南牧・小海旅行記(ブログ) 一覧に戻る
6月もまた、友人の山中湖ロッジへ。しかし梅雨入りし、天気はぐずついた日が続き富士山にはお目にかかれず。連れ合いが苔大好き人間なので、ちょっと遠いが、北八ヶ岳の白駒池と周辺の苔の森を見に行こうということになった。せっかくなので、久しぶりの山歩きをしてみよう。このところ、車で乗り付けて風景撮影して、そのまま帰るということばかりしていて、トレッキングシューズを履くのは8ヶ月振り。加齢と怠け癖で体力の衰えが、いささか心配だったが、果たして・・・

久しぶりの山歩きは初の北八ヶ岳 ~苔の森と白駒池の撮影のついでに~

49いいね!

2016/06/14 - 2016/06/14

23位(同エリア204件中)

4

58

玄白

玄白さん

6月もまた、友人の山中湖ロッジへ。しかし梅雨入りし、天気はぐずついた日が続き富士山にはお目にかかれず。連れ合いが苔大好き人間なので、ちょっと遠いが、北八ヶ岳の白駒池と周辺の苔の森を見に行こうということになった。せっかくなので、久しぶりの山歩きをしてみよう。このところ、車で乗り付けて風景撮影して、そのまま帰るということばかりしていて、トレッキングシューズを履くのは8ヶ月振り。加齢と怠け癖で体力の衰えが、いささか心配だったが、果たして・・・

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

PR

  • 早朝7:30に白駒池入口の駐車場到着。駐車料金\500也。<br />八ヶ岳は首都圏に近く人気の登山ルートが多いので、混雑しているかと思いきや、駐車している車は、わずか5台ほど。<br />天気予報では、平野部は晴天ということだったが、標高2000mを超す高地では平野部の天気予報はあてにならない。ガスっぽく、ときおり小雨がぱらつく天気模様だ。

    早朝7:30に白駒池入口の駐車場到着。駐車料金\500也。
    八ヶ岳は首都圏に近く人気の登山ルートが多いので、混雑しているかと思いきや、駐車している車は、わずか5台ほど。
    天気予報では、平野部は晴天ということだったが、標高2000mを超す高地では平野部の天気予報はあてにならない。ガスっぽく、ときおり小雨がぱらつく天気模様だ。

  • ¥50の有料トイレで用を足して、久しぶりに山歩きの恰好をしてトレッキングルートへ。<br />今回のルートは白駒池左岸からニュウ、中山、高見石を経由して白駒池へ戻る初級者コースである。

    ¥50の有料トイレで用を足して、久しぶりに山歩きの恰好をしてトレッキングルートへ。
    今回のルートは白駒池左岸からニュウ、中山、高見石を経由して白駒池へ戻る初級者コースである。

  • 白駒池に行く道は、木道がよく整備されている。白駒池までは一般の観光客も気軽に訪れるところである。<br />一歩遊歩道に入ると、周囲には林床がびっしりと苔に覆われた苔の森がひろがっている。

    白駒池に行く道は、木道がよく整備されている。白駒池までは一般の観光客も気軽に訪れるところである。
    一歩遊歩道に入ると、周囲には林床がびっしりと苔に覆われた苔の森がひろがっている。

  • 土や岩だけでなく、倒木も苔に覆われている。

    土や岩だけでなく、倒木も苔に覆われている。

  • この一帯の苔の森には485種類の苔が生育しているという。この数字がどれほどすごいことなのか実感できないが、日本鮮苔類学会から「日本の貴重な苔の森」の一つに選定されているので、やはり特筆すべきことなのであろう。

    この一帯の苔の森には485種類の苔が生育しているという。この数字がどれほどすごいことなのか実感できないが、日本鮮苔類学会から「日本の貴重な苔の森」の一つに選定されているので、やはり特筆すべきことなのであろう。

  • あらゆるものが緑の絨毯に覆われたような森は、4年前に訪れた屋久島の白谷雲水峡を彷彿とさせる。

    あらゆるものが緑の絨毯に覆われたような森は、4年前に訪れた屋久島の白谷雲水峡を彷彿とさせる。

  • 倒木だけでなく、生きているシラビソの幹にも苔がびっしり。

    倒木だけでなく、生きているシラビソの幹にも苔がびっしり。

  • 緑色だけではなく、こんな白い苔(あるいは地衣類?)も見られる。<br />種類によって、土の上に生えるもの、倒木に生えるもの、岩に生えるものと、さまざまだそうだ。

    緑色だけではなく、こんな白い苔(あるいは地衣類?)も見られる。
    種類によって、土の上に生えるもの、倒木に生えるもの、岩に生えるものと、さまざまだそうだ。

  • 腐食した倒木は苔だけでなく、他の植物にとっても、心地よいゆりかごになるようだ。

    腐食した倒木は苔だけでなく、他の植物にとっても、心地よいゆりかごになるようだ。

  • ときどき、小雨がぱらつく。蜘蛛の巣に付いた水玉が美しい。

    ときどき、小雨がぱらつく。蜘蛛の巣に付いた水玉が美しい。

  • 15分ほどで、青苔荘という山小屋に到着。

    15分ほどで、青苔荘という山小屋に到着。

  • 山小屋の前から白駒池のほとりへ。水面は静まり返って水鏡になっているが、ガスっていて対岸はおぼろげに見えるだけ。

    イチオシ

    地図を見る

    山小屋の前から白駒池のほとりへ。水面は静まり返って水鏡になっているが、ガスっていて対岸はおぼろげに見えるだけ。

    白駒の池 自然・景勝地

  • 白駒池。周囲1.4Km弱の池だが、標高2000m以上の高地にある池としては国内最大なのだそうだ。<br />

    白駒池。周囲1.4Km弱の池だが、標高2000m以上の高地にある池としては国内最大なのだそうだ。

  • 新緑の湖岸の木々は、ドウダン、ナナカマドなどで、紅葉の名所としても知られている。

    新緑の湖岸の木々は、ドウダン、ナナカマドなどで、紅葉の名所としても知られている。

  • 青苔荘の前に戻り、ニュウへの道を進む。雨で濡れているので木道は滑りやすい。

    青苔荘の前に戻り、ニュウへの道を進む。雨で濡れているので木道は滑りやすい。

  • なおも苔の森は続いている。<br />後で駐車場の売店のおかみさんに聞いた話であるが、苔の新芽が出そろうにはまだ少し早いのと、今年は雨が少ないので、苔のみずみずしさがちょっと物足りないとのこと。

    イチオシ

    なおも苔の森は続いている。
    後で駐車場の売店のおかみさんに聞いた話であるが、苔の新芽が出そろうにはまだ少し早いのと、今年は雨が少ないので、苔のみずみずしさがちょっと物足りないとのこと。

  • 去年秋の落ち葉が朽ちることなく残っているのだろうか。<br />茶室の敷松葉のようだと、連れ合いがいたく感動している。

    去年秋の落ち葉が朽ちることなく残っているのだろうか。
    茶室の敷松葉のようだと、連れ合いがいたく感動している。

  • コメツガの新芽が雨に濡れて生き生きとしている。

    コメツガの新芽が雨に濡れて生き生きとしている。

  • 白駒池の南端までやってきた。

    白駒池の南端までやってきた。

  • 沢の水が淀んでいるところには泡が浮かんでいる。こんな人里離れた高地にも生活雑排水が流れ込んでいるのだろうか?

    沢の水が淀んでいるところには泡が浮かんでいる。こんな人里離れた高地にも生活雑排水が流れ込んでいるのだろうか?

  • 水滴をまとった苔をアップで。

    水滴をまとった苔をアップで。

  • イチオシ

  • ???

    ???

  • ナナカマドの新緑

    ナナカマドの新緑

  • しっとりと雨に濡れた桜(?)には苔はなく、つややかな木肌が美しい。自然の工芸品のようだ。

    イチオシ

    しっとりと雨に濡れた桜(?)には苔はなく、つややかな木肌が美しい。自然の工芸品のようだ。

  • 白駒湿原という小さな湿原に出た。下旬になるとワタスゲが咲くようだが、今は時期が早い。

    白駒湿原という小さな湿原に出た。下旬になるとワタスゲが咲くようだが、今は時期が早い。

  • ところどころ、幹の皮がはがされている。鹿の食害だろうか。

    ところどころ、幹の皮がはがされている。鹿の食害だろうか。

  • 倒木更新。新しい命の芽吹き。

    倒木更新。新しい命の芽吹き。

  • シラビソの大木

    シラビソの大木

  • きのこ発見。なんというキノコかな?

    きのこ発見。なんというキノコかな?

  • 白駒湿原を過ぎると登りになる。地図には、白駒池からニュウまで標準時間1:20となっているが、撮影に時間を使いすぎ、すでに1時間半を越えている。<br />撮影はほどほどにして、ちゃんと歩こう。しかし、大きな岩がゴロゴロしていて、歩きにくい。

    白駒湿原を過ぎると登りになる。地図には、白駒池からニュウまで標準時間1:20となっているが、撮影に時間を使いすぎ、すでに1時間半を越えている。
    撮影はほどほどにして、ちゃんと歩こう。しかし、大きな岩がゴロゴロしていて、歩きにくい。

  • ガスが濃くなってきた。霧が漂う森は、静かで良い感じである。それにしても歩いている人がいない。ここまで、だれにも会っていない。<br />こんなにガスっぽくては稜線に出ても眺望は望めそうにない。

    ガスが濃くなってきた。霧が漂う森は、静かで良い感じである。それにしても歩いている人がいない。ここまで、だれにも会っていない。
    こんなにガスっぽくては稜線に出ても眺望は望めそうにない。

  • 案内標識に従ってニュウへ。<br />しかし、表記が統一されていないな〜。ニュウだったり、にゅうだったり、ニューだったり・・・これでは新中山峠だ!

    案内標識に従ってニュウへ。
    しかし、表記が統一されていないな〜。ニュウだったり、にゅうだったり、ニューだったり・・・これでは新中山峠だ!

  • 岩と張り出した木の根の連続の登山道で歩きにくい。

    岩と張り出した木の根の連続の登山道で歩きにくい。

  • イワカガミが満開になっている。

    イワカガミが満開になっている。

  • ニュウの岩峰が見えてきた。それにしてもニュウとは変わったネーミングだ。普通、峰の頂上は○○山とか△△岳というのが普通なのだが・・・

    ニュウの岩峰が見えてきた。それにしてもニュウとは変わったネーミングだ。普通、峰の頂上は○○山とか△△岳というのが普通なのだが・・・

  • ガスっぽく、眺望は全く利かない。中山に向かう。

    ガスっぽく、眺望は全く利かない。中山に向かう。

  • 雲の切れ間から見えるのは稲子岳かな

    雲の切れ間から見えるのは稲子岳かな

  • 中山峠、天狗岳方面との分岐。中山、高見石方面に向かう。

    中山峠、天狗岳方面との分岐。中山、高見石方面に向かう。

  • また、霧が濃くなってきた。

    また、霧が濃くなってきた。

  • コメツガにも水滴がいっぱい。

    コメツガにも水滴がいっぱい。

  • 中山山頂に到着。苔の森で撮影に時間を使いすぎたのと、久しぶりの山歩きで休憩時間を取り過ぎたため、12時近くになってしまった。<br />ここは、眺望は全く利かず、平坦な道の途中にこの標識があるだけで、山の頂上らしさは全くない。<br />この先の展望台で昼食としよう。

    中山山頂に到着。苔の森で撮影に時間を使いすぎたのと、久しぶりの山歩きで休憩時間を取り過ぎたため、12時近くになってしまった。
    ここは、眺望は全く利かず、平坦な道の途中にこの標識があるだけで、山の頂上らしさは全くない。
    この先の展望台で昼食としよう。

  • 中山展望台

    中山展望台

  • ここも大きな岩がゴロゴロしたところだ。ときどき雲の切れ目から眺望が利くことがあるが、ほとんど雲の中。

    ここも大きな岩がゴロゴロしたところだ。ときどき雲の切れ目から眺望が利くことがあるが、ほとんど雲の中。

  • 冬の季節風は相当すさまじいことが予想される。木の枝がすべて南東方向になびいている。

    冬の季節風は相当すさまじいことが予想される。木の枝がすべて南東方向になびいている。

  • 昼食を摂り、大休止してから、高見石方面に下っていく。こちらも、ニュウへの登りと同様、大きな岩がゴロゴロして歩きにくいことこの上ない。我が夫婦は、共に下りが下手なうえ、濡れて滑りやすいため、慎重に下っていく。この下りでも、結構時間を使ってしまった。

    昼食を摂り、大休止してから、高見石方面に下っていく。こちらも、ニュウへの登りと同様、大きな岩がゴロゴロして歩きにくいことこの上ない。我が夫婦は、共に下りが下手なうえ、濡れて滑りやすいため、慎重に下っていく。この下りでも、結構時間を使ってしまった。

  • 随分遅れているのだが、こんな高山植物や・・・<br /><br />追記 この花はカタバミ。はんなりさんに教えていただきました。

    随分遅れているのだが、こんな高山植物や・・・

    追記 この花はカタバミ。はんなりさんに教えていただきました。

  • 苔の写真を飽きもせず撮りながら下っていく。

    イチオシ

    苔の写真を飽きもせず撮りながら下っていく。

  • 高見石小屋に到着。小屋の裏手に高見石という岩山があるのだが、そこへは登らず先を急ぐ。

    高見石小屋に到着。小屋の裏手に高見石という岩山があるのだが、そこへは登らず先を急ぐ。

  • ようやく、白駒池に戻ってきた。朝眺めたボート乗り場を反対側から眺める。

    イチオシ

    ようやく、白駒池に戻ってきた。朝眺めたボート乗り場を反対側から眺める。

  • 8か月ぶりのトレッキングで、体力の低下を思い知った次第。苔の撮影もロクな写真が撮れず、ちょっと残念。<br />車で風景写真撮りにいくだけでなく、少しは山歩きも復活せねばなるまいと考えながら帰途に着いたのであった。

    8か月ぶりのトレッキングで、体力の低下を思い知った次第。苔の撮影もロクな写真が撮れず、ちょっと残念。
    車で風景写真撮りにいくだけでなく、少しは山歩きも復活せねばなるまいと考えながら帰途に着いたのであった。

この旅行記のタグ

49いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (4)

開く

閉じる

  • 琉球熱さん 2016/06/28 22:30:06
    雨の北八つ
    玄白さん、こんにちは

    苔の北八つは雨だと一層幽玄ですね。
    靄にかすむ白駒池も美しい。

    私もほぼ同じルートでにゅうに登りましたが、あの苔の風景に魅せられ、蓼科山〜北横岳を再訪しました。ルート上には双子池などがあり、この周辺もまた苔が素晴らしいのです。

    八ヶ岳と言っても、北と南では随分と違うものですね。

    玄白

    玄白さん からの返信 2016/06/29 10:30:09
    RE: 雨の北八つ
    琉球熱さん、こんにちは

    毎度書き込みありがとうございます。
    今、オーストリアのバートイシュルというところに滞在しています。ザルツカンマーグート、チロルで貸別荘を借りて自炊生活しながら、ハイキングを楽しんでいます。実は北八ヶ岳は、事前のトレーニングを兼ねていました。今日はゴウサウ湖という氷河湖の周りを歩いてきましたが、北八ヶ岳を彷彿させる苔の森がありました。

    ザルツカンマーグートにて
    玄白

  • はんなりさん 2016/06/20 10:27:46
    苔の森
    玄白さん

    初めまして♪
    と言いましても素敵な画像風景などに魅せられて何度もお邪魔させて頂いておりますが。。。

    またまた大好きな信州の山歩きの深緑に癒されつつ
    PCからご一緒に歩かせて頂きました。

    後の白い高山植物とある花はハート形の葉から察するに
    カタバミではないかなぁと思いましたが違っていたらお許し下さい。

    余談ですが
    京都在住ですが多分はんなりめ同出身県でございます。

    今後とも
    どうぞ宜しくお願いいたします。

    玄白

    玄白さん からの返信 2016/06/20 19:46:07
    RE: 苔の森
    はんなりさん、こんばんは

    玄白の旅行記訪問、書き込みありがとうございます。

    白い花の名前をご教示ありがとうございます。花を撮影するのは好きなのですが、名前には疎いもので・・・
    旅行記にして公開すると、詳しい方がコメントしていただけるので助かります。旅行記に追記しておきます。

    はんなりさんは、栃木県のご出身でしたか。玄白は栃木県人になってちょうど13年になります。

    今後ともよろしくお願いします。

玄白さんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP