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滋賀県最高峰である一等三角点峰・伊吹山(1374.4m)は、1,700種もの山野草が自生し、山頂下方には自然の花畑もあるため、春から夏にかけて人気が高いが、今の時期はその様相が一変する。<br />元々石灰岩質のため、山に樹木は殆ど見られないが、初冬には荒涼とした景観となる。厚い灰色の雲が低く垂れ込み、山頂近くのだだっ広い地では賽の河原をも彷彿させる。<br /><br />とは言え、私が12月に登ったのは、そういう光景を楽しむためではなく、登山リフトに乗るため。’90年の秋から冬にかけては、関西各地の観光リフトや登山リフトに乗っていた。<br />伊吹山はゴンドラとリフトがあり、それぞれ三合目まで運んでくれるが、リフトの方が風を直に感じられ、写真を撮るにも良い。但し、現在、登山リフトの方は運行されているか否か不明。<br /><br />スキーリフトは五合目上まで通じているが、スキー場開設期間外は運行されていない。<br />三合目に着くと、伊吹高原ホテルのレストランで食事をし、酒を三合ばかり飲む。私は’91年まで登山時、弁当を持参することはなく、いつも登山口や公共交通機関の乗り換え地近辺の飲食店で食事し、ビールか日本酒、ワイン等を飲んでから登っていた。<br /><br />登山道は広いが、石ころが多い。樹木がないからいつでも振り返れば大展望が得られる。<br />山頂も広いが、無粋な売店や小屋等の建物がある。<br />山名標柱横には日本武尊の石像が祭られている。古事記では日本武尊が伊吹山の神を素手で退治する、と豪語して登ったが、途中で遭った白猪が天を曇らせ、ヒョウを降らせた。尊は命からがら下山して逃げ帰ったが、それが原因で亡くなってしまう。<br /><br />山頂からは比良連峰、鈴鹿山系、奥美濃の山々まで一望できる。厚い雲が垂れ込めているため、雲のすぐ下に琵琶湖がある。滋賀県内の山からの景色は、琵琶湖が如何に配置されているかがポイントではないかと思う。<br />尚、マイカーを利用し、伊吹山ドライブウェイを終点まで行けば、散策程度で登頂できる。<br /><br />余談だが、四国の石鎚山東方にも伊吹山という山がある。標高は1502.8mあり、森林限界を超えているが、最短コースでは5分で登頂できる。山頂直下を西日本最高所(標高約1700m)の山岳道路「UFOライン」(いの町町道瓶ケ森線=通行無料)が走っており、標高1700~1900m弱までの多くの高山が一時間以内で登頂できる。

荒涼とした冬の滋賀県最高峰をリフト登山

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1990/12/02 - 1990/12/02

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マローズ

マローズさん

滋賀県最高峰である一等三角点峰・伊吹山(1374.4m)は、1,700種もの山野草が自生し、山頂下方には自然の花畑もあるため、春から夏にかけて人気が高いが、今の時期はその様相が一変する。
元々石灰岩質のため、山に樹木は殆ど見られないが、初冬には荒涼とした景観となる。厚い灰色の雲が低く垂れ込み、山頂近くのだだっ広い地では賽の河原をも彷彿させる。

とは言え、私が12月に登ったのは、そういう光景を楽しむためではなく、登山リフトに乗るため。’90年の秋から冬にかけては、関西各地の観光リフトや登山リフトに乗っていた。
伊吹山はゴンドラとリフトがあり、それぞれ三合目まで運んでくれるが、リフトの方が風を直に感じられ、写真を撮るにも良い。但し、現在、登山リフトの方は運行されているか否か不明。

スキーリフトは五合目上まで通じているが、スキー場開設期間外は運行されていない。
三合目に着くと、伊吹高原ホテルのレストランで食事をし、酒を三合ばかり飲む。私は’91年まで登山時、弁当を持参することはなく、いつも登山口や公共交通機関の乗り換え地近辺の飲食店で食事し、ビールか日本酒、ワイン等を飲んでから登っていた。

登山道は広いが、石ころが多い。樹木がないからいつでも振り返れば大展望が得られる。
山頂も広いが、無粋な売店や小屋等の建物がある。
山名標柱横には日本武尊の石像が祭られている。古事記では日本武尊が伊吹山の神を素手で退治する、と豪語して登ったが、途中で遭った白猪が天を曇らせ、ヒョウを降らせた。尊は命からがら下山して逃げ帰ったが、それが原因で亡くなってしまう。

山頂からは比良連峰、鈴鹿山系、奥美濃の山々まで一望できる。厚い雲が垂れ込めているため、雲のすぐ下に琵琶湖がある。滋賀県内の山からの景色は、琵琶湖が如何に配置されているかがポイントではないかと思う。
尚、マイカーを利用し、伊吹山ドライブウェイを終点まで行けば、散策程度で登頂できる。

余談だが、四国の石鎚山東方にも伊吹山という山がある。標高は1502.8mあり、森林限界を超えているが、最短コースでは5分で登頂できる。山頂直下を西日本最高所(標高約1700m)の山岳道路「UFOライン」(いの町町道瓶ケ森線=通行無料)が走っており、標高1700~1900m弱までの多くの高山が一時間以内で登頂できる。

交通手段
高速・路線バス JRローカル 私鉄

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