中国旧満州 4都市弾丸建築巡り（Vol.2）

2014/03/29 - 2014/03/30

瀋陽から長春に移動し１泊。長春はかつて満州国の首都が置かれ、今でも当時の国の重要機関が入っていた建築物群がセットで残っている。これら旧満州国時代の建築を見て回りました。

14/3/28　
HIJ 7:55−NRT 9:25 NH3236
NRT 10:10−DLC 10:25 NH903
14/3/29☆
大連−瀋陽
瀋陽−長春
14/3/30☆　
長春−ハルビン
14/3/31　
HRB 8:30−PEK 10:25 CA1640
PEK 13:45−ICN 16:40 CA125
ICN 18:30−HIJ 20:00 OZ162

エリア 長春(中国)

ライトアップされた長春駅。定刻通り午後6時過ぎ到着。

長春駅から徒歩１０分くらいのホテルにチェックイン。長春のホテルは国内外のメジャーサイトで場所、料金が適切なホテルが見つからず、中国専門宿泊予約サイトで、駅から唯一徒歩圏内にあるこのホテルを予約。
オープンして日が浅いのか、ピカピカのツインの部屋に、朝食ビュッフェ付きでたったの229元☆

翌朝は早起きして、ホテルの前を走っていた長春駅前から出ている軽軌（ライトレール）を体験乗車。

まずはタクシーで、新民広場のロータリーに面した旧満州国総合法衛に到着。
この日は霧が濃く、建物上部がはっきり写らない（涙）

現在は病院として利用されている。

ここから北に伸びる新民大街の両側に、旧満州国の官庁が残る。今の東京で言えば霞ヶ関のようなエリアで、計画的に街路が設計された。
中央分離帯が緑地帯になっていて、中国の街には珍しい松並木が植えられている。

旧満州国交通部。

現在は大学の建物。

旧満州国司法部。現在は大学の建物。

中国では必ず「偽満州国」と表記される。

旧満州国経済部。現在は吉林大学第三病院。

旧満州国国務院。日本の国会議事堂とどことなく似ている。

ギリシャ神殿のような柱。

溥儀の手植えの松が残されている。

入口の門構えに、日本風へのこだわりが見られる。

旧満州国軍事部。ひときわ大きな建物で、重圧感がある。

吉林大学第一医院の看板がかかっていたが、改装中のためか内部には入れないようだった。

その向かいは文化広場。

地質宮。旧満州国宮殿として建設されていたが、資金難で完成には至らなかったという。

少し移動して、旧日本神武殿（武道館）。

吉林大学の講堂として使われているようだが、周囲が整備工事中で近寄れなかった。
老朽化してもリノベーションして活用するらしく、新築の建物のようだった。

旧満州国民生部。現在は吉林省石油化工設計研究院。

旧関東軍司令部。デザインは日本の城そのもので、現在は共産党の建物として使われている。この地に日本の城の建築物は、違和感を通り越して正直、不気味さを覚えた。
現地の人にとって忌まわしいと思われてもおかしくない建物が、戦争や文革、さらに近年の反日運動など時代の荒波を乗り越え、そのまま大切に利用されているのは本当に不思議だ。

撮影は禁止とのことで、門番に見つからないよう道路向かい側から瞬間撮影。

違う角度から。

近くの旧東本願寺。中学の建物として利用されていたようだが、老朽化が著しい。

その後、偽満皇宮博物館（地元では偽皇宮と呼ばれている）へ向かおうとしたが、なかなかタクシーが捕まらず（泣）。
しかも時間的に市内各所で渋滞が始まりつつあり、やっと着いた頃には時間がなくなって、館内を走りながら見学することに（汗）。

ラストエンペラーの撮影も行われた同徳殿広間。

緝煕楼。

かつて神社のあった辺り。

鳥居の形をした門。

かつての東清鉄道の機関車。土の中に埋まっていたところを数年前に発見されて掘り出されたとか。

ハルビン行き列車の時間が迫る中、博物館に見学客を運んで来たタクシーを奪うように乗り込んで、駅近くのホテルへ戻る。
フロントに預けていた荷物を引き取って、長春駅へ移動。

長春からハルビンへ向かう動車組（高速鉄道）は、全て中心部からかなり離れたハルビン西駅に到着するため、ハルビン駅に向かう在来線を利用。動車組で約１時間のところ、在来線では２時間かかるが、中心部への移動の時間と手間が省け、運賃は動車組の約半分。
駅には列車に間に合うよう焦って来たが、列車は40分遅れで長春に到着、上海からの長距離列車だった。
Vol.3へ続きます。