2016/02/21 - 2016/02/22
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miharashiさん
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2016年の2月下旬、2015年に続いて二度目のドロミテ・スキーに挑戦しました。今回は、コルチナ・ダンペッソを起点にして、標高2800mのラガツォイからアルメンタローラまでのロングランに挑戦したり、コルチナ、チンクエ・トッリ、マルモラーダ、チベッタなど、2015年には滑らなかったスキーエリアを滑走しました。第一部は、出発からコルチナ・ダンペッソに入り、翌日にラガツォイからアルメンタローラまでのロングコースを滑走して、ラガツォイ小屋に泊まるまでの記録です。(表紙写真は、ロングコース滑走途中で見えた氷瀑)
今回のスキーの全日程は以下の通り。
2月21日 0時半羽田発(エミレーツ航空)
ドバイ経由で午後1時過ぎベニス着。
バスでコルチナ・ダンペッソへ。(コルチナ泊)
2月22日 コルチナ->ファルツァレーゴ峠->ラガツォイ->
アルメンタローラまでロングコース滑走。
タクシーでラガツォイへ(ラガツォイ泊)
2月23日 ラガツォイ->チンクエ・トッリ(スキー)->ペスクル->
チベッタ(スキー)->アッレゲからタクシーでラ・ヴィラへ
(ラ・ヴィラ泊)
2月24日 ラ・ヴィラ-からバスでコルヴァーラ(スキー)->マルモラーダ
(スキー)->チベッタ(スキー)->ペスクル-からタクシーでラ・ヴィラ (ラ・ヴィラ泊)
2月25日 ラ・ヴィラからバスでファルツァレーゴ峠->チンクエ・トッリ
(スキー) ->バスでコルチナへ(コルチナ泊)
2月26日 ファロリア&クリスタロ(スキー)->バスでトファーナエリアへ
(スキー) (コルチナ泊)
2月27日 コルチナ->(バス)->ベニス (ベニス泊)
2月28日 ベニスからドバイ経由で成田着(2/29夕方)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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2015年にはじめてドロミテでスキーに挑戦したが、連日快晴で、セラロンダの絶景を見ながらスキーを楽しめたことに味を占め、2016年もまたドロミテのスキーに出かけることになった。家庭の事情と天気予報の関係で直前までスケジュールが決まらず、1週間前にやっと航空券を購入して、2月21日の午前0時半にエミレーツ航空で羽田を後にした。途中ドバイを経由して、ベニスには午後1時すぎに到着。ベニスからは、コルチナ・エクスプレスのバスでコルチナ・ダンペッソに向かう。バスは1日2便しかなく、安全のため後の午後5時15分発のバスを予約していたが、荷物を受け取り、バス停に急ぐと、ちょうど最初の午後2時15分発のバスが運よく5分遅れて来て、座席に余裕があったのでそれに首尾よく乗りこむことができた。コルチナ・ダンペッソに入ったのは、まずは、コルチナの先にある標高2800mのラガツォイからの山岳滑走コースを滑るためだった。(写真は、ラガツォイに登るロープウェイからの眺め)
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バスは、ベニスを後にして、山岳地帯に入っていった。前方には雪を被った山が見えてきた。
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今までこのコースを車で走ったことはないので、雪山のきれいさに見とれた。
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今日は日曜日なので、コルチナから戻る車で、道路は渋滞。
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ドロミテの険しい岩山が見えだした。
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ピエベ・ディ・カドーレを通過して、さらにコルチナに向かってバスは走る。この路線は2013年の夏にも走っていて、険しい山々に囲まれた絶景路線だ。とくに岩山を背景に教会が立つ様は絵葉書のようにきれいだった。
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やがて前方に巨大が岩峰が現れた。おそらくアンテラオだと思われる。
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前方に別の岩峰も。
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ペルモが見えてきた。残念ながら逆光だ。
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サンビート・ディ・カドーレを通過。前方にはソラピス。近すぎて山が全部はいらない。ここは、険しい山々に囲まれていて、山々の眺めはコルチナよりもむしろいいかもしれない。
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コルチナの西に聳える巨大なトファーナの山群も見えてきた。
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コルチナの町に近づいてきた。前方にはクリスタロ(正確にはそれに連なる山々)。
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町に近づくにつれ、クリスタロがひときわ高く聳えて見える。
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2時間後、コルチナのバスターミナルに到着。まだ明るかった。バスターミナルは、やや高台にあり、今日のホテル(Hotel Villa Neve)は、距離は近いが、街の中を回り道していかないと行けないところにあった。写真はローマ広場。広場の中心にある教会の背後にはトファーナがきれいにみえていた。
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街中から南にはソラピス。
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ホテルの前から見えた教会の尖塔とトファーナ。
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ホテルにチェックインした後で、再び外に出てみると、教会に灯りがともっていた。町のスーパーに買い物に出かけたが、寒くて早々にホテルに戻らざるを得なかった。夕食はホテルの部屋で簡単に済ませた。
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2月22日、今日も朝から晴れていた。天気が良いうちにラガツォイに行きたいので、朝食後すぐにチェックアウト(荷物は再び泊まる25日まで預かってもらう)。バスターミナル向かいのオフィスで6日間のドロミテスーパースキーパス(シニア料金で248ユーロ)を購入。このスキーパスはドロミテのほとんどすべてのスキー場で滑ることができる。オフィスを出ると、運よくファルツァレーゴ峠行きのスキーバスが待機していたので、すぐに乗車。ラガツォイには、ファルツァレーゴ峠からロープウェイで登るためだ。(写真はホテル前から撮影)
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バスの中から撮影したコルチナの町とトファーナ。
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トファーナの巨大な山塊。
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山の先端にケーブルカーの駅が見えてきた。
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頂上に向かうケーブルカー。まだ朝早い時間だったので、並ばずに乗ることができた。
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ケーブルカーの窓から見えたファルツァレーゴ峠からアルメンタローラ方面へ下る道。今年は雪が少なく、道路には雪がなかった。
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山頂についてまずはテラスからの眺めを撮影。ジアウ峠の方向。
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上記写真の拡大。左のとがった山はアンテラオ?。はっきりしないが、中央下に小さくチンクエ・トッリ(5つの塔)が写っている。
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チンクエ・トッリの拡大。たしかに塔が5つぐらいあるように見える。
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中央の山がチベッタ。ドロミテでは2番目に高い。
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今日泊まるラガツォイのレフジオ(山小屋)は写真左奥の建物。そこまでは滑る金網でできた道を登らなければならない。山小屋にリュックを預かってもらいに登らざるを得なかった。高所にあるので、少し歩くと息が切れた。
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山小屋からケーブルカーの駅の方角を撮影。
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パノラマにして(画像をクリックしてください)。前面には、岩峰群が横長に連なっている。
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山小屋のテラスからチベッタの方角を撮影。よく晴れている。
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その右側のマルモラーダの方角。マルモラーダはドロミテの最高峰だが、形はずんぐりでそれほど目立たない。
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上記2枚の写真をパノラマにして(画像をクリックしてください)。
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マルモラーダを拡大。中央の真っ白な斜面は、夏でも氷河になっているところだ。
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チベッタを拡大。
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奥の山がぺルモ。山小屋のテラスで偶然日本人のアルパインツアーの方々と遭遇。私達と同じく荷物を預け、滑ってから、今晩ここに宿泊するそうだ。
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荷物を預けて身軽になったので、混まないうちに滑走を開始することにした。ケーブルカーの駅のテラスからこれから滑る斜面を撮影。思ったよりも傾斜が急でなかったのでよかった。
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パノラマで撮影(画像をクリックしてください)。これから滑るのは、ラガツォイ(約2800m)からアルメンタローラ(約1600m)までの8.5キロにも及ぶ絶景の中の長い滑走コースだ。
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少し滑り降りると左右にコースが分かれる。右に行くとケーブルカーの駅にもどれる。私達は左のアルメンタローラ方面のコースを滑り降りた。
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分岐点を過ぎてすぐのところで撮影。左に曲がってからは一本道なので、迷うことはない。
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滑りはじめに比べるとしばらくは平坦に近い道が続く。下り坂を一気に降りないと途中で止まってしまう。前方にアルタ・バディアのきれいな山が見えてきた。
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コース脇に聳える険しい岩峰を背景に記念撮影。
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前方に大きな山塊が。このあと、スコトニー小屋でトイレ休憩(写真を撮ってなかった)。
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スコトニー小屋を過ぎるとすぐに左側に人気の氷瀑が現れた。
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みんな氷瀑の前で止まってしまっているので、様子を見ながらゆっくり下る。
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これを目当てにこのコースを選んだので、実物を見れてよかった。
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人が入らないと大きさがわからない。想像したほどは大きくなかった。年によって違うのだろうか?
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拡大して。
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これは氷瀑の目の前で撮った拡大写真。近づきすぎると全容がわかりづらいかも。
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パノラマにして。
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氷瀑のあるところはややコースが狭まり、傾斜もかなり急だった。
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氷瀑の横を滑り降りてから、下から氷瀑のあるところを見上げて撮影。右側の岩壁に氷瀑が写っている。
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やがて巨大な山塊の前に到着。もうすぐアルメンタローラだ。
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山塊と青空。
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長いコースの終点にはもう一つ山小屋風のバーレストランがあった。木彫りの作品があちこちに飾られていた。
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ここで電話をしてスキーバス(実質タクシー)を呼ぶようになっているようだったが、馬車に引っ張ってもらいたかったので、パスした。
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狭い道を抜けてくると、有名な馬車で引っ張ってもらうところに着いた。着いた時には一台は満員だったので、次の馬車にひいてもらうべくしばらく待った。
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馬車は二人で5ユーロ。馬車にひかれないでスキーで歩いている人も見かけた。上り坂なのでスキーをはいて歩くのは大変そうだった。馬車の引く力が均一ではないので、結構気を遣った。
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馬車引きが終わった後も、アルメンタローラまでほぼ平坦なスロープが続いていた。アルメンタローラに着くと、Jバーリフトがあり、ここで昼食タイム。Jバーリフトを上がり、左方向に下ると、アルタ・バディアのサン・カッシアーノ方面に滑っていくことができるようになっていた。
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サン・カッシアーノに下る途中のスロープから撮影。真ん中に雪だるまが立っていた。背後のFanesの山々が素晴らしい。
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サン・カッシーノのテレキャビン駅近くまできた。
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奥に見えるのがサンカッシーノへ降りてくるゲレンデとゲレンデを上がるテレキャビン。ここはもう、アルタ・バディアのスキーエリアだ。
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まだ時間が早いので、テレキャビンで上がって、アルタ・バディアのゲレンデも滑ってみることにした。
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アルタ・バディアのゲレンデ。天気が良いので、向かいの山々が本当にきれいだった。
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アルタバディアのゲレンデはちょうどいい傾斜なせいか、子供たちが多かった。
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ゲレンデの様子1。
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ゲレンデの様子2。
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青空に映える山とサンカッシーノの町。
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上記ゲレンデを滑り降りてきたところ。アルタ・バディアのゲレンデを滑ったのは、結局、この日が最初で最後だった。
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上記右側の風景。サンカッシーノと背後の素晴らしい山並み。ここで今回初めての試練に出会うことに。テレキャビンのすぐそばにスキーバスのサインがあったので、最初はここからスキーバスでファルツァレーゴ峠まで戻って、ケーブルカーで宿に戻れると思っていた。ところが、バス停にはファルツァレーゴ峠の表示もなく、時刻表もない。近くのスキーパスオフィスで聞くと、ここからファルツァレーゴまでのスキーバスはなく、さっき通ったアルメンタローラからしか出ていないとのこと。そこまで戻る元気はないので、近くの路線バスのバス停まで行くと、一時間後にファルツァレーゴまで行くバスが時刻表にあったので、そのバスを待つことに。時間通りにバスは来たが、そのバスの運転手はファルツァレーゴまではバスは行かないとのこと。しかたがないので、スキー場入り口のスキーバス停までもどり、居合わせた地元の人にタクシーを呼んでもらった。料金は当初35ユーロだったが、途中で他の客をピックアップしたので、最後は30ユーロになった。ファルツァレーゴ峠には15分ほどで到着し、無事ケーブルカーでラガツォイの山小屋に戻ることができた。
時刻表ではバスは峠まで行くことになっていたのに、どうして途中までになったのか最後までわからなかった。運行時期に問題があったのかもしれない。アルタ・バディアのスキーバスに関しても、事前にネットで調べてみたが、結局路線図も時刻表も全く見つからなかった。この地域では、個人旅行者はタクシーを使うほかないのが実態のようだ。 -
再びファルツァレーゴ峠のケーブルカー下駅に到着。向かいにはかわいい建物が立っている。
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再びケーブルカーでレフジオラガツォイヘ。まだチベッタがきれいに見えていた。
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チベッタの左奥にはぺルモも見える。
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ケーブルカーを降りて、再びテラスから周囲を撮影。朝よりクリアだ。
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コルチナ方面。
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3時過ぎだったが、まだ滑り降りていくスキーヤーもいた。
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午後も遅いので、朝より閑散としていた。さて我々は山小屋までスキーを担いで登らなければならない。金網の上り路は滑りやすく、スキーとストックを持って登るにはきつかった。
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山小屋へチェックイン。荷物はすでに部屋に運ばれていた。シングルベットがたてに並べてあった。ドーミトリのほうが多いが私達は事前にネットで個室を予約していた。他の日は個室が満室だったのだが、この日だけはなぜか多く空いていたのだった。トイレは外で共同。真向いに複数あった。シャワー室は地下に男女別で複数あった。部屋の中は質素だが、スチームが通っていて、夜でもまったく寒さは感じなかった。
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個室のベランダからはチベッタとマルモラーダ方向が良く見えた。もっとも外はとても寒いので、ベランダに出る気はしなかった。写真は部屋からの眺め。
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少し落ち着いてからさっそくレストランでビール。スキーの後のビールはたまらなくおいしい。天井にはクライミング中の人の木彫りがつるされていた。
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シクラメン越しのペルモ。
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こちらは、花の間にチベッタ。
夕食の7時までは時間があったので、シャワーを浴びた。ちょうど前日のアルパインツアーの女性2人のうちの一人のシャワーがすぐにお湯が止まってしまい、大騒ぎ。もう一人のシャワーを共用し、ことなきを得た。そんなことがあって、仲良くなった。 -
山小屋の夕食はレストランのレベル。これは私が選んだ前菜。キノコのペンネ。和風の味で食べやすかった。
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主人の選んだ前菜。オニオンスープ。スープというよりは、玉ねぎの煮込に近いが、味は良かった。
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メイン。一人では食べきれない肉の量だった。今日は、最初からいきなりのロングランで疲れたが、良い天気に恵まれ、幸先の良いスタートとなった。
今回泊ったレフジオ・ラガツォイ(Rifugio Lagazuoi)は、個室とドーミトリがあり、ネットから予約ができるようになっていた。また、部屋やベッドの空き状況も分かるようになっていた。当初、1日早い予約を入れたが、航空券の関係で宿泊日を1日遅らせることになり、メールのやり取りで変更することができた。ただし、一度予約すると、予約時にカード決済されるため、おそらくキャンセルは効かなくなるので、予約するときは、天気予報も考慮に入れて慎重にされることをお勧めする。(第二部に続く)
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この旅行記へのコメント (4)
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- 80歳レンタカーで世界一周一人旅さん 2018/03/11 19:21:05
- 「グランド・クエラ」
- アルメンローラでは馬に曳かれるリフトは体験それましたか。わたくしは、コルバラに泊まっていましたのでこのコースの「グランド・クエラ」に昨年は二回回りましたが、今年は失敗しました。もの凄く魅力的なルートです
- miharashiさん からの返信 2018/03/11 21:15:00
- Re: 「グランド・クエラ」
- ラガツォイの旅行記みていただきありがとうございます。
アルメンタローラでは馬車に曳かれて滑りました。グランド・クエラは私達のスキーのレベルではとても歯が立ちません。ラガツォイの後でマルモラーダ山頂まで行った時に(旅行記もあります)、その一部を滑ろうとも考えたのですが、結局時間が足りなくなり、チベッタからタクシーでアルタバディアの宿まで戻ってしまいました。グランド・クエラを二回も回られたのは、本当に凄いですね。
miharashiより
- 80歳レンタカーで世界一周一人旅さん からの返信 2018/03/11 21:25:10
- Re: 「グランド・クエラ」
- 今年は雪が多くて「グランド・クエラ」は雪崩の危険からかコースがしばらく閉鎖されていました。そんなことも知らずにペリキュールまで滑っていてバスを待っていたら、運休だよと教えられて、間一髪で戻りました。
二回目も同じくバスは運転されていなくて、帰るためのリフトも止まっていて、マルモラーダを越えてヤット帰れました。ガスッタりしても危ないルートですね。
- miharashiさん からの返信 2018/03/11 22:50:08
- Re: 「グランド・クエラ」
- 今年は本当に雪が多かったようです。私達の経験からも、グランド・クエラを一日で周るのはかなりハードルが高いと感じています。
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