フランス おいしい大地を駆けぬけた16日間vol8 マシーンドリルinナント

2015/08/22 - 2015/08/22

今年は8月にお休みがとれそうだから夏の短い国へ行こう！
そう判明したのが半年前、ホテルを調べて愕然、空室がない！？
イギリス コーンウォール半島からロンドンを目指す旅はしかして水の泡となりました。
いいんだいいんだ、ねかせておくんだっ。
頭の中のぬか床にはいくらでもスペースがあるんだから。

ということでかねてよりラブコールを送っていたフランスへと舵をとりかえました。
フランスはそそられる土地が四方にとびちり行きたい場所だらけ！
北部はデコラティブで可愛らしい、南部は南国らしく開放的だけど建築的にシンプルなイメージがあったので、景色が次々に移り変わっていくことを最優先に西側を縦断しようと決めました。
スペインとの国境近く、ラングドック＝ルシヨンのコリウールは絶対行きたい、そこまで行くなら折角だからスペインにもおじゃましましょう♪
コーンウォールで一番行きたかったSt Ivesへの未練、出発直前に突如発症したクロアチア熱、浮気心を抱えた我が身は美しい景色に、愉快でパワフルな人々に、なによりおいしいおいしいフランスごはんに飼いならされていくのでした。

□8/17　羽田〜ParisCDG　Le Treport＆Mers Les Bains泊
□8/18　Le Treport＆Mers Les Bains　Rouen泊
□8/19　Pont-l'Eveque→Beaumont en Auge　Lisieux泊
□8/20　Dinan
□8/21　Rochefort en terre　Vannes泊
■8/22　Nantes→Royan泊
□8/23　Talmon sur Gironde　Bordeaux泊
□8/24　Arcachon、St Emilion
□8/25　La Roque Gageac、Sarlat
□8/26　Collonges la Rouge、Meyssac　Brive la Gaillard泊
□8/27　St Cirq Lapoppie　Figeac泊
□8/28　Najac、Cordes sur Ciel　Toulouse泊
□8/29　Cadaques(スペイン)　
□8/30　Cadaques→Collioure
□8/31　Collioure→Perpignan　Toulouse泊
□9/1　 ToulouseTLS→関空　機内泊
□9/2　 関空着

エリア ナント(フランス)

• 同行者: 友人
• 旅行の手配内容: 個別手配

7:36 Vannes発アンテルシテで8:56 Nantes着。

この日はNantesナントに泊らずこの後Royanロワイヤンへ。
駅の荷物預かりにスーツケースを預けます。
有人のロッカーで空港のようにX線を通しました。
スーツケース×2でロッカー9.5ユーロ

SNCFナント駅前から西向きのトラムに乗り、Chantiers Navals駅へ
トラム1.6ユーロ

Les Machines de l'ile(レ・マシーン・ド・リル)
http://www.lesmachines-nantes.fr/

SFの父ジュール・ヴェルヌ生誕の地ナントにあるテーマパーク
クリエイター団体ラ・マシンがヴェルヌの
イマジネーションを具現化したアトラクションや世界観を
楽しむことができます！

普段は街歩きメインでこういう観光を選ぶことは少ないですが、
せかい不思議発見で見てからずっと行きたいと思ってました！

レ マシーン ド リル 博物館・美術館・ギャラリー

マシーン・ド・リルはイル・ド・ナント(ナント島)という
ロワール川に浮かぶ中州にあります。
街並みと川の色が一緒…(’o’;)

機会仕掛けの動く象がお出迎え！
早速のお目見えに面喰う(◎o☆)
もっと出し惜しみするのかと思っていたのです、太っ腹！(笑)

テーマパークと言っても敷地内への入場は無料。
アトラクションと展示ギャラリーのみが有料です。

展示ギャラリー大人8.5ユーロ
エレファントライド大人8.5ユーロ
海の生き物のメリーゴーランド大人8.5ユーロ
海の生き物のメリーゴーランド見学 大人6.3ユーロ

見学のみなんてあったんだ！？今頃気付いた。
見学すればよかった(>_<)

時期により開園時間が異なるよう。
これは2015年verですのでご参考までに。

エレファントライドはコースが3パターンあるようです。

まずはギャラリーを見学
ギャラリー入場料大人8.5ユーロ

体験を交えたパフォーマンス＆説明を見聞きしながら順路を進むシステム。
チケットは時間制で、時間内であれば
何度同じアトラクションのパフォーマンスを見学してもOK。

ちなみに説明は勿論フランス語なので
何を話しているかはさっぱりわかりませんでした！(笑)

この巨大なツリーアウスに住まう人々が、
翼竜を生活の足として使役し共に暮らす設定なのだと思います。

鳥のようですが私は翼竜だと思いました。
首の曲線とまぶたのリアルな表現がかわいい！

長老が治めるツリーハウスが一つの村として機能しているが
少ない土地や資源食糧を巡ってハウス同士の諍いが絶えず、
そもそも人々が木の上で暮らすようになったのは
過ぎた文明と戦争で汚染荒廃した大地を捨てた結果であり
わずかに生き残った人々は数百年前の人類が残した
骨董品の機械を便りに細々と命を繋ぎ――――
みたいなみたいなジブリ妄想を思う存分楽しみました(笑)

最近富に話題にあがるAIやドローン、自動運転自動車。
人類の歴史を鑑みるに産業革命以降この300年の技術発展は目覚ましく、
私が生まれてからの数十年だけでも世の在り様は著しく変化しています。
このまま加速し続けるといつか己が身まで焼きつくし
『風の谷のナウシカ』の世界が現実になる日が来るのでは。。。
なんて思うことがあります。

この手の現実とリンクし得る衰退した世界を描くファンタジー作品は
娯楽として楽しむことで好奇心を満たし、また戒めとして心に残るもの。
いつの時代にも人々の側にあって碇をおろしていて欲しいと思います。

最近見た漫画アニメだと、
『翠星のガルガンティア』や
『クジラの子らは砂上に歌う』が面白かったです(*＾＾*)

http://www.asahi.com/articles/ASJ702T31J70IIPE002.html

ナウシカの世界に登場するメーヴェを模した小型飛行機が
空を飛んだというニュースには大興奮！

こちらはアゲハ蝶の幼虫に見える虫。
尺取虫のような伸びたり縮んだりの動きが
見事に再現されていました。

じゃん！！

嬉しいサプライズ〜(*＾＾*)
希望制ではなく、こっそり声をかけられた人が体験でき、
乗る位置まで指定されるそうです。

ちびっこギャングの棟梁みたいよ(＾＾)♪

私は最初、
これはきっと子供しか選ばれないんだ…
ちまさんはいい大人なのに
日本の居酒屋さんでは年齢確認され、
旅先でワインをすすめられたことないのを本人気にしているのに……
と思いましたが、

どうやら大人も選出されるようです！よかったねｗ
でもやっぱりメインはキッズだと思いますｗ

操作方法のレクチャーを受けて、

いってらっしゃい〜(＾＾)ノ

あたりを一周して戻ってきました。
良い思い出ができてよかったね〜♪

こちらは自由見学の展示ルーム

食虫植物やシダ類ツタ類、様々な植物が展示されています。
綺麗な水で育てれば腐界の植物も瘴気を発さない事を探り当てた
ナウシカの秘密の地下室のようで興奮！

ギャラリー内部の客数が多くなりすぎないよう
おそらく人数をコントロールしていると思われますが、
体験アトラクションコーナーのローテーションと新規入場客の加減で
この展示ルームは混みあったり貸切状態になったりしました。
空いてるタイミングを見計らって観賞するのがおすすめです。

この世界に住む、独自に進化した生き物たちでしょうか。
蝉の妖精チック

お目汚しすみません。
あんまり可愛くてつい・・・

ギャラリー内お手洗いの便器のふたです。
幼虫を正面から見たお顔に見える！

クラーケンじゃ〜(*ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ

さきほどの翼竜の原案(下)とイメージポスター(上)でしょうか。
巨大ツリーハウスは空に浮いている設定だったのね！
ラピュタやラピュタや〜(*ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ

旅は冒険
旅は好奇心に従順であること。
旅は子供に戻れる時間。
私にとって旅行はSFへの興味の延長線上にあることを改めて感じました。

ミュージアムショップ
ポストカードと、カンカンが欲しくてキャラメルを買いました。

La manège d'Andréa
マネージュ・ド・アンドレア

フランス各町にある、
キッズというよりベビーの遊び場的小型のメリーゴーランドですが
さすがモチーフが個性的でスチームパンクの世界観がたまりません！

https://youtu.be/jcsCtuboMOA

ナントはフランス人の住みたい街人気常連都市。
パリに負けないくらい良いレストランが多いとの触れこみでしたが
敷地内からあまり離れられないのでランチは近くのイタリアンへ。

2品＋ジュースで33ユーロ


時間があれば行きたかったレストラン自分用メモ

La Cigale　ラ・シガール
4 Place Graslin - 44000 Nantes
Tel : [phone]

http://www.lacigale.com/

旧市街中心地グラスラン広場にある19世紀建築の老舗ブラッスリー。
当時流行の最先端だったアール・デコのベルエポック装飾が美しいそう。

装飾のイタリア地図
大好きなシチリアとプーリア
お気に入りのレッチェがピックアップされていてきゅん(≧▽≦)

全体図で見ると、
本当に南の極一部にしか足を踏み入れていないことがよくわかる。
クロアチア、スロベニア、ギリシャを絡めて
アドリア海をぐるりと一周する旅に焦がれている。

私は気がつくと無意識で少女漫画ポーズをしているらしいです。。。
恥ずかしいから直したい。

お料理の味は普通。・・・よりちょっとおいしくない。
でも常連らしきカップルとスタッフのお姉さんが陽気で楽しかったな〜(*＾＾*)
ナントで日本人を見かけるのは珍しいのだとか。

再びマシーン・ド・リルへ
ポスターがどれもすてき。

ミュシャ風

海の生き物のメリーゴーランド
中は三層構造になっていて
ギミックのついた深海生物の乗り物を楽しめるようです。

さぁさぁ象の出番ですよ〜(*ﾟ∀ﾟ)=3ﾜｸﾜｸ

ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!

高さ12ｍ　長さ8ｍ　重さ50トン！
50人弱が乗りこむことができます！

ジュール･ヴェルヌ「蒸気で動く家」がモデル。

時折鼻から水を噴きながらゆっくりどっしり進みます。

う〜〜〜んこの革布のつぎはぎ耳がスチームパンク！(≧▽≦)
鼻の滑らかさ＆暖簾のように耳をひらひら揺らす動きがリアルです。

象とメリーゴーランド

そのまま象について移動すると、

麒麟さんｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!
格納庫からお出ましやーーー！！！
(ドラゴン説もあるがテーマソングがオリエンタルだったので麒麟推し)

そこに象もｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!
二大スターの共演に大変な騒ぎでえらいこっちゃです！
ゴジラvsキングギドラみたいな現場からお届けしています！

カメラを持っていても容赦なく水を噴射されちゃうので
正面から接近するのは危険！
人が多すぎて身動きとれずびっしゃびしゃー！\(^o^)／

かつては造船所であった長いアーケードを進む麒麟。
追いかける人々。民族大移動！

パパラッチに追い回され
「ノーコメントで！」
と逃げる女優さんの巻にも見える(笑)

https://youtu.be/G2Li7X8cx-U

動画が下手すぎて見づらくすみませぬ。。。

麒麟は水だけでなく、火も噴き鳴きます。
人を乗せる用途ではない分象より動きの自由度が高く、
複数の疑似間接が同時に動き
複雑な仕掛けが生み出す表情が絶妙にかわいい！
とろんと瞬く瞳、感情を表しているように動く口元のヒレ。
長く生きた野生動物は身体に傷があるようにヒレは破れ、
大型犬がよだれを垂らすように口元から水をこぼし、
本当に命を持っているようでした。

そして表情が優しく可愛いので女の子だと思いました(*＾＾*)
七つの海のティコやもののけ姫のモロの一族、封神演技の霊獣
大型の別種の生き物と共に暮らしたり交信することに憧れた昔を思い出しました。

半日マシーン・ド・リルを楽しみました。
細部まで世界観が徹底しているので
SF・スチームパンクがお好きな方にはおすすめです！
アトラクション自体は数が少なくまだまだ発展途上なので
ディズニーランドのようなテーマパークを想像して行かれると
少し肩透かしかもしれません。

パッサージュ・ポムレ(Passage Pommeraye)

フランスで唯一、三層構造のパッサージュなのだとか。
じっくり見て回りたいがあいにく時間がありません。

時間があればジュール・ヴェルヌ博物館も…
なんて甘い計画立てたのは私です！全然無理でした！
ナントに一泊できればよかったのですが。

パッサージュ ポムレー 建造物

COTON DOUX
http://www.cotondoux.com/en/

店内には、日本では中々見かけない
カラフル＆ごきげん柄のシャツ・タイ・チーフがいっぱい！

まさかの日本語で接客してくれてめっちゃびっくりした店員さん♪
フランスは英語を話さない人も多いのに！
来日経験があり、彼女の他にも日本語を話すお友達がいるそうです。

思いっきり柄×柄を楽しめるラインナップ(≧▽≦)
レディースもあり。

ちまさんがお土産に買ったシャツ。かわいい♪
自身のは希望の柄にサイズがなく断念。
やっぱり買えばよかったな、出先では迷ったら買わないと！ですね。

とても急いでいたのに
2人合わせて4つのお財布どれにも小銭がなく、
小銭オンリーの券売機で切符を買えず
意図せずキセルしてしまいました。

心に余裕を、財布に小銭を
海外旅行の鉄則忘るるべからず。

トラムの窓越しLieu Unique

フランスの老舗ビスケットメーカーLUの工場跡地を利用したカルチャースペース。
カルチャースペースとはなんぞや？
を確かめることはできませんでした。

ロマノフ朝の皇帝が大切な人へ送った
インペリアル・イースターエッグのような外観が二次元感満載！

フランスの公共の場にある気に入ったもの
その①が自転車型携帯充電器
そしてその②がこちら、ピアノ！

駅や空港で見かけました。
道行く人がふら～と弾いたり、
自宅かのように弾き入ったり。
みなさんお上手！
日本だったら人目を気にして誰も近寄らないかな？

こういうのいいな、フランスらしいな♪
がたくさんあったのもフランスの印象。

お夕飯代わりのクレームブリュレ
3.4ユーロ

この日Saintes→Royan車内で
初めてフランスレイルパスのトラブルがありました。
我々のパスは去年登場した連続15日間タイプ。
TGVと座席指定を要するアンテルシテを除く
全てのSFCN車両に乗車できる券と認識しています。
しかし検札の際パスを見た車掌さんは
「これとは別にチケット持ってるでしょ？」と。
いやいやこれは8/17に使用開始のバリデーションをしているパスで
17日からの15日間はこの券のみで乗車できますよね？
3度そう説明しましたがお互い英語があやしいこともあり納得してくれない。
最終、しょうがないなぁと免除してもらう形で事無きを得ましたが
何か不足していたのか、あるいは彼の勘違いだったのか謎のまま。
このレイルパスに対する車掌さんの対応は
チェック印のパンチングをする方、目視のみの方とまちまち。
こんなパス見るの初めてだけど別にいっか〜ｗ
な雰囲気の方もいて、適当だと笑ってましたが
言葉のわからない旅行者としてはいざという時心配。
もしご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。

チェックイン時間を過ぎてお宿に到着。
遅くなる旨メールは入れていましたが、
個人経営のようで人気がない！

すぐ側に停車している車のご家族に助けを求め
お宿に電話してもらいました。
無事入口の暗証NOとルームナンバーをゲットできました。
本当に助かりました、ありがとうございます。

電話してくださったお母さん
「入口の前で日本人の女の子達が入れなくて困ってるわよ〜」
ってなんで日本人だってわかるの！？ｗ


南国の舞台セットのようなお部屋(＾＾)

この旅行記へのコメント （2）

• タコキムチさん 2016/08/13 13:30:20

  ここは夢の中のよう

  NOAHさん〜！
  いい場所教えてもらいました。
  ここは本当に、夢の中のようですね！！
  
  夏休みに入り、仕事に行くのが大変で、全く旅行記も見れていませんでした。
  数日遅れてやっと見られました(o^^o)
  
  カラフルでキャラクターグッズを売ってるようななんとかランドは好きではありません。
  それよりこんな、ノスタルジックで誰かの頭の中を覗いたような世界が大好き！
  
  ここは行ったことがないけど、私の中でイチ、二の中に入るパークになりました！
  
  あとひとつは、息子と冬に行ったチボリ公園です(o^^o)
  
  カメラちゃん

  NOAHさん からの返信 2016/08/14 22:27:04

  RE: ここは夢の中のよう

  カメラちゃんこんばんは、いらっしゃい〜*\(^o^)/*
  
  ここは世界観が細部まで徹底していて、空想の世界に半分足を突っ込みながら見学しました。
  私たちは麒麟の存在は知らずに行ったので全く期待していなかったのですが、幼い頃に抱いた非現実世界への憧れ小箱をこれでもかと掻き毟られてワクワクしました！
  私の場合こういうものが好きな気持ちは旅行が好きな気持ちとかなりリンクしていて、もっともっとまだ見ぬ世界を見たいと思いました。
  ご家族連れが多く小さいお子さんもみーんな楽しそうだったのでおすすめです( ´ ▽ ` )ﾉ
  
  色んなことを感じたり考えたりするきっかけをくれるもの・人はありがたく、私にとってマシーン・ド・リルもカメラちゃんもその中のひとつと1人です♪
  
  NOAH