2016年4月 花巻・盛岡 (1)

2016/04/23 - 2016/04/24

2016年4月23, 24日の週末を利用して1泊2日で盛岡へ出かけてきました。
主な目的は、マルカン百貨店の食堂、盛岡バスセンターなど昭和の面影が色濃く残る施設を見学することでしたが、盛岡ならではのグルメやサッカー観戦なども楽しみ盛岡が気に入ってしまいました。また機会があれば再訪したい街です。

初日は、新幹線、在来線を乗り継いで花巻駅で下車、マルカン百貨店の食堂でランチを済ませ市内散策。その後、盛岡へ移動し盛岡バスセンターを見学、さらに市内を散策した後に盛岡名物のじゃじゃ麺を堪能しました。

エリア 岩手

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【2016年4月23日】
　大宮駅 7:42発のはやて111号に乗り岩手を目指します。車内はほぼ満席です。日頃の睡眠不足もあって車内でうとうとしているうちに仙台到着。半分くらいの客が降りていきました。このあたりから車窓は東北らしくなってきます。関東地方ではすでに桜の季節は終わっていますが、このあたりでは桜の花が咲いているのがわかります。
　盛岡に行く前に花巻に立ち寄るつもりでしたが、新幹線の新花巻駅から花巻駅までの連絡が良く無いので一駅手前の北上駅で下車し東北本線で花巻へと向かいます。

大宮駅 駅

　北上駅では「北上展勝地さくらまつり」が開催されており新幹線の改札前にはゆるきゃらなども出て歓迎してくれました。しかし今回は北上は乗り換えるだけです。いずれ機会があれば桜の季節に訪れたいところです。
　北上駅から盛岡行の普通電車に乗って２駅目の花巻で下車します。駅ではなにやらイベントが行われ大勢の人がホームに入っています。どうやら「SL銀河」という蒸気機関車が運転されるようで今日がその運転初日だとか。
　偶然ではありますがせっかくの機会ですのでしばらく待って列車の写真を撮ってから駅を出ました。

SL銀河 乗り物

　花巻駅を出てから最初の目的地、マルカン百貨店へ向かいます。花巻駅からは徒歩で15分くらいでしたが、人通りもほとんどなく少し寂しい街歩きになりました。写真の中央に写っている建物がマルカン百貨店です。

マルカン百貨店 百貨店・デパート

　マルカン百貨店の6階にはフロア全体を使った大食堂があります。かつてはデパートには大食堂があったものですが、最近ではいわゆるデパートの食堂は少なくなっているようです。ここは昔の雰囲気を味わえる貴重なスポットです。
　しかし残念ながらマルカン百貨店の閉店に伴い、この食堂も閉店が決まっています。もともとこの食堂自体は人気があり大勢の客が入っていたのですが、閉店のニュースが流れてからさらに多くの人が訪れるようになり混雑が激しくなっています。この日は食堂から階段まで行列していました。
　さて、この食堂はあらかじめレジで注文をして食券を手にしてから席についてウェイトレスに食券を渡すシステムです。メニューの代わりに大きなディスプレーがあります。混雑もあって通常よりメニューを絞っているとのことですが、和洋中が揃った料理から何を選べばよいか迷います。

マルカンビル大食堂 グルメ・レストラン

　散々迷いましたが無難に中華そばを注文し席へ着きます。行列ができていましたが席自体は余裕で空いています。なにしろ500席以上あるのですから。
　

マルカンビル大食堂 グルメ・レストラン

　中華そばは380円。すごくあっさりした醤油味です。これは体にも財布にも優しいと思います。

マルカンビル大食堂 グルメ・レストラン

　マルカン百貨店の大食堂で少し早めのランチを済ませた後、花巻市内を少しだけ歩いてみることにします。まずはマルカン百貨店から歩いてすぐの場所にある花巻市役所へ。市役所の向かいにはかつての花巻城二の丸にあった花巻城時鐘があります。

時鐘 南部盛岡城楼鐘 名所・史跡

　市役所から10分ほど歩くと花巻城跡の高台に出ます。それほど高いわけではありませんが見晴らしが良いところです。花巻城の本丸跡は公園になっていてここも桜がきれいでした。ぽかぽかした良い天気でここでのんびりしていると居眠りをしてしまいそうです。
　このあと雄山寺に立ち寄りのんびりと歩いて花巻駅へ戻りましたが、次の盛岡行の電車まで1時間待たなくてはなりませんでした。時刻を調べていなかったのがいけなかったのですが、急ぐ必要はないのでのんびりと待つことにします。

鳥谷ヶ崎公園 公園・植物園

　盛岡駅に到着しました。私は盛岡は２度目ですが前回は遠野や三陸方面への旅行の途中で宿泊しただけで、市街地へは夜に冷麺を食べに出かけただけ。実質、今回が初めての訪問になります。
　まず駅前からバスに乗って「盛岡バスセンター」を目指します。バスセンターを通るバスはたくさんあるので時刻の心配は不要です。私は「510 矢巾営業所」という行先のバスに乗りました。料金は150円。

盛岡駅 駅

　私の乗ったバスはバスセンターの中には入らず外の停留所に停まりました。目の前に見えるバスセンターのビルはかなり古いもので遠目にはもうつかあれていないビルなのではないかと感じます。
　バスセンターの中に入ると飲食店や売店、時計屋、喫茶店などが並んでいますがその空間はまさに昭和そのもの。本当に期待を裏切らないものでした。

盛岡バスセンター 乗り物

　バスセンターに入ってくるバスは写真のように停まります。発車の際にはアナウンスが流れ、係員に誘導されバックで出ていきます。バスセンターの外の通りにはバスが頻繁に行き交っていますが、中に入ってくるバスはそれほど多くはなくのんびりした雰囲気が漂います。

盛岡バスセンター 乗り物

　バスセンターを見学した後は市街を歩いてみることにします。「ホットライン肴町」というアーケードの商店街を歩いてみるとここは通りの真ん中でワゴンセールをやっていました。
　次にやってきた岩手銀行旧本店本館は赤煉瓦造りの立派な洋風建築で、辰野葛西建築事務所による設計です。なるほど確かに特徴が良く出ています。

岩手銀行赤レンガ館 名所・史跡

　盛岡地方裁判所の敷地内にある有名な石割桜はぜひ見ておきたいポイントの一つでした。巨石の割れ目から育ったこの桜は樹齢360年を越えるそうです。
　ちょうど団体観光客が見学中で少々騒がしかったのでしばらく待って静かになってからゆっくりと見学しました。例年だとこの時期が見頃という話ですが今年は開花が早く数日前が満開だったようです。

石割桜 花見

　盛岡城址公園にも行ってみました。こちらの桜はちょうど満開で大勢の人が花見に来ていました。それでも都内の桜の名所などに比べたらのんびりしたものでゆっくりと花見が楽しめます。

　盛岡駅に近い開運橋にやってきました。北上川にかかるこの橋からは岩手山を眺めることができますがその風景は有名で過去に写真などで見たことがあります。残念ながらこの日は曇っていて岩手山の姿は見えませんでした。

　続いて材木町のよ市へ行ってみました。春から秋にかけて毎週土曜日の夕方に開かれており歩行者天国になった通りでは地元の農産物や食べ物や飲み物などが売られていて賑やかです。ビールもの飲んでいこうかと思ったのですが結構な行列ができていたので諦めました。
　ここでいったん宿泊予約をしているホテルに戻ってチェックインを済ませることにしました。

いーはとーぶアベニュー材木町 名所・史跡

　今回宿泊したのはダイワロイネットホテル盛岡です。市街地の中心、「映画館通り」に面しており便利です。ダイワロイネットはどこも同じレベルの部屋なので安心して宿泊できます。1泊8100円でした。

ダイワロイネットホテル盛岡 宿・ホテル

　ホテルにチェックインした後、盛岡の知人と待ち合わせをして食事に行くことに。盛岡に来たからにはじゃじゃ麺を食べてみたいと思います。じゃじゃ麺で最も有名なのは白龍本店です。盛岡城址公園の近くの風情のある街並みの一角にあります。
　狭い店内は満員でしたが幸い空席があり待たずにすみました。初めて食べたじゃじゃ麺は変わった食べ物だがなかなかおいしい。これを気軽に食べられる盛岡の人がうらやましく感じました。

白龍 本店 グルメ・レストラン

　食事の後は軽く飲んでいくことに。知人の行きつけの店に行ってみたのですが、あいにく満席でした。そこで別の店に。そこは古民家風のなかなか良い雰囲気の店でした。ここで酒を飲み牡蠣や海鞘、天ぷらなどおいしい料理を食べながら久しぶりに会った知人との話は楽しく時間があっという間に経ってしまったように思います。
　こうして私の充実した一日が終わりました。

番屋ながさわ グルメ・レストラン