2016/02/19 - 2016/02/20
364位(同エリア1785件中)
ハンクさん
旧知のオーストリア人ランゲラール夫妻が、クリスマスメッセージで、彼らの所属するウィーン放送交響楽団が2月に来日すること、2月19日に大阪でコンサートを行うことを伝えてくれていた。小生の所属するアマチュアオケが、2009年にウィーン公演を行った時に賛助出演をしてくれた夫婦で、ご主人はヴァイオリン、奥様はヴィオラ奏者である。2012年の先回の来日時は、名古屋でも演奏会が開催され再会することができた。しかし今回は名古屋での演奏会はないため、大阪でのコンサートで再会することを約束し返信した。
そして当日の朝、約束通り大阪に向かった。ウィーン放送響の演奏会は7時に開演するが、5時から短いゲネプロを行うという。奏者用の裏口で待ち合わせをして、ゲネプロを見学させてもらうことにした。近鉄の名古屋発のアーバンライナーは鶴橋に11時に到着、5時までの時間はまず大阪城の梅林で梅の花を撮影することにし、2時からは西宮市の兵庫芸術文化センターで戸田弥生+PACメンバーの室内楽を聴くことにした。
大阪城の梅林には、100品種1,270本の梅の木が植えられているという。種類によってまだつぼみが硬い木もあれば、既に盛りを過ぎた木もある。大阪城をバックに赤、白、ピンクのいろいろな梅の花を撮影して歩き、駆け足で大阪城の天守閣に登った。元は 1583年、秀吉の命で建設された名城で、名古屋城、熊本城と並び日本3名城と言われている。しかし1615年の大坂夏の陣で炎上、その後徳川の時代になり再建されたが、火災と修復を繰り返した。現在の建物は1931年に鉄筋コンクリートで再建されたもので、姫路城など本物の城とは全く別物の味気ないビルだ。名古屋城も同様であるが、すぐに木造に建て替えろ、とは言わないまでも、内装にはもう少し工夫があっても良いのではないかと思う。
そして急ぎ足で梅田から阪急電車に飛び乗り、2時の兵庫芸術文化センターのコンサートにギリギリ間に合った。このお目当は、戸田弥生+PAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団)メンバーの演奏によるブラームスの弦楽六重奏曲第1番、シェーンベルクの「浄められた夜」である。ブラームスのこの曲は、武蔵野音大の重鎮グントナー先生が呼んでくれた演奏会以来、痺れるような美しいメロディーの虜になってしまった。6人が共通の奏法で、かつソロ級の腕を持っていないと様にならないこの難曲であるが、戸田弥生が若い腕達者なPACの奏者たちをリードして楽しませてくれた。続く浄夜も難曲である。普段カラヤンとノイマンの緻密な演奏を聴いているだけに、初めて聴く生演奏では様々な発見と、当然ながら不満もあった。しかし戸田弥生とPACの奏者達の、日本では演奏されることの少ない曲へのチャレンジに拍手を送りたい。
そして5時にザ・シンフォニーホールの楽屋入り口でランゲラール夫妻と再会、名古屋から駆けつけたことにいたく感謝してくれた。すぐにゲネプロが始まったが、ゲネプロは会場の音響を確認するだけの短いものだった。ベースは5人(1人は急病で倒れたそうだ)のやや小ぶりの編成だが、このホールの低音はよく響く。指揮はドイツ人の期待の若手のコルネリウス・マイスターである。今回はベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番、交響曲第7番、ブラームスの交響曲第2番という豪華プログラムだ。若手らしく彼の解釈はクリアーで、重厚な音響を追い求める向きには少し物足りないが、歌うところは歌いながら、早いテンポで突き進む。ベートーヴェンの7番のフィナーレは爽快なテンポで駆け抜けて、メインが終わったような盛り上がりだった。家内と京都にいる息子を呼び寄せて、演奏会終了後は会話も盛り上がった。つい時間を忘れて話が弾んでしまい、名古屋行きののぞみの最終に乗り遅れてしまい、急いで京都のホテルを取って駆け込むことになってしまった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大阪城梅林の入り口
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大阪城をバックに梅の花を撮影
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大阪城の天守閣
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満開の梅を楽しむ人々
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優しいピンクの梅の花
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白梅、紅梅、ピンク梅?
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大阪城をバックに咲く白梅
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大阪城をバックに咲く紅梅
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同上
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梅林内の風景
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大阪ビジネスパークをバックに
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鮮やかな紅梅
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同上
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金をふんだんに使った天守閣
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日の当たる側の天守閣
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天守閣の入り口、ここも中国人が多い
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天守閣からの眺め
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天守閣から見る大阪ビジネスパーク
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天守閣からの眺め
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天守閣内部は味気ない近代的なビルだ
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重厚な大阪市博物館
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兵庫芸術文化センターの小ホール、音響も良い
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兵庫芸術文化センターには大中小3つのホールがある
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ブールデル、嵐の中のベートーヴェン
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ウィーン放送交響楽団のザ・シンフォニーホールゲネプロ
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急遽宿泊することになった京都クラウンプラザホテルの雛人形
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