2013/03/19 - 2013/03/22
211位(同エリア460件中)
石ちゃんさん
2012年から2014年にかけてアジア、中東、中南米を放浪しました。
その記録です
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ラーメシュワラム〜バンガロール〜マイソール〜CRパトナ、そしてシュラバナベルゴラにバスを乗り継いでやってきました。
ジャイナ教の聖地の一つです。 -
こんな感じの岩山が幾つか有り、その上に遺跡があります。
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階段を歩いて登ります。
土足禁止なので、麓の小屋に靴を預けていきます。
結構キツイ階段です。 -
こんなのに乗ってる人も居ました。
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上からの景色です。
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頂上の寺院に向かうと、いきなり顔が出ていました。
表紙にもある石造です。
かなり大きいです、18M位あるみたいです。 -
寺院通路。
左手の上に出てるのは、雨どい? -
その他。
さて今回ここに来たのは、ジャイナ教の聖者に会えないかな〜という理由です。
ジャイナ教のディガンバラ(裸行派)、という全裸で暮らしている僧侶がここに居るらしいのです。
地元の人に「ジェインムニ(ジャイナの僧侶)に会いたい」
と聞くと、
「明日の朝9時に階段の下で待ってれば会えるよ」
との事でした。
ちなみに、「ジャイナ」では無く「ジェイン」と皆言ってます。 -
翌日待っていると、上から裸っぽい人が駆け足で降りてきます。
「あっ、ほんとだ!」
というのがその時の感想でした。 -
この方が、ジェインムニのニジャナンダさんです。
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話しかけてみると、とても気さくな人で
「お寺に戻るからついて来なさい」
と。 -
お寺は山から歩いて5分位なのですが、ニジャナンダさんは歩くのがとても速く、ちょっとよそ見してると置いてかれます。
この写真だけ見ると、なんとも言えない光景です。
彼が持っているのは、ヤシの実で作った水筒と、孔雀の羽根で出来たほうきです。 -
お寺に着きました。
-
ちょっとお勤めがあるので待っていて下さいとの事なので、寺院内を勝手に見て回りました。
この人も佐々井さんと同じく
「好きな様に写真を撮って下さい」
と言うので遠慮なく撮っています。 -
信者が集まっています。
白い服を着ているのが、お寺に仕えている人です。
彼は自分の事を「プリースト」
ニジャナンダさんを「モンク」
と言っていました。 -
なにやら絵が描かれています。
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曼荼羅?
-
ポスターも有りました。
彼等が全裸なのは「無所有」という考えからきているもので、
服すら持たないというのは、凄いな!と。
もの凄い価値観の放棄というか、生まれつきならともかく、人生の
途中からそれを選ぶのは、自分には絶対に出来ない事だと思いました。 -
その後、お寺の裏にある彼の部屋へ行きました。
世話係の子供がいました。
歩くのがとにかく早くて、子供も
「待って下さい」
といった感じでした。 -
シンプルな部屋です。
写真を沢山撮ったのですが、全裸なのでここに載せられるのがあまり無いです。
彼は1981年から全裸で暮らしていて、すでに30年以上この状態です。
「なんのためらいも無かったですか?」
と聞くと
「最初はまだ20代半ばだったので、少し困ったなという事はありましたが、他には何も問題ないです。」
との事。 -
彼と話していると、だんだん彼が裸でいる事の違和感が無くなっていきます。
優しく、穏やかな雰囲気で、なんでも受け入れてくれるような大きさを感じました。
なんというか、まさに聖なる人というか...。
不思議です。
さて、彼は
「これから食事をします」
と言って、このポーズをキープします。 -
ついて行くのですが、彼はこのポーズをとってから喋らなくなりました。
「う〜」とか「あ〜」とか、顔の仕草で合図してきます。
どうやら、このポーズは喋っちゃいけないポーズみたいです。
そういえば、日没以降は喋っちゃいけない戒律があると聞いた覚えがあります。
う〜ん、面白い。
新しい事を知って、嬉しくなってきます。 -
食事は別な建物に行きます。
-
人が待っていました。
-
ニジャナンダさんの周りをぐるぐる周っています。
食前の儀式のようです。 -
食事が始まりました。
彼自身は食器も持っていないので、手によそって食べます。 -
徹底してますね。
僕は、この食事の部屋には入れないので外から撮影しています。 -
その後、部屋に戻り、色々な話を聞き、歌を唄ったりしました。
4か月毎に、インド各地のお寺を周っているそうです。
何千キロも。
電車や車には一切乗らないみたいですが、ちょっと大きめの車いすがあって、それで移動しているそうです。
また本も色々見せてもらいました。
「ハッピーデスフェスティバル」と書いてあります。
彼等の究極の理想は、断食をしてそのまま餓死する。
というものらしく、ここまで徹底するのは本当に凄い。 -
最後に手紙を書いて渡してくれました。
何故か彼の前に居ると、素直に言う事を聞いてしまいます。
ここへ来るのに、興味本位の部分も少なからず有ったのですが(とい
うよりもただの好奇心で)彼のストイックな生活、優しさに溢れる
人柄に感激しました。
タイプは違うのですが、佐々井さんと同じ雰囲気を持っていました。
なんというか、この人の言う事をつい聞いてしまう。
お寺や、彼の部屋、周りに熱心な信者がいる状況もあるせいか、自
然とそうなってしまうのか、尊敬の念が湧いてくるような感じでした。
宗教的な体験でしたね。
後日、佐々井さんにこの話をしたら、
「そりゃそうだろう、30年以上もやってるんだから。宗教的実践者
とはそういうものだ。
だから悪い方へ人を誘導してはいけないんだよ。
そして、あんたもそれが分かったんなら、珍しい人が居るという様
な、見世物のような形で言いふらしてはいかんよ。
命がけで真剣にやってるんだから。」
と言われました。
その通りだと思います、さすがですね。
さて、長くなってしまいましたが、ジャイナ編はこれで終わります。
次はインドの北西部、チベット人のコロニーである、ムンゴッドへ向かいます。
ここも強烈でした。
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