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奈良、薬師寺。<br />東塔が修理中なのと、あまりにもフツーのコース過ぎて、昨年は一度も訪れなかった。<br />そう気づいたら、居ても立ってもいられない気分に。<br /><br />これから当分お休みが取れそうにないので、その前に奈良でエネルギー補給。<br />と言うわけで、美仏の揃う薬師寺、唐招提寺、興福寺と巡ってきた。<br />

アイラブ仏像めぐり 薬師寺の2月は、梅の花

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2016/02/09 - 2016/02/09

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ゆうこママ

ゆうこママさん

奈良、薬師寺。
東塔が修理中なのと、あまりにもフツーのコース過ぎて、昨年は一度も訪れなかった。
そう気づいたら、居ても立ってもいられない気分に。

これから当分お休みが取れそうにないので、その前に奈良でエネルギー補給。
と言うわけで、美仏の揃う薬師寺、唐招提寺、興福寺と巡ってきた。

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  • 新幹線で京都へ。<br />そこから近鉄で西の京駅へ。<br />もう少し近かったら良いのにと近頃特に思うようになった。<br />そうしたら幾度でも気軽に来れるのに。

    新幹線で京都へ。
    そこから近鉄で西の京駅へ。
    もう少し近かったら良いのにと近頃特に思うようになった。
    そうしたら幾度でも気軽に来れるのに。

  • 薬師寺を訪れるのはずいぶん久しぶりのことだ。<br />2014年1月に、この門の前を通ったのに、中には入らなかったのだ。

    薬師寺を訪れるのはずいぶん久しぶりのことだ。
    2014年1月に、この門の前を通ったのに、中には入らなかったのだ。

  • 與楽門から覗く境内では、食堂の復興工事中。<br />その奥では、東塔の解体修理中だ。<br />薬師寺の中で最も美しく、奈良の中でも屈指の建物である東塔が見られないのは、本当に寂しい。<br />

    與楽門から覗く境内では、食堂の復興工事中。
    その奥では、東塔の解体修理中だ。
    薬師寺の中で最も美しく、奈良の中でも屈指の建物である東塔が見られないのは、本当に寂しい。

  • この日は西の京駅に近い門から入ったので、裏口から入ったようなもの。<br />本来ならば、仁王像の守る門から入り、金堂、講堂の順に拝観すべきなのだろうが、遠回りするのが億劫で、食堂側から巡ることに。

    この日は西の京駅に近い門から入ったので、裏口から入ったようなもの。
    本来ならば、仁王像の守る門から入り、金堂、講堂の順に拝観すべきなのだろうが、遠回りするのが億劫で、食堂側から巡ることに。

  • 食堂の前(というか、本来ならば裏というべきか)には梅の木が何本も植わっており、ちらほらといい感じにつぼみが開いている。

    食堂の前(というか、本来ならば裏というべきか)には梅の木が何本も植わっており、ちらほらといい感じにつぼみが開いている。

  • 清楚な花の色。この後で拝観する聖観音菩薩を髣髴とさせる。

    清楚な花の色。この後で拝観する聖観音菩薩を髣髴とさせる。

  • 食堂に入ると、そこには巨大な仏像台座が鎮座している。<br />金堂の本尊薬師如来の台座のレプリカで、日本がアジアの端のちっぽけな国であっても世界と繋がっていたことを目の当たりにできる遺物だ。<br /><br />台座の最上段の側面の模様は、ギリシャから伝わった葡萄唐草文様。<br />上から2段目の模様は、ペルシャの蓮華文様。<br />中央の大きな面には、インドの鬼神・(蕃人?)が生き生きと描かれ、<br />

    食堂に入ると、そこには巨大な仏像台座が鎮座している。
    金堂の本尊薬師如来の台座のレプリカで、日本がアジアの端のちっぽけな国であっても世界と繋がっていたことを目の当たりにできる遺物だ。

    台座の最上段の側面の模様は、ギリシャから伝わった葡萄唐草文様。
    上から2段目の模様は、ペルシャの蓮華文様。
    中央の大きな面には、インドの鬼神・(蕃人?)が生き生きと描かれ、

  • インドの鬼神の下には、<br />中国の四神、青竜、白虎、朱雀、玄武が、東西南北それぞれの方角に繊細に置かれている。

    インドの鬼神の下には、
    中国の四神、青竜、白虎、朱雀、玄武が、東西南北それぞれの方角に繊細に置かれている。

  • 四神の周囲やその下の段には、さまざまなバリエーションの蓮華文様が並ぶ。<br /><br />それまで誰も見たことのない最先端のデザインで埋め尽くされたこの台座は、それだけで人々の賞賛を集め、オーラを発する存在だったと思う。<br />

    四神の周囲やその下の段には、さまざまなバリエーションの蓮華文様が並ぶ。

    それまで誰も見たことのない最先端のデザインで埋め尽くされたこの台座は、それだけで人々の賞賛を集め、オーラを発する存在だったと思う。

  • 遣唐使が往来した中国や、玄奘三蔵の目指したインドどころか、遥かペルシャやギリシャの意匠がシルクロードを通って、終着点の奈良にたどり着き、それが21世紀の今に伝えられる奇跡に、胸が打ち震えるような思いを抱くのは、私だけではないはず。

    遣唐使が往来した中国や、玄奘三蔵の目指したインドどころか、遥かペルシャやギリシャの意匠がシルクロードを通って、終着点の奈良にたどり着き、それが21世紀の今に伝えられる奇跡に、胸が打ち震えるような思いを抱くのは、私だけではないはず。

  • 金堂の横にあるべきはずの東塔は、平成の解体修理のため覆屋の中。<br />残念だが、後世に引き継いでいくためには解体修理は欠かせないのだ。

    金堂の横にあるべきはずの東塔は、平成の解体修理のため覆屋の中。
    残念だが、後世に引き継いでいくためには解体修理は欠かせないのだ。

  • 東塔は、今から60年前にも屋根の修理をされているそうで、そのときに葺かれた瓦が、講堂内で提示されていた。

    東塔は、今から60年前にも屋根の修理をされているそうで、そのときに葺かれた瓦が、講堂内で提示されていた。

  • 裏面に長野県内の学校名が記されており、昭和26年ごろの屋根の葺き替え工事の際に児童・生徒らが寄進したもの。

    裏面に長野県内の学校名が記されており、昭和26年ごろの屋根の葺き替え工事の際に児童・生徒らが寄進したもの。

  • 当時、修学旅行などで訪れる機会の多かった長野県内の小中高校の児童・生徒らが一人5円、10円と東塔の修理保存費に募金したらしい。<br />

    当時、修学旅行などで訪れる機会の多かった長野県内の小中高校の児童・生徒らが一人5円、10円と東塔の修理保存費に募金したらしい。

  • 薬師寺が藤原京に創建されたのは、680年。<br />710年平城京遷都の後、追いかけるように薬師寺が現在の地へ移ったのが、718年。<br />仏教を始め大陸からもたらされ様々な果実が、この後、天平文化として花開いていくのだ。

    薬師寺が藤原京に創建されたのは、680年。
    710年平城京遷都の後、追いかけるように薬師寺が現在の地へ移ったのが、718年。
    仏教を始め大陸からもたらされ様々な果実が、この後、天平文化として花開いていくのだ。

  • 金堂内には薬師三尊像。<br />高さ2メートルを越える銅像で、まろやかな曲線の続く滑らかで艶やかな表面は、漆黒の光をたたえている。<br />トロリとろけるような質感の像。<br />熱を帯びた手で触ったら、とけてしまいそうだ。<br />日光菩薩、月光菩薩はミルク多めで甘くねっとりしたチョコレート。<br />本尊の薬師如来は、それに比べるとビターなチョコ。

    金堂内には薬師三尊像。
    高さ2メートルを越える銅像で、まろやかな曲線の続く滑らかで艶やかな表面は、漆黒の光をたたえている。
    トロリとろけるような質感の像。
    熱を帯びた手で触ったら、とけてしまいそうだ。
    日光菩薩、月光菩薩はミルク多めで甘くねっとりしたチョコレート。
    本尊の薬師如来は、それに比べるとビターなチョコ。

  • 私も久しぶりに寄進しましょう。

    私も久しぶりに寄進しましょう。

  • 東院堂の聖観音にも、対面。まっ白な一重の梅が似合うと思う。

    東院堂の聖観音にも、対面。まっ白な一重の梅が似合うと思う。

  • 続いて、薬師寺の玄奘三蔵院のエリアへ。<br />梅花が、満開一歩手前でいい感じ。

    続いて、薬師寺の玄奘三蔵院のエリアへ。
    梅花が、満開一歩手前でいい感じ。

  • この後、唐招提寺に行き、宝物館で久しぶりにトルソーを見てこようと計画していたのだが、まさかの冬季閉館中。<br />でも、大好きな千手観音は、いつもと変わらず金堂で待っていてくれたから、OK。

    この後、唐招提寺に行き、宝物館で久しぶりにトルソーを見てこようと計画していたのだが、まさかの冬季閉館中。
    でも、大好きな千手観音は、いつもと変わらず金堂で待っていてくれたから、OK。

  • 最後は、近鉄で奈良駅へ出て、興福寺へ。<br />国宝館にこれもまた久しぶりに入った。<br />リニューアル後、初めてだ。<br />内装、照明、展示方法が変わて、洗練された雰囲気に。<br />

    最後は、近鉄で奈良駅へ出て、興福寺へ。
    国宝館にこれもまた久しぶりに入った。
    リニューアル後、初めてだ。
    内装、照明、展示方法が変わて、洗練された雰囲気に。

  • まさに美仏の宝庫なのに、人影はまばら。<br />あの、阿修羅ブームはどこへってしまったのだろう。<br />静かに存分に拝観できるのでうれしいのだが、複雑な心境。<br />

    まさに美仏の宝庫なのに、人影はまばら。
    あの、阿修羅ブームはどこへってしまったのだろう。
    静かに存分に拝観できるのでうれしいのだが、複雑な心境。

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