Ayala Museum　《フィリピン紀行(8)》

2014/11/25 - 2014/11/25

マカティのGreenbelt内にあるアヤラ博物館（Ayala Museum）を見学しました。
アヤラ財閥のコレクションを中心にフィリピンの民俗学的・考古学的に重要な遺物を展示しています。
訪れた日は一部改装中で、60ものジオラマでフィリピンの歴史を表現した常設フロアと、植民地化以前の王朝の繁栄を象徴する金細工の特別展示のフロアを見ました。

エリア マニラ(フィリピン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー

Ayala Museum


アヤラ財閥が開発したGreenbeltの一角にあり、またアヤラの名を冠した大通りAyala AvenueからMakati Avenueに入ってすぐの位置にあります。

Makati Avenue corner De La Rosa Street, Greenbelt Park,
Makati City 1224
[phone]
9 am 〜 6pm（月曜 休）
一般居住者 225P、一般非居住者 425P
http://www.ayalamuseum.org

Ayala Museum正面


Makatiの中でも目立つ現代的なビルです。

アヤラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ビルの谷間の木陰にミュージアム・カフェやショップも併設

模型でフィリピンの歴史を紀元前から現代まで時系列に並べた小さなガラスブースが60個


10cmほどの人形ですが、ズームした写真で改めて見ると臨場感たっぷり。
スペインによる植民地化以降は支配者は替われど抑圧と抵抗のジオラマが続き、歴史書を読むのとは別物の視覚に訴えたリアルな光景に切なくなります。

1896年、民族運動の父ホセ・リサールがスペイン政府によって処刑される

日本軍上陸

第二次世界大戦、フィリピン全土は激しい戦場となる


多くの日本兵も亡くなりましたが、100万人以上（当時の人口の5％）のフィリピン人が犠牲になりました。

日本軍の敗走


多くの町が焼き払われました。

疲れ果て呆然と歩く日本兵たち


フィリピンでは憎き仇であるはずなのに、作られた人形の表情には哀しみがあります。
フィリピンは「罪を許す」国民性があるという人がいますが、そうなのかもしれません。

特別展：Gold of Ancestors- Pre-colonial Treasures in the Philippines


撮影禁止なので詳細をお見せできないが残念ですが、植民地化以前のフィリピンの豊かな文化を精密な金細工装飾品を介して展示していて、その素晴らしさに圧倒されます。
まばゆい黄金の国、根こそぎ宗主国に持ち去られ崩壊する文明。ペルーで見た同じ虚しさが遠く離れた今地にもありました。

Old Manila Coffee House


博物館を出て裏手にあるレトロなカフェに入りました。

Unit 9 Prince Plaza 2, Dela Rosa St. Legazpi Village, Makati
[phone]
7am-24pm
https://www.facebook.com/Old-Manila-Coffee-House-343235295709956/

近代的なビルの中のカフェですが、店内は古びた木製のテーブルを並べ、食堂の食べ物の匂いがする、昭和の駅前喫茶のような雰囲気でした。

フィリピン産アラビカ豆を使ったコーヒーはおいしい。90P。

夜の帳が下りるとマニラもマドリードのように見えてくる