新緑の乳頭温泉と角館

2016/05/10 - 2016/05/12

夫が定年退職金で新車を購入（退職金をこういう使い方をしてはいけないみたいだけど？）
新しい車で出かけよう！ってことで、我が家にしてはめずらしい長距離ドライブの計画をたてました。

夫は毎日が日曜、私のパートの仕事の合間の日程で２泊３日の旅は平日です。平日だとホテルも予約しやすいし道路はすいているし観光地も混んでいないし、良いことずくめのような気がします。（でも空きすぎていて寂しかったりもした。人がいない・・・）
５月は「五月晴れ」という言葉にあるように、スッキリ晴れわたったさわやかな気候、観光にはもってこい！・・・ですけど、２泊３日はずっと雨降ってました(T_T)

旅行は2016年。今さら書くのか？っていう・・・備忘録として、あのとき自分は若かった記念に書いておこうと思います。
題して「今さら書くのか？」シリーズ 第3弾。
（第１弾は、「スエーデン大使館を訪ねて」、第2弾は「春の金沢」です）

エリア 田沢湖・乳頭温泉郷(秋田)

• 旅行の満足度: 5.0

我が家はずっと車を保有していますが、こんな遠距離ドライブははじめてです。
朝８時に家を出てました。ナビに目的地を設定すると到着は１７時だって！ええっ〜そんなにかかるの？そんなに秋田は遠いのか？９時間もあれば成田からフィンランドに行けちゃうじゃん。おお〜。でも行き先は秋田です。

新車のナビの指示には従わず（夫がですよ）東北道ではなく常磐道を選択。急ぐ旅じゃなのでどこを走ってもらってもいいんですけどね。ちょっと遠回りじゃなのかな？とか思ったけれど、よくわかってないし、事前学習した夫にお任せです。

空はどんより。首都高速走っているときにパラパラ小雨模様になりました。
首都高も渋滞なくスムーズ、ひたすら常磐道を北上。さすが平日スイスイです。常磐道入って最初の守谷ＳＡで１回目の休憩。スタバでサンドイッチとコーヒーの朝食。

ここからドライバーは私。

写真は南相馬鹿島ＳＡ。 高速道路の単調な景色に飽きたころ２回目の休憩。外は土砂降り、しかも寒い。

南相馬鹿島ＳＡ、入ってすぐの騎馬武者。大迫力です。

ここには南相馬市の整備する物販観光施設「セデッテかしま」があります。去年オープンしたばかり。一般道からも利用できるようになっているそうです。

南相馬感が至る所にあります。地元の騎馬戦？お祭りの様子も迫力ありますな。
ここでは、トイレを拝借して、ずんだルックチョコをお買上げ。

また一気に北上して、仙台空港の先の利府ジャンクションから東北道に入ります。

そして、長者が原ＳＡで遅めのランチです（13:40）

実は南相馬鹿島ＳＡでランチにしようと思ったんだけど、食指動かず、空腹がまんしてここまで来ました。
「ランチ限定 牛タン定食　1,100円(税込)」
１４：００までというランチに間に合いましたよ。
ここまで空腹我慢してよかったです。牛タンおいしかったぁ(^O^)／

雨の高速道路は疲れますね～
牛タン食べた後は夫がドライバーです。

高速道路って片道２?４車線ありますが、常磐道をかなり走ると片道１車線のところがあって、しかも対向車線との境は、心もとないポールだけだったりして、かなり緊張して運転しました。しかも雨、ときどき土砂降り。最悪。

やっと高速道路を降りますよ?。

この時15:40。辺りは悪天候の影響で薄暗く夕刻のよう。近くの山々も霞んで見えません。

山の中の一般道を１時間ほどひたすら走り、少し開けた町？どこだろう？
１台も車走ってないし人もいない。第1村人発見できず。さびしい感じです。

今夜のお宿は、乳頭温泉。
「乳頭温泉郷はこちら→」の大きな看板がありました。
かなりの上り坂の進みます。がんばれ新車！

周りの木々はやっと若葉が出て来たばかり。おそい春の訪れですね。

着きました(^O^)／

ナビの予言通り約９時間のドライブでした。ナビってすごいな!(^^)!

今夜のお宿「休暇村・乳頭温泉郷」お邪魔します。

泉質や温度の異なる２種類の源泉がある。ブナ林に囲まれた露天風呂と広々とした内湯で天然温泉が楽しめる・・・期待でワクワク♪

この若葉が出たばかりの木々はブナだったんですね。

道の脇にはまだこんなに雪が残ってます。５月も中旬なのに３､４日前にかなりの雪が降ったそうで、今日は雨でよかったらしい。そうですよね、雪だったらここまでの登り坂は無理だったかもしれません。

「おもへがったすかあ」
秋田弁で、「面白かったですか？」
これはすぐに解読できました。

ではこれは？
声に出して読みたい秋田語です。

ロビーです。
「毎朝７時にブナの森を散策しましょう。参加費無料」いいですねえ。参加したいです。明日のお天気はどうでしょうね・・・

お部屋はこんな感じ。

なんと、温泉に入る時に着替えなどを入れるカゴがありました。
カゴ好きにはたまりませんなあ。
しかもこれは紙ひもで作られています。私も一時期この紙ひもでカゴ作りにはまりました。夢中になってパンカゴやらバスケットやら手提げカゴやら作ったものです。このカゴをみて懐かしい過去がよみがえりました。またヒマな時間にカゴ作ろうかな？なんてチラッと思いましたが、旅行から戻っても作ってません。そこそこ時間はあるのに・・・あーダメな私です。

部屋の冷蔵庫には何も入っていなかったので、夫が売店でビールを買ってきてくれました。気が利きますな。

長距離ドライブ、お互い運転お疲れ様〜。

ビールを飲んで、温泉に入って・・・あーサイコー♪

温泉は青白く濁っていてしっとりしてました。宿泊している人どれだけいるのかな？露天風呂は一人占めでした。
雨が降っていたけど屋根つきだったし、温泉で火照った体にひんやりした空気が気持ちよかったです。

夕食はバイキング。
私はバイキングはあんまり好きじゃないんです。貧乏性なので全種類食べたくなっちゃうし（だから太る）盛り付けにセンスがないし（全然美味しく見えなくなる）お料理を取りにいったりテーブルにもどったりなんとなく落ち着かないし。

で、この見事に残念なチョイスです。どーしてこうなっちゃうのかねえ。

ホテルおすすめのリンゴのスパークリングワインは美味しかった。

翌日5月11日、外はしとしと雨ふりです。ホテル無料のブナの森の散策は、ホテルロビーでラジオ体操に変わりました。

さて、ナビに導かれて田沢湖観光です

が、しかーし、田沢湖もどんよりした空です。小雨は止みそうで止まない感じ、気温も低く肌寒い。

観光スポットの辰子像もさみしげです。

類い希な美しい辰子は、その美貌に自ら気付いた日を境に、いつの日か衰えていくであろうその若さと美しさを何とか保ちたいと願うようになる。
辰子は村の大蔵観音に、百夜の願掛けをした。観音様のお告げの通り泉の水を辰子は飲んだが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりであった。狂奔する辰子は、いつの間にか龍へと変化。その後辰子は、田沢湖に身を沈め、そこの主として暮らすようになった。

美しいと、人は叶わぬことを願うものなんですね～
昔からアンチエイジングを願う気持ちは同じなのねえ。
老いは素直に受け入れないと、と肝に銘じました。

ほぼ観光客に会わなかった田沢湖をあとに、今回の観光の目玉、角館にやってきました。ナビに導かれて。

角館は武家屋敷等の建造物が数多く残されており、「みちのくの小京都」とも呼ばれるています。
角館は桜の名所として有名。「角館のシダレザクラ」が国の天然記念物。
檜木内川の桜並木は「檜木内川堤（サクラ）」として国の名勝に指定。また日本さくら名所100選にも選ばれているそう。

5月中旬のこの時期はすでに桜は終わっていてます。でも新緑が雨に濡れてしっとりとして、これはこれでいい感じ。

旧石黒家。

昭和10年にたてられたもの。武家屋敷住宅からの脱却、当時の文化住宅の先駆的な建物。

次のおうちは・・・

お邪魔しま～す

江戸末期の建造で武家屋敷として角館に現存する最古の母屋・門と明治大正期に増築した蔵を公開してます。

灯りの加減によって写し出されるようになっている。昔に人の美意識を感じます。

季節柄、立派な五月人形が展示されておりました。

我が家の五月人形も飾ってあげよう。

若々しい色の緑の葉っぱが降ってくるような、いい感じの垂れ具合。
しだれ桜は桜の花が終わっても風情がありますね。

しかし、ここにも観光客がおりません。みんなどこかに避難してる？っていうくらいだーれもいない。

黒い塀と新緑のコントラストが美しい。

こちらは青柳家。

角館では、芦名氏に仕え、その後佐竹氏の忠実な家臣として仕え、二代目当主がみちのくの地に移り住んでから四百年主君の繁栄を支え続けたそう。


?

広い敷地には青柳家と親戚の小田野直武の像がありました。
小田野直武は『解体新書』の挿絵を描き、その名を高めました。西洋の陰影法を取り入れ、後の洋画界に大きな影響を与えたそうです。

色鮮やかな展示されているもの。

角館のメインストリート。
桜の季節も終わり、小雨ふる平日、観光客がおりません。静かな角館を満喫です。

ランチはあったかい稲庭うどん。おいしかった～

立派な建物、武家屋敷じゃございません。
安藤醸造「花上庵」
お土産に生醤油お買い上げ。

角館樺細工伝承館に入ってみました

館内はひっそりしていましたが、こんなお方がいらして、記念写真を撮ってもらいました。

武家屋敷、まだまだあります。
岩橋家武家屋敷は角館に残る中級武家屋敷として貴重な建物のようです。

こちらは小田野家。
小田野家は、小田野直武さんの分家。さっき銅像がありました。解体新書の挿絵を書いた方。

内部は見学自由。とってもきれい。最近修復されたようですね。

お庭も広々として気持ちいい。

お隣同士の小田野家と河原田家。小田野家と河原田家との庭は仕切りがなく、繋がっていました。お庭の苔がこれまた雨に濡れて輝いていました。

銀行もセブンイレブンも武家屋敷仕様。

角館で宿泊はこちら。
和洋折衷のしつらえ、家具は民芸家具のような私の好み。素敵なホテルです。

夕食は1階のお食事処でいただきました。
堀こたつ式のテーブルのこじんまりしたお部屋。
お料理もおいしかったけれど、うつわがよかった。作家さんのお皿ですかね？普段に使うには重すぎたり、ちょっとしたことで欠けそうで、大雑把な私向きではありませんが、好きですね～、こういうの。

朝ごはん。
この角館納豆がおいしかった。

横浜に帰る日も曇ってました。国の名勝に指定されている檜木内川の桜並木の緑が美しかったです。

帰りもナビ様の指示通り帰浜。11:００ころ角館を発ち、途中のサービスエリアで休憩しながら20:00ころ帰宅したと思います。
長い長いドライブでした。運転お疲れさまでした。

この旅行記へのコメント （4）

• オレンジママレードさん 2017/08/28 23:42:27

  　「あのとき自分は若かった記念」　「今さら書くのか？」シリーズ

  ねずみんさん　こんばんは　(#^.^#)
  
  このシリーズ!　聞いただけで１〜３どんなの？　興味津々♪
  
  なんと！乳頭温泉と角館、私の記憶が正しければ・・・
  
  ねずみんさんの半年前に私達夫婦が行ったかも！
  
  もっともっと先まで行くと、「ステキな金縛り的な秘湯」　だったのよ〜〜
  
  新車での長距離ドライブも凄い！！　若い！！
  
  次回も楽しみにしています（*^_^*）

• toc blancさん 2017/08/19 11:52:29

  いいね、ありがとうございました。

  初めまして
  ねずみんさんと同年代と思しきtocです.
  旅行記に沢山の「いいね」をありがとうございました.
  
  ねずみんさんの田沢湖界隈への旅行記、拝見しました.
  ウチもこのところよく東北に行きます.（連れ合いが乗り鉄なので鉄道利用です）
  お泊りになった　乳頭温泉のお宿はとても良いですね
  次回、是非利用したいと思います
  
  また寄らせて頂きます
  宜しくお願いします.
  
  toc
  
  

  ねずみんさん からの返信 2017/08/22 09:44:01

  RE: いいね、ありがとうございました。

  こんにちは！はじめまして、ねずみんです。
  
  メッセージありがとうございます。
  
  私は、来年２０１８年のＧＷに阪急交通社の
  ＜ノルウェージャンジュエルで航く＞高知・那覇・石垣島・台湾(基隆) 南の楽園を巡る夏色クルーズ9日間を申し込みました。
  はじめてのクルーズで今からワクワクしています。
  クルーズや寄港地の予習に４トラ旅行記で予習の毎日です。
  こういう予習は楽しい★
  toc blancさんの旅行記は爽やかな風が吹いているよう、クルーズの楽しさが写真いっぱいにあふれています。素敵です。
  引き続き旅行記を楽しませていただきますね。
  
  ねずみん。
  

  toc blancさん からの返信 2017/08/22 15:41:14

  RE: RE: いいね、ありがとうございました。

  わあ！
  NCLジュエルを予約済なんですね、今から来年のGWが楽しみですね♪
  ワタシも又、台湾に行きたくなりました〜
  
  また宜しくお願いします
  
  toc