2016/06/12 - 2016/06/13
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わんぱく大将さん
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ー<ゲルニカ>だよ。
―<ゲルニカ>?
ティムと瑤子は同時に返した。トムは銀縁眼鏡の奥の瞳をきらりと光らせた。
ーまあこれはあくまでも想像だが・・・トニー・クックはバスク自治州政府に<ゲルニカ>が中央から「返還」されたときに展示する器を準備しよう、と持ちかけた可能性がある。さもなければ、こんなクレイジーな「箱」を造るためにバスク自治州政府が莫大な資金を提供するとは思えないよ。
アメリカ建築界の鬼才、フランク・ゲイリー設計のグッゲンハイム・ビルバオ。街の中心部を流れるネルピオン川沿いに建造されたそれは、ニューヨークに本拠地を持つ世界的なモダン・アートの美術館、ソロモン・R・グッゲンハイムの分館である。
チタニウムの銀色の板がうねりを作り出す、押し寄せる怒濤にも似たフォルム。その佇まいはーいや、「佇まい」などではない、それは氷結した爆発のように見えた ー 圧倒的であり、周辺の環境に溶け込んでいるとはとても言い難いものだった。むしろ力ずくで周りを自らに同調させてるかのような。それでいて、けっして粗野ではなく、きわめて優美な「動」を演出しているのだった
原田マハ著「暗黙のゲルニカ」より
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
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続けて「暗黙のゲルニカ」からの抜粋ー
”グッゲンハイムは・ビルバオ”の母体であるソロモン・R・グッゲンハイム美術館は鉱山王として知られるソロモン・R・グッゲンハイムが蒐集したモダン・アートコレクションを礎に1939年に開館された -
続けて。。。コレクションの内容や質の高さ、優れた展覧会を次々に企画するという点においては、MoMAに勝るとも劣らない。しかし、決定的に違うのは、そのアグレッシブともいえる世界進出戦略である
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続けて。。。膨大なコレクションを所蔵する美術館であればどこもそうなのだが、展示室で公開できる作品はごく限られている。殆どは収蔵庫に眠りっぱなしというのが実情だ。グッゲンハイムはここに目をつけた。
グッゲンハイム、川を挟んでの建物。 なんか宗教的な建物か? -
やっぱりわたしゃ、この色気のある塗り壁が好きだ。表紙に迷ったんだが。
続けて。。。世界各地に「分館」を造り、眠ってる収蔵品をそこで展示する。あるいはニューヨーク発の独自の企画展を世界巡回する受け皿にする。そうすれば、各国の美術館との面倒な交渉は避けられる -
続。。。さらには、国際的に著名な「グッゲンハイム」の冠をいただいた美術館であれば、世界中から人々が訪れる。経済効果が見込まれ、地域の活性化につながるーというのが、グッゲンハイムがぶち上げたとてつもない世界戦略だったのだ
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6月とはいえ、スペイン北部、ちょっと寒い感じだったかな。ボートの人はさすがにタンクトップ。漕いでたら暑いけれど、何より欧米人は日本人より基礎体温が高いと聞いているが、本当か?私はスペインの青い空、いや、群青色というほうが正しいかも。その空が好きだ。BCNから飛んだ1回目のビルバオ。ビルバオ2日目の旅行記はすでに過去に挙げたので、初日のビルバオのみずっと、ほったらかしにしていた(と言っても写真はほぼ決めていたが)
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グッゲンハイムのそばにあるオブジェ。蜘蛛かな?流石に雨の多い地方。この日もどんよりしてた。曇り、時々雨。当日はビルバオとビスカヤ橋を見に行った。
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バルセロナも壁アートが多いが、いつもどうやってあそこまで行く?って所に描かれてある
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この後ビルバオにやってきたのは次の年あけ(2 Jan 2017) その時の旅行記でも何度もあげた、いや、表紙にもしたズビズリ橋。ご存じヴァレンシア出身の建築家、カラトラバの作品。 バスク語で”白い橋”。空も白いのはいらんなあ。めちゃ曇ってるのであんまり空を入れたくないが
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後ろからコンコルドが攻めてきたような。 夜になると足元、端の所がライトアップ
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以前サン・セバスチャンの旅行記でも書いたが、バスク、都会の建物はフレンチっぽいなあ
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ブランコのように揺れると怖いかも
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ボートに乗って川側から撮ってもええなと思ったが、この天気。次の年の1月は寒かったが、青い空だった
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昔のものと新しいものの融合。建物の中にスポーツジムがあった
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昔はここで水が飲めた?
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屋上に屋根があって。増築かな?
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このあたりから地下鉄に乗って郊外。ビスカヤ橋を渡りに行く
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マンチェスター出身の建築家と言えばこの人、ノーマン・フォスター。地下鉄の駅、電車のデザインも彼。この入口は”フォステリ―ト”という愛称で呼ばれているらしい。ここから地下鉄でビスカヤ橋に行った。約20分だった
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建築+工学を組み合わせた地下鉄駅を降りていく
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ビスカヤ橋に行く時に撮影したが、ビスカヤ橋の旅行記は別にする。写真が増えるので
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あっさりした駅。ロンドンの新しい地下鉄の駅を彷彿させる。なんとなくジュビリー線のグリーンパークの駅のような感じだ
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地下鉄の駅にノーマン・フォスターのサインとその時の写真が飾られていた
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そのまま宇宙に飛んでいきそうな
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新しいものと古いものとの共存。モデルニズモ後期の感じかな?
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上の写真の玄関だったかな
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フェンシングのヘルメットから着想を得たとか?
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写真向かって右側に川が流れているので、そのカーブも入れてもよかったな。結構広角で撮ったのだが、これ以上引けないか
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上の写真の先端には窓がある。暗いが、わかるだろうか?
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かなりレアな部分も撮ったが、少なめにするつもりで減らしていったのだが。。。
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こんな所も高級アパートだろうな。バスク地方は本当に物価が高いが、次回BCN以外で住むとしたらビルバオだろうな。サンセバのほうが海もあり、避暑地という感じでおしゃれだが、あそこは退職して住むような所だ
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ネルビオン川に沿った旧工業地区の32,500㎡の面積に建てられたグッゲンハイム。最初は地元の人もあんまりいい顔をしなかったかもしれない
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美術館の建物は石、チタニウム、ガラスによって構成されている
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グランホテル ドミネ ビルバオ。グッゲンハイムのすぐ前にあるホテル。私の部屋は美術館とは反対側にアサインされた。どうせ、期間限定の安い部屋。貧乏や、ほっといてかあ。それよりこの柱の石ころを見てほしい。1個ずつサインがはいる
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「暗黙のゲルニカ」にも出てくる。主人公、瑤子も宿泊しただろうホテル
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本からの抜粋ー窓に近づくと、ぴっちり下がった電動式のブラインドを開ける。水滴が流れ落ちる窓ガラスの向こうに、怪しい光を放つ飛行船にも似た美術館の巨大な建築が現れた。
そのホテル、道路を挟んでグッゲンハイムがある -
ニューヨークやベネツィアのグッゲンハイムより大きな展示空間があるらしいが、NYに行った時は長い行列で、入らなかったので違いが判らない
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しかし、この美術館、”ゲルニカ”をバスクに戻した時に入れる箱として用意されたものならば、かなり期待があったのかも
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グッゲンハイムの横は広場になっている
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”チュールの時間だよ~”って言っても、知らん顔
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“チタニウムの外套をまとい、うねるような形状の幻想的な夢の船”と、さる評論家はグッゲンハイムを表現した
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確かにこの美術館ができてからビルバオの観光スポットの1つにもなったことにより、かなり経済効果は大きかったんではないだろうか
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魚の鱗がきらきら輝いているかのようにも、料理用のアルミホイルの裏側にも見えたりする
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こう見ると、花びらが折り重なったようにも
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「暗黙のゲルニカ」なかなか面白い小説だった。舞台の時代が違うのだけど、同時進行のようになっていて、しかし、主役はゲルニカ。なのでピカソも出てくる
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「暗黙のゲルニカ」の続きが気になる方は是非。お勧めの一冊
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お尻の方からごめんやっしゃ。この日は天気を見ながらビスカヤ橋に行き、次の日はゲルニカ、サンファン デ ガステルガチェに遠出となった
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2日目の夕方、旧市内に入る。駅のステンドグラス。ビルバオの駅も2つあったように。1つはこの駅、Abando駅。 ここからも世界遺産のビスカヤ橋を見に行くことができるが、私は地下鉄で行った
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アーケードの天井を見上げると
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ほれ、これも天井に
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超現代建築からタイムスリップして過去の時代に戻る
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川沿いで座って脚漕ぎができる?
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帰りはほとんど歩きだったか。それにしても美食のバスクに来てもあんまり食べていない。何を食べたか記憶にない位だ。今回ビルバオの目的はグッゲンハイム
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夜は川の存在が生える
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夜もやってきた。治安も悪くないって言ってもこれが目的でホテルを美術館の前に決めた
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このグッゲンハイムをビルバオに作った目的は何であれ、私には美術館、建築というより、そのもの自体が作品。上手く撮れなくて申し訳ない(撮り方も悪いが、ここに出すとどうも甘いなあ。ボケてるような写りになる?)
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この旅行記へのコメント (8)
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- norisaさん 2022/10/12 14:05:54
- 見落としてました!
- 閣下、
この投稿、見落としていました。
寄る年波で目も信用できません(苦笑)
華麗な建築目白押しですね!
norisa
- わんぱく大将さん からの返信 2022/10/17 19:21:11
- Re: 見落としてました!
- norisa殿
こちらも見落としならぬ、返信ミスしておりました。 最近は昨日いくら使ったか忘れる始末ですわ。 あきませんね。 なにか、刺激が必要ですね。やはり4トラを続ける方がいいでしょうかね? そのおかげでnorisa殿は脳をよく使われて、サビてませんが、わたしゃ頭ふっても、音もせん。これはまずいですよ。
大将
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- tamaemonさん 2022/10/12 01:11:54
- 懐かしいビルバオ!
- 大将さん、ご無沙汰しております!
コロナ禍で毎年行っていた海外旅行も2020年2月が最後、その時も既に日本国内にもちらほら~!まさかこんなに長い間自粛期間があろうとは思わず、涙!
サンセバスチャンから車移動で、グッケンハイム!高速道路から見えた時にはすごい感動でした。ビルバオは不思議な街!古きも新しきも混在しているにもかかわらずバランスが取れていて、街全体が美術館ですね。大将さんの写真見てたらまた行きたくなります。でもだいぶ円安になったことで、また昔の貧乏旅行に戻りそうです~。
大将さんは、今日本ですか?またスペインに戻りたくなりませか?
また、素敵な旅行記、楽しみにしています!ポツリ一言も効いてます!
tamaemon
- わんぱく大将さん からの返信 2022/10/17 19:16:49
- Re: 懐かしいビルバオ!
- tamaちゃん
めちゃ、お久しぶりです。そうでしたよね、バスクいかれてましたもんね。
ユーロも高くなって。 BCNにいた時は一時160円超えたこともありましたが。 どうにかしてほしいですよね。 最近は日本でもミュージカルとか、お芝居日本で楽しんでいます。 先週「薔薇とサムライ2」を見てきましたよ。
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- mistralさん 2022/10/09 11:32:57
- グッゲンハイム・ビルバオ
- 大将さん
こんにちは。
夜のグッゲンハイムの撮影目的で、ホテルを決められたという大将さん、
背後にはやはりライトアップされた橋も写っていて
川面に映り込む姿と相まって素晴らしいですね。
鈴がたくさん下がっているかのような球体が印象的!
今回の旅行記で、大将さんが撮られた様々なアングルからの美術館の姿を拝見して
今まで抱いていたイメージが、覆りました。
うねる姿は、なにやら「チタンの外套を纏った」生き物のよう。
ゲルニカを迎え入れたあかつきには、更なる訪問者が、と期待されますね。
「暗黙のゲルニカ」読んでみようかと惹かれました。
川べりに置かれたベンチとその前の足漕ぎ、
見た目、足の短い(日本人には)人には届かない可能性がありそうですね。
mistral
- わんぱく大将さん からの返信 2022/10/09 12:54:52
- Re: グッゲンハイム・ビルバオ
- mistralさん
昨夜は睡魔に襲われ、金沢の旅行記を拝見してからすぐにコロっと、いってしまいました。すみません。
夜のグッゲンハイムをという割には夜の美術館の写真を載せませんでした。
夜も見たいというのも目的でしたが、あの時は別のレンズを用意したので普通なら無理かと思える角度で見たかったというのもありました。その分、荷物が倍になったのと、天気のことも気になったので、雨ならすぐに次の用意ができるようにと目の前のホテルを選びました。そのあと、というか、今年になって「暗黙のゲルニカ」を読みました。 ずっと眠らせていた旅行記でしたが、より身近にグッゲンハイムを感じ、旅行記を出すことにしました。
ゲルニカ、今はどこの国も必要かと思われる作品かと思われます。
大将
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- pedaruさん 2022/10/07 06:21:35
- 名建築
- 大将さん おはようございます
驚きました、衝撃的な建築です。日本にはこれに匹敵するものはありませんねー。
材料がチタニウムというところがまたすごいですね。比重が軽いそうですので、
建築には最適、しかも錆びたりしないとか、ただし値段がたかいのが難点です。
最近近所のお寺で屋根の葺き替えをしていましたが、職人が屋根に上って、複雑な入母屋の形に合わせて、その場で加工をしていましたが、銅板を曲面に合わせて加工するのはみごとなものでした。彼もスペインに飛んで、この建築に参加するとよかったのに。
久しぶりに、また名建築を堪能させていただきました。
pedaru
- わんぱく大将さん からの返信 2022/10/07 17:37:51
- Re: 名建築
- pedaruさん
早々に見ていただき有難うございます。 一度送ろうとしたら送れませんと。なので書き直しです。 かなり眠らせていた旅行記ですが、自分が反対に永遠に眠ってしまう前に出すかと。 前のPCと今の新しいPCでは写真の見え方が全く違って。前の物はコントラスト強くて。。。
まあ、それはともかく、チタニウム、高いそうですね。 軽いけど。 私の相棒の自転車もチタンを使った部分のものがあったのですが、今年か去年か、より軽くするために多めのチタニウムを使ったブロントンが出たのですが、値段が今の倍! 自転車軽なる、財布も合わせて軽くなるのも困るので、今のところ自分の体力、筋力つけて自分で運べるようにしています。
大将
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