2016/01/22 - 2016/01/23
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たびたびさん
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熊野といえば、熊野三山。前回は公共交通機関を利用する旅だったので、とにかくこの三山を回ることで精一杯だったのですが、今回はレンタカー。しかし、レンタカーでもこの三山を回ったら、かなりの距離です。
ということで、今回は熊野那智大社をパスして、熊野速玉大社と熊野本宮大社の二つに絞り込んで、これに新宮市内と熊野市の広域、湯の峰温泉を絡めるコースを計画しました。
前半は、熊野速玉大社のある新宮市内と熊野市広域です。ところで、熊野市は三重県。熊野市という熊野を代表するような名前はついていても、熊野三山はいずれも和歌山県なんですよね。しかし、調べてみると、熊野市にもビッグな世界遺産がいくつかあって、知ってしまえばこれは外せない。レンタカーの機動力を活かして、例によってあちこち走り回ります。
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昼の伊勢市から熊野市駅に到着。
今夜の宿は新宮なんですが、その前に鬼ヶ城を見ておきたいんです。 -
地図だとこの自動車道の先なんですが、歩道もないし危なくてこれ以上先にはいけませんね。どうしたらいいんでしょうか。
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地元の人に尋ねると、近くの集落のほうから、旧道があるんだとか。その道がこれ。細いトンネルを抜けていきます。こんな道、地元の人に聞かないと絶対に分かりっこありません。熊野の旅はやっぱりそんなに簡単ではないことがこの辺りから予感されてきたように思います。
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鬼ケ城は、右手奥。もう少しです。
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鬼ヶ城に入り口に建つのは鬼ヶ城センター。国道から海に面した道路を少し入った場所になります。
駐車場とこの施設を合わせて、道の駅のような感じ。産直の売り場もあるし、ちょっとした観光案内所もありました。 -
鬼ケ城は、ここから海沿いに遊歩道がありまして、
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あー、あれですね。
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早速になんとも不気味な岩。怪獣が口を大きく開けたような感じです。
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トンネルを潜って中へはいると、平たい千畳敷のような場所。
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イチオシ
そして、それを囲んで、オーバーハングの
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それも鋭く牙をむいたような岩が頭上に迫ります。波風で侵食されて出来たんでしょうが、鬼ケ城というのはなかなかよく考えた名前です。
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遊歩道は先までかなり伸びているようでしたが、
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ここから先は通行禁止。でも、十分に雰囲気は伝わりますよ〜
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では、これで元来た道を帰ります。
いや、すごいものを見させてもらいました。 -
鬼ケ城から熊野市街に戻ります。
モリノバウムは、熊野市街の国道沿いにあるお菓子屋さん。辺りが暗くなって、このお店だけが煌々と灯をともしていて、ホッとするような存在でした。 -
店内ではソフトクリームをいただいて、ちょっと一服。若い女性の店員さんががんばっています。
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熊野駅まで戻ってきて、駅前にはちょこっとイルミネーションが。。
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で、こちらは熊野駅の真ん前にある観光案内所。こうした案内所は閉まるのが早いんですが、ここは日没後も開いていて、とても助かります。
翌日の観光についてイマイチ情報がない状態だったのですが、ここで情報を仕込むことでいろいろ穴が埋まりました。
なお、レンタサイクルもやっているようです。 -
そして、熊野市駅から新宮駅に到着。
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そのまま、市内のメインストリートを歩いていると、マジックピエロは、新宮市内にあるクレープとハンバーガーのお店を見つけました。新宮はどの店も閉まるのが早いんですが、ここは比較的遅くまであいていて助かりました。外観もおしゃれだし、店内も若い人向きな感じで楽しい雰囲気です。
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熊野牛のハンバーガーをいただきましたが、これは、次の日の朝食にしました。まあまあです。
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ベーカリーキッチントムトムは、新宮市内の人気のパン屋さん。
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閉店間際に、駆け込みました。おばちゃんが出してくれましたが、いろいろ工夫した調理パンがまだそれなりに残っていて、より取り見取り。自分自身がパン造りを楽しんでいるような雰囲気も伝わってきて、なんだか気持ちいい。いいお店だと思います。
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晩飯を楽しみにしていたのがこちら。
新宮の名物のひとつ「めはりずし」の名店、「めはりや」です。 -
イチオシ
高菜の浅漬けの葉でくるんだおにぎりは、とても美しいですね。薄い塩味の繊細な味わいがこのめはりずしの真骨頂なんですが、添えられためざしがまたまた素晴らしい。
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こんなのを食べさせられたら、日本人なら誰しもメロメロになること間違いなし。期待通りのうまさに大満足です。ごちそうさまでしたあ。
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新宮サンシャインホテルが今夜の宿です。
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駅からそこそこ近いし、安かったのでここにしただけだったのですが、付いていないと思っていた簡単な朝食があったり、出る時にみかんの缶ジュースをくれたり、レンタサイクルも朝の時間に借りました。いろんなところに心遣いがあって、ありがたい。コストパーフォーマンスがとってもいい宿です。
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レンタカーはまだ開いていないので、宿の自転車で市内を散策します。
まずは、神倉神社へ。 -
こちらは熊野速玉大社の摂社ですが、そもそも神社が鎮座する神倉山は、日本書紀に記された神武天皇が東征の際に登った天磐盾の山。天照大神の子孫の高倉下命は神武に神剣を奉げ、これを得た神武が天照大神の遣わした八咫烏の道案内で軍を進めたという歴史の舞台です。
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そして、これが源頼朝が寄進したという急勾配の鎌倉積み石段538段。石段というより、ほとんど崖といった方がふさわしいとんでもないもの。
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イチオシ
私は怖くて、ほとんどはいつくばって上り下りしました。
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振り返ってみるとこんな感じ。どうですか。
本当に、こんな石段見たことないという急な階段ですよ〜 -
神倉神社の手水鉢は、石段を登り切って、もうすぐ本殿という場所の岩場に置かれていました。ひしゃくがたくさん置かれていて、すぐにそれと分かります。新宮第2代城主水野重良が寛永8年(1631年)に寄進したもの。しかし、手水鉢自体は素朴なもので価値があるのかどうかは不明です。
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そして、この先が終点。
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神倉神社の本殿のすぐ下に市街を見下ろす展望所がありました。朝早く行ったので、ちょっと日の出のような景色に見えなくもないような眺め。
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そして、ご神体は、ゴトビキ岩という巨岩。石段から展望台にご神体と、神倉神社は、間違いなく新宮市内では熊野速玉神社に次ぐ見どころだと思います。
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それにしても、このなだらかな部分の石段もかなり手をかけてしっかり積んだもの。こんな山の中に異常なくらいの石段なんですが、永遠という言葉が浮かぶような。日本の国がある限り、この神社は続く。それならいくら手をかけても、いくら頑丈に作っても、まったく無駄にはなりませんよね。私にはそんな強い思いが込められたような石段にも思えました。
まだ興奮冷めやらない感じですが、これでまた市内に戻ります。 -
宗応寺は、新宮市街地にある名刹。正面の楼門が歴史を感じさせます。
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見どころは、裏山に建つ県指定文化財の石造五輪塔。このうち最も古い塔は、1606年と記載された「関芝宗応居士」の五輪塔。これは、元新宮城主浅野氏の墓のものだそうです。
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続いての堀内氏屋敷跡は、現在は全龍寺。がっちりした石垣の塀が巡った門前に案内板が建っていました。
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戦国時代、熊野別当の補任を受けた七上網の上に立ち、奥熊野の地を治めた堀内氏ですが、関ヶ原の合戦で西軍に味方し、肥後国へ逃れています。なお、中はちょっと荒れた感じです。
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同じ感じですが、新宮周防守屋敷跡は、現在の本広寺。
新宮を合議制で支配した七上網の一人、周防守行栄は、元亀2年(1571年)に下熊野地の新宮十郎行家の屋敷よりこちらに移ったということ。 -
なお、本広寺は、新宮城主水野家の菩提寺でもあります。
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川原家横丁は、熊野速玉神社の駐車場手前。
ちなみに、川原家は「かわらや」。熊野川の川原に建てられた家で洪水で水没しそうになると家をたたんで上り家(あがりや)と呼ばれる避難場所に移っていたのだとか。川を利用した物資の輸送のためには、川原に家を建てる方が効率がよかったんですね。それにちなんだ販売所。みかんとかがたくさん並んでいました。 -
ということで、熊野速玉神社までやってきました。
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駐車場から奥へ。
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熊野稲荷神社って、熊野速玉神社の駐車場から本殿に向かって行く途中の右手。小さな目立たない神社ですが、熊野稲荷神社と書いてありました。特別なのもののような感じは受けませんでした。まあ、あるなというくらいです。
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梛は、「なぎ」。石の囲いのある御神木でちょっと目立ちます。説明によれば、梛の木は熊野権現の象徴となっていて、古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りするのが習わしだそうです。
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中門を入って
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すぐにあるのが、オガタマノキ。
苔むした古木で、天然記念物だそうです。この木を社殿に供えて、神の霊を招く習わしという「招霊おぎたま」からこの名前。高さは21m、太さは1.65mあるようです。 -
そして、熊野速玉神社の最大の特徴は、この本殿。
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緩やかな傾斜の屋根がとてもモダン。
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ランボルギーニみたいなフォルムに見えなくもないと思うのですが、いかがでしょうか。
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熊野速玉神社は、これくらいにして、ここからは新宮市内のスイーツチェックをします。
珍重庵 新宮本店は、熊野速玉神社にもほど近い国道沿い。 -
店内に入って、話を聞くと
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看板商品は、熊野の方言の「あのね」という意味の「あんのし」。熊野芋の形をした焼き菓子ですが、皮が薄くて餡子がたっぷり。これだけたっぷりの餡子だと甘さはちょっと控えるものだと思うのですが、その逆に強烈な甘さ。しかし、うま〜い。インパクトのあるお菓子です。
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香梅堂もその並び。地元でも人気の和菓子屋さんなんですね。常連さんが次々やってきます。
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煎餅の商品が多いようにも見えましたが、
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イチオシ
売れ筋は「鈴焼」だそう。店内にいた常連さんにも勧められて、それをお土産にしました。かわいらしい鈴の姿がいいですねえ。ベビーカステラのような味わいですが、そこはさすがに老舗。ちょっと上品に仕上がっています。
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松葉屋は、知る人ぞ知るの名店なんですが、外観はまったくの一般住宅なので、一見してもこれが和菓子屋さんだとは分からないでしょう。私は近所の人に聞いたので分かりましたが、聞かなければ分からなかったと思います。
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商品は、羊羹と「天の川」というこれも小豆のお菓子。
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ジャリっとした砂糖を固めた透明なお菓子の中に艶々した小豆が潜んでいます。これはいわゆる錦玉ですよね。見た目も美しいし、食感も絶妙。芸術品のようなお菓子です。お見事!
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南海堂は、自動車道の大橋通りに面したお菓子とパンの店。新宮市内にはアーケード商店街があるのですが、こちらの道路沿いの方が活気があります。
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朝一番でその日の朝飯代わりのパンを買いました。まあ、普通のパン屋さんです。
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仲氷店は、新宮では超有名な名物店。
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一年中かき氷をやっていて、この日は雪が降りそうな天気でしたが、なるほどこの日もひらひら「氷」の看板が揺れています。
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さて、抹茶ミルクをいただいてみましたが、ふわふわの氷は、確かにいい感じ。ミルクの強烈な甘さも印象的です。また、店内には芸能人の写真や色紙なども飾られて、確かに名物店だということが分かります。御主人と奥さんの夫婦でやっているのもほほえましいと思いました。
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黒潮堂の看板商品は、やたがらす煎餅。
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やたがらすというのは、三本足のからす。神武天皇を大和の橿原まで案内した導きの神ですが、最近はサッカー日本代表のエンブレムに使われていることでも有名。お店の人によると、サッカー協会のお偉いさんの一人が新宮市の出身だということもあったようです。
煎餅は小麦系の煎餅。熊野にちなんだお菓子でしょう。 -
新宮の市内には和菓子だけではなく、洋菓子も含めて、たくさんのお菓子屋さんがあって、しのぎを削っています。
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「お菓子のいえ ナガシマ」と赤い字で書いたお店はビスケットやクッキー、マドレーヌなどの洋菓子系。都会だとよくあるタイプなんですが、なんか活気を感じるし、地元に支持されているお店だと思います。
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つくしは、新宮市街の和菓子屋さんなんですが、基本はお餅屋さんのような感じ。
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いただいたのは、いちご大福。水分を多めに含んだ餡子が優しい味わいでした。
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一方で、店内には赤ちゃんが一才になった時に作った「一才餅」と赤ちゃんの写真がたくさん飾られていました。どれもほほえましい写真です。
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浮島の森は、新宮市街の中心部。周囲にお堀があるような光景なのですが、そもそもこれは浮島という、池に浮かんでいる島だそう。とてもそうは見えませんが、それも日本最大だとか。植物遺体の分解物とかでできているので泥炭の島なので浮かぶのだそうですが、とにかくそんな風には見えません。
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浮島の森を覆う新宮蘭沢浮島植物群落は、国の天然記念物。
入場料を払って、群落の中を通る木道を進んでその多様な植物を見るのですが、その種類は64科125種類。木々から苔シダの類まで含めたもので、寒暖の幅広い気候に応じた植物が一緒に群生しているというのが珍しいのだそうです。 -
東くめ 鳩ぽっぽ歌碑は、新宮駅前ロータリー。ひょろっとした形で目立たないのですが、これは新宮市出身の作詞家、東くめを記念するもの。鳩ぽっぽのほか、お正月、鯉のぼり、雪やこんこんも手がけたと聞けば、ちょっと凄いなという気持ちも湧いてきます。
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徐福公園は、新宮駅から目と鼻の先。
徐福といえば、秦の始皇帝の命を受けて不老不死の霊薬を探しに船出した人物。その徐福が辿り着いたのが新宮で、ここに住み着いたという伝承です。 -
中国風の楼門が目立つ公園は規模はないですが、きれいに整備されています。
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新宮市の観光案内所は、新宮駅の建物にあります。
熊野市は三重県、新宮市は和歌山県。こういう場合、三重県の方はよく分かりませんとお役所的な対応をすることもあるのですが、ここはそんなことはなし。熊野市のことも合わせて案内をしてくれます。 -
新宮市内から熊野本宮、湯の峰温泉、熊野市と観光しましたが、やはりレンタカーじゃないと手も足も出ない。新宮はホテルや飲食関係も一番充実しているので、レンタカーでもここをスタートにするのが正解だと思います。
ということで、私も今日から二日はここからレンタカーです。 -
まず向かった道の駅 紀宝町ウミガメ公園は、
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地元特産のみかんが大量に販売されていて、そちらの方に気を取られていたのですが、
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ここにはウミガメの施設があって、うっかり見過ごすところでした。
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イチオシ
プールのような水槽に何匹かのウミガメが悠々と泳いでいて、けっこうな見応え。お見逃しなく。
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道の駅 パーク七里御浜も、地元名産のみかんを大量販売。
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入口入ってすぐに地元の大手農園が販売所を持っていて、完熟ミカンと銘打ったみかんをお土産にしました。試食をして買ったのですが、後で食べてみるとイマイチ。完熟って、よく考えてみると産地で買うので、それ普通ですよね。ちょっと、雰囲気にのまれたかなあと思います。
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七里御浜は、道の駅から陸橋を渡って、砂浜の方へ出てみました。
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熊野市から紀宝町にかけて熊野灘に面した浜だそうですが、海岸線はかなり遠くまで続いている感じ。産卵のためウミガメが上陸するのも、確かにこれなら問題ないように思います。
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日本の神話はイザナギ、イザナミから始まります。イザナミは、多くの神を生んだ最後に火の神カグツチを生みますが、火の神に焼かれて亡くなってしまいます。その亡くなった場所がこの産田神社。
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創立は、崇神天皇の時代。
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崇徳天皇が行幸したという記録もあるようです。
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産田神社の入口手前にあるのは、さんま寿し発祥の地の碑。
さんま寿しは熊野地方の郷土料理ですが、発祥の地というのがあるということはそれほど古いものではないような気もします。碑があるくらいなので、この近くに有名店でもあるのかと思ったのですが、それはなし。お店は熊野駅の近くに行くしかないようです。 -
熊野市歴史民俗資料館は、産田神社から花の窟神社に向かう途中。
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産田神社のことも、花の窟神社のこともあまりよく知らずに訪ねていたのですが、ここでいろんな説明を聞いて、イザナミノミコトにどのように関係するのかを知り、この二つがすごい場所であることをはっきり認識できました。
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係りの人が丁寧に説明して入れるので、ありがたいです。
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そして、これも熊野の世界遺産のひとつ、花の窟神社。イザナギノミコトとカグツチノミコトを祀る神社です。
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改めてですが。。
多くの神様を生んだイザナギノミコトですが、最後に火の神カグツチノミコトを生んだ時に陰部を焼かれて亡くなります。 -
その亡くなったイザナギを埋葬し、花を供えて祭ったのがこの地なのだそう。
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そういう意味では、ここは神社というより墓所なのですが、切り立った崖を見上げると、
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イチオシ
てっぺんには白い大岩。そこに綱を掛けてあるのはちょっと他にはない景色です。
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熊野市の世界遺産登録は、熊野古道 熊野参詣道 伊勢路、七里御浜、花の窟、鬼ヶ城と、この獅子岩です。
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イチオシ
国道42号の七里御浜沿いに存在する獅子の形をした岩山で、高さは約25m。鋭い顔つきなのですが、それは国道から見た姿。
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浜に降りて見上げるとそうでもなくて、ちょっとがっかり。なんでも近くで見るといいというものではないようです。
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熊野市街で、地元の名物さんま寿しのお店を探して見つけたのが、このかね久商店。
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基本はお弁当屋さんのようですが、店には何パックかのさんま寿しがちゃんと置いてありました。
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イチオシ
うーん。ちょっと酸味がきついかなあ。しかし、さんまの臭みはほとんどなし。プリプリの魚のうまさはよく出ていると思いました。
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うぶた堂は、熊野駅前にあるお菓子屋さんなんですが、駅を出たところからは直接は見えないので、たまたまみつけたという感じです。
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「和三盆ほろり」をいただきました。お店の構えもそうですが、田舎のお菓子屋さんとは思えない、洗練された仕上がりです。
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志ら玉屋は、熊野市の商店街の中。熊の名物「志ら玉」と書いた暖簾が目立っています。
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蒸し立てみたいな、皮が水分を多く含んでいて、つるんとした食感が心地よい。素直な甘さの餡子もさりがなくいいですね。確かに、名物だなあと思います。
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松本峠道は、熊野駅から歩いて20分くらいのところに入口があって、熊野古道で人気の道にしてはかなり便利な場所にあるように思います。
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住宅地の裏手のようなところから少し登ってみましたが、登りはじめるとすぐに石畳の古道の面影。
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なるほどこれなら手軽です。峠をすべて歩くとどれくらい時間がかかるか分かりませんが、雰囲気を少し味わうだけなら時間もかからないのがいいところです。
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松本峠からの帰り。
笛吹橋は、熊野市の観光スポットとしてはかなりマイナーだと思いますが、鬼ヶ城と関連したスポット。鬼ヶ城の多蛾丸という大将を坂上田村麻呂が成敗し、それを祝って将軍が笛を吹き太鼓を叩いてこの橋を渡ったというのです。欄干の丸い穴は横笛を表わしています。 -
ところで、昨日の鬼ヶ城への道もこの奥でした。
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木本神社は、松本峠からさらに熊野市街に戻る途中。
地元に根付いた風の小さな神社ですが、そういう神社には隠された歴史が眠っているもの。この神社には、紀州藩から新宮城主の水野氏への知行替え行われるのに反対し、これを中止させたという吉田庄太夫を称える石祠もあります -
ここから楯ケ崎に向かったのですが、くねくね道をかなりの距離。
ちなみに、楯ケ崎は、獅子岩や鬼ヶ城と並ぶ熊野市を代表する観光スポット。高さ約80mの岩塊で、これは玄武岩を主体とする柱状節理。これが熊野灘に楯を並べたように見えることが名前の由来です。神武天皇上陸の地という伝説もあるんですよね。
もう近いはずなんですが、 -
とにかく、カーナビ通りにやってきたのですが、正面には山だし、
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海を見下ろすこんな場所。これで本当にあっていたんでしょうか。間違えたかなあ。
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が、駐車場を少し下ると遊歩道の入り口です。
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ちょっと迷いましたが、ここで引き返すにはあまりにももったいない。ここにくるまで、ずいぶん遠かったですからね。
腹を決めて、遊歩道を進みます。 -
あと1.4キロなら、何とかがんばりましょう。
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山道をいったん海辺まで降りて、
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そろそろ近いかなあと思ったら。。
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また、登りの道じゃないですかあ。
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結局、ものすごく遠い。数キロは歩いた感じですよ〜
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こんなところにも釣り人はいますが、まあそれはそれとして。。
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この先ですね。
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これですか。
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イチオシ
最近だと福江島で見たのとほとんど同じですね。
あとで知りましたが、船から見るのもあるようで、普通だとそれがいいのでは。 -
山道は、途中に大きな落石もありましたし、それなりの覚悟が必要かもしれません。正直言えば、あまりお勧めは出来ないように思います。
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阿古師神社は、先ほどの途中にあった海べりの神社です。
説明によれば、日本書記にも登場する神社で、持統天皇の頃、阿古の行宮に兄弟が鮮魚を献上したというのです。早漕ぎ競争という祭礼も残っているようです。 -
イチオシ
今日の宿は、湯の峰温泉。ここからだとまだかなりの距離ですが、途中もう少し寄ってみたい場所もあるんです。楯ケ崎でけっこうヘトヘトですが、もう少しがんばりましょう。
千枚田は日本各地にあって、見応えがあると紹介されているのですが、実際に行ってみないと本当のところは分かりません。そういう意味で、この丸山千枚田は見応え十分。1340枚を数える日本一の千枚田という景色は伊達ではない。文句なしの見事な景観です。 -
丸山千枚田を見た後は、赤木城跡へ。途中に道路標識も出ているし、赤木城跡の周辺には幟も立っているしで迷うことはありませんでした。付近の一揆を押さえるために、豊臣秀長の家臣であった藤堂高虎が築城した城。天正期の遺構で原型を留めているし、築城の名手である藤堂高虎の造ったものということで貴重なようですが、規模が小さいだけに、インパクトとしてはイマイチ弱いような気がしました。
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そして、最後に寄ったのは紀和鉱山資料館。
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この鉱山は、東大寺の大仏が造られた際も紀州からは多くの銅が献上されたと言う古い歴史を持つ鉱山。
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トロッコや掘器具などを展示したり、
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江戸時代の様子をジオラマ展示したりして、
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意外に見応えのある施設となっています。
これはびっくりの近代化遺産にも出会って、これで湯の峰温泉に入ります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- うふふ♪♪さん 2016/06/29 18:50:48
- うふふ♪♪です♪ 旅行記の感想の続きです♪
- たびたびさんへ♪
長くてすみません。
旅行記の感想、続きをこちらに書き込ませていただきます。
〈秋田から山形・そば街道の旅行記・4日め〉
最上川、美しいです。 朝もやが掛かった景色の、城壁との景色も綺麗です。 おだんご、おいしそ〜!
”聴禽書屋”、素敵です☆ お庭も綺麗。 ”乗舩寺”もいいですね。 延沢城の裏門、素敵です!
大石田そば・きよ 和の雰囲気が素敵です☆ 欄間、懐かしい!
たびたびさんが絶賛されるお蕎麦、私も食べてみたい・・わらび餅も☆・・ 食いしん坊うふふ♪♪です♪
芭蕉はあれだけの距離をよく歩きましたよねぇ! 清風、すごい!
〈四日市から伊勢・3日め〉
海が綺麗! 鬼ヶ城、迫力ありますね。 UpDownが大変そうだけど、楽しめそうです☆
鎌倉積み石段、田舎の階段と似てて懐かしくなりました。 田舎の階段はさすがにそこまで旧くないですけど(苦笑)。
登るのも降りるのも大変そうですねぇ・・ 手水鉢、すごいです・・
”全龍寺”、門や壁はいいですけど・・ 本広寺さん、立派!
”熊野速玉神社”、さすが立派です!
またまたおいしそうなものが・・♪
志ら玉、お菓子のいえナガシマ、つくしさん、かね久商店さん(さんま寿司食べたい!)、珍重庵さん、香梅堂さん、松葉屋さん、仲氷店さん(小豆練乳がすきです♪)!!
ちょっと行くには距離がありますが・・ でも、是非とも食べてみたいなぁ〜(こんなに食べられるかしらん??)。
徐福はほんとにここに来たのでしょうか??・・ カメさん、可愛い! イザナミの終焉の地なんてあるのですネ!
楯ヶ崎、絶景です。 棚田が美しい!
たびたびさんは、どこに行かれても、レンタサイクルや徒歩ですごい距離を移動されてるのですね。 真似、出来ません〜、すごいです〜。
たびたびさんは色んな興味深いところを、1つ1つ、とても丹念に観光してらっしゃるんですね。 とても読み応えがあります♪
感想、またしても取り留めなく書かせていただきました。
長々失礼致しました!
私は秋か年末まで出かける予定がないのですが、新しい旅行記Up出来たら、是非お立ち寄り下さいね!
重ねてありがとうございます!
うふふ♪♪
- たびたびさん からの返信 2016/06/30 10:10:18
- RE: うふふ♪♪です♪ 旅行記の感想の続きです♪
- 丁寧にご覧いただきありがとうございます。むしろ、コメントは私の方がドキドキして読ませてもらいました。
ところで、うふふ♪♪さんの旅行記の城崎温泉は、私も4年前に行きました。
http://4travel.jp/travelogue/10711381
それまでは、志賀直哉の小説の名前でくらいしか知りませんでしたが、カランコロンと下駄の音がするような温泉街の風情の良さには、けっこうメロメロになってしまいました。関東方面からだとアクセスが悪いので、あまりなじみはない温泉ですが、私は日本でも三本の指に入る温泉だと思っています。
私の旅は旅というか、その地域の調査みたいなことになっているかもしれません。そういう意味では雑多なんですが、そうした雑多な情報があってこそ、その先にある日本の最大の特徴である多様性が明らかになってくるのではないかと思っています。無駄なことをどれだけできるかといった感じでしょうか。
では、お互いに良い旅を。
たびたび
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