ジブラルタル海峡を渡ってモロッコ周遊の旅(2)　ジブラルタル＆ラ・リネア

2015/12/26 - 2015/12/27

年末年始の10連休でスペインからジブラルタル海峡を渡ってモロッコを周遊してきました。

イベリア半島南端付近のイギリス領ジブラルタル。日程の都合上、夜と早朝の閑散とした時間帯にしか訪れることができませんでしたが、ジブラルタルを象徴する岩山「ザ・ロック」に登ってみました。

＜旅程＞
【0日目(12/25)】
　関西23:00→
【1日目(12/26)】
　→イスタンブール5:20（TK＝トルコ航空）
　イスタンブール9:15→マラガ12:55（TK）
　マラガ〜ラ・リネア〜ジブラルタル
　ラ・リネア泊
【2日目(12/27)】
　ジブラルタル〜アルヘシラス〜セウタ〜シャウエン
　シャウエン泊
【3日目(12/28)】
　シャウエン〜フェズ
　フェズ泊
【4日目(12/29)】
　フェズ〜メクネス
　メクネス20:15→
【5日目(12/30)】
　→マラケシュ4:00（バス）
　マラケシュ〜アイト・ベン・ハッドゥ〜ワルザザート〜ダデス峡谷
　ダデス峡谷泊
【6日目(12/31)】
　ダデス峡谷〜トドラ峡谷〜メルズーガ
　メルズーガ泊
【7日目(1/1)】
　メルズーガ〜マラケシュ
　マラケシュ泊
【8日目(1/2)】
　マラケシュ〜カサブランカ
　カサブランカ泊
【9日目(1/3)】
　カサブランカ14:35→イスタンブール21:20（TK）
【10日目(1/4)】
　イスタンブール1:00→関西19:10（TK）

エリア ジブラルタル(ジブラルタル)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

マラガ発のバスは、予定より少し早い19:20頃、ジブラルタルに隣接するスペイン側の街「ラ・リネア」のバスターミナルに到着。

ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンのバスターミナル バス系

バスターミナル

宿に向かう途中で通り掛かった公園のイルミネーション

教会前の広場のイルミネーション

ラ・リネアの地図

本日の宿「Hostal París」は先ほどの教会の裏側の道沿いにありました。
看板が出ていたので分かりやすかったです。

シングル1泊23ユーロ（バス共用、wifiあり、カード払い可）。
最初はジブラルタルの宿を探したものの、高い宿しか見当たらなかったので、宿泊はラ・リネアにしました。

夜のラ・リネアの街はとても賑わっていました。

教会の東側には、オープンカフェなどが並ぶ賑やかな小道

クリスマスソングの演奏

こちらのケバブ屋で夕食

適当に注文したところ、具材が肉のみだったのが残念（3.5ユーロ）。

こちらの広場には、小さな遊園地のような施設もありました。

両側に商店が並ぶ道を歩いて国境へ

国境に到着。歩行者は右側の建物へ。

スペイン側は自動化ゲートのようなものが並んでいましたが、日本のパスポートは非対応（現地住民用？）。審査官にパスポートを提示するだけで、出国スタンプは押されませんでした。ジブラルタルの入国審査も同様。

イギリス領なので訪問国としてはカウントしませんが、ジブラルタルに入国！
イギリスは初海外以来約16年ぶり。

国境からは、ジブラルタルを象徴する岩山「ザ・ロック」を眺めながらジブラルタル空港の滑走路を横断して市街へ。滑走路上は、かなりの強風が吹き荒れていました。

ジブラルタル空港の滑走路 散歩・街歩き

国境から10分ほど歩いてトンネルをくぐり

更に城門をくぐると

ケースメイツ広場に出ました。
まだ21時前ですが、賑やかなラ・リネアとは対照的に、店は閉まって閑散としていました。

広場から延びる歩行者天国の「メインストリート」も閑散

メインストリート沿いの郵便局

イギリス風？の街並み

政府関係の建物

メインストリートを15分ほど歩くと城壁がありました。
この向こうにロープウェイ乗り場があるようです。

城壁沿いに階段や坂道を登ってみましたが、この先は真っ暗で荒れていたため、山の中腹の一般道を北に向かいました。

ジブラルタルの街と港の夜景。
対岸の光はアルヘシラス付近と思われます。

山の中腹の要塞「ムーア城」がライトアップされていました。

ムーア城の近くに、第二次世界大戦時に掘られたトンネルの入口がありましたが、この時間は閉まっていて入れません。

トンネルの入口付近に掲示されていたザ・ロックの案内図。
翌朝登るルートの参考にしました。

ムーア城付近からの夜景。
右奥がラ・リネアです。

再び国境を越えてラ・リネアに戻りました。
時間が遅いためか、出入国審査の建物は閉まっており、車道上で、車の検問をしていた審査官（ジブラルタル、スペインのどちらか不明）にパスポートを見せただけで通過できました。

翌朝、6時半頃に宿をチェックアウトして、再びジブラルタルへ。
スペイン側の出国審査は前夜と同様でしたが、ジブラルタル側には誰もいなかったので、ノーチェックで入国。
日の出は8時半頃なので、まだ真っ暗でした。

「ザ・ロック」の山頂付近にはロープウェイが通じていますが、運行開始が9時半頃で、10時過ぎにはラ・リネアを発つ予定なので、歩いて登ることにしました。登山道もあるようですが、どこに登山口があるのか分からないし、真っ暗なので、舗装路で。

エスカレーターに乗ったりして、まずは前夜に訪れたムーア城付近へ。

城壁

ムーア城を過ぎて少し登った付近の展望台から、ジブラルタルの夜景。

こちらはラ・リネア方面の夜景。
真ん中付近の光の道が空港の滑走路を横断する道路です。

国境から1時間程度で、ロープウェイの山頂駅に着きました。

ロープウェイ山頂駅付近からの夜景

南側の海の向こうに町と思われる光が見えました。
アフリカ大陸のスペイン領セウタでしょうか。

ザ・ロックの最高峰は更に南側にあるようなので、向かってみました。
途中、ジブラルタル名物のサルが群がっている場所があり、人を襲うこともあるようなのでヒヤヒヤしました。

ジブラルタルの岩/ゴーハム洞窟群 自然･景勝地

少し夜が明けてきました。
海の向こう（写真左上）にアフリカ大陸の光がかすかに見えました。写真右上はアルヘシラスのある半島です。

ロープウェイ山頂駅から15分ほどで最高峰（426m）付近に着きました。

ジブラルタルの街と対岸のアルヘシラス方面

日の出の時刻までしばし待ちましたが、曇っていたため、残念ながら日の出は見られず。アフリカ大陸も霞んでいて見えませんでした（晴れていればアフリカ大陸が見渡せるようです）。

ザ・ロックの東側（街の反対側）は急斜面となっていますが、長い階段があり、登ってきた人が2人ほどいました。

おそらくあの峰が最高峰ですが、何かの施設があり入れませんでした。

明るくなったので景色を眺めながら来た道を戻りました。

眼下のジブラルタル港(？)

この辺りにサルがたくさんいました。
その先に見えている峰が先ほど登った最高峰付近です。

ジブラルタル名物の野生のサル

ジブラルタルの街とラ・リネア方面

再びムーア城の少し上の展望台へ

ジブラルタル空港の滑走路とラ・リネア方面の景色

空港の滑走路を横切る道路。
滑走路の向こう側が国境です。

第二次世界大戦時のトンネル

再びサルに遭遇

山の中腹の要塞「ムーア城」。
ムーア人（北西アフリカのイスラム教徒、主にベルベル人）が8世紀頃に築いたものだそうです。

イギリス国旗とジブラルタルの旗が貼られた扉

登りとは少し違う道で下ってみたところ、山頂への案内標識がありました。

早朝のメインストリート。
依然として閑散としていました。

ケースメイツ広場も依然として閑散

ケースメイツ門とザ・ロック

ケースメイツ門 建造物

時間の余裕があったので港に寄り道してみると、カジノ船が停泊していました。

海沿いの建物

青と白のカラフルな建物群

埠頭からカジノ船とザ・ロック

ラウンドアバウトのオブジェとザ・ロック。
こうして見ると左側（北側）が高く見えますが、最高峰はここからは隠れて見えない南側です。

赤い電話ボックス

空港滑走路の横に設置された像

再び滑走路を横断して国境へ

ジブラルタル空港の滑走路

滑走路からザ・ロック

滞在中に飛行機の発着はありませんでしたが、空港の車両が滑走路を通る際に遮断機が下りていました、

国境ゲートに戻りました。

ジブラルタル空港

ジブラルタル国際空港 (GIB) 空港

ジブラルタルを出国してスペインへ

今回は、ジブラルタル、スペインのそれぞれでパスポートを提示しましたが、どちらもスタンプは押されませんでした。

ラ・リネア側からザ・ロック

ラ・リネアの国境近くのお店は一部が開いていました。

日本料理とベトナム料理のレストランの看板がありましたが、営業してなさそうでした。

昨夜はイルミネーションが輝いていた広場

ザ・ロックが見えました。

ラ・リネアのバスターミナルに戻りました。
アルヘシラス行きのバスは45分間隔で運行。

時刻表は、分かりにくいですが下記のサイトでも調べられました。
http://siu.ctmcg.es/es/lineas.php

10:15発のバスでアルヘシラスへ。
運賃は2.45ユーロで乗車時にドライバーに支払いました。

（続く）

ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンのバスターミナル バス系