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今日は快晴のもと、三重県鈴鹿の鎌ガ岳(1161m)に登ってきました。目的は、もちろんアカヤシオとツツドリです。2008年から毎年この時期に登っています。<br /> <br />大型連休中のため、高速道路が混むのと駐車場所がなくなるので早朝に家を出ました。5時に出たため、幸い東名阪道は空いていて1時間ほどで湯の山温泉に着きました。そこから鈴鹿スカイラインに入り、駐車場に行ってみると、すでに満車でした。やはりこの時期は午前5時台前半に着かないと駐車場探しに苦労します。仕方なくスカイラインをかなり上がって、道路わきの空き地になんとか駐車できました。<br /> <br />その場所から近い登山口から登り始めてもいいのですが、いつものとおりそこから30分ほど歩いてスカイラインを下り、湯の山温泉にある三岳寺(さんがくじ)にある「馬の背尾根登山口」から「馬の背尾根ルート」を登り始めました。このルートが人が少なく静かに歩け、鳥の声もよく聞こえるので、大好きなルートです。また、アカヤシオのシーズンにはアカヤシオのトンネルの下を歩くというぜいたくなルートです。<br /> <br />馬の背尾根の先端から登り始めるのですから、最初の30分ぐらいは急な坂道を息を切らせながら登ります。イワカガミのピンクの花が咲き始めています。イワウチワはもう花期が終わったようで、今年は早くから咲いたようです。オオルリ、キビタキが鳴きかわしていますし、シジュウカラの「ツーツーピー、ツーツーピー」、ヤマガラの「ズーズービー、ズーズービー」、ヒガラの早口の「ツツピン、ツツピン」などの声がシャワーのように降り注ぎます。どういう訳かツツドリの声がしません。毎年聞き漏らしたことがない声です。それでもツツドリの声を期待しながら登ります。<br /> <br />アカヤシオの可憐な花も期待しますが、一向に見ることができません。代わりにアカヤシオより遅く咲くシロヤシオの花が見えてきました。ほぼ満開です。さては今年のアカヤシオの花期は早く終わったと思いガックリです。シャクナゲも咲いていました。標高700mを越えるころから地面にアカヤシオの落花がたくさん見られるようになりました。やはり終わってしまったようです。前日の強風で花が全部落ちてしまったのかも。ハルリンドウが咲いていました。アカヤシオの落ちた花と一緒の写真を付けました。なかなか他では見られない組み合わせです。今年のアカヤシオは諦めようと思い、何気なく鎌ガ岳頂上を望むと頂上付近にピンクのものが。どうやらそこにはまだアカヤシオが残って咲いているようです。早く見たいので足が速くなります。<br /> <br />そうして登っていると、ありました。まだ咲き残っているアカヤシオが。興奮しました。頂上に近づくにつれて満開のアカヤシオの木が増えてきます。写真を撮っていると頭上でコルリの声が聞こえてきます。オスで胸から腹は真っ白です。あいにく背中の青い色は見えませんでした。そこから少し進むと、今度は頭上で急に「ポポ、ポポ」の大声が。ツツドリです。思わず小躍りしました。今年もやってきてくれたのですね。あまりの大声で、大地が震動するくらいの迫力があります。姿を探しましたが、木の陰で見ることができませんでした。こちらが動いたため、彼は(彼女は?)遠くへ飛び去ってしまいました。アカハラと思われる「キョロン ツイー」の声や、クロツグミと思われる「キヨコ キヨコ」の声も混じり、にぎやかでした。<br /> <br />頂上直下に着いて見上げると大きな岩の積み重なりがあります。もし大地震があると、一つが何トンもある大岩が崩れ落ちてきてあたり一帯は大岩で埋まってしまうに違いありません。そんなことを考えると怖くなり、急いで通過したくなります。休憩する間もなくほぼ垂直に登って頂上に着きました。頂上には短時間で登れる武平峠(ぶへいとうげ)からの登山者が多く、腰を下ろす場所を探すのに苦労しました。まだ10時前ですがランチにしました。<br /> <br />風が冷たいので早めに下山開始。武平峠までほぼ走って下りることができました。このルートにもアカヤシオが咲いていました。<br /> <br />今日は今までに経験したことがないアカヤシオとシロヤシオの競演を見ることができ大満足でした。アカヤシオが見られるのはあと数日間でしょうね。<br /> <br /> <br /> <br />

アカヤシオとシロヤシオの競演 鈴鹿の鎌ガ岳に登る

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2016/04/30 - 2016/04/30

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地酒大好きさん

今日は快晴のもと、三重県鈴鹿の鎌ガ岳(1161m)に登ってきました。目的は、もちろんアカヤシオとツツドリです。2008年から毎年この時期に登っています。

大型連休中のため、高速道路が混むのと駐車場所がなくなるので早朝に家を出ました。5時に出たため、幸い東名阪道は空いていて1時間ほどで湯の山温泉に着きました。そこから鈴鹿スカイラインに入り、駐車場に行ってみると、すでに満車でした。やはりこの時期は午前5時台前半に着かないと駐車場探しに苦労します。仕方なくスカイラインをかなり上がって、道路わきの空き地になんとか駐車できました。

その場所から近い登山口から登り始めてもいいのですが、いつものとおりそこから30分ほど歩いてスカイラインを下り、湯の山温泉にある三岳寺(さんがくじ)にある「馬の背尾根登山口」から「馬の背尾根ルート」を登り始めました。このルートが人が少なく静かに歩け、鳥の声もよく聞こえるので、大好きなルートです。また、アカヤシオのシーズンにはアカヤシオのトンネルの下を歩くというぜいたくなルートです。

馬の背尾根の先端から登り始めるのですから、最初の30分ぐらいは急な坂道を息を切らせながら登ります。イワカガミのピンクの花が咲き始めています。イワウチワはもう花期が終わったようで、今年は早くから咲いたようです。オオルリ、キビタキが鳴きかわしていますし、シジュウカラの「ツーツーピー、ツーツーピー」、ヤマガラの「ズーズービー、ズーズービー」、ヒガラの早口の「ツツピン、ツツピン」などの声がシャワーのように降り注ぎます。どういう訳かツツドリの声がしません。毎年聞き漏らしたことがない声です。それでもツツドリの声を期待しながら登ります。

アカヤシオの可憐な花も期待しますが、一向に見ることができません。代わりにアカヤシオより遅く咲くシロヤシオの花が見えてきました。ほぼ満開です。さては今年のアカヤシオの花期は早く終わったと思いガックリです。シャクナゲも咲いていました。標高700mを越えるころから地面にアカヤシオの落花がたくさん見られるようになりました。やはり終わってしまったようです。前日の強風で花が全部落ちてしまったのかも。ハルリンドウが咲いていました。アカヤシオの落ちた花と一緒の写真を付けました。なかなか他では見られない組み合わせです。今年のアカヤシオは諦めようと思い、何気なく鎌ガ岳頂上を望むと頂上付近にピンクのものが。どうやらそこにはまだアカヤシオが残って咲いているようです。早く見たいので足が速くなります。

そうして登っていると、ありました。まだ咲き残っているアカヤシオが。興奮しました。頂上に近づくにつれて満開のアカヤシオの木が増えてきます。写真を撮っていると頭上でコルリの声が聞こえてきます。オスで胸から腹は真っ白です。あいにく背中の青い色は見えませんでした。そこから少し進むと、今度は頭上で急に「ポポ、ポポ」の大声が。ツツドリです。思わず小躍りしました。今年もやってきてくれたのですね。あまりの大声で、大地が震動するくらいの迫力があります。姿を探しましたが、木の陰で見ることができませんでした。こちらが動いたため、彼は(彼女は?)遠くへ飛び去ってしまいました。アカハラと思われる「キョロン ツイー」の声や、クロツグミと思われる「キヨコ キヨコ」の声も混じり、にぎやかでした。

頂上直下に着いて見上げると大きな岩の積み重なりがあります。もし大地震があると、一つが何トンもある大岩が崩れ落ちてきてあたり一帯は大岩で埋まってしまうに違いありません。そんなことを考えると怖くなり、急いで通過したくなります。休憩する間もなくほぼ垂直に登って頂上に着きました。頂上には短時間で登れる武平峠(ぶへいとうげ)からの登山者が多く、腰を下ろす場所を探すのに苦労しました。まだ10時前ですがランチにしました。

風が冷たいので早めに下山開始。武平峠までほぼ走って下りることができました。このルートにもアカヤシオが咲いていました。

今日は今までに経験したことがないアカヤシオとシロヤシオの競演を見ることができ大満足でした。アカヤシオが見られるのはあと数日間でしょうね。



旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 車を鈴鹿スカイラインわきに置いて、湯の山温泉まで歩いて下ります。そこの三岳寺(さんがくじ)というお寺が登山口になっています。<br /><br />このルートは「馬の背尾根ルート」で、長い尾根道を歩きます。登山道からは隣の御在所岳がすぐ間近に見えます。<br /><br />歩く人が少なくて静かに鳥の声を聞くことがでる、大好きなルートです。

    車を鈴鹿スカイラインわきに置いて、湯の山温泉まで歩いて下ります。そこの三岳寺(さんがくじ)というお寺が登山口になっています。

    このルートは「馬の背尾根ルート」で、長い尾根道を歩きます。登山道からは隣の御在所岳がすぐ間近に見えます。

    歩く人が少なくて静かに鳥の声を聞くことがでる、大好きなルートです。

  • いつもこの時期に見えるイワウチワは花期が終わってしまったようで、見ることができませんでした。その代り、遅れて咲くイワカガミが咲き始めていました。

    いつもこの時期に見えるイワウチワは花期が終わってしまったようで、見ることができませんでした。その代り、遅れて咲くイワカガミが咲き始めていました。

  • 近くから見るイワカガミは可憐な花ですね。

    近くから見るイワカガミは可憐な花ですね。

  • いつも見るアカヤシオは終わったようで、遅れて咲くシロヤシオが満開です。この時期にシロヤシオを見るのは初めてです。<br /><br />シロヤシオもきれいですが、やはりアカヤシオには勝てません。

    いつも見るアカヤシオは終わったようで、遅れて咲くシロヤシオが満開です。この時期にシロヤシオを見るのは初めてです。

    シロヤシオもきれいですが、やはりアカヤシオには勝てません。

  • シロヤシオの花です。清楚ですね。

    シロヤシオの花です。清楚ですね。

  • シャクナゲももう咲き始めました。

    シャクナゲももう咲き始めました。

  • 水平な尾根に上がってしまえば起伏が少ないのですが、時にはこんな急斜面があります。枝や根につかまって登ります。(写真では急斜面には見えませんね)

    水平な尾根に上がってしまえば起伏が少ないのですが、時にはこんな急斜面があります。枝や根につかまって登ります。(写真では急斜面には見えませんね)

  • 尾根道から鎌ガ岳頂上を望むと、上の方にピンクのアカヤシオが見えます。上に行けば見られると思うとうれしくなります。

    尾根道から鎌ガ岳頂上を望むと、上の方にピンクのアカヤシオが見えます。上に行けば見られると思うとうれしくなります。

  • 尾根道にはアカヤシオの落ちた花がたくさん散らばっています。頂上以外には見ることができないのかと諦めの気持ちになりました。<br /><br />昨日は一日中強風が吹いていたため落花したようです。

    尾根道にはアカヤシオの落ちた花がたくさん散らばっています。頂上以外には見ることができないのかと諦めの気持ちになりました。

    昨日は一日中強風が吹いていたため落花したようです。

  • アカヤシオの落ちた花弁の間にハルリンドウが咲いていました。おもしろい組み合わせです。他ではちょっと見られないでしょうね。

    アカヤシオの落ちた花弁の間にハルリンドウが咲いていました。おもしろい組み合わせです。他ではちょっと見られないでしょうね。

  • ありました! まだ咲いているアカヤシオです。だいぶ花が落ちていますが。

    ありました! まだ咲いているアカヤシオです。だいぶ花が落ちていますが。

  • 上へ上へと行くと満開のアカヤシオがありました。青空をバックに咲く花はきれいですね。大好きな花です。<br /><br />アカヤシオとシロヤシオが同時に咲いているのを見るのは初めてです。いつもはアカヤシオが終わってからシロヤシオが咲くのですが。

    上へ上へと行くと満開のアカヤシオがありました。青空をバックに咲く花はきれいですね。大好きな花です。

    アカヤシオとシロヤシオが同時に咲いているのを見るのは初めてです。いつもはアカヤシオが終わってからシロヤシオが咲くのですが。

  • 頭のすぐ上でコルリが鳴いていました。背中は青いきれいな夏鳥ですが、真っ白な胸と腹しか見えません。オスです。

    頭のすぐ上でコルリが鳴いていました。背中は青いきれいな夏鳥ですが、真っ白な胸と腹しか見えません。オスです。

  • 頂上直下まで来ました。見上げると大きな岩を積み上げたような頂上部です。ほぼ垂直なため、大地震が起きたら崩れ落ちる危険性があります。それを考えると怖くなり、大急ぎで登りました。<br /><br />もし大地震が起きても、下界の捜索が優先で、多くの山の多くの登山道で遭難した登山者が発見されるのはかなりあとでしょうね。山で大地震にあったら助からないのはもちろん、遺体の発見もかなり遅れるでしょう。山登りはそれを覚悟して行かなければなりません。

    頂上直下まで来ました。見上げると大きな岩を積み上げたような頂上部です。ほぼ垂直なため、大地震が起きたら崩れ落ちる危険性があります。それを考えると怖くなり、大急ぎで登りました。

    もし大地震が起きても、下界の捜索が優先で、多くの山の多くの登山道で遭難した登山者が発見されるのはかなりあとでしょうね。山で大地震にあったら助からないのはもちろん、遺体の発見もかなり遅れるでしょう。山登りはそれを覚悟して行かなければなりません。

  • 鎌ガ岳頂上(1161m)です。短時間で登ることができる武平峠(ぶへいとうげ)からの登山者がほとんどです。<br /><br />向こうに見えるのは御在所岳です。ここにはロープウェイがあり、多くの観光客でにぎわっていることでしょう。

    鎌ガ岳頂上(1161m)です。短時間で登ることができる武平峠(ぶへいとうげ)からの登山者がほとんどです。

    向こうに見えるのは御在所岳です。ここにはロープウェイがあり、多くの観光客でにぎわっていることでしょう。

  • この山で一番高いところで咲く、頂上のアカヤシオです。<br /><br />後ろに見えるのは雲母峰(きららみね)の山です。

    この山で一番高いところで咲く、頂上のアカヤシオです。

    後ろに見えるのは雲母峰(きららみね)の山です。

  • 御在所岳をよく見ると、頂上の建物の下の方にピンクのアカヤシオが見えます。標高1000mぐらいから上にはまだ花が咲いているようです。

    御在所岳をよく見ると、頂上の建物の下の方にピンクのアカヤシオが見えます。標高1000mぐらいから上にはまだ花が咲いているようです。

  • 最後はおまけの写真です。<br /><br />2週間ほど前に栃木県日光市に行ったときに、住宅地でよく見たヤシオツツジです。アカヤシオとそっくりのツツジの仲間ですが、現地の何人かの人に聞いても、アカヤシオという言葉も知りませんでした。ヤシオツツジもアカヤシオも同じ花だと思いますが確証はありません。図鑑で見ると、アカヤシオはアケボノツツジとも呼ばれると書いてあって、ますます分からなくなりました。このヤシオツツジは栃木県の県花です。

    最後はおまけの写真です。

    2週間ほど前に栃木県日光市に行ったときに、住宅地でよく見たヤシオツツジです。アカヤシオとそっくりのツツジの仲間ですが、現地の何人かの人に聞いても、アカヤシオという言葉も知りませんでした。ヤシオツツジもアカヤシオも同じ花だと思いますが確証はありません。図鑑で見ると、アカヤシオはアケボノツツジとも呼ばれると書いてあって、ますます分からなくなりました。このヤシオツツジは栃木県の県花です。

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