71年前の戦場へトラック諸島でDIVE！ ～潜水艦 伊１６９号(I-１６９)～

2015/09/09 - 2015/09/09

8日～12日までトラック諸島で計10本潜ってきました。
9日の1本目はトラック環礁に沈む唯一の潜水艦 伊号第百六十九。
神戸の三菱神戸造船所で建造され海大Ⅵ型の２番艦として昭和10年9月28日に竣工。
なお竣工時の艦名は伊号第六十九。
基準排水量1400㌧ 全長104.7m 幅8.2m 水上速力23ノット 水中速力8.2ノット
太平洋戦争開戦時にはハワイ沖で哨戒任務に従事し昭和17年1月21日にはミッドウェー島を砲撃。
昭和17年5月20日に伊号第百六十九に改名し六月のミッドウェー海戦に参加。
7月にはニューカレドニア近海で商船1隻を撃沈。
昭和18年1月～6月にかけてアリューシャン列島への輸送任務に従事。
そして10月からはトラック島を拠点に輸送任務に従事。
トラック空襲時は輸送任務中で難を逃れましたが昭和19年4月4日モエン島(旧名 春島)南方水深44mの場所に停泊中空襲を受け急速潜行したところ、通風筒の弁が開放状態であったため浸水し沈没、艦長以下21名は上陸中で無事でしたが乗員103名が死亡。
その後、爆雷を投下して遺体の収容と機密書類の処分を実施。
黙祷の後に潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ありし日の伊169

伊169の艦型図。
チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ポイント名 伊169号潜水艦。
平均水深18.9ｍ Max44.0ｍ 透明度Max15m 水温29.7℃
12?タンク背負っての41分のダイビング。
今回1回目の減圧潜水！
砂が舞い上がり濁った海を潜行していくと破壊された艦橋付近に到着。

遺体の収容と機密書類を処分するため爆雷を投下され破壊された艦橋付近。

艦尾に向かいます。

潜水艦独特の細長い船体を見ながら艦尾へ移動。

沈没場所はいつも透明度がイマイチですが今日は砂が舞い上がり最悪。

海底に転がる潜舵。

海底44mから見上げる潜水艦の艦尾と散乱する船体の一部。

透明度イマイチ。

右舷側のプロペラ。

艦橋付近へ戻ります。

内部に入るハッチ。

甲板が抜け落ちた場所から内部が見えます。
右軸のシャフトでしょうか？

艦橋付近へ。

破壊された艦橋。

原形を留めていません。

前部側へ移動。

前部側はグシャグシャです。
そして浮上開始。

さらば、伊169号。

昼はショップに戻り弁当です。