2016/01/30 - 2016/01/31
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高萩景史/奈波千景さん
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毎年この時期しか展示されない刀が見たい!
と、博多まで遠征してまいりました。
長年の願望を果たすべくの、一泊二日の強行軍。
昨春は熊本にも行っていますし、できないことじゃない。
むしろ、便はこちらの方がいいので楽々。
とにかく長いので、一日目と二日目で分割します。
一日めはこんなルートで回って参りました。
承天寺、東長寺、櫛田神社、光雲神社、福岡市博物館。
ちなみに、基本移動は地下鉄。
エコちかきっぷ、おすすめです。
十時半過ぎに博多についたので、それから宿に荷物を預け、行動開始。
東長寺を目指していたのですが、そこに行く前に、承天寺という大きな禅寺(国指定史跡)があったので、寄り道。
地下鉄の最寄は、祇園駅になります。
ボランティアガイドのおじさんが声をかけてくれたので、説明を聞かせていただきました。
なんとこの寺、饂飩の発祥の地なんですって!
遣唐使が船出する港、そして、海外との交易の窓口だった博多。
色々なものが持ち込まれてきたのですね。
たたずまいは、さすが禅寺!という、典型的な建築。
しかし、さりげなく植わっている庭木に蘇鉄があるあたり、気候が違うんだな、と感じます。
てくてく歩いて、五分くらいで東長寺。
黒田家の菩提寺です。
2、3、8代藩主のお墓があります。
藤巴の紋が所々にあしらわれていて、繋がりがあることがわかります。
ここの六角堂の前にいる狛犬が、かわいいのです。
あれ?寺なのに狛犬?
ま、気にしない。
一瞬、「チワワか!?だよな!?いや、パピヨン!?」と、思ってしまいました。
かわいい(≧▽≦)
撮らせてね、と頼んだら、カッコ良くキメてくれました(笑)
君たちの尻尾、イカしてるねぇ!
御香宮の狛犬たちに通じる、ぐるぐるファイヤー!な形です。
福岡大仏も拝観。
新しいので彩色も截金も美しく、今はすっかり落ち着いた渋いトーンの仏像が、実は、華やかな色だったのだということを思い起こさせてくれます。
地獄・極楽巡りは、勇気がでなかったのでパス。
再び歩いて、博多の総鎮守・櫛田神社へ。
節分が近いので、境内はおかめさんがいるなど節分仕様。
ここは御神紋の一つが、見覚えのあるあの形です。
本当は、祇園さま…スサノオノミコトのものだそうで。
干支を使った、その年の恵方を示す盤なんて、初めて見た。
十分弱歩くと、地下鉄の中洲川端駅。
大濠公園駅で下車したら、桜で有名な西公園へ向かいます。
徒歩20分くらいのここに、光雲(てるも)神社があります。
藩祖・如水公と初代長政公が神様として祀られております。
そんなわけで、神紋はもちろん藤巴。
そして、大きな酒杯と日本号を手にして誇らしげに立つ母里太兵衛の銅像もありますよ。
日当たりが良く暖かいので、もう梅の花が咲いていました。
先取りできて、ラッキー。
福岡城跡はまた今度。
そばにある立帰天満宮を通り抜け、唐人町駅まで歩いてから地下鉄乗車。
そして、ようやく福岡市博物館へ。
最寄りの西新から徒歩15分。
ちなみに、博物館までの途中には、あの「サザエさん」発案の地があります。
長谷川町子さん、ここにすんでいたんだそうですよ。
サザエさんは、もともと福岡の新聞に連載されていた四コマ漫画なのです。
さて、博物館ですが………
それにしても、本当に市営博物館なんですか?
と、思わず突っ込んでしまったくらい、非常に綺麗で立派な建物です。
なお、エコちかきっぷを持っていると、割引料金で入れます。
さっそく黒田記念室へ。
………以下、伝えたいことは沢山たくさんあるのに、語彙が足りないことが悔やまれます。
それくらい、非常に美しく、恐ろしく迫力があるのです。
以前見た、蜻蛉切も素晴らしいと思いました。
だが、日本号の存在感は圧倒的でした。
平三角づくりの穂、倶利伽羅竜の彫り物、螺鈿細工の柄など、どれをとっても正三位の位に相応しい。
でも、それでありながら、いまもって戦働きを望む…
そんな両極端さが同居しているように思われます。
刀身の傷もそうですが、ところどころ、柄の螺鈿がはげているところも。
この辺、握っていたのかなぁ………
総重量は、三キロ弱。
ひええっ!
此れは腰をおとしてしっかり踏ん張らないと、槍の頭が重くて振り回すどころじゃないぞぉ!!
そして、びっくりポイントその二。
穂の長さが70センチを越えているんですが!
後述するへし切長谷部の刃長より長いってさ、どういうことですの?\(゜o゜;)/
ちなみに大身槍というのは、穂が30センチ以上のものを指します。
ここで一緒に開催されていた「ふくおかの歴史とくらし」という新収蔵品の展示に、普通の大身槍が展示されていたので、比較すると一目瞭然。
恐るべし、日本号。
だてに国の名前を冠しちゃいない。
出来もサイズも日の本一でした!!
そして、その隣に展示されているのがへし切長谷部。
オンラインゲームの影響で、今、お嬢様方や御婦人方に大人気!な刀でございます。
刀身の幅が、やはり広いなぁ………
南北朝期の特徴だそうです。
二日めに九博で太刀を見てきましたが、それは細身で、鋒も小さめ。鎌倉前期ごろの流行りです。
しかしこちらの鋒は、長いです。
当時の流行です。
刀身の反りが浅いのは、たぶん磨り上げ故な気が。
太刀は大概茎からから腰元の辺りで強く反る「腰反り」なので、大磨上によって長さを縮めると、当然一番反っていた部分はなくなります。
だから他の刀に比べると、へし切長谷部は刀身が真っ直ぐに見えるのでしょう。
ああああああっ!!!!
やっと見られたぁぁぁぁぁあっ!!!
あなた、国宝展の時も、京都にしか来なかったもんねぇぇぇぇぇぇぇっ!!!(*`Д´)ノ!!!
かなーり前の国宝展(十年くらい前?)で、京都国立博物館、東京国立博物館と巡回した展覧会があったのですが、長谷部は京都までしか来なかったんです。
代わりに、東京には日光一文字が来ましたが。
………失礼。
興奮のあまり脱線しました。
話を戻します。
皆焼刃の独特の刃文………
雪景色のように見えました。
そして鋒の大きさが、斬れ味の鋭さを主張しているように感じます。
今も衰えてはいないのだ、と。
拵もまた見事です。
鍔は、斧の形がくりぬかれていたり、行書で南無阿弥陀仏と彫られていたりしています。
ガチャポンの鍔名鑑よりも、色は黒くて見にくいかもしれませんが………
柄の飾り金具にほどこされている紋様の細かさ、柄に巻かれている鮫皮の赤い彩色、そして、鞘の黒と金のコントラストの美しさに、霰の打ち出しの規則正しさ………
思わずため息が出ました。
手作業で金の板に規則正しく霰模様を打ち出して、漆塗りの鞘に巻き付ける………これだけのことを、江戸時代までは出来る技術者がいたのですね。
(この拵えの製作年代は江戸時代後期)
ちなみにこの拵の元になったのは、同じくこちら、福岡市博が所蔵する「安宅切」の拵。
こちらの製作年代は安土桃山時代です。
さて、普通は史料の劣化防止等の理由により、博物館の展示物は写真を撮ることができません。
ですが、今回は、日本号もへし切長谷部も撮影可能!!
ナンダッテ?!!!(゜ロ゜ノ)ノ
今回の展示期間中、撮影を許可をしてくださった福岡市博物館様、本当にありがとうございました!
そして、お茶目なポスターも♪
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