2014/11/25 - 2014/11/25
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アルデバランさん
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初めて職についたアルンシュタットでのバッハは若気の至りでしょうか、1706年21歳の11月11日に女性を勤務先の教会内で歌わせたということで聖職会議で喚問されます。(やるじゃん、セバスティアン!)
この女性が一説によるとのちに妻となる、また従姉のマリア・バルバラ。
1年前、20歳の彼は4週間の休暇をとって400キロも離れた「ハンザの女王」として繁栄を誇るリューベックに旅行します。
目的はリューベックをドイツ屈指の音楽都市に押し上げた立役者ディートリッヒ・ブクスフーデのオルガンを聴くためです。
まだCDもYou Tubeもなかったから、実際に行ってみるしかなかったんですね、当時は。
ここで彼はブクスフーデの音楽に衝撃を受けるのですが、さすが天才は天才を見ぬきます。
バッハの才能を見ぬき「後継者としてどうか」と誘います。
バッハにとってはまたと無いチャンスですが、条件が…
ブクスフーデの30歳になる娘と結婚しなくてはなりません
これにはバッハも迷いました。
マリア・バルバラをとるか音楽をとるか
おかげで4週間の休暇はとうに過ぎてなんと4ヶ月…
どうしようか、随分迷っていたんですね
結局はアルンシュタットに戻るんですが、無断欠勤で怒られただろうね、例の聖職会議で喚問。
ブクスフーデに影響を受けたバッハの音楽も理解されなかったようで、すっかり嫌気がさして22歳の6月、ミュールハウゼンに職を変えます。
そして10月にかねてからのマリア・バルバラと結婚式を挙げます。
場所は縁あってアルンシュタット郊外のドルンハイムの聖バルトロメオ教会
市内から3キロの本当に小さな集落で小麦畑の丘陵地を歩くしかありません…
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 3.0
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-
ドルンハイムに行くにはこの方向?
大まかな地図を頼りに行きます。 -
誰か来れば聞くんだけど…
-
ラッキー標識見っけ!
2.5キロか -
地図にもある墓地を左に見ながら丘陵地の坂を登ります
-
脇道に逸れると線路がありました
ローカル線らしく2両の電車が通過 -
二人が彼方までテクテク歩いてゆきました。
それをずっと眺めるヒマ人… -
やがて二人は地平線に消えました
-
で、小麦畑はというと…
-
こぶし大はジャガイモではありません
結構石だらけ
これじゃあ、トラクターのロータリに良くないよね -
さ、ドルンハイムへの農道に戻って
同じような小麦畑を行きます -
あと2キロです
-
最初は田園地帯の物珍しさも手伝ってウキウキ
-
線路に沿ってウキウキ
-
だんだん飽きてきました
-
ということで、ウォークマンでバッハのカンタータを聞きながら、丘陵地を歩きます
-
あらら〜
電柵です
まさか猪じゃないでしょうけど… -
着いたかな、村が見えてきました
-
たった市街から3キロ程ですが足はガクガク
ヘロヘロになってしまいました。
帰りはどうしよう… -
ハチ公前を通ってドルンハイム村に
-
売地ありました
700?! -
とうとうやって来ました
ヨハン・セバスティアン・バッハがまたいとこのマリア・バルバラと結婚式を挙げた聖バルトロメオ教会 -
ドルンハイム村の地図がありました
一体何人が住んでいるんでしょう
たぶん数十軒でしょうか… -
教会に入ります
-
漆喰でしょうか、モルタルでしょうか
塔を伴った端正な姿が非常に印象的です -
裏には墓地も
-
入口のドアは?
ガ〜ン!
閉まってます -
敷地内の事務所の様な建物も閉まってます
-
これ!これ
これなんだけど…
物の本によると鍵はパン屋のマティアス・ポピッツ氏に借りるとありますが…
パン屋さんはどこ? -
運よくおっちゃんが通りかかりました
バッハ、バッハ…と連呼すると、電話かけてくれました。
10分ほど待てば来るとのこと
良かった、良かった -
管理人さんが来るまで教会敷地を見て回ります
-
1707年10月17日と言うから
結婚式を挙げた時は、すでにアルンシュタットを去ってミュールハウゼンに転職したあとです。 -
来てくれたのは友の会のガイドのノイマン氏
中に入れてもらいます -
「ここで結婚式を挙げたんでっせ」
とノイマンさんは指さしました -
そして、日本から来たというと
驚くべきことに日本人でここで結婚式をした人がいると
その時の写真集を見せてくれました。 -
古文書も…
きっと「この教会でバッハとマリア・バルバラが結婚した」と書いてあるんでしょうね… -
ノイマンさんはバッハのオルガン曲をかけてくれました
-
そのうち新たに二人
訪問者が… -
ガイドのノイマン氏(Herr Neumann)
-
後から来た二人はアルンシュタットに帰るというので、厚かましいお願いを…
「車に乗せてって」 -
車の中ではトッカータとフーガのCDまでかけてくださり、10分ほどのドライブでアルンシュタット市内まで、あっという間…
-
アルンシュタットの街巡り再開
-
先程は閉まっていたバッハハウスは?
-
開いてました
改修したのか新しい家に… -
管理人さんが示したこれの意味がさっぱり
-
改修の際の写真でしょうか
-
コールガッセ7番地のバッハハウスは普通の家になってました
-
目立つ塔の門の方にも行ってみよっと…
-
ハーフティンバーの妻壁に窓がアクセントです
-
アルンシュタットにおける上位教会
なんと!改修中 -
中から女性が出たので恨めしい顔をすると
「中に入って見てもいいわよ」 -
バッハの直属の上司であった教区監督ヨハン・ゴットフリート・オレアリウスの肖像画があるはずだけど
-
見当たりません
-
お次はここ
一見、右側かとも思いましたが
左側の建物です
「黄金の太陽亭」 -
中に入って…
壁に誇らしげにプレートが。 -
3時なので営業してませんでした
バッハ当時のメニューもあるそうだけど… -
ここはバッハ一族の集会場所といわれてます
-
3時をだいぶまわったので帰ります
-
一応、駅でワイマールまでの電車の連絡を印刷してもらいました
-
これでエアフルトまで行きます
-
4時4分
車窓からチューリンゲンの丘陵に陽が沈むのを眺めながら充実したバッハの1日を振り返ります -
ワイマールまで45分で戻って来れました
すっかり暗くなってます -
5時過ぎ、
帰途にマルクト広場に寄ってみたら凄い人です -
まだ1か月前
11月の25日なんだけどクリスマスモード満載 -
まいど…
ソーセージはお店によって微妙に味が違います -
まだ6時にもなってないのでワイマールでの最後の夜を楽しみます
結局、ラーツ・ケラーは見つかりませんでした -
ゲーテの家に行ってみたけど、この時間当然閉館してます
暗いだけでした
『もっと、光を…』 -
でも、商店街はこのとおり
-
あら〜
国民劇場の前は…
ゲーテとシラーも真ん中で
困っちゃってます。 -
バウハウスしている建物の前を通ってホテルに帰ります
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この旅行記へのコメント (2)
-
- わんぱく大将さん 2015/11/26 09:40:30
- 教会の鍵
- アルデバランさん
大体そんなに大きな村でない限り信者さんの一人がカギを預かって、鍵をあけてくれるようですね。私もありました。でも、前もっていつ、何時に行くからと予約して。 教会近所に住まれている初老の男性がきてくださいました。 こういう人をどう呼びか知ってますか? キーマンです。
で、使う醤油はキッコーマン?
大将
- アルデバランさん からの返信 2015/11/26 19:44:32
- RE: あははは、座布団1枚
- 大将様
いつもありがとうございます。
来週から、またドイツ、クリスマスマーケットですが、
未だに昨年の分をちんたらアップしてます
小さな村で旧東独時代には維持するだけでも随分大変っだったようですが、
綺麗になっており頭が下がりました。
キーマンのノイマンさんはバッハ詣でする人達の間では有名な人で、お目にかかれて良かったです。
訪問ノートにも日本語が沢山おどってました…
アルデバラン
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