2016/04/26 - 2016/04/26
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Weiwojingさん
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最近、東京四谷にある迎賓館が見学可能とのニュースを見て、今回のフィリピンからの帰国に合わせて訪問予定のリストに入れておいた。
迎賓館は4月から5月までのある期間一般公開されていて、本館と前庭を参観することが出来る。小生はあらかじめインターネットを通して参観申し込みをしていたので、26日迎賓館本館の見学することが出来た。ただ、今回は和館は見学しなかった。
フランスのヴェルサイユ宮殿を思わせる華麗な宮殿は、1909年(明治42)、時の著名な宮殿建築家の片山東熊によって建設された。片山は鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの弟子であった。当初は 嘉仁皇太子親王の東宮御所(皇太子の居所)として竣工され、日本最初の西洋風宮殿建築であった。皇太子が天皇に即位した後は、離宮となり、名称も赤坂離宮と改められた。戦後、皇室から国に移管され、国立国会図書館として使用されたり、東京オリンピック組織委員会などによって使用された時期もあったが、1968年から5年間掛けて改修が行われて、1974年9月に国賓を迎える現在の姿となった。
* カバーの画像は、「花鳥の間」で、迎賓館の中で最も美しい部屋と言われ、外国からの国賓を迎えての晩餐会が行われる華麗な部屋である。迎賓館の内部撮影はすべて不可であったので、本篇で使用した内部の画像は販売していた絵葉書を使用した。
- 旅行の満足度
- 4.5
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JJR四谷駅を降りて歩くこと10分程で、まるでロンドンのバッキンガム宮殿を思わせるような迎賓館が現れて来た。
迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に1909年(明治42)に東宮御所(後の赤坂離宮)として建設された。現在、本館、正門、衛所が国の重要文化財および国宝に指定されている。 -
入り口の前に小さな公園があり、このような円柱らしきものが左右に建っている。
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植え込みにはきれいな花が植えられていて、まさに迎賓館らしき美しさと優美さを一層引き立てている。
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入り口には如何にも宮殿にふさわしい正門が立ち、その右わきには小さな詰め所があり(この写真には写っていないが)、門衛が立っている。
白い鉄柵は160メートルに及び、中央に正門、その中央上部に金色の菊の紋章が飾られている。正門の左右には脇門がある。 -
フェンス越しに迎賓館を見ることが出来、この日は天気が良かったので、かなり多くの人が見学に訪れているようである。
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中に入ると、芝生の広い庭にはあちこちに枝振りのよい松の古木がある。松だけでなく、様々な花が植えられている。
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中門を入ると、堂々とした迎賓館の本館が現れた。花崗岩でつくられた建物は、正面にバルコニーの付いた玄関がある。
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本館屋根の上には左右ともに丸い地球儀風なものがあり、周囲に鳳凰が4体置かれいる。
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その鳳凰を正面から見ると、こんな具合である。
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正面玄関扉には日本政府の紋章である「五七の桐」が、ドアの柵に取り付けられている。
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東翼入口の上にも日本政府紋章があり、これは迎賓館が日本政府の建物であることを示している。今までこのような紋章にあまり気がつかなかったが、政府関係の建物を注意して見ると、あちこちで見かけることがあった。
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菊の紋章
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本館を右側から見てみた。
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壁に描かれたレリーフは何を描いたものなのかわからない。
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この建物は「衛所」で、東西にそれぞれ設けられている。
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ゥあr側に回って本館南側に来てみた。これはその外観で、2階には24本のイオニア式の大円柱が並んででいる。
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本館南側正面の部分。
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本館南側にある噴水池。日本ではこのような西欧式噴水があるところは少ないが、迎賓館は本格的な洋風宮殿と共に立派な噴水がある。
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噴水は日本の都市にはあまり見かけないが、ヨーロツパでは街の景観の一部として大きな役割を果たしている。
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噴水にはグリフォンが口から勢いよく水をはき、水しぶきを上げている。
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この角度から見た迎賓館が一番好きだと言える。ここは迎賓館の南側になる。
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別な角度から宮殿南側も撮ってみた。
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本館正面左側の部分。
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地下に入る通路がある。もちろん中に入ることは出来ないが、階段通路の造作が大変見事である。
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内部の見学はあらかじめコ―スが決められていて、いくつかの主要な部屋を見学できる。「朝日の間」、「羽衣の間」、「彩鸞の間」、「花鳥の間」の4室であった。
この部屋は「花鳥の間」で、国・公賓主催の晩餐会が開かれる部屋である。およそ130人を迎え入れることが出来るそうである。 -
ここも同じく「花鳥の間」であるが、その名は天井に描かれた油絵や壁面の飾られている楕円形の七宝などに花や鳥が描かれていることに由来している。
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「彩鸞の間(さいらんのま)」は、左右の大きな鏡の上と鼠色の大理石で造られた暖炉の両脇に、「鸞(らn)」と呼ばれる霊鳥をデザインした浮彫があることに由来している。
この部屋は晩餐会の招待客が国・公賓に謁見したり、条約・協定の調印式やテレビ・インタビューなどに使われる。 -
「羽衣の間」は、謡曲「羽衣」の景趣を描いた300平米の曲面画法による大きな絵画が天井に描かれていることに由来する。3基のシャンデリアは迎賓館で最も豪華なもので、およそ7000個ものガラスで組み立てられていて、高さは3メートル、重さは800キログラムある。壁には楽器、楽譜をあしらッた石膏の浮彫で飾られている。正面には中2階があり、オーケストラ・ボックスとなっている。ぶど回のためのものである。
この部屋は、雨天時の歓迎式典、レセプション、会議場などとして使用される。 -
「東の間」は他の部屋とは趣がやや異なる。この部屋は全体的に西洋風と言うよりは東洋風といった感じで、イスラム的な装飾も随所にみられる。
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「朝日の間」は天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵から由来している。この部屋では国・公賓用のサロンとして使われ、表敬訪問や首脳会談などの行事が行われる。
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「朝日の間」の壁には京都西陣織で作られた金華山織の織物が張られていて、華やかな部屋に落ち着きを与えている。
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本館1階から階段を上ると、2階大ホールに出る。ここは正にヴェルサイユ宮殿を思い起こさせるような華麗さで、2枚の大きな絵が目を引いた。作者は小磯良平で、こちらの絵は「音楽」というタイトルが付けられている。
この画像では2枚の絵が飾れれているように見えるが、これは右側の絵が左の鏡に映っているのでる。 -
もう1枚の絵は「絵画」と言う名前が付けられていて、絵を描いている場面である。「音楽」と共に2枚の絵がホールの左右に飾られている。
内部の見学はゆっクリ見て回っても小1時間程度である。各部屋ごとにボランティアの方々がおり、詳しく説明してくれて、大いに参考になった。
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