2003/11/14 - 2003/11/14
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60歳の旅さん
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パースから西オーストラリア州の海岸沿いを、国道1号線に沿って北上し、ブルームからは全長600㎞を越えるダート道で、その途中には全く市街地の存在しない、ギブリバーロードを縦断してトップエンドと言われるダーウィンまでの6,000㎞を12日間で疾走する、中年3人組のアウトバックドライブの旅です。
⑩はイエローウォーター滞在中のドライブです。
【オールドジムジムロード縦走中にサウスアリゲーターリバーを渡る、この旅イチバンの難所だ】
①・・・http://4travel.jp/travelogue/11064688
②・・・http://4travel.jp/travelogue/11066981
③・・・http://4travel.jp/travelogue/11069030
④・・・http://4travel.jp/travelogue/11069268
⑤・・・http://4travel.jp/travelogue/11070787
⑥・・・http://4travel.jp/travelogue/11071522
⑦・・・http://4travel.jp/travelogue/11073028
⑧・・・http://4travel.jp/travelogue/11073437
⑨・・・http://4travel.jp/travelogue/11074407
⑩・・・http://4travel.jp/travelogue/11075752
⑪・・・http://4travel.jp/travelogue/11076414
⑫・・・http://4travel.jp/travelogue/11076436
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- カンタス航空
-
11日目 11/14 晴れ ≪イエローウォーター滞在≫
5時半起床。初めての連泊で、荷物片付けがなく快適だ。朝食なしで6時半のクルーズに乗るため、乗船場行きバス停へ行く。こんな早い時間なのにすでに観光客がバス待ちをしている。前回の雨期の最中はこの船着き場の駐車場が20?程水没するほど水が出ていて、クルーズ中も強烈なスコールで景色が見えないほどの天候だった。今日は素晴しい天気の中をツアーボートが行く。出発するとボートのすぐ脇にワニが現れる。
【写真左上 クイーンダロッジ前でイエローウォータークルーズ行きのバス乗り場、どこから来たのか、バスはいっぱいだ】
【写真右上 早朝のこの湿地帯の神々しい雰囲気のせいか、いつもなら賑やかな観光客もとても静かだ】
【写真下 桟橋をでるとすぐ近くに、この先数える気もしないほど出現】 -
前回は雨期のカカドゥへ来た。そして雨のイエローウォーターは時間が止まっているような静寂と神々しいほど神秘的であった(その景観を見た時はまったく言葉がでないほど)。しかし雨季のカカドゥ地区は湿地帯が広大に広がっている分、生き物が分散してしまい、イエローウォーターで見られる生き物は比較的少なかったのだ。
そして今の乾季の終わりは湿地帯がイエローウォーター以外には少ない分、ここに多くの生き物か集まってくるのだという。その意味で神秘的な雰囲気を味わうには絶対に雨季のほうが良いが、沢山の生き物を見たいと言うのなら乾季が良いようだ。 -
早朝のイエローウォーターは朝日に輝いて、なんとも形容しがたいほど美しい。
-
イエローウオーターの大湿原、多くの生き物で満ちている。なにか自分までが別の世界に生きているような感覚になる。素晴しく、そして生命にたいする感動すら覚える。すべての生き物が共生できるのが雨期の湿原か。
【写真上 鳥たちはこんなにも優雅に、そして楽しそうだ。】
【写真左下 白頭鷲、コンドルです。鳥も生き物も、人間がかなり近ずいても、気にしない。イエローウォーターでは人間ですら、生物の一つにすぎず、自然の一部になれているのかも。】
【写真右下 とてもきれいな大鷲だ】 -
多種、多様な野鳥、生き物が、遊覧船や人間など全く気にもかけず、目の前で躍動している。ボートの横でワニがバラマンディーを捕食する。その脇の水草の上で多くの水鳥たちが戯れている。頭上の枝には大トカゲも現れる。「これは凄い!!」思わず叫びそうなくらい感動的風景だ。
【写真上 こんな美しい場所で、自由に飛べる鳥が羨ましい。】
【写真右下 岸辺の樹で遊ぶ大とかげ。体長は1メートル以上ある。】 -
2時間のクルーズを終え、ホテルに戻りバッフェの朝食、クイーンダロッヂに泊まる特権だ。始めての連泊で初めてホテルでの朝食、少しだけリッチなリゾート気分。
ホテルを出発して、まずスペアタイヤの修理にジャビルへ向う、修理が本当にできるのか、また修理にどの程度の時間が必要か不明なので、後の行程は決まらない。ジャビルは近くにウランの鉱山があるが、町はスーパーマーケットとガソリンスタンドとまばらな民家があるだけの小さな町だ。
GSへ行き、この町でパンクの修理のできるとこと聞くと、GSの裏が修理工場らしく、修理を依頼する。約1時間で修理できるようで、その待ち時間を利用してビールを買いに行く。まずスーパーへ入るが、ビールは置いてない。リカーシヨップを探し町中を走るが見つからず、GS戻りリカーショップが無いか聞くと、この200??のカカドゥ地区では酒類は全く販売してないとのこと。レストランやホテルでは飲むことは出来るが、店の外への販売は禁止だという。
この地区で酒の販売禁止の理由は、どうもアボリジニの問題のようである。補助金暮らしのアボリジニはほとんど仕事をせずに、その年金で昼間から酒を飲んで溺れてしまうらしい。この地方のアボリジニは全員が補助金暮らしのようだ。オーストラリアではアボリジニが原住民であり、単純に言えば土地は元々彼らの物だった。それを白人が取り上げた訳で、アボリジニに支払われている補助金は罪滅ぼしの土地代のような物だろう。それで彼らが仕事もせず(仕事はない)、昼間から酒を飲んでアル中のようになってしまうのを防ぐため、酒の販売を禁止したというようだ。
【写真左上 11日目で初めてのホテルの朝食、ちょっと嬉しい。】
【写真右上 68.31?で72ドルです。トップエンドに来たらガソリンも高い】
【写真下 群がって、昼間から飲んでいるアボリジニ、】 -
タイヤの修理代58ドルを払いジャビルの町を出てアーネムランドとの境界にあるウビルへ行く。ここは太古の時代にアボリジニの祖先が描いたロックアートがあることで有名だ。岩山の上に登ると、展望台になっていて、イーストアリゲーターリバー越しに(この川が境界線)広大なアーネムランドが見渡せる。
ここから先、アラフラ海までのアーネムランドは北海道の倍ほどある広大な土地で、ボリジニだけの神聖な地域とされ、白人は許可証がないと入れない地域だ。前回来た時に聞いてみたのだが、許可までに1ヶ月かかるとのことだった。
【写真上 数千年前のアボリジニの壁画、彼らはこんな岩山の何も無い所に住んでいたのか?】
【写真左下 クロコダイルダンディーの撮影が行われた場所だそうだ。】
【写真右下 イーストアリゲーターリバーの湿原のはるか向こうにアーネムランドがひろがる。】 -
ウビルを出てアーネムランドの境界線であるイーストアリゲーターリバーの岸まで行った。前回ここへ来た時は岸辺の前にゲートがあったが、今はゲートは見当たらず、さらに川の水量も少なく、車で渡れそうな深さだ。
しかも許可証のない者は入域禁止のはずだが、岸辺にある警告の看板には、川の水量により渡川は危険との警告しかない。
これなら本当の境界は川ではなく、その先にあるのかと解釈して渡川することにした。いつものようにまず歩いて渡り水深を調べる(もちろんワニ注意の看板はあるが)思ったとおり浅そうなのですぐに渡川する。
【写真左上 4年前はこの川の手前にゲートがあった。これを渡ればアーネムランドだ。】
【写真右上 水深は浅いが水量があり流れの抵抗は強い。】
【写真下 イッキに渡り切る。】 -
展望台から見たとおりの雄大な景色の中を、ゲートが無いことを良いことに、どんどん前進する。15?程走ると地図に載っているOENPALLIの町が現れた。完全にアボリジニだけの町のようで、白人は一人もいないようだ。ただGSやレストランやマーケットもある町だ。
【写真上 本当にアーネムランドに入ってしまった。】
【写真下 道路だけでなく、町中も全てダートだ】 -
目の前のレストランからパトカーの警官(もちろんアボリジニの)が出てきたので「この辺でビールを売っている店はないか」と言うことと、心配だった「許可証も無くここ来たけど」の二つの質問をしてみた。
答えはビールもノー、来た事もノーだ。ただ、ここへ入るには(もう入ってしまってるのだが???)ジャビルの事務所で許可が取れると説明されただけで、お咎めはなかった。
話しから判断かると、許可は簡単そうなので、改めて「地球」を読み返すと、隅のほうに24時間以内の滞在なら即日許可が出ると書いてあったのだ。
【写真 雑貨屋のようだ、町はのんびりした雰囲気だが、不法入域している我々は緊張していた。】 -
来た道を引き返しながら、ジャビルで許可を取り、もう一度この興味深いアーネムランドへ戻りってくることも思ったが、イーストアリゲーターリバーを渡りながら考え直す。今は雨期の始まりでもあり、強いスコールもある。もし我々が渡った後にスコールが来て、増水したら絶対にこの川は渡れない。
イーストアリゲーターはかなりの川幅と水量のある大河だ、そしてアーネランドとカカドゥにはここを渡る以外のルートはない。つまり水量の減るまで、もしそのまま雨期に入れば、雨期の明ける来年の春まで帰れなくなる可能性もあるのだ。
【写真 アーネムランドに出入りするただ1本の道路、これがあと50cmも増水したら来春まで帰れないのだ。それは今晩の雨で、明日かもしれない。】 -
カカドゥハイウエィとダーウィンへ続くアーネムハウエィを、イエローウォーターを横切ってショートカットしている全長120?程のダートがオールドジムジムロードだ。ダート好きには魅力的な道なのだが、前回来た時は1日違いで閉鎖されて通れなかった。
昨日このオールドジムジムがオープンしているのを確認していたので、今回こそ縦断しようとアーネムハイウェーを走る。しばらく走ると雄大なサウスアリゲーターリバーの下流域になる。この道路の周辺も広大な湿原地帯で多くの生き物が出現する。前回のドライブでは小型の鰐が(体長80センチ位の)車に轢かれていたのも見ていた。
【写真上 これが、午後に渡ることになる、サウスアリゲーターリバーの下流域】
【写真下 ランチ休憩したカカドゥホリディビレッジの駐車場で撮った野生のカンガルーのまともな写真、カメラを構えた時には飛んでいるので、中々撮れない、この旅で初だ】 -
オールドジムジムロードの入口へ着く。[OPEN・4WD ONLY]の標識を見ながら入る。3年前にカカドゥを訪れたのは今回より1ヶ月遅い12月の上旬で、すでに雨期が始まっていた。ダート道路の状況はほとんどが閉鎖されGunlom Fallsとこのオールドジムジムだけオープンしていた。前日にGunlom Fallsを走行した我々はイエローウォーター側からこの120?の長いダートを縦走しようとした。しかしその時はカカドゥハイウェイからジムジムへ入ったとたん、路面が一変し、あちらこちらが冠水していた。そして10?程入った地点で水深が膝を上回るようになり、そこで断念して引き返した。
【写真 しばらくは、全く問題なく走る、この程度のダートだと100?くらいの速度で】 -
その翌日、水が引いていたら、再挑戦しようとオールドジムジムの入り口へ行くと、すでに入り口で閉鎖されていた。もし前日我々が強行し、途中で立ち往生したなら、少なくとも車は(ひょっとしたら我々も?)数ヶ月後の雨期開けまで脱出できなかったのだ。後日ケアンズ在住の日本人にこの話をしたら、ノーザンテリトリーでは毎年白人の旅行者どころか、現地人ですらそうした事故が起り、帰らぬ死人が出ているとの怖い話を聞いた。
【写真下 まばらに水たまりがある程度だ鼻歌もでる。】 -
今回は道路は全く冠水している所もなく、これなら問題なく縦走出来ると前進をつづけた。しかし80?程走った地点で、突然現れたサウスアリゲーターリバーが前方を遮った。川幅はおそらく50〜60m程しかないが、入り口の水深計は80?を超えている。「これは!!マズイ」しかしこの川を渡川出来なけば、オールドジムジムを引き返し250?は迂回しないと、宿泊地のイエローウォーターまで帰れないのだ。
-
いつものようにワニ注意の看板はあるが、裸足になり水深調査のため歩いて横断してみる。流れはさほどでもないが深い、中央部では身長180?のHの太腿まである。この車で渡川できる水深ではなく絶望的な気分だ。だがもし後続の車が来たらどうするのだろうと、しばらくここで後続の車を待つことにした。この時期にここを通る車なら観光客でなく、地元の車のはずである。その車を見て決めようと。
【写真左 ワニに注意の看板はあるが!!】
【写真右 この水深はゆうに80cmは越えている】 -
しばらく待つと、後続ではなく対岸に車が現れた。その車は川岸に車を止め水深を観察した後、一気に川に入り、水をかき分けるように走り、我々側の岸に上がった。車から滝のような水を排水すると、渡川の様子を見ていた我々の車に寄り、どうしたのかと言ってきた。行先がイエローウォーターで、この車で渡れるか悩んでいると話すと。ここを渡らないと大変な遠回りになる、自分達がサポートするからこの川を渡れと言う。
しかし彼らの車はこの地方の4WD特有のエンジンマフラーをボンネットから垂直に煙突状に出した車だ。我々の車はノーマルな4WD車でマフラーは普通に車の後部にあるタイプだ。あまりにも条件が違うので尻込みしていると、オージーが自分の車から大きなビニールシートを出し、我々の車のラジエター部を包んで、エンジンの電気系統を保護したから渡れると言う。
それでも決心できずにいたが、彼らの車に強力そうなウィンチが付いているのを見た。もし渡川の途中でスタックしても、あのウィンチなら引っ張り出せそうだと勝手に決め、やっと渡川を決心。ただ半ばはヤケクソだ。
【写真 彼らは盛んに、大丈夫だと言うが、車の仕様が全然違うので、我々は納得せず、決心できない】 -
「ついてこい!!」式に先導するオージーの4WDの後ろに続き、一気に川に入ると、シフトを1速のままにして思いっきりエンジンをふかし続ける。マフラーは完全に水中なので排気の力で、水が侵入するのを防ぐ為だ。さすがにハンドルにも水の抵抗が強い、無我夢中でアクセルを踏む、ようやく渡川成功。
向岸に上った瞬間、ドドゥと車から排水しているのがわかる。まさしく「やった!!」の気持ちだ。興奮と嬉しさでサンキューを連発する我々を後に、オージーは再び簡単に渡川して引き返していく。
無事渡川出来たので感謝以外の何もないのだが、渡川前にもう一人のオージーが車から持ち出したビデオカメラを三脚に付け、我々の渡川の一部しじゅうを撮影していたのだ。今にして思えば、あの撮影は何を撮りたかったのか、もしかしたら我々のプラドが川の途中でスタックするのを期待していたのだろうか、楽しくない考えがよぎった。
サウスアリゲーターから先のジムジムは冠水もなく18時30分を過ぎて無事ホテルへ到着。すでに薄暗くなっていて、あれで引き返し大きく迂回していれば、まだ到着には2時間ほどかかるだろう。
【写真上 おおっ!!ここが深い、タイヤが流れに取られる】
【写真下 よく無事に渡川できたと、思わず水深計の前で】 -
部屋に戻ると、すぐに夕食の準備。昨日のトラブルや先ほどの渡川で、かなり疲労感がある。それでも今晩は最後の自炊の夕食だ。明日はダーウィンで日本食レストランに行く予定。今晩は残った食材を使い切るつもりで、スパムタマゴとラーメンと飯を造った。しかし肝心のビールが昨日から手に入っていない。今晩もロッヂのレストランでビールテイクアウトをする。リカーショップの3倍以上の値段だが仕方がない。今日の険しい渡川成功を祝って乾杯。
【写真左 昨夜はこれで火災報知器が鳴ったので今夜は換気扇のある便器の上で調理】
【写真右 今晩が最後の自炊なので、残りの食材を全部使う、最後のみそラーメンも。だからとても豪華な夕食。】 -
食事中、明日はオールドジムジムを縦走してダーウィンへ向うか、どうかの相談。ダーウィンへのノーマルなルートはカカドゥハイウェーからアーネムハイウェー経由だが、オールドジムジムを通れば100?以上は近道だ。今日渡れたということは、明日も渡れる可能性は充分ある。今日は私が運転して渡川したが、今回の旅の目的がハードなダートのドライブなので、KとHにも、運転してあの川を渡って欲しい。今までの渡川とは比較にならないほどの迫力だから。
今日より水深が深くなってないことを条件として、明日の渡川を決める。行ってダメなら引き返すだけだ。渡る勇気もいるが、我々には引き返す勇気もある、そのくらいの判断は間違わないつもりだ。決めた後は、いつものように外は強烈な稲妻とスコールだ、明日は明日の風か吹くで就寝。
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