2016年春、EUの淵を巡る鉄道旅（③：ピラン/寝台列車・ピラン散策）

2016/05/01 - 2016/05/01

1週間の間に、ハンガリー・スロベニア・クロアチアを鉄道で周遊し、観光する旅。
GWのハイシーズンに如何に普段と変わらない運賃で渡航し、現地で少し贅沢に過ごす方針で臨んだ今回の旅行。
ザルツブルグで寝台列車にギリギリ乗り換え．．．。

エリア ピラン(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

こちら深夜のザルツブルグ駅。
Railjetが到着した数分後には自分が乗るべきザグレブ行きの寝台列車EN499が到着。
ただ、出発する番線が違うなーと、列車を眺めていたら駅員に声をかけられたので、切符を見せて自分の乗る列車はこれで良いのか尋ねたところ、「これでOK」と言ってくれ、親切にも列車内の車掌を呼んでくれ、自分の個室を案内して貰えた。

こちらが一晩お世話になる寝台客室。
このチケットはユーレイルの代理店経由で日本で購入。
乗車後に客車を切り離しして、ザグレブ行きのホームに移動した模様。車掌殿からは自分の下車するリュブリャナの到着時間と起床時間の連絡を貰い、早々に就寝．．．。

リュブリャナ到着は6時だったので車掌殿から5時半には起こされる。
起こされついでに朝食にコーヒーか紅茶どちらが良い？と聞かれたのでコーヒーを発注。
パン2種と初めから砂糖・ミルク入りのコーヒーで簡単な朝食を頂く。

朝6時にはスロベニアの首都、リュブリャナに到着。
チラホラと乗客が下車。大半は終点のザグレブまで行くのだろう。

こちらは夜が明けきらないリュブリャナ駅の外観。
この後、今晩宿泊予定のホテルに行き、荷物を預けて身軽に。5月初めだが小雨模様で気温は10度程度と少し肌寒い感じ。

駅に戻ってきて、まずは駅構内で翌日のリュブリャナ→ザグレブの切符を購入。価格は9ユーロ。2時間半乗る国際列車にしてはお安め。
そして、駅隣接のバスターミナルに移動して、これから乗車するピラン行きのバスチケットを購入。こちらは13.5ユーロ。写真のようにペラペラのレシート2枚つづりのものがチケット。運転手に渡す前に切れないように気を使ってしまう。

7:40発のピラン行きバスは7:30前には駅前の9番バス乗り場に到着。
バスチケット販売のお兄さんが「このバスは9番乗り場から出るよ」と言ってくれたので迷わずに乗車。

バスは出発後、雨の自動車専用道路をアドリア海方面に爆走。
いくつかの停留所に止まった後に．．．。

目的地ピランに到着。ここまでリュブリャナから約2時間半の乗車。

長距離バスターミナル (ピラン) バス系

ピランは古くから存在する港町で、現在はリュブリャナと同じスロベニア領だが、第2次世界大戦前はイタリア領だった町。
よって、写真の通りイタリア語の町名（PIRANO）も記載され、スロベニア語の他にイタリア語も公用語らしい。

ピランで最も有名なタルティーニ広場では、出店が出ており、小雨の中チーズや生ハムなどを販売中。やはり食文化もイタリアの影響が大きい模様。

タルティーニ広場 広場・公園

タルティーニ広場から北側の小道に入り、ぐんぐん坂道を登っていくと、この景色が。
晴れていればアドリア海とのコントラストももっと素晴らしかったと思われ、少し残念。

そして目の前にはこちらの聖ユーリ教会が。
日曜日の午前中という事で中ではミサが執り行われている模様。

聖ユーリ教会 寺院・教会

教会の裏はすぐに海。風もあるので波も結構ある模様。

教会前の坂道を下りると、ピランの最も奥にある灯台へたどり着く。
灯台の先はイタリアか、クロアチアか．．．。

灯台 史跡・遺跡

灯台を廻って中心部に戻る道沿いには、このようにレストランが沢山。
シーズンオフだからか、営業しているところとそうでないところがチラホラ。

ランチはどうしようかなぁ．．．と海沿いのレストランを幾つか物色した結果、訪れたのは「Gostišče Pirat」。
こちらはタルティーニ広場とバスターミナルの間の道路沿いに位置するレストラン。テラス席も勿論あるが、この天気では外で食べる客は無し。

ピーラット シーフード

店員は恐らくイタリア系の人らしく、陽気な感じでとても親切。
料理もイタリアっぽくスカンピのニョッキを選択。海老の解体にはちょっと難儀するが、味は大変美味。
店員に美味しかったことを伝えて、会計に少しチップを上乗せしただけで、物凄く喜んでくれた。

ピーラット シーフード

リュブリャナへの帰りもバスで。バスターミナルには時刻表も掲載されており、英語での説明もあったので問題無し。
バスチケットの券売機らしきものもあったが、どうも専用のカードを持った人向けのものだったので、帰りはバスの運転手から購入。
リュブリャナに向かうバスに揺られながらうたた寝．．．。

帰りはあまり自動車専用道路を使わないルートのバスだったため、3時間ほどかけてリュブリャナ駅に帰還。
その代りなのか、運賃は帰りの便の方が1,2€程安かった。
昨日から続く、連続の移動でそろそろ疲れて来たのでホテルへ移動．．．。