2015/12/31 - 2015/12/31
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morisukeさん
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オッサンネコです。
12月31日の暮れの日の事。
うなぎが食べたい うなぎが食べたい僕は 今すぐうなぎに会いたい〜
家でスピッツの「梅干し」をうなぎに置き換えてずっと歌ってたら、優しい嫁の許可を頂きました。
アピールしてみるもんですね。
ただ鰻を食べに行くのも何なんで、成田山に今年無事に過ごせたお礼をしに行こうという事になり、12月31日の大晦日に一路成田へと向かいました。
まぁ簡単に言えば、うなぎが食べたいんです。
その時の雑な記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
鰻が食べたい、というわけで成田山までわざわざやって来ました。
折角なので成田山新勝寺にお参り。
天気はこの日だけ曇り… オッサンはどこかに出かけると高確率で曇りになるため、
友人からはくもくもの実の能力者と呼ばれています。余計なお世話じゃい…
まずはこの総門からスタート。 -
成田山仁王門。
総門を潜るとでっかい赤提灯のある仁王門がすぐ見えてきます。 -
イチオシ
この赤提灯、なんと800?もあるそうな。
文字は達筆で全く読めませんが、「魚がし」と書かれてますね。
これは魚河岸の「講」から寄付されたもので、古くは江戸時代から続くそうです。
江戸時代には一般の人が関所を超える事は困難であり、唯一の例外が「お参り」でした。
成田山は江戸から3-4日で日帰りが出来る比較的手ごろな物見遊山であり、
当時一番金を持っていた町人・商人たちの最大の娯楽だったと言われてます。
それでもお参りのために一人で宿を取ったりするのは決して安くはなかったので、
仲間内でお金を積み建てたり融資を募ったりする事が行われるようになりました。
これが「講」です。 -
狛犬。
「犬」と言うよりは麒麟に近い様なイメージ ^^) -
階段の上から仁王門。
仁王門を通過した後にあるのは亀の池。その名の通り亀がたくさんいる池です。 -
成田山の境内に着きました。
正面に見えるのが本堂、同敷地内には国の重要文化財である三重塔があります。 -
まず本堂にお参りする前に、心を清めるために香閣の煙で燻されます。
成田山新勝寺は真言宗智山派の総本山で、不動明王を本尊として崇めています。
真言宗は平安時代に空海(弘法大使)が唐(中国)から帰って開いた宗派ですが、
浄土宗など大衆に開かれた分かりやすい仏教(顕教)と比較して密教と呼ばれています。
真言宗の極意は人の五感を超えた超人的な神秘を覚醒すること。
神秘の覚醒とは言葉で人に教えられるものではなく、眼で見えず耳で聞こえず、
ただ自分の心を揺さぶる何かを内面で感じる事を指します。
極端かもしれませんが、現代におけるトランス状態を指すのかと勝手に解釈しています。
真言密教は信者自身が仏になる事を教義としており、今生きている世の中で救われなければ、決して来世では救われないという考えの元に成り立っています。
ここが鎌倉時代中期に盛んになった新興の仏教とは大きく異なる点です。 -
こちら本堂のお不動さん。ここから先は撮影禁止です。
真言密教の根幹は大日如来、全ての徳を兼ね備えたありがたい仏様になります。
この「徳」を別々に担当するために大日如来は色んなものに姿を変えます。
不動如来であったり、阿弥陀如来であったり、はたまたお地蔵さんであったり…
成田山のお不動さんとは、大日如来の一つの変化した不動如来というわけです。 -
三重塔 国の重要文化財。建立は1712年なので江戸時代からある仏塔です。
仏塔は同じ仏教国のタイやミャンマーでは日本と全く違う形をしていますが、
起源や目的は元々一緒なのです。
この三重塔の形は、大乗仏教が中国を伝播した後に中国伝統の楼閣がアレンジされ、
後に朝鮮半島を経由して日本へ満ち込まれた所以になります。 -
三重塔の装飾、いやいや見事ですな w(゚∀゚)wオオッ!
仙台の瑞鳳殿みたいな絢爛な色遣いです。 -
新勝寺の境内から。来た道は一方通行なので帰りは別の参道を通ります。
-
成田山自体の敷地面積はとても広く、色んな施設が基地内に点在します。
これは光輪閣だったっけな。何をするところかは忘れました(^^ -
うちのムスメ。自由人。マイペース。
今は参道の小石が気になるらしく、お気に入りを探し求めています。 -
お寺の風景をもう一枚。
-
さてお参りはそこそこにして、そろそろ本命の鰻屋を探しに行きます。
成田山の参道にある食い処は大体うなぎの看板出していますね。
うーん、どこにしようかな〜。 -
成田山の参拝が盛んに行われたのが江戸時代。
当時の参道は参拝者のための宿場になったわけですが、その時に近隣の利根川や印旛沼で捕れた鰻を提供していた事が、今の参道でも鰻屋が溢れ返っている理由になります。
江戸時代中期には平賀源内が「土用丑の日」で町人の間に鰻を流行らせた背景があり、
また栄養価の高い鰻は長旅をしてきた旅人にぴったりの食事だったと言われとります。 -
本日は「近江屋」に決定。
店先で鰻を焼いているのですが、その煙にフラフラ誘われてここまで来ました。
美味しんぼの山岡さん曰く「鰻は煙を食わすんだ」とか。うーん、名言ですなぁ。
中で早速うな重を注文、二五七〇円也。ちゃりーん。
肝吸いとか要りません、うなぎを持ってこんかーいヾ(´▽`*)ゝフヒョヒョヒョ -
で、待つこと20分。遂に夢にまで見たうなぎちゃんと再開する事が出来ました。
「うな重は邪道でうな丼こそウナ道のあるべき姿だ」とか…
「うなぎはやっぱ関西風だよね〜」とか… 昔は通っぽい事をほざいていたのですが、
鰻に飢えている今日日、そんな戯言はございませぬ。
ただ目の前の鰻を食らふのみ(^^ゞ -
イチオシ
いざ食べようとしたら、別の注文をしたムスメがやっぱり鰻が食べたいと…
まぁ武士の情け、少しくらいとお重ごと渡したら、凄まじい勢いで食べて行く始末…
あぁぁぁ おいらの鰻が消えて行く…… あぁぁぁ (ノД`)・゜・。
結局半分くらい食い散らかされたうな重を全身全霊で味わって終わりました。 -
食事後、軽く運動がてらに参道の坂道を上がってみました。
10時間後にはこの道とか参拝者ですごい事になっているんだろうな…
右手は竹や藤などの細工品を扱う藤倉商店。
中をゆっくり覗いてみたかったのですが、飽きっぽいムスメなので早々に退散です。
うーむ… 残念。 -
参道から下り方面。
道はそんなに広くないのですが、交通量が結構多いのです。
頻繁に来る車を避けつつ、通行規制とかして欲しいなぁとか思ったり(*´з`) -
イチオシ
参道からの眺め。
参道沿いの街並みに癒されます。 -
左手の楼閣が付いた建屋は大野屋旅館、江戸時代から300年続く老舗でもあります。
今は旅館としては営業しておらず、漬物のお店として賑わっています。
中で食事をする事もでき、名物の鉄砲漬けのお茶漬けなどは中々絶品でござんした。 -
こちらは一粒丸の三ッ橋薬局。
創業は江戸時代から300年以上の歴史があり、店舗は県の有形文化財に登録されてます。
この蔵構えの窓の造りが成田山の歴史を一層感じさせてくれますねぇ (´∞` ) -
さて帰ろうとした矢先のこの青空… (゚ロ゚;)ガーン
これぞ曇メンの本領発揮といったとこでしょうか。
一人だと写真を撮り直しに今一度寺へ戻るところですが、年越しの買い出しもあるのでこれにて退散です。
また鰻を食べに舞い戻ってくることを誓って、帰路に着くのでありました。
それではまた。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- kiyokiyoさん 2016/05/20 10:10:37
- うなぎ、おいしそうですね
- はじめまして、morisukeさま、
旅行記の訪問と投票いただき、ありがとうございます。
成田山のうなぎの旅行記で、うなぎの写真がとてもおいしそうで、
またうちの娘もうなぎが好きです。morisukeさんのお子様もうなぎが食べたくなってわけたところ、どんどん減っていく様子、我が家と同じだと思い、こちらに書き込みしました。うちは昨年、セントレアで娘はキッズプレートにして、私達夫婦はうなぎにしました。娘の視線が横にいる旦那のうなぎに
いってるなあと見ていたら、やはり食べたくなって半分ほど食べてました。
私は真向かいに座っていたので、狙われなかったですが、結局、量が多かったので少し主人にわけました。 そのときは思わず、笑ってしまいました。
では、失礼します。
kiyoより
- morisukeさん からの返信 2016/05/21 00:02:35
- RE: うなぎ、おいしそうですね
- kiyo さん
こんばんは。いつもどうもです。
コメント見て吹き出しました。そうなんです、視線を感じたんです。しかも二人とも焦点が私の前にある神々しい鰻様に向けられているんですね。その後はもう説明するまでもありませんが、鰻様が無常にかじられて行く姿は衝撃以外の何物でもありませんでした(笑)
こどものうまいものを嗅ぎ分ける能力は半端ないですね。お寿司屋などに行くと我々夫婦より高いネタをガブガブ食い散らかしていきます。極上なんて漢字読めないハズなのに…
長々と失礼しました、今後ともよろしくお願いします(^^ゞ
それではまた〜。
Mori Neko
-
- ラクパグさん 2016/01/27 14:42:57
- いつもありがとうございます! ラクパグです
今年もよろしくお願いします。
はじめましてです。
タイ 鮮やかな 景色ですね。
主人も いろいろと 暑さより街を 回って
写真撮ってます。
鰻 全身全霊で 残りを食べられたとか 楽しくて
想像してしまいました。
息子と主人が 食べるの早いので 私は お肉など
いつも 確保に 必死です〜
これからもよろしくお願いします。 ラクパグ
- morisukeさん からの返信 2016/01/28 00:56:14
- RE: いつもありがとうございます! ラクパグです
- ラクパグさん
こんばんは&初めまして。
書き込みありがとうございます。ご主人の気持ちはよく分かります(笑) 暑い=晴れている なので曇り男のワタシにはこの好機を逃しちゃいけないのです (´▽`*) 写真を撮るためなら暑さなんてへっちゃらです(そして時々熱中症に…)。
鰻の話は… ホントは食い散らかされた写真もあったのですが、あまりにも醜いのでやめちゃいました。写真には人様に分からないワタシの「怨」が込められています(ΦωΦ)フフフ… いつかムスメに見せてやろうと隠し玉に取っておきます。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
それではまた。
Mori Neko
-
- yamayuri2001さん 2016/01/21 16:44:44
- morisukeさん、はじめまして。
- 雑な記録とありましたので、拝見したら!
なんと緻密な記録でしょう!
構!!!懐かしい響きです。
私の祖母が、楽しみにしていた集まりでした。
食事をして、その場でお金を集めて、祖母は大阪万国博覧会って
ご存知ですか?
そんなところに、旅行しておりました。
最近、聞かなくなったので、つい懐かしくで、書き込みいたしました。
それから、娘さん、可愛いですね!
こんなかわいい娘さんが 先に鰻を食べてしまったとしても、
全然 幸せ!ですね。
すごく可愛くて!!!
お幸せですね。
yamayuri2001
- morisukeさん からの返信 2016/01/23 02:51:51
- RE: morisukeさん、はじめまして。
- yamayuri2001 さん
こんばんは&はじめまして(^^
講ってやっぱり懐かしい響きですよね! 私の信心深い(旅行大好きな)ばあちゃんも講に参加していて、いつもどこかに行ってました。うちの嫁は講の事は知らなかったので、知っている人自体すごく減っている気がします。今は集団より個が重視される世の中になってるので、仕方ない事なのかもしれませんね。
あと写真には出てきませんが、小悪魔はもう一人いるのです… うなぎを食い散らかした主犯はそやつなのです。食べ物の恨みは恐ろしいという事をまだ知らない様で、ふふふ。
またyamayuriさんの手記にもお邪魔させて頂きますね。
それではまた。
Mori Neko
-
- aichanさん 2016/01/19 15:17:21
- 投票ありがとうございます
- morisuke さん
こんにちはヽ(^0^)ノ
投票ありがとうございました。
morisukeさんの旅行記拝読させていただきました。
写真の色が鮮やかで、とても綺麗です。
タイの旅行記も成田も魅せていただきました。
鰻も美味しそうです。
子供は美味しいものへのカンが働くようです。
肉食系で、蕎麦なんか見向きもしなかった私の娘は
20分以上待たされた、打ちたて茹でたての長野の蕎麦屋で
あれよという間に、私の分まで食べてました。
再注文する時間もなく、ひもじかった〜。
また訪問させていただきます。
aichan
- morisukeさん からの返信 2016/01/23 02:30:52
- RE: 投票ありがとうございます
- aichan さん
こんばんは。こちらこそ訪問&コメント頂きありがとうございます。
拙い手記と写真ではありますが、お誉め頂けると励みになります(^^ 特に家族でどこかに行くとムスメはすぐに何処かへ行ってしまうので、撮りたいものがあっても全く集中できません。今はガマンの時期ですね。
そば屋のエピソードは笑わせてもらいました〜。肉食系なとこなんかうちと全く同じですね(笑) 真剣な眼で黙々と食べ続ける姿を見ていると、減りつつあるうなぎを呆然と見つめる事しか出来ませんでした…
同じくこちらも訪問させて頂きますね。
今後もよろしくお願いします。
Mori Neko
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