若冲狂想曲　―生誕300年記念　若冲展―

2016/05/14 - 2016/05/14

上野の東京都美術館の企画展示室で現在開催中の生誕300年記念の若冲展に行ってきました。

GWを避けて行ったつもりが、同じ考えの人が多いのか却ってGW中よりも混んでいるようです。
しかし混雑の先にはコピーにあるとおり「この世の楽園」が待っていました！

エリア 上野・御徒町(東京)

若冲については某お宝番組で見たことがある程度でしたが、国営放送の特番を観て直接観たいと思うようになりました。
若冲展のツイッター（https://twitter.com/jakuchu_300?ref_src=twsrc%5Etfw）や他の書き込みにあった待ち時間の激しさは、にわかを怯ませ諦めの心境に追いやるのに充分である一方、同時に多くの人の心を掴んでいるものを観たいという衝動に駆られもし、心は揺らいでいました。

GWが終わった平日でも待ち時間が解消どころか増えているようなので、却って週末の方が空いているかもしれない、今だ！と今朝行く決心をしました。

8時ごろ上野駅に着き、列の最後尾についたのは8時10分頃でしょうか。
既に長蛇の列で、最後尾に着くのにも歩きました。

次々と人が来て、程なくして列は折り返し、左側も反対側を向いた人々で埋まりました。

若冲の集客力の凄まじさ！経済効果はどれほどだろう。
一方、長時間拘束され疲労する人々。経済損失はどのくらいか。

予約制にするなど方法はないのか等の書き込みを見かけますが、同意見です。
ただ、8時半過ぎくらいから列が動き出したので早めに開室してくださったのかもしれません。
ま、それも期待して朝並ぶことにしたのですが。

こんなに人気があるなら、もっと会期と時間を延長してくれればいいのに！と思いますが、文化財保護の観点から延ばせないそうですね。
宮内省所蔵のは一年に一ヶ月しか公開しないというのも見かけました。
光にさらしたくないんでしょうね。
作品によっては年内に別の施設での展示もあるかもしれません。

ようやく門の近くまできました。

ここで待ち時間について分かりやすいサイトがあったのでご紹介。

【NAVERまとめ】東京都美術館「生誕300年記念 若冲展」の混雑状況、待ち時間まとめ #若冲展 #若冲
http://matome.naver.jp/odai/2146232265453149901

【NAVERまとめ】東京都美術館「生誕300年記念 若冲展」混雑でスタッフのアナウンスが大変なことに #若冲展 #若冲
http://matome.naver.jp/odai/2146328671683625501

美術館では日傘の貸し出しをしていました。
この地点に来るまでが長い気がしましたが、木陰がなくなるので日光が容赦なくなります。
ちなみに傘にはでかい番号が書かれていて持ち帰れません。

チケット売場。

チケットは、朝行かれる方は特に事前に用意した方がいいと思います。
チケットがないと、すぐに入場列に並べられません。

⇒【追記】5/17 公式サイトに下記掲載されました。
「公式ホームページオンラインチケット、コンビニエンスストア、主要プレイガイドなどでのチケット販売は５月１９日（木）までで終了させていただきます。２０日（金）〜２４日（火）の５日間につきましては、東京都美術館当日券チケット売場でのみの販売といたします。」
http://jakuchu2016.jp/

上野駅構内の売場は売り切れ、という情報も見かけました。

売り切れといえば、今回単眼鏡を用意して行ったのですが、いくつかのブログで推奨されていた単眼鏡が日を追うごとに売り切れになってしまい買えませんでした。
これは絶対若冲のせい、と睨んでいます。

熱中症対策なのか、所々テントが設置してありました。
どうせなら入口までテントをつないでほしいというのは贅沢でしょうか。

館内に入ってからもまだ並ぶのか。
握りしめたチケットを一度かばんに戻しました。

図録の売店が見えました。
2Fのグッズ売り場では図録は販売していませんでした。
この外にある売り場もしくは美術館自体のグッズ売り場での販売とのことです。

この大きなパネルまで来たらあと少しでした。
結局入室できたのは10時頃で2時間弱かかりました。

チケットもぎりのフロアはＬＢＦです。
先達の書き込み等を参考に、もぎり後エレベーターで「釈迦三尊像」と「動植綵絵」のある1Ｆに行きました。

「釈迦三尊像」3幅を正面に、両側を「動植綵絵」が囲っており、最前列の人の流れは時計回りでした。
左側開始地点は人がびっしり、幾重にも重なり動きも鈍かったです。
後方では逆の流れがあったり方々から人が出てきたりで軽くカオスでした。
「釈迦三尊像」から右側は比較的見やすかったので、前の方で見れました。
見ている間も怒号や複数のスタッフの方々による誘導の張り上げ声が飛び交い、さながらセール会場のようでした・・・
そんな中でも、全てを超越した世界は感嘆し惹きつけられるものがあり周囲を忘れて見入ってしまいました。
でもずっと見入ることは許されない混雑さでした。

次に２Ｆへ。
巻物系は10分弱程並びましたが、他は割と見やすく、間近で見れた絵もありました。

そのまま物販エリアに流れ、先にグッズ類を買うことにしました。
売り切れてあまりなかったという記述を見たことがあったからです。
この時は11時近くで、会計に30分近く並びました。
カード（VISA,Master）は1万円以上から使用可、1万円以下は現金のみとのことです。

その後ＬＢＦへ。
ここも2Fと似たような状況でした。
墨絵系も一色と思えない多彩な表情があり、個人的にはとても印象に残りました。

一通り見て満足した後、出口の2Fへ向かったのですが、1Fが更に人が増えて部屋全体が人で埋まっていました。
逆に2Fのグッズ会計は自分の時より列がだいぶ短くなっていました。

百犬図は5/8まででもうなかったです。
あとあんみつ姫さんの旅行記に出ていたデジタルアートは見逃してしまいました、しまったー

5/20からここでチケットを買わなきゃいけないとなると連日の猛烈な列はどうなるんだろう。
起点がチケット売り場になるだけなのかな。

室内の混雑は最前列の人がなかなか動かないと書かれているのをよく見るけど、動く歩道とかベルトコンベアにして強制的に流していくというのはどうだろう、なんて妄想。

昼頃出てきたら160分待ちでした。
連休明けの平日より少ない気がする！
いい時に来たんだなと自分の判断に満足しました。

その後動物園へ。

君、若冲さんとこにいなかった？

同じ種類じゃないけどこの感じ

ついさっき見たような・・・

美術館で・・・


特に鳥類は既視感が激しかったです。

生パンダや

仁王立ちのハシビロコウさんなどを見て動物園を出たのは16時半過ぎでした。

若冲展はまだ並んでいました。
この時は既に17時近くで、90分待ちと表示されていました。
17時半の閉室時間をオーバーしますが、この日は17時までに列に並べば中に入れるとのことでした。

駅へ向かう途中、スタバの前あたりのスペースで「えちご長岡・佐渡 広域観光フェア」をやっていました。足が棒過ぎてじっくり見れませんでしたが、酒類の出店が多かったです。

このフェアは、5月15日(日)は10：00〜16：00までとのことです。

写真は戦利品の一筆箋。

帰宅後、最近日課になっている若冲アカウントのツイッターをチェックしたら、9時半の時点で240分待ちだったようです。却って混んだ時に行ってしまったのだろうか。
今までは開館後の午前中が待ち時間が激しい印象でしたが、ここ何日かで開館時が一番待つように変化している感じがします。

この日は雲が多少あり涼しい風も時折吹いたので、暑さはそれほど感じませんでしたが、今後暑い日に行かれる方はくれぐれも熱中症に気を付けてください。

そして多くの方がこの世の楽園を味わえますように！

この旅行記へのコメント （2）

• あんみつ姫さん 2016/05/19 00:27:51

  まさに、タイトルどおり

  おかかさん、こんばんは。ご無沙汰しています。
  
  こんなに長く待つ展覧会は、そう無いですよね。
  以前、国立博物館で国宝展をやっていたときに２時間待ちと聞いて、
  私はチケットを買う前に、見るのをやめたという記憶があります。
  
  若冲展は、それを上回る３時間、４時間待ち…
  それでも見たい！というみんなの熱意。。
  「若冲狂想曲」のタイトルどおり。
  老いも若きも若冲、若冲！
  そして、ほとんどの人が、疲れるほど並んでも、
  混雑で大変だったけれども、
  見てよかった！という感想を持つ絵。
  ほんと！一生記憶に残りますよね。
  
  ＴＶで若冲は「私の絵は１０００年後に評価される」と言っていたそうですが、それよりもずっと早く生誕３００年でこのような人気に。
  
  開催期間が１ヶ月というのは、非常に厳しい。
  何でだろうと思っていました。
  前評判もいいので、これは絶対に混むとは予想していましたけれど、
  ここまですごいとは思っていませんでした。
  
  会場内もすごく混んでいましたよね。
  私のときは、２Ｆは反時計回りでした。
  
  ひとつ見ては、後ろに下がって次の絵を見るために突入！
  前の人が後ろに下がるのを待って、前に進むという感じ。
  
  鶏がたくさんいる絵のところが最高に混んでいました。
  人の多さで、私は少し酸欠状態…
  この鶏を見たら、少し真ん中で休憩しました。
  
  フェルメールの展覧会のときは、最前列は立ち止まらずにって、ロープ張ってそれこそベルトコンベアー的に歩かせていましたが、
  全部を立ち止まらずに見るのも大変だし、何しろ１つの絵に５重６重の固まりですから、これ以上混んだらどうなるのだろうと思っていました。
  
  図録とクリアファイルを買ったのですが、私のときは５分くらいレジ待ちしました。
  それでもずいぶん待つな〜って思っていましたが、
  しかし、レジ待ち１時間というのもすごい！
  　
  でも、今でも印象に残る絵の数々でしたよね。
  
  デジタルアートは、入口に入ってすぐの窓側でしたが、並び具合によっては見えなかったかも。
  それとも、期間限定でしたでしょうか。
  動物や鳥たちが動きますから、だれか動画で配信されていないでしょうかね〜。
  
  
  

  おかかさん からの返信 2016/05/20 00:14:04

  RE: まさに、タイトルどおり

  あんみつ姫さん、こんばんは！
  ご覧いただきありがとうございます！
  
  本当に最近は更に待ち時間が恐ろしいことになっていますよね。
  今思えば連休前は今よりは短かったんですね。
  でもその時はそれでも十分長いと思ってました！
  私も並ぶの苦手なので普段だったら諦めるんですが、今回は諦めと衝動の間を行ったり来たりでした。
  去年の鳥獣戯画展も行きたかったけど、並ぶと聞いて諦めちゃいました。
  今回は自分にとってはあの特番の威力が大きかったかもしれません。
  特番は録画しておいたのですが、録画をもっと早く見て展示会にも早く行けば良かったです。
  
  > そして、ほとんどの人が、疲れるほど並んでも、
  > 混雑で大変だったけれども、
  > 見てよかった！という感想を持つ絵。
  > ほんと！一生記憶に残りますよね。
  
  本当にまさしくおっしゃる通りですね！！
  
  > 開催期間が１ヶ月というのは、非常に厳しい。
  
  やはりあの鮮烈な色彩が褪せたら魅力も減ってしまうのかもしれないけど、
  顔料に影響を与えない照明とか開発されませんかね。
  これからは一つの作品を2点づつ作ってくれないかな。
  一つは展示用、一つは保管用で。
  なーんてもう若冲さんはいないのに思っちゃいました。
  
  > 会場内もすごく混んでいましたよね。
  > 私のときは、２Ｆは反時計回りでした。
  
  始めの頃は反時計回りだったんですか！
  ほんと、よく満員電車と書かれていますがその通りでした。
  それプラス張り上げ声が響き渡っているのでセール会場。
  
  > ひとつ見ては、後ろに下がって次の絵を見るために突入！
  > 前の人が後ろに下がるのを待って、前に進むという感じ。
  
  おおー再突入が許されたのですね！
  行った時は最前列の人はずっと列になっていて、特に釈迦三尊像より左側は一度戦線離脱すると戻るのは不可能な感じでした。
  私も左半分はほぼ諦め、部屋の真ん中付近から俯瞰するしかありませんでした。
  
  フェルメールも行かれたのですね！
  あれも話題になってましたよね。
  押し寄せる人とその誘導、お客の満足度の妥協点を見つけるのが運営側は大変そうですよね。
  
  デジタルアート、入ってすぐの地点なら、エスカレータで少しほぐされた列の少しでも先を行こうと必死になってた気がします。
  期間限定ではなく見落としのようです。
  youtubeにあがっていたので見ましたが、生を見たかったです！
  
  足が痛くなった記憶もまだ消えないうちに、また観たくなるのが不思議です。
  リピーターの方もいるようですよね。
  今回の作品中いくつかはあんみつさんがよく行かれる箱根でまた展示されるようなので、それも観に行こうと思いました。まだ先ですけどね！
  http://www.okada-museum.com/information/archives/1222