2016/04/22 - 2016/04/22
255位(同エリア1205件中)
naoさん
滋賀県彦根市鳥居本町は、かつて中山道六十九次の江戸から数えて63番目にあたる鳥居本宿があった所で、中山道と、彦根道(朝鮮人街道)〜北国街道が分岐する交通の要衝として賑わいました。
美濃国から中山道で近江の国に入り、「摺針峠(すりはりとうげ)」を越えて琵琶湖の眺望を楽しみながら一気に下りると、鳥居本宿の町並みに到着します。
律令時代には、鳥居本の隣村の小野が東山道以来の宿場機能を果たしていましたが、江戸時代に中山道が整備されると、本陣1軒、脇本陣2軒、問屋場1軒、旅籠35軒を数える宿場町が作られ、この地に多賀大社の鳥居があったことから鳥居本宿と名づけられました。
現在の鳥居本宿には枡形は残っているものの、残念ながら本陣や脇本陣などの遺構は残っておらず、幾分物足りなさはあるものの、町並みに連なる切妻屋根の中二階建てに、煙出しの越屋根、漆喰塗籠めの虫籠窓、袖卯建、格子、出格子などをしつらえた伝統的な町家は、宿場町の面影を色濃く伝えています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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中山道 鳥居本宿にやって来ました。
町並みの北の入口には、昔の旅装束を身にまとった旅人の像が立てられています。 -
旅人の像を過ぎてしばらく進むと、次に現れたのは中山道の石標です。
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石標を過ぎると、いよいよ町並みに入ります。
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彦根市の汚水枡の蓋です。
中央には、金亀山の亀甲をかたどった彦根市章を配し、市の木「たちばな」が添えられています。 -
おそらく空家だからでしょうか、こんなに荒々しい姿の町家が目に入って来ました。
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竪格子のない虫籠窓に木製の窓建具が嵌めこまれています。
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こちらは雨戸と鉄格子が嵌っています。
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茅葺屋根の町家がありました。
茅葺屋根には苔が一面に生しています。 -
枡形に差し掛かりました。
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白漆喰塗籠めの伝統的な町家です。
虫籠窓に個性的なデザインが施されています。 -
枡形に面して、350年以上の歴史を誇る「赤玉神教丸本舗」の有川家がお屋敷を構えています。
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「赤玉神教丸」は9種類の生薬を配合した和漢健胃薬で、二日酔いにも効果があるそうです。
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建物は宝暦3年(1753年)に建てられたといいますから・・・
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建てられてからすでに250年以上が経過しています。
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有川家では今も「赤玉神教丸」を製造販売しておられるようなので、試してみたい方はいらっしゃいませんか・・・?
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逆から見た桝形の様子。
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路地から見た鳥居本宿の町並みの光景です。
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こちらの町家には、木部にベンガラが塗られていたような痕跡が見えます。
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正面に見えているのは有川家のお屋敷です。
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珍しい形の駒寄せのある町家は・・・
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妻面に小さな窓が開けられています。
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こちらの妻入りの町家は、彦根藩主井伊家の12代直亮(なおあき)、13代直弼(なおすけ)の頃、藩窯として隆盛を極めた湖東焼の絵付師で、写実的な画風の優れた作品を生み出した自然斎(じねんさい)が、旅籠「米屋」を営むかたわら工房として使っていた建物です。
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ほんの申し訳程度に開けられた虫籠窓のある町家。
簾の中には格子が隠れているんでしょうね・・・。 -
こちらは古い旅籠を活用したデイサービス施設です。
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江戸時代の旅人にとって必需品の道中合羽は、鳥居本宿がその産地として名高く、雨の多い木曽路を控えた旅人がこぞって買い求めたとのことで、最盛期には15軒の合羽所があったといわれています。
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「本家 合羽所」の看板が残るこちらのお店は・・・
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天保3年(1832年)の創業だそうです。
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こちらが鳥居本宿の本陣跡です。
昭和10年頃、ウィリアム メレル ヴォーリズの設計により洋館に建て替えられたため、現在、遺構は残っていません。 -
本陣跡の辺りから見た北側の町並みの光景です。
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本陣跡の南側には脇本陣跡がありますが、こちらも遺構は残っていません。
なお、こちらの脇本陣は問屋場も兼ねていたようです。 -
今度は脇本陣跡の辺りから南側の町並みを見た光景です。
ここから少し西側に近江鉄道鳥居本駅があるので、ちょっと寄り道していきます。 -
近江鉄道の鳥居本駅です。
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鳥居本駅は昭和6年(1931年)に開業したそうで、近畿の駅百選に選定されています。
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無人駅の構内に下り電車が入線してきました。
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鳥居本駅を発車した電車は、のどかな湖東平野を走ります。
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町並みへ戻って来ました。
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この辺りは鳥居本宿のほぼ中間地点にあたるので・・・
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さらに南側の町並みを歩きます。
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ここにも、かつて道中合羽を商っていたお店がありました。
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屋根の上に掲げられた庵看板が歴史を物語っています。
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この看板は良い目印だったでしょうね。
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街道に面して外格子を巡らせた妻入りの町家。
町家の前にある常夜灯は実に見事なもので、桧皮葺の屋根には擬宝珠までつけられています。 -
こちらの敷地は典型的な「うなぎの寝床」です。
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この町家の妻面に小さな社のようなものが付いていますが、これは何なんでしょうか・・・?
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こちらの町家には、呉服屋跡の看板が掲げられています。
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このあたりには、ベンガラを塗った町家が並んでいます。
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この町家のベンガラ塗りの外格子には・・・
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竹炭のオブジェが飾られています。
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ベンガラを塗った町家の辺りから見た北側の町並みです。
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妻面のガラス窓が凝っていますね。
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今度は南側の町並みの光景です。
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パンジーの花で玄関先を飾り立てた町家。
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重厚な土塀を仕立てた町家。
今の生活に合わせて、車の出入口用に一部切り取られています。 -
袖卯建の鏝模様に意匠上の工夫が見られます。
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粗めの外格子が町家前面を飾っています。
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新しく建てられた町家です。
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建築材料は現在の物を使っておられますが、煙出しの越屋根など、伝統的な様式は踏襲されています。
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町並みの南の外れに、「右 彦根道、左 中山道 京いせ」と刻まれた道標が立っています。
鳥居本宿は、彦根、安土、近江八幡を経て野洲に至る彦根道(朝鮮人街道)並びに長浜から木之本を経て、越前、越中、越後に至る北国街道と、中山道が分岐する交通の要衝でもありました。
ちなみに彦根道(朝鮮人街道)は、徳川幕府の歴代将軍が上洛に用いる専用の道とされ、参勤交代の大名にも使用は認められていませんでしたが、唯一認められたのが朝鮮通信使一行だったことから朝鮮人街道と名づけられたんだそうです。
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