい。確かに銘菓です。
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駅の方に近いのは友月堂。こちらも、「小郡まんじゅう」が看板商品です。
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こちらは明治三十三年の小郡駅が開設された際に考案されたものだということなので、こっちの方が元祖なのでしょうか。
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つやつやした表面には、長州藩毛利氏の家紋「一文字三つ星」。餡子の甘さが沁みる味わいも、けっこうインパクトがあるように思います。
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午後は、ちょっと用事をして。。次は晩飯。
ところで、新山口駅の周辺には、わずかですがまあまあの繁華街があります。その中にあって、入道は海鮮とか日本料理の活気あるお店。個室もちゃんとあって、落ち着けます。山口県は日本海にも瀬戸内海にも面していて、ふぐだけじゃなくて多彩な魚が食べられる県なんですね。
今大変な人気の獺祭で一杯やりながら、豊かな山口の海の幸を堪能しました。 -
翌日は、萩に向かうのですが、その前に。
種田山頭火は、防府出身の漂泊の俳人。山口を代表する有名人だからということでしょうが、新山口駅の新幹線口側の駅前広場に銅像が建っていました。正面に編み笠を持っているのはまあ分かるとして、眼鏡をかけた神経質そうな表情がちょっと意外な感じに思えました。
以上で、旅のイントロ、宇部はおしまい。これから今回の旅のメインである萩の街歩きに続きます。
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