ツール・ド・エウロパ 2015　フランス編 28　コルシカの岬巡り (Cap Corse) その1 (ノンザ etc.)

2015/07/15 - 2015/07/15

　コルシカの旅・６日目です、今回は、バスティアの北に延びてる、細長い「コルシカ岬」の旅・・・本当を言えば、内陸部の町「コルト」に行こうかどうか、かなり迷ったのですけれど、海抜600mの高地にあるとかで、此処まで、山また山のコルシカの道に、ややヘコタレ気味の為、海沿いの道「コルシカ岬」を選びました・・・ただし、海沿いの道とは言えど、「表紙」の写真のような、断崖・絶壁の道ですのでアップダウンは結構あります・・・でも、その分、景色も良いです。

　典型的「岬めぐり」です・・・「コルシカ岬」は、一周122kmですけれど、今回ワタクシが廻ったのは、「サン・フローラン」から「バスティア」までの109km、本日は、その西側を岬の先端まで、約半分を走りますけれど、どちらかと言えば、東側よりも風光明媚でした・・・「バスティア」からの「ツアーバス」(表紙の写真)も出てるようです。

　♪ 岬めぐりの　バスは走る〜
　♪ 窓に広がる　青い海よ〜

　勿論、歌いながら、お気楽に走ってます・・・

エリア フランス

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 船 自転車 徒歩
• 航空会社: 大韓航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　D 363号線〜N197号線　コルシカ

　コルシカの、少し内陸部の「美しい村巡り」を終えて、今日は、コルシカの海沿いを「コルシカ岬」に向かいます・・・コルシカの地図を見れば、誰にでも目に付く、最北の岬です・・・一応地図には「Cap Corse」と書いてあるので、「コルシカ岬」と表示しますけれど、地理学的には゜半島」なのかも・・・？

　N 197号線〜D 81号線　コルシカ

　とりあえず、最初に目指すのは、岬(半島)の根元にある「サン・フローラン」の町・・・けれど、たどり着くまでは、ひと山越えねばならないようです・・・

　Bocca di Vezzu　D 81号線　コルシカ

　今日の最初の「峠」です・・・海抜311m・・・とりあえず一汗かきました・・・

　Bocca di Vezzu　D 81号線　コルシカ

　峠の「茶店」です・・・処場代、払ってるんでしょうか・・・？・・・とりあえず、一休み・・・

　Bocca di Vezzu　D 81号線　コルシカ

　だいぶ登ってきました・・・・見晴らし良いです・・・・

　Desert des Agriates　D 81号線　コルシカ

　山また山のコルシカの風景・・・海沿いの道を走っているつもりなのですけど・・・山だらけですね・・・？

　D 81号線　コルシカ

　峠の一軒家・・・誰も住んでないようです・・・？

　D 81号線　コルシカ

　なかなか・・・イケてる風景・・・

　D 81号線　コルシカ

　多分・・・火成岩の岩山・・・

　D 81号線　コルシカ

　海が見えてきました、間もなく「サン・フローラン」の町でしようか・・・

　St Florent　コルシカ

　「サン・フローラン」の「オフィス・ド・ツーリズム」です。

　D 81号線　St Florent　コルシカ

　「サン・フローラン」の町は、海沿いの「リゾート・タウン」、明るくて、レストランもたくさんの街でしたけど・・・あまり写真に撮りたくなるほどの街並みが無し(発見できなかっただけかもしれませんけれど？)・・・ビールを一杯頂いて、目的の「コルシカ岬」に向かいます・・・

　D 81号線　St Florent　コルシカ

　「サン・フローラン」の海沿いの道・・・彼方に、岬の影が見えてきました・・・

　D 81号線〜D80号線　コルシカ岬(半島)

　道を左にターンして、いよいよ「岬」に向かいます・・・♪ 岬〜巡りの、バスは〜走る〜・・・バスじゃないけど・・・

　D80号線　コルシカ岬(半島)

　海沿いの道とは言えど「コルシカ」です・・・結構険しい、断崖の道です。

　Marina de Negru　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　所々に入江とビーチが有ります・・・入江には、海賊の見張り台の「サラセンの塔」・・・ジェノバの支配時代に建てられたものが多いので、別名を「ジェノバの塔」とも言うのだそうです。

　Marina de Negru　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　山国の「コルシカ」にも、ビーチは有りますけれど、大体が、こんな感じで、とても狭い・・・でも、観光客も、まだそれほど多くは無いので、意外と穴場かもしれませんですね。

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　断崖絶壁に造られた、細い道を走ります・・・コルシカの海沿いの道としては、ごく普通と言う感じで、だいぶ慣れてきた感じがしますけど・・・

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　振り返ると、こんな感じの断崖・・・

　Nonza　コルシカ岬(半島)

　面白そうな村が有りました・・・｢ノンザ｣の村・・・この岬めぐりのルートの村としては、そこそこ絵になる村です。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　ズームアップ・・・丘の上に「見張りの塔」が有ります。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　要塞風のつくりの村です・・・コルシカ島は、地中海をサラセンの海賊が跋扈する、その、最も初期のころ(７世紀末)から、襲われ続けた島です・・・この｢ノンザ｣の村を、最初に、サラセンの海賊が襲ったのは 734年の事なのだとか・・・

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　｢ノンザ｣の街並み・・・年季が入ってます・・・

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　｢ノンザ｣の風景・・・

　Tour　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　要塞風のつくりの家並みを抜けると、丘の上の「見張り台」が見えます。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　丘の上からの｢ノンザ｣の風景です。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　丘の上のレストラン・・・レストランは、村の入口にも数軒あります・・・「ノンザ」の村は、わりと人気があるのですね・・・岬めぐりの中継スポット。

　Ruines de la Sassa　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　レストランの先には、要塞の廃墟が残ってます・・・ボロボロですね、あまり頑丈じゃ無かったようです。

　Tour paoline　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　この塔は、「サラセンの塔」では無く、1760年に、パスカル・パオリの指示によって、建てられた「物見の塔」で、「サン・フローラン湾」を監視していたのだとか・・・

　Tour　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　元々、この場所には、12世紀に建てられた「要塞」が有ったらしいのですけれど、「ジェノバ」によって、破壊されたのだとか・・・この「塔」自体は、もっと後年の建築のようですけれど・・・

　Tour　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　「塔」の中では、コルシカの民芸品が売られてました・・・腕輪とかネックレスとか・・・あんまり、そそられない・・・・

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　丘の上から眺めた「ノンザ」のビーチ・・・コルシカには珍しい、やや広いビーチ・・・穴場ですね、誰もいない・・・

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　丘の上からの、「ノンザ」の街並み・・・

　Eglise Santa Ghjulia　ノンザ岬(半島)

　丘の上から見えた「サンタ・ジュリア教会」・・・古代の「聖域」に建てられた教会・・・734年「ノンザ」がサラセンの海賊に襲われた時、元の教会は破壊され、14世紀に建て直されたとか。

　Eglise Santa Ghjulia　ノンザ岬(半島)

　カラフルな「祭壇」は、「イタリア風」ですね・・・「祭壇」の絵画は、十字架に架けられた「サンタ・ジュ−リア」・・・伝説によれば、「ジューリア」は、カルタゴ貴族の少女で、439年にヴァンダル族の王ガイセリックがカルタゴを滅ぼした後に奴隷として売られたのだとか・・・その後、主人に連れられて「コルシカ島」へ来たおり、島では異教の祭りが行われており、キリスト教徒であることを知られた彼女は、髪の毛を抜かれるという拷問を受け、十字架に架けられたのだとか・・・痛そう・・・現在は、コルシカ島の「守護聖人」。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　教会前の階段からの、「ノンザ」の街並み・・・正面に「パオリの塔」が見えます。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　「ノンザ」の遠景。

　村の印象　★★★★　小さいけれど、コルシカらしい良い村です。

　ノンザ　コルシカ岬(半島)

　引き続き、岬(半島)を北上します・・・まだまだ続く、崖下の道・・・アップダウンも、結構あります。

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　コルシカ岬には、至る所に、点々と「サラセンの塔」(海賊の見張り台)が有ります・・・そもそも、コルシカ島自身に、多いのですけれど、その中でも特に、この岬には目立ってる気がします・・・とにかく「塔」だらけ・・・如何に、海賊や侵入者に悩まされたか、うかがい知れる「歴史遺産」です・・・「世界遺産」には、成ってないのですけれど・・・イスラムの人達に、気兼ねしてるのでしょうか？

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　またまたありました・・・海辺の「塔」・・・

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　まだまだ続く、断崖の道・・・景色は素晴らしいです・・・

　♪ あなたがいつか　話してくれた
　♪ 岬を僕は　　たずねてきた〜

　名曲ですね・・・「岬めぐり」　山本コータロー＆ウイークエンド
　https://www.youtube.com/watch?v=oyStLvzjaeA

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　海の色は、「コバルトブルー」・・

　♪ 二人で行くと　約束したが
　♪ 今ではそれも　かなわないこと〜

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　黒い火成岩(溶岩)の断崖ですね・・・

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　少し膨らんだところは「展望台」に成ってます・・・

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　「展望台と」、黒い火成岩の岩塊。

　Minerbio　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　また「村」が見えてきました・・・｢ミネルビオ」の村。

　ミネルビオ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　海沿いの丘の上に建物が有りますけど・・・たぶん？「霊廟」だと思う・・・コルシカ特有の家形の墓が、更に豪華になった感じでしょうか・・・

　ミネルビオ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　海を臨む崖の斜面に、点々と、箱形のお墓「霊廟」が並んでます・・・｢奇観｣・・・

　ミネルビオ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　一番すごいところにあるのは、やっぱり、このお墓(霊廟)ですね・・・・これもまた、「文化」ですね・・・解らないではないけれど・・・己の生活さえ、ままならない時代であったろうに・・・でもむしろ、「現世」が過酷であったからこそ、「来世」に希望を託したのでしょうか・・・・？

　ミネルビオ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　この「霊廟」も立派ですね・・・家形のお墓が普通の「コルシカ」ですけれど、この村のお墓は、特にすごいです・・・十分、住めそう・・・？

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　崖下の風景・・・

　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　崖上の道です・・・期待したとおりに、風光明媚な「岬めぐり」になりました。

　Pino　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　またありました「サラセンの塔」・・・

　ピノ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　少し大きな「ピノ」の村・・・カフェも有ります。

　ピノ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　この村にもありました、「家形」の「霊廟」・・・だと思うけど？・・・豪華すぎて、とてもお墓とは思えない・・・誰か、一緒に住んでるんでしょうか・・・？

　ピノ　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　「ピノ」の村・・・遠景です・・・

　Morsiglia　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　「モルシーリア」の村・・・・この村にもありました「サラセンの塔」・・・・壊れてますね・・・

　モルシーリア　D 80号線　コルシカ岬(半島)

　海辺の風景・・・

　モルシーリア　D 80号線　コルシカ

　崖の上の村です・・・城砦型の「要塞村」のように見えます・・・？

　Centuri　D 35号線　コルシカ

　そろそろ、今日の宿探し・・・看板が有ったので・・・崖を降ります・・・

　Camping　サンチュリ　コルシカ岬(半島)

　本日の「キャンプ場」・・・一泊11.70ﾕｰﾛ・・・「サンチュり」の村からは、少し離れてますけれど、歩いていけなくもない程度の距離にあります・・・｢サンチュり｣の村は、海鮮料理が名物の、小さな漁村、このあたりではホテルも多い、有名な村なのだとか・・・まったく、知りませんでしたけど・・・

　今宵の宿　Camping　サンチュリ　コルシカ岬(半島)

　本日の走行距離 98.5km/累計2,248.5km　久々に、良く走りました、今回の旅の、一日での最長距離です・・・崖の上の道からは、かなり降りてきたので、明日は、朝一から、上り坂・・・明日は、「コルシカ岬」を東側に回って、「バスティア」まで行く予定・・・

この旅行記へのコメント （2）

• マリアンヌさん 2016/04/11 12:32:56

  サラセンの塔

  こんにちわ、ももんがあまんさん。
  
  コルシカ島って島と思えぬ山並みが続きますねぇ。
  そんな中を走り抜けるなんてホント体力、脚力すごいですね。
  おかげで村の遠景の絶景写真見れて最高です。
  
  そして岬めぐりを思わず歌いだしたくなるような風景ですね。
  何か絶壁が多くて船をつけるには難しそうなのに
  サラセンの塔たくさんありますね。
  海賊の脅威を肌で感じます。
  
  旅の続き楽しみにしています。
  マリアンヌ

  ももんがあまんさん からの返信 2016/04/11 23:33:06

  RE: サラセンの塔

  　今晩は、マリアンヌさん。
  
  　> コルシカ島って島と思えぬ山並みが続きますねぇ。
  　> そんな中を走り抜けるなんてホント体力、脚力すごいですね。
  
  　体力も脚力も、たいしたことないんですよ、いつも、女性に抜かれてますし・・・ハハ・・・根性ですね、根性・・・あとは、マイペースを守って、無理をしないことかな・・・？
  
  　> おかげで村の遠景の絶景写真見れて最高です。
  
  　目的の村や町へ、少しずつ近づくのが、自転車旅行の良いところですね、途中、気に入ったところで写真が撮れますし・・・
  
  　> そして岬めぐりを思わず歌いだしたくなるような風景ですね。
  　> 何か絶壁が多くて船をつけるには難しそうなのに
  　> サラセンの塔たくさんありますね。
  　> 海賊の脅威を肌で感じます。
  
  　コルシカ島は、本土のイタリアやフランスより、ずっと「サラセンの塔」が、たくさん残ってますけれど、中でもこの「岬」は、「サラセン銀座」でした・・・如何に、海賊の被害が酷かったかと言う事が、良〜く解りますよね。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　by ももんがあまん