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 新春に「七福神めぐり」をする方も多いと思いますが、2016(平成28)年の元日は、各種ご利益の中でも、“財福と知恵の徳の女神”にあやかろうという事で、京都市内の弁財天を祀る社寺をめぐってみました。<br /><br />●弁財天とは<br /> Wikiなどによれば、仏教の守護神である天の一人で、芸術・学問をつかさどるサラスヴァティーというヒンドゥー教の女神がその発祥とのこと。<br /> 「金光明最勝王経」という経典では、人々に弁才、無尽の智恵、財宝、延命を与える神とされており、それが日本に伝わると、宇迦之御魂神(宇賀神)や市杵嶋姫命(宗像三女神)とも習合され、音楽の神、水の神の性格も帯びるようになったそうです。<br /> 近世以降、一般には、竹生島・宮島・江の島の日本三大弁財天や、鎌倉・銭洗弁天など広く信仰と人気を集めて行きました。

2016(平成28)年の元日、京都市内の弁財天を巡ってみた。

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2016/01/01 - 2016/01/01

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sakaikazunori

sakaikazunoriさん

 新春に「七福神めぐり」をする方も多いと思いますが、2016(平成28)年の元日は、各種ご利益の中でも、“財福と知恵の徳の女神”にあやかろうという事で、京都市内の弁財天を祀る社寺をめぐってみました。

●弁財天とは
 Wikiなどによれば、仏教の守護神である天の一人で、芸術・学問をつかさどるサラスヴァティーというヒンドゥー教の女神がその発祥とのこと。
 「金光明最勝王経」という経典では、人々に弁才、無尽の智恵、財宝、延命を与える神とされており、それが日本に伝わると、宇迦之御魂神(宇賀神)や市杵嶋姫命(宗像三女神)とも習合され、音楽の神、水の神の性格も帯びるようになったそうです。
 近世以降、一般には、竹生島・宮島・江の島の日本三大弁財天や、鎌倉・銭洗弁天など広く信仰と人気を集めて行きました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 私鉄
旅行の手配内容
個別手配
  • ●白雲神社(御所の弁天さん)<br /> さて第1弾は、白雲神社(御所の弁天さん)。<br /> 京都御苑内、御所の南西の一角にある小さな社です。御苑の中にこういう神社があるとは寡聞にして知りませんでした。<br /> 元々、京都御苑とは近世の公家屋敷町で、この地は清華家(摂関家についで近衛大将や大臣を務める家柄)のひとつ西園寺家の屋敷跡になるそうです。西園寺家は雅楽・琵琶の家として知られますが、維新・明治には、かの西園寺公望が当主でもあった名家です。<br />

    ●白雲神社(御所の弁天さん)
     さて第1弾は、白雲神社(御所の弁天さん)。
     京都御苑内、御所の南西の一角にある小さな社です。御苑の中にこういう神社があるとは寡聞にして知りませんでした。
     元々、京都御苑とは近世の公家屋敷町で、この地は清華家(摂関家についで近衛大将や大臣を務める家柄)のひとつ西園寺家の屋敷跡になるそうです。西園寺家は雅楽・琵琶の家として知られますが、維新・明治には、かの西園寺公望が当主でもあった名家です。

  •  社殿は御苑の杜に隠れるかのように立っていて、幟が立っていなければ気付かないほどです。

     社殿は御苑の杜に隠れるかのように立っていて、幟が立っていなければ気付かないほどです。

  •  境内はやはり小ぶりな感じで、建物の密集度合いもけっこうなもの。

     境内はやはり小ぶりな感じで、建物の密集度合いもけっこうなもの。

  •  駒札によると、元々は金閣のある北山第に西園寺家の別邸があり、鎌倉時代に、そこに音楽の神として弁財天を祀ったのが起源だそうです。その後、江戸時代に西園寺家の屋敷内に再興し、安政年間の修築時には宮中からも御寄付をいただき「禁裏御祈祷所」にも定められたほど信仰を集めたそうです。<br /> なお、西園寺公望は立命館大学の創設者で、この地の私塾がその起源とされています。

     駒札によると、元々は金閣のある北山第に西園寺家の別邸があり、鎌倉時代に、そこに音楽の神として弁財天を祀ったのが起源だそうです。その後、江戸時代に西園寺家の屋敷内に再興し、安政年間の修築時には宮中からも御寄付をいただき「禁裏御祈祷所」にも定められたほど信仰を集めたそうです。
     なお、西園寺公望は立命館大学の創設者で、この地の私塾がその起源とされています。

  •  祭神の神像は、様式的にも鎌倉時代初期のもので、日本における二臂弁財天の最古例として貴重なものだそうです。

     祭神の神像は、様式的にも鎌倉時代初期のもので、日本における二臂弁財天の最古例として貴重なものだそうです。

  •  その弁財天を描いた絵馬が、独特というか、ユニークな絵面で、いわゆるヘタウマチックな画風で、思わず買おうかなと思いましたが、1500円という価格に、ちょっと断念(・_・;)

     その弁財天を描いた絵馬が、独特というか、ユニークな絵面で、いわゆるヘタウマチックな画風で、思わず買おうかなと思いましたが、1500円という価格に、ちょっと断念(・_・;)

  •  2016(平成28)年は申年という事で、京都御所の鬼門(東北角)の猿が辻を経由して行きます。日吉山王社の神のお使いの猿が御幣を持って御所を守護しています。<br /> ちなみにここは、幕末、文久3年5月20日、尊攘派から勝海舟に感化されて開国論者に転化した姉小路公知が暗殺された現場でもあります。

     2016(平成28)年は申年という事で、京都御所の鬼門(東北角)の猿が辻を経由して行きます。日吉山王社の神のお使いの猿が御幣を持って御所を守護しています。
     ちなみにここは、幕末、文久3年5月20日、尊攘派から勝海舟に感化されて開国論者に転化した姉小路公知が暗殺された現場でもあります。

  • ●出町柳の妙音弁天堂<br /> さて御所を東北の方に抜けると、出町柳やいわゆる&quot;鴨川デルタ&quot;の方に出ます。<br /> 出町柳商店街は、出町ふたばなどでも有名ですが、ここの出町橋の西詰に妙音弁財天(妙音堂)があります。

    ●出町柳の妙音弁天堂
     さて御所を東北の方に抜けると、出町柳やいわゆる"鴨川デルタ"の方に出ます。
     出町柳商店街は、出町ふたばなどでも有名ですが、ここの出町橋の西詰に妙音弁財天(妙音堂)があります。

  •  近くの河原町今出川に屋敷のあった伏見宮家に伝来したもので、明治維新の際に宮家と共に東京に移ったものの、地元京都の人たちの熱望により弁財天像が元の京都のこの地に戻って来たそうです。

     近くの河原町今出川に屋敷のあった伏見宮家に伝来したもので、明治維新の際に宮家と共に東京に移ったものの、地元京都の人たちの熱望により弁財天像が元の京都のこの地に戻って来たそうです。

  •  本尊は、鎌倉時代作の青龍妙音弁財天画像とのこと。まあ弘法大師筆というのは伝承としておいて。

     本尊は、鎌倉時代作の青龍妙音弁財天画像とのこと。まあ弘法大師筆というのは伝承としておいて。

  •  実は学生時代の最寄駅が出町柳で、この周辺は三日にあけず自転車で行き来していたのに、今回、ちゃんとお参りしたのは初めてかも。いい機会となりました。

     実は学生時代の最寄駅が出町柳で、この周辺は三日にあけず自転車で行き来していたのに、今回、ちゃんとお参りしたのは初めてかも。いい機会となりました。

  • ●吉水弁財天堂(円山の弁天さん)<br /> さて、出町柳から円山公園を目指します。祇園に出て、八坂神社の人混みを潜り抜け、円山公園の方へ出ます。円山公園と言えば、坂本龍馬・中岡慎太郎像が有名です。この像も、かなり園内奥地にありますが、めざす円山の弁天さんは、円山公園をいったん出たそのさらに奥、東山山麓の湾曲した急坂の途中にあります。

    ●吉水弁財天堂(円山の弁天さん)
     さて、出町柳から円山公園を目指します。祇園に出て、八坂神社の人混みを潜り抜け、円山公園の方へ出ます。円山公園と言えば、坂本龍馬・中岡慎太郎像が有名です。この像も、かなり園内奥地にありますが、めざす円山の弁天さんは、円山公園をいったん出たそのさらに奥、東山山麓の湾曲した急坂の途中にあります。

  •  鎌倉時代に叡山の慈円が近くに安養寺を建てた際に、山麓に吉水の湧くのを鎮守するため、叡山から勧請した弁財天が祭られいるそうです。<br /> その安養寺の源照という琵琶法師が、この弁財天に技芸上達を祈願したところ、その腕を後小松上皇に称され紫衣を賜ったという逸話から、「紫衣弁財天」とも呼ばれているとか。<br /><br /><br /> そういや、西園寺家、伏見宮家、後小松天皇と、なぜか北朝に縁深い方々が弁財天を厚く信仰していたのですね。これは興味深い。<br /><br /> 京都市内にはこのほか、六波羅蜜寺、伏見・長建寺、東山・泉涌寺などにも弁財天をお祭りしていますが、またの機会にこれらも巡って見たいと思います。

     鎌倉時代に叡山の慈円が近くに安養寺を建てた際に、山麓に吉水の湧くのを鎮守するため、叡山から勧請した弁財天が祭られいるそうです。
     その安養寺の源照という琵琶法師が、この弁財天に技芸上達を祈願したところ、その腕を後小松上皇に称され紫衣を賜ったという逸話から、「紫衣弁財天」とも呼ばれているとか。


     そういや、西園寺家、伏見宮家、後小松天皇と、なぜか北朝に縁深い方々が弁財天を厚く信仰していたのですね。これは興味深い。

     京都市内にはこのほか、六波羅蜜寺、伏見・長建寺、東山・泉涌寺などにも弁財天をお祭りしていますが、またの機会にこれらも巡って見たいと思います。

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