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滝道から少し脇道にそれた所にあるため箕面公園や勝尾寺、瀧安寺に比べると知名度は低いのですが、知る人ぞ知る隠れた紅葉スポットです。山椒は小粒でピリリと辛い…そんな深い味わいのある紅葉をゆっくりと愉しむことができました。<br />聖天宮西江寺は高野山真言宗のこじんまりした寺院です。寺伝によれば、飛鳥時代(658年)に修験道の開祖 役小角によって開基され、本尊に役行者作と伝わる大聖歓喜天を祀っています。「ある日、光の中から老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、役小角はこの箕面山を日本最初の歓喜天霊場とした」という故事に由来する、日本最古の根本霊場です。<br />現在は、鳥居も立てられており、神仏習合の寺院となっています。また、西国七福神巡りの大黒さんの札所でもあります。<br />お寺のHPです。<br />http://www.nanokaichi.com/saikouji/kangiten/kangiten.html

情緒纏綿 大阪 箕面逍遥③聖天展望台・聖天宮西江寺

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2015/12/01 - 2015/12/01

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montsaintmichel

montsaintmichelさん

滝道から少し脇道にそれた所にあるため箕面公園や勝尾寺、瀧安寺に比べると知名度は低いのですが、知る人ぞ知る隠れた紅葉スポットです。山椒は小粒でピリリと辛い…そんな深い味わいのある紅葉をゆっくりと愉しむことができました。
聖天宮西江寺は高野山真言宗のこじんまりした寺院です。寺伝によれば、飛鳥時代(658年)に修験道の開祖 役小角によって開基され、本尊に役行者作と伝わる大聖歓喜天を祀っています。「ある日、光の中から老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、役小角はこの箕面山を日本最初の歓喜天霊場とした」という故事に由来する、日本最古の根本霊場です。
現在は、鳥居も立てられており、神仏習合の寺院となっています。また、西国七福神巡りの大黒さんの札所でもあります。
お寺のHPです。
http://www.nanokaichi.com/saikouji/kangiten/kangiten.html

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
  • 聖天橋<br />音羽山荘の前に架かる「聖天橋」を渡って聖天展望台と聖天宮西江寺(さいごうじ)を目指します。<br />音羽山荘の裏山にある紅葉が気になり、どうしても高い所から俯瞰してみたいという欲望に勝てませんでした。「何とかと煙は高い所にのぼりたがる」と言いますが、これはそもそも人間が持つ性かも知れません。ここでは本能に逆らわず、素直な気持ちで登ってみることにします。<br /><br />後から判ったことですが、聖天宮西江寺だけに行くのなら、「一の橋」を渡った先にある「もみじの天ぷら 一の橋」さんの前にある坂道を登る方が断然楽です。健脚自慢の方なら問題ありませんが、ここからですとかなり登った後、石段を下って境内に入ることになります。

    聖天橋
    音羽山荘の前に架かる「聖天橋」を渡って聖天展望台と聖天宮西江寺(さいごうじ)を目指します。
    音羽山荘の裏山にある紅葉が気になり、どうしても高い所から俯瞰してみたいという欲望に勝てませんでした。「何とかと煙は高い所にのぼりたがる」と言いますが、これはそもそも人間が持つ性かも知れません。ここでは本能に逆らわず、素直な気持ちで登ってみることにします。

    後から判ったことですが、聖天宮西江寺だけに行くのなら、「一の橋」を渡った先にある「もみじの天ぷら 一の橋」さんの前にある坂道を登る方が断然楽です。健脚自慢の方なら問題ありませんが、ここからですとかなり登った後、石段を下って境内に入ることになります。

  • 聖天展望台に続く聖天緑地内の気持ちの良い九十九折の遊歩道を息を切らせて登っていきます。途中、南無不動明王像を折り返して登ると直ぐに、展望が開ける絶景ポイントがあります。<br />ここからは、待望の音羽山荘の裏山に聳える紅葉が俯瞰できます。<br />盛りの頃を想像しながらご覧になっていただければ幸甚です。<br />

    聖天展望台に続く聖天緑地内の気持ちの良い九十九折の遊歩道を息を切らせて登っていきます。途中、南無不動明王像を折り返して登ると直ぐに、展望が開ける絶景ポイントがあります。
    ここからは、待望の音羽山荘の裏山に聳える紅葉が俯瞰できます。
    盛りの頃を想像しながらご覧になっていただければ幸甚です。

  • 坂道を登り始めて5分強の所に聖天宮西江寺への分岐点があります。標識が貧相ですので判り難いかもしれませんが、そこを右折すれば下りの石段が境内へ導いてくれます。<br />右折せずに真っ直ぐ進むと、このような瓦を戴いた白塀が続く雰囲気のよい小路になります。

    坂道を登り始めて5分強の所に聖天宮西江寺への分岐点があります。標識が貧相ですので判り難いかもしれませんが、そこを右折すれば下りの石段が境内へ導いてくれます。
    右折せずに真っ直ぐ進むと、このような瓦を戴いた白塀が続く雰囲気のよい小路になります。

  • 聖天展望台<br />分岐点から10分弱で聖天展望台に到着です。途中、休憩所があるくらいで、標識もなく少し不安になる山道です。しかし、一本道ですので道に迷う心配はありません。展望台をさらに進むと府道43号線に合流します。<br /><br />聖天展望台からは、尼崎港や伊丹空港、京セラドーム大阪、あべのハルカスなど大阪平野が一望できます。ここは秋の鷹の渡りの観察スポットとして人気の場所ですので、秋の彼岸の頃はかなり混み合うようです。今は他に誰も居らず、貸切状態ですが…。

    聖天展望台
    分岐点から10分弱で聖天展望台に到着です。途中、休憩所があるくらいで、標識もなく少し不安になる山道です。しかし、一本道ですので道に迷う心配はありません。展望台をさらに進むと府道43号線に合流します。

    聖天展望台からは、尼崎港や伊丹空港、京セラドーム大阪、あべのハルカスなど大阪平野が一望できます。ここは秋の鷹の渡りの観察スポットとして人気の場所ですので、秋の彼岸の頃はかなり混み合うようです。今は他に誰も居らず、貸切状態ですが…。

  • 聖天展望台<br />左端の高い建物が「あべのハルカス」です。<br />展望台に行く途中の山道では、様々な自然に触れ合えます。<br />「スズメバチに注意!」の張り紙がされている樹木が数本ありましたので、秋口は注意された方がよいかもしれません。<br />特に驚いたのは、「ナラ枯れ」と識別された樹木が目立つことです。カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損するのが「ナラ枯れ」です。ドングリが実る樹木が減ると、またお猿さんたちが餌を求めて観光地エリアで悪戯をするトリガーになりかねません。  

    聖天展望台
    左端の高い建物が「あべのハルカス」です。
    展望台に行く途中の山道では、様々な自然に触れ合えます。
    「スズメバチに注意!」の張り紙がされている樹木が数本ありましたので、秋口は注意された方がよいかもしれません。
    特に驚いたのは、「ナラ枯れ」と識別された樹木が目立つことです。カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損するのが「ナラ枯れ」です。ドングリが実る樹木が減ると、またお猿さんたちが餌を求めて観光地エリアで悪戯をするトリガーになりかねません。  

  • 聖天展望台<br />伊丹空港に着陸しようとしているJAL機を追って見ました。<br />丁度、京セラドーム大阪の真上です。

    聖天展望台
    伊丹空港に着陸しようとしているJAL機を追って見ました。
    丁度、京セラドーム大阪の真上です。

  • 聖天展望台<br />伊丹空港は、都心に近いため、リスクがより高い空港だと危惧されて久しいです。こうした写真を見ると改めてその危険度が実感として伝わってきます。<br />調布空港の軽飛行機墜落事故の要因は明確にされていませんが、重量超過+気温+エンジントラブルとされ、飛行機の整備・運用管理が要因と思われます。こうした影響もあり、国内線も関空や神戸空港へのシフトが進められる機運にあります。<br />一方、阪神地区在住の者にとっては、伊丹空港ほどアクセスの良い空港はありません。また、地方便などは関空では就航していません。そのため、周辺の住民の方々の危険と利便性を天秤に掛けて存続しています。論理的には、空港付近の住宅地に飛行機が墜落する確率は、他の事故に遭うのと比べると格段に低い確率らしく、隕石が落下する確率に近いそうです。<br />ですから関空や神戸空港へのアクセスを改善しないと事は進まないかもしれません。また、その切り札が「関空リニア計画」一点張りでは、机上の空論としか思えません。例え空港アクセスが改善されたとしても地方便の問題が残ります。採算が取れないから関空に小型便は就航できないのです。ですから、こうした山積の課題を全てカバーするグランドデザインが求められているところです。「リニア」はあくまでもツールに過ぎないのです。

    聖天展望台
    伊丹空港は、都心に近いため、リスクがより高い空港だと危惧されて久しいです。こうした写真を見ると改めてその危険度が実感として伝わってきます。
    調布空港の軽飛行機墜落事故の要因は明確にされていませんが、重量超過+気温+エンジントラブルとされ、飛行機の整備・運用管理が要因と思われます。こうした影響もあり、国内線も関空や神戸空港へのシフトが進められる機運にあります。
    一方、阪神地区在住の者にとっては、伊丹空港ほどアクセスの良い空港はありません。また、地方便などは関空では就航していません。そのため、周辺の住民の方々の危険と利便性を天秤に掛けて存続しています。論理的には、空港付近の住宅地に飛行機が墜落する確率は、他の事故に遭うのと比べると格段に低い確率らしく、隕石が落下する確率に近いそうです。
    ですから関空や神戸空港へのアクセスを改善しないと事は進まないかもしれません。また、その切り札が「関空リニア計画」一点張りでは、机上の空論としか思えません。例え空港アクセスが改善されたとしても地方便の問題が残ります。採算が取れないから関空に小型便は就航できないのです。ですから、こうした山積の課題を全てカバーするグランドデザインが求められているところです。「リニア」はあくまでもツールに過ぎないのです。

  • 聖天展望台<br />大滝方面を眺めると、瀧安寺からうねうねとした谷間に沿って滝道が延々と続いているのが判ります。<br />「ここを歩いて来たんだ!」と言う実感が湧いてきます。

    聖天展望台
    大滝方面を眺めると、瀧安寺からうねうねとした谷間に沿って滝道が延々と続いているのが判ります。
    「ここを歩いて来たんだ!」と言う実感が湧いてきます。

  • 聖天宮西江寺(さいごうじ)<br />展望台を後にして聖天宮西江寺の手前まで降りてきました。<br />お寺の方を見下ろすと見頃の大きな紅葉が印象的です。<br />高鳴る鼓動を抑えながら道を急ぎます。

    聖天宮西江寺(さいごうじ)
    展望台を後にして聖天宮西江寺の手前まで降りてきました。
    お寺の方を見下ろすと見頃の大きな紅葉が印象的です。
    高鳴る鼓動を抑えながら道を急ぎます。

  • 聖天宮西江寺<br />変った名前のお寺ですが、神社としては聖天宮、寺院としては西江寺の神仏混淆の性格を備え、高野山真言宗に属しています。<br />西江寺は658年、役行者によって開かれました。本堂には大聖歓喜天、略して聖天と十一面観音菩薩を祀った日本最古の根本霊場です。歓喜天は仏教において如来、菩薩、明王に続く天部に属する護法神、守護神のひとつとされています。また、西国七福神巡りの大黒さんの札所でもあります。<br />聖天は仏法の守護神で、その姿は象頭人身の男女が抱き合う形をし、古代インドではかつて流行った『夢をかなえるゾウ』でお馴染みの「ガネーシャ」と呼ばれ、知恵と幸運の神として知られています。そのため、この聖天さんには、男女の秘部の象徴となる大根と巾着の図柄があちらこちらに見られます。紫の垂れ幕や大提灯、お香立て、柱の釘隠し、屋根瓦など…。<br />役行者が箕面にやって来た時、「この山は自分の領地だが、お前に与えるからここに寺を建てよ」と語った老人が聖天だったと伝わっています。ですから、境内には役行者と老翁に化身した聖天が座りながら対談したとされる「対談石」が安置されています。

    聖天宮西江寺
    変った名前のお寺ですが、神社としては聖天宮、寺院としては西江寺の神仏混淆の性格を備え、高野山真言宗に属しています。
    西江寺は658年、役行者によって開かれました。本堂には大聖歓喜天、略して聖天と十一面観音菩薩を祀った日本最古の根本霊場です。歓喜天は仏教において如来、菩薩、明王に続く天部に属する護法神、守護神のひとつとされています。また、西国七福神巡りの大黒さんの札所でもあります。
    聖天は仏法の守護神で、その姿は象頭人身の男女が抱き合う形をし、古代インドではかつて流行った『夢をかなえるゾウ』でお馴染みの「ガネーシャ」と呼ばれ、知恵と幸運の神として知られています。そのため、この聖天さんには、男女の秘部の象徴となる大根と巾着の図柄があちらこちらに見られます。紫の垂れ幕や大提灯、お香立て、柱の釘隠し、屋根瓦など…。
    役行者が箕面にやって来た時、「この山は自分の領地だが、お前に与えるからここに寺を建てよ」と語った老人が聖天だったと伝わっています。ですから、境内には役行者と老翁に化身した聖天が座りながら対談したとされる「対談石」が安置されています。

  • 聖天宮西江寺<br />本堂前のお香立ては、聖天さんのシンボルとも言える巾着の形をしています。<br />神亀、天平年間に聖武天皇の別当寺院としての勅願を受け、両部神道の「摂津国神宮寺」と称しました。その後、織田信長の兵火等、再々の盛衰を重ね、1886(明治19)年に廃仏毀釈により「聖天宮西江寺」と改称しています。<br />現在の本堂は、1951(昭和26)年に焼失し、その翌年に室町風建築として再建されたものです。

    聖天宮西江寺
    本堂前のお香立ては、聖天さんのシンボルとも言える巾着の形をしています。
    神亀、天平年間に聖武天皇の別当寺院としての勅願を受け、両部神道の「摂津国神宮寺」と称しました。その後、織田信長の兵火等、再々の盛衰を重ね、1886(明治19)年に廃仏毀釈により「聖天宮西江寺」と改称しています。
    現在の本堂は、1951(昭和26)年に焼失し、その翌年に室町風建築として再建されたものです。

  • 聖天宮西江寺<br />本堂では、室町時代中期に彫られた、頭に鳥帽子を冠して左肩に大袋を背負い右手に打ち出の小槌を持つ姿の日本では珍しい立像大黒天像も祀っています。(西国七福神の一)<br />元々の大黒天は、古代インドではマハーカーラという暗黒に住んで死を司る神として崇められたもので、現在の福々しい大黒様のお姿とは非なるものでした。仏教が伝来し、国造りの神として崇められた大国主命と習合し、その後少しずつ変貌し、古い時代には戦闘神、そして台所の神として信仰されていました。

    聖天宮西江寺
    本堂では、室町時代中期に彫られた、頭に鳥帽子を冠して左肩に大袋を背負い右手に打ち出の小槌を持つ姿の日本では珍しい立像大黒天像も祀っています。(西国七福神の一)
    元々の大黒天は、古代インドではマハーカーラという暗黒に住んで死を司る神として崇められたもので、現在の福々しい大黒様のお姿とは非なるものでした。仏教が伝来し、国造りの神として崇められた大国主命と習合し、その後少しずつ変貌し、古い時代には戦闘神、そして台所の神として信仰されていました。

  • 聖天宮西江寺<br />紅葉もまた見事な美しさを誇り、人気があります。イロハモミジを始め、オオモミジや黄葉に色付く一行寺楓、大ぶりの葉が先から少しずつ色付いていく様子が美しいコハノウチワカエデ(天狗の羽団扇に見立てたもの)など、違った樹種の紅葉が愉しめます。<br />ほとんどの紅葉は見頃を過ぎているようですが、まだこれから盛りを迎える紅葉もあります。

    聖天宮西江寺
    紅葉もまた見事な美しさを誇り、人気があります。イロハモミジを始め、オオモミジや黄葉に色付く一行寺楓、大ぶりの葉が先から少しずつ色付いていく様子が美しいコハノウチワカエデ(天狗の羽団扇に見立てたもの)など、違った樹種の紅葉が愉しめます。
    ほとんどの紅葉は見頃を過ぎているようですが、まだこれから盛りを迎える紅葉もあります。

  • 聖天宮西江寺<br />見上げれば、万華鏡を彷彿とさせる、色彩のマジックが天空を覆っています。<br />日差しの関係でしょうが、グラデーションを彩った燃え立つような紅葉です。<br />

    聖天宮西江寺
    見上げれば、万華鏡を彷彿とさせる、色彩のマジックが天空を覆っています。
    日差しの関係でしょうが、グラデーションを彩った燃え立つような紅葉です。

  • 聖天宮西江寺<br />滝道から少し脇道にそれた所にあるため箕面公園や勝尾寺に比べると知名度は低いのですが、知る人ぞ知る隠れた紅葉スポットです。こじんまりとしたお寺なのでサクっと紅葉だけを見ることもできます。山椒は小粒でピリリと辛い…そんな味わいのある紅葉が愉しめます。<br />

    聖天宮西江寺
    滝道から少し脇道にそれた所にあるため箕面公園や勝尾寺に比べると知名度は低いのですが、知る人ぞ知る隠れた紅葉スポットです。こじんまりとしたお寺なのでサクっと紅葉だけを見ることもできます。山椒は小粒でピリリと辛い…そんな味わいのある紅葉が愉しめます。

  • 聖天宮西江寺<br />イチョウと紅葉の競演です。<br />石垣も趣を添えています。

    聖天宮西江寺
    イチョウと紅葉の競演です。
    石垣も趣を添えています。

  • 聖天宮西江寺<br />南天の先には朱に染まった紅葉が参道の空を覆い尽くしています。<br />毎年10月15〜16日には奇祭「天狗まつり」が開催されます。祭の主役の天狗に「簓(ささら)」と呼ばれる棒で叩かれることで邪気祓いや悪魔払いを行います。祭りの起源は定かではないようですが、江戸時代末期にはその様子を記したものが残っているそうです。<br />日本の天狗伝説は、からす天狗や役行者、猿田彦などによるものが多く、その大半は役行者に由来すると言われ、この祭りの天狗も役行者が変化したものです。<br />宵宮と本宮の夜は境内に響く太鼓の音と掛け声に合わせて天狗と神楽(獅子舞)が踊ります。「やらまい!」の掛け声は「やれ舞え、それ舞え!」が起源だそうです。天狗や神楽が子どもたちを追いかけて叩くのは邪気祓いや悪魔払いの意味があり、叩かれると元気で賢い子に育つ、女性はお尻を叩かれると子宝に恵まれると言われています。どうやら、「無病息災」「子孫繁栄」を願う祭りのようです。<br />

    聖天宮西江寺
    南天の先には朱に染まった紅葉が参道の空を覆い尽くしています。
    毎年10月15〜16日には奇祭「天狗まつり」が開催されます。祭の主役の天狗に「簓(ささら)」と呼ばれる棒で叩かれることで邪気祓いや悪魔払いを行います。祭りの起源は定かではないようですが、江戸時代末期にはその様子を記したものが残っているそうです。
    日本の天狗伝説は、からす天狗や役行者、猿田彦などによるものが多く、その大半は役行者に由来すると言われ、この祭りの天狗も役行者が変化したものです。
    宵宮と本宮の夜は境内に響く太鼓の音と掛け声に合わせて天狗と神楽(獅子舞)が踊ります。「やらまい!」の掛け声は「やれ舞え、それ舞え!」が起源だそうです。天狗や神楽が子どもたちを追いかけて叩くのは邪気祓いや悪魔払いの意味があり、叩かれると元気で賢い子に育つ、女性はお尻を叩かれると子宝に恵まれると言われています。どうやら、「無病息災」「子孫繁栄」を願う祭りのようです。

  • 聖天宮西江寺<br />大阪では恋愛成就のお寺としても知られ、「懸想文」というお札を授かることができます。この懸想文は文字が書けなかった人のために代筆したのが始まりと言われており、今で言う「ラブレター」のことでした。お札を玄関や軒下に貼っておくと美男美女になり、良縁が結ばれると言われています。今では、全ての願いを叶えてくれるお札として求められています。

    聖天宮西江寺
    大阪では恋愛成就のお寺としても知られ、「懸想文」というお札を授かることができます。この懸想文は文字が書けなかった人のために代筆したのが始まりと言われており、今で言う「ラブレター」のことでした。お札を玄関や軒下に貼っておくと美男美女になり、良縁が結ばれると言われています。今では、全ての願いを叶えてくれるお札として求められています。

  • 聖天宮西江寺<br />美しいグラデーションを見せるイロハモミジです。

    聖天宮西江寺
    美しいグラデーションを見せるイロハモミジです。

  • 聖天宮西江寺<br />西江寺の鳥居を紅葉が取り囲むように参道を覆っています。<br />鳥居は2期立てられており、右側がこの西江寺の鳥居で左側が聖天宮のものとなります。

    聖天宮西江寺
    西江寺の鳥居を紅葉が取り囲むように参道を覆っています。
    鳥居は2期立てられており、右側がこの西江寺の鳥居で左側が聖天宮のものとなります。

  • 聖天宮西江寺<br />先ほど展望台からの帰り道から見下ろした色付きの良い紅葉です。<br />今回の紅葉狩のフォトジェニックと言えます。色彩も形も文句の付けようがありません。ここまで足を運んだ甲斐がありました。実は、滝道の様子から、ここの紅葉はすでに盛りを過ぎたものと諦めておりました。

    聖天宮西江寺
    先ほど展望台からの帰り道から見下ろした色付きの良い紅葉です。
    今回の紅葉狩のフォトジェニックと言えます。色彩も形も文句の付けようがありません。ここまで足を運んだ甲斐がありました。実は、滝道の様子から、ここの紅葉はすでに盛りを過ぎたものと諦めておりました。

  • 聖天宮西江寺<br />少しズームアップしてみます。<br />火坂雅志著『天地人』を思い浮かばせる、朱に映えた紅葉です。<br />上杉謙信を師と仰ぎ、兜に「愛」の文字を掲げた直江兼続は、母から「紅葉は幹を生かすために散ってゆくのです。燃えるような赤はその決意の色。紅葉のような家臣になりなさい」と諭されました。母の真意は、己を犠牲にしても主や仲間のために尽くすと言うことだったのでしょう。心で繋がりあえた集団が天地人の上杉家であり、そのような強い心の繋がりを持った組織がどんな力を発揮したかは歴史が物語っています。<br />来年はどんな華やかな紅葉を見せてくれるのか愉しみです。

    聖天宮西江寺
    少しズームアップしてみます。
    火坂雅志著『天地人』を思い浮かばせる、朱に映えた紅葉です。
    上杉謙信を師と仰ぎ、兜に「愛」の文字を掲げた直江兼続は、母から「紅葉は幹を生かすために散ってゆくのです。燃えるような赤はその決意の色。紅葉のような家臣になりなさい」と諭されました。母の真意は、己を犠牲にしても主や仲間のために尽くすと言うことだったのでしょう。心で繋がりあえた集団が天地人の上杉家であり、そのような強い心の繋がりを持った組織がどんな力を発揮したかは歴史が物語っています。
    来年はどんな華やかな紅葉を見せてくれるのか愉しみです。

  • 聖天宮西江寺<br />ピンクの山茶花との競演です。

    聖天宮西江寺
    ピンクの山茶花との競演です。

  • 聖天宮西江寺<br />三社の祭神は、天満大自在天神、吉竹大明神・吉野大明神、金比羅大権現を祀っています。<br />

    聖天宮西江寺
    三社の祭神は、天満大自在天神、吉竹大明神・吉野大明神、金比羅大権現を祀っています。

  • 聖天宮西江寺<br />黄葉の一行寺楓と真紅のイロハモミジが絡み合い、妖艶な雰囲気を醸しています。<br />赤い炎と黄色い炎が戯れながら天空へ燃え上がるような勢いが感じられます。

    聖天宮西江寺
    黄葉の一行寺楓と真紅のイロハモミジが絡み合い、妖艶な雰囲気を醸しています。
    赤い炎と黄色い炎が戯れながら天空へ燃え上がるような勢いが感じられます。

  • 聖天宮西江寺<br />紅色の紅葉だけでも美しいのですが、黄葉紅葉が寄り添うことでシナジー効果を高めています。

    聖天宮西江寺
    紅色の紅葉だけでも美しいのですが、黄葉紅葉が寄り添うことでシナジー効果を高めています。

  • 聖天宮西江寺<br />小さなお寺ですが、歴史が古いだけに雰囲気があります。<br />境内では、深まる秋をのんびりと満喫させていただきました。<br />

    聖天宮西江寺
    小さなお寺ですが、歴史が古いだけに雰囲気があります。
    境内では、深まる秋をのんびりと満喫させていただきました。

  • もみじの天ぷら 一の橋<br />「もみじの天ぷら」をどこで買おうか思案するほど、滝道には沢山のお店が立ち並んでいます。<br />このお店の看板には「箕面伝統銘菓 もみじの天ぷら 一の橋」と書かれています。<br />もみじの天ぷらでは有名な老舗のひとつのようで、TV取材も数多くこなされています。「写真を撮ってもいいですか」と声を掛けたら、即座に快諾していただけました。遠慮せずに、横に回って調理する手元も取らせていただきました。さすが、TV慣れしているだけのことはあります。

    もみじの天ぷら 一の橋
    「もみじの天ぷら」をどこで買おうか思案するほど、滝道には沢山のお店が立ち並んでいます。
    このお店の看板には「箕面伝統銘菓 もみじの天ぷら 一の橋」と書かれています。
    もみじの天ぷらでは有名な老舗のひとつのようで、TV取材も数多くこなされています。「写真を撮ってもいいですか」と声を掛けたら、即座に快諾していただけました。遠慮せずに、横に回って調理する手元も取らせていただきました。さすが、TV慣れしているだけのことはあります。

  • もみじの天ぷら<br />銘菓「もみじの天ぷら」は、白衣に錫杖、ホラ貝姿で修行していた修験道の開祖 役行者が滝に映えるもみじの美しさを称え、灯明の油(菜種油)で天ぷらを揚げて旅人に振舞った伝統の味です。明治初期に土産物として「葉衣(はごろも)」という風流な名を付け、大滝付近で売り出されたのがお土産としての始まりです。<br />使われている葉は、「おたふく葉」と呼ばれる一行寺楓で、肉厚が薄く、葉の切れ込みが浅い品種です。これは、赤い葉を揚げると黒ずんでしまうため、黄葉になる品種が好まれるためです。また、他のもみじの葉に比べて薄く、この薄さが食べてから口に残らない秘訣だそうです。<br />この葉を1年以上塩漬けして灰抜きし、それを塩抜きして小麦粉や砂糖、白ゴマを加えた衣を付けて菜種油で揚げます。一見簡単そうに見えるのですが、紅葉の葉そのものの形に揚げるのには熟練の技が求められます。一行寺楓の葉は、掌状に5〜9裂に裂けています。そんな中でも9裂の葉はとても珍しいそうですので、もし袋の中に9裂のものが入っていたら幸運が訪れるかも!おみくじ的趣向も愉しめます。<br />散策のおやつにピッタリな手のひらサイズで、10枚程入ったもので3〜400円が相場です。道沿いに20軒程の店舗があるにも関わらず、紅葉シーズンは何処も売り切れゴメンの状態だそうです。

    もみじの天ぷら
    銘菓「もみじの天ぷら」は、白衣に錫杖、ホラ貝姿で修行していた修験道の開祖 役行者が滝に映えるもみじの美しさを称え、灯明の油(菜種油)で天ぷらを揚げて旅人に振舞った伝統の味です。明治初期に土産物として「葉衣(はごろも)」という風流な名を付け、大滝付近で売り出されたのがお土産としての始まりです。
    使われている葉は、「おたふく葉」と呼ばれる一行寺楓で、肉厚が薄く、葉の切れ込みが浅い品種です。これは、赤い葉を揚げると黒ずんでしまうため、黄葉になる品種が好まれるためです。また、他のもみじの葉に比べて薄く、この薄さが食べてから口に残らない秘訣だそうです。
    この葉を1年以上塩漬けして灰抜きし、それを塩抜きして小麦粉や砂糖、白ゴマを加えた衣を付けて菜種油で揚げます。一見簡単そうに見えるのですが、紅葉の葉そのものの形に揚げるのには熟練の技が求められます。一行寺楓の葉は、掌状に5〜9裂に裂けています。そんな中でも9裂の葉はとても珍しいそうですので、もし袋の中に9裂のものが入っていたら幸運が訪れるかも!おみくじ的趣向も愉しめます。
    散策のおやつにピッタリな手のひらサイズで、10枚程入ったもので3〜400円が相場です。道沿いに20軒程の店舗があるにも関わらず、紅葉シーズンは何処も売り切れゴメンの状態だそうです。

  • もみじの天ぷら<br />「一の橋」さんで購入したお土産用「もみじの天ぷら」です。60g入りで300円です。お店によって価格が前後しますが、それは重さの違いのようです。賞味期間1ヶ月です。<br />因みに、一晩かけてしっかり油を切ったものが美味しく、揚げたてはパリッとした食感に欠け、あまり美味しくないそうです。

    もみじの天ぷら
    「一の橋」さんで購入したお土産用「もみじの天ぷら」です。60g入りで300円です。お店によって価格が前後しますが、それは重さの違いのようです。賞味期間1ヶ月です。
    因みに、一晩かけてしっかり油を切ったものが美味しく、揚げたてはパリッとした食感に欠け、あまり美味しくないそうです。

  • もみじの天ぷら<br />かりんとう風のお菓子で、素朴な甘さと香ばしさ、お煎餅の固焼きに近いパリッパリの食感が特徴の懐かしい風味です。もみじを「見て、食べて」、五感で味わうのが箕面の紅葉狩りです。<br />因みに、箕面市のふるさと納税の特典の一品にもなっています。歯の弱い方は遠慮されることをお勧めします。<br />結構固いので、乱暴に扱わなければ形が崩れることはありません。

    もみじの天ぷら
    かりんとう風のお菓子で、素朴な甘さと香ばしさ、お煎餅の固焼きに近いパリッパリの食感が特徴の懐かしい風味です。もみじを「見て、食べて」、五感で味わうのが箕面の紅葉狩りです。
    因みに、箕面市のふるさと納税の特典の一品にもなっています。歯の弱い方は遠慮されることをお勧めします。
    結構固いので、乱暴に扱わなければ形が崩れることはありません。

  • お猿さんに出会うことがなかったので、せめてもの記念にとお猿さんの置物を写しておきます。「一の橋」さんのオリジナル商品で1個100円と良心的な価格です。<br />来年の干支は申ですので縁起物のお土産としてピッタリかも!<br /><br />エピローグは④箕面公園<後編>でお届けいたします。

    お猿さんに出会うことがなかったので、せめてもの記念にとお猿さんの置物を写しておきます。「一の橋」さんのオリジナル商品で1個100円と良心的な価格です。
    来年の干支は申ですので縁起物のお土産としてピッタリかも!

    エピローグは④箕面公園<後編>でお届けいたします。

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