2016/06/14 - 2016/06/14
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ペコちゃんさん
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レンゲツツジが見頃を迎えた湯の丸高原に、トレッキング仲間と出かけました。
今回の参加者は7名なので、車2台に分乗して6時に地元を出発。
途中の天気は曇・小雨でしたが、午後は晴れるという天気予報を当てにして、最初は池の平湿原に回って時間調整。
10時過ぎに、湯の丸高原の麓にある地蔵峠の駐車場へ到着。
長野県・東御(とうみ)市と群馬県・嬬恋村にまたがる標高1,800~2,000mの湯の丸高原にはレンゲツツジの大群落があり、美しい花を求めて多くの人が訪れます。
天気も良くなり、花を楽しんだ後は、湯ノ丸山(2,101m)へ。
湯ノ丸山の南峰の頂上は広く、爽やかな風が吹き抜けていました。
写真は、湯の丸高原・つつじ平に咲き誇るレンゲツツジと白樺・カラマツの美しい風景。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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午後から天気が回復することを期待して、最初に池の平湿原へ。
湯の丸高原と高峰高原の間にある池の平湿原は、浅間山の噴火により出来た湿原です。
標高約2,000mの池の平湿原は、1,000種類以上もの高山植物の宝庫で、季節により、コマクサ(6月~8月)・レンゲツツジ(6月中旬~7月)・アヤメ(7月)・ヤナギラン(8月)・マツムシソウ(8月中旬~9月上旬)・リンドウ(8月中旬~9月)等が楽しめます。 -
9時前にスタート。
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10分ほどで、湿原の真ん中に敷設された「三方歩道」へ。
夏には、ヤナギランなどが歩道の周りを美しく彩りますが、この時季、花はまだありません。 -
木道の突当りにある「忠治の隠岩」・・・江戸時代の侠客・国定忠治が、上州・赤城から逃げてきて隠れた、という伝説の岩です。
岩石は、約30万年前に、烏帽子・浅間火山群の三方ケ峰火山の活動で出来た溶岩の塊。 -
国定忠治(長岡忠次郎)は、江戸末期の1810年に上州・国定村(伊勢崎市国定町)に生まれ、1851年に磔(はりつけ)の刑になりました。
無宿人博徒でしたが、天保の大飢饉に、飢えに苦しむ農民に米銭を与え救済した侠客として、 ” 赤城の山も今夜(こよい)限り・・・ ” の名セリフで映画や芝居に登場します。 -
岩の先に見えるのは鏡池。
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イワカガミの可憐な花が、あちこちで咲いています。
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レンゲツツジ。
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コケモモ。
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スズラン。
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三方コマクサ園へ行ってみると、コマクサが咲き始めています。
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” 高山植物の女王 ” とも呼ばれるコマクサは、花の形が馬の顔に似ているので『駒草』。
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ミツバオウレン。
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ツマトリソウ。
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夏には多くの高山植物が咲き乱れる池の平湿原ですが、今回はコマクサに会えて、皆さん、満足。
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池の平湿原から地蔵峠の駐車場に回り、湯の丸高原から湯ノ丸山を目指します。
地蔵峠はすでに1,720mもあるので、湯ノ丸山(標高2,101m)へは難なく登れる(?) -
無料の駐車場は1,500台収容と広いのですが、レンゲツツジの見頃を迎え、多くの車が駐車しています。
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毎年6月中旬から7月上旬にかけて、湯の丸高原・第一ゲレンデ一帯で「つつじ祭」が開催されます。
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今年は6月10日~7月3日。
これまでは約60万株と言われていましたが、今年の案内には70万株・・・ドンドン増えているんですね。 -
6月上旬~8月下旬は、つつじ平行きのリフトが運行されていますが、我々は登山口からゲレンデを登ります。
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全長が520mのリフトを見ながらの登り坂を、休みながら進みます。
天気予報通り、青空が顔を出しました。 -
ゲレンデの斜面から振り返ると、西篭ノ登山(にしかごのとやま)は、未だ雲に覆われています。
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リフトの終点・山頂駅まで登って来ました・・・ここからレンゲツツジの群生地まで3分です。
ここまでの標高差は約120m。 -
つつじ平の入り口・・・牛よけの柵から入ります。
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湯ノ丸山の斜面に広がる「つつじ平」・・・70万株ものレンゲツツジの大群落は、昭和31年に国の天然記念物にもなっています。
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レンゲツツジは高さが1~2mの落葉低木で、つぼみが蓮華(ハスの花)のように見えることからレンゲツツジと呼ばれています。
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朱色のツツジは、赤と言うよりオレンジに近い色で、とても鮮やか!
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レンゲツツジの群落がある所は、明治37年に開設した「湯の丸牧場」で、敷地の大半は群馬県です。
他の木の新芽や草は牛や馬の飼料となりましたが、有毒のレンゲツツジは食べられないため、このような大群落となりました。 -
放牧頭数の減少により、森林化が進んでいるため、ボランティア等によるレンゲツツジ群落の保全活動も行われています。
白樺・カラマツ・レンゲツツジのコラボが、見事な美しさを楽しませてくれます。 -
天気が良ければこの先に湯ノ丸山が見えますが、今はまだガスっています。
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新緑いっぱいの白樺の大きな木。
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イネの仲間である竹類は、地下茎で繁殖を続けますが、一部の種類の竹林は、ある周期で一斉に花を咲かせ、その後すべて枯れてしまいます。
モウソウチクは約60年、マダケの場合その周期は120年程度と言われています。
レンゲツツジの周りや登山道には、このような花をつけた竹笹が、かなり目につきます。 -
つつじ平から登山道に向かう途中で見つけた、ベニバナイチヤクソウ。
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目指す湯ノ丸山が、眼前に見えてきました。
正面が広い山頂の南峰、右側は雲がかかっていますが三角点のある北峰。 -
湯の丸高原は、自然の風景や生物多様性の保全上、支障となっているズミ、カラマツ等の伐採や整枝、ササの刈り払いなどを行う「風景地保護協定」を、土地所有者とNPO管理団体の間で締結しています。
十名ほどの作業員がササを刈っていました。 -
地蔵峠の駐車場から歩き始めて50分。
湯ノ丸山の登山道入り口の「鐘分岐」に到着。 -
案内板を確認し、あとは山頂まで直登です!
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鐘分岐にある鐘を叩くと、 ” カーン! ” といい音がします。
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この鐘は、霧の時などの「遭難防止の鐘」です。
銘板を見ると、1993年に遭難死した人の名前が刻まれていました。 -
鐘分岐からは一気に急登になります。
石や岩だらけの登山道を上る途中に、ズミの木をよく見かけました。 -
リンゴの仲間のズミ(酸実)は、実が酸っぱいことから酢実、とも。
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シナノキンバイ。
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池の平湿原で見かけたイワカガミ・・・この山でもよく見かけます。
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登山道片隅のレンゲツツジ。
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ゴゼンタチバナ・・・ミズキ科の花で、明るい木陰の地表に白い花が目立ちます。
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結構、登りました・・・小さな湖が見えます。
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山頂までのガレ場を登りきると、急に傾斜がゆるみます・・・ここまで来れば、あと一息。
頂上が見えてきました。 -
鐘分岐から約1時間で、2101mの南峰山頂に到着。
ここは、長野県と群馬県の県境になっています。 -
南峰の山頂は、100人は座れそうな広さで、平らな石が重なったガレ場です。
12時前なので、我々もここで昼食。 -
天気も良くなり、なだらかな山頂からは360度のパノラマが広がります。
天気が良ければ、南に八ヶ岳、東に浅間山、北に四阿山、西に北アルプスや北信の山々が望めますが、この梅雨時は残念ながら見えません。 -
正面に見える烏帽子岳(2,065m)。
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北峰(2,098m)は、すぐそこなので、足をのばして行ってみました。
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北峰は、岩の重なり合った尖峰です。
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再び南峰に戻り・・・
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写真を撮って、12時50分に下山。
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スズランの仲間のマイヅルソウ・・・葉の模様が、家紋の舞鶴紋に似ていることから、この名がつきました。
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帰りは、鐘分岐からつつじ平の方でなく、湯の丸キャンプ場へ続く道を行きます。
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樹高が2~5mにもなるサラサドウダン・・・フウリンツツジの別名があり、綺麗な可愛い花が沢山咲いています。
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白樺と青い空、レンゲツツジが美しい風景になっています。
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鐘分岐から30分ほど歩くと、湯の丸キャンプ場があります。
これは、キャンプ場入口付近にある炊事場・水場。 -
トイレも完備。
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ここからは、湯ノ丸山がよく見えます。
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キャンプ場から林道を歩き、地蔵峠の駐車場まで15分。
途中の道端に、鮮やかな紫のアヤメが咲いていました。
湯ノ丸山の一帯は、紅葉も美しいようなので、また秋に来たいと思います。
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