太平洋戦争の大激戦地 パラオ ペリリュー島を巡る

2015/02/14 - 2015/02/22

2015年2月は南国パラオに行ってきました。

☆2月14日
　チャイナエアラインで台北からパラオへ
　メインアイランドのコロール島泊

☆2月15日
　コロール島からボートでペリリュー島へ
　マーメルダイバーズでのダイビングライセンス講習開始
　（オープンウォーター）
　ビーチでのダイビング講習
　ペリリュー島泊

☆2月16日
　ダイビング講習 座学 筆記試験受験、合格！
　午後から自転車でペリリュー島めぐりに出発も雨で挫折し
　すぐにホテルに戻る
　ペリリュー島泊

☆2月17日
　ダイビング講習　3本
　1 ビッグドロップオフ
　2 ブルーコーナー　
　3 ジャーマンチャネル　　
　ペリリュー島泊

★2月18日
　マーメルダイバーズの車をレンタルし、ペリリュー島を探検。
　太平洋戦争の遺産に触れる。
　ペリリュー島滞在を終え、ボートでコロール島へ。
　途中で、ジェリーフィッシュレイクとミルキーウェイに立ち寄り。
　コロール島泊

☆2月19日
　レンタカーを借りて、パラオ最大の島 バベルダオブ島を巡る。
　遺跡や新首都マルキョクなどなど。
　コロール島泊

☆2月20日
　ダイビング 3本
　1 ガムリスコーラルガーデン
　2 ブルーコーナー
　3 沈没船
　夕食はパシフィックリゾートでのビュッフェ
　コロール島泊

☆2月21日
　ノースアイランドツアーに参加。
　シュノーケリングや無人島でのバーベキューを楽しむ。
　コロール島泊

☆2月22日
　海洋センター（ミニ水族館）等のコロール島めぐり。
　最後の食事はベルエルミィバーガー、人生最高のハンバーガーに感動！
　帰国

エリア パラオ(パラオ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ペリリュー島はメインアイランドのコロール島から南へ約50kmに位置します。
人口約700人、面積13km2の小さな島です。

ペリリュー島への移動は小型のモーターボートを利用します。
約１時間の船旅で、天候にもよりますが、結構揺れます。
そしてかなり濡れます。

ペリリュー島に到着すると大きな日本語の看板がお出迎えです。
「ペリリューへようこそ」は嬉しいのですが、到着早々「またおこしください」と言われて、ちょっと面食らいます。

宿泊先は船着場からすぐのアイランドビューホテル。
ペリリュー島での宿泊旅行者はほとんど誰もいないので、滞在期間中はほぼ貸切状態でした。

アイランドビューホテルの隣には、イエローウォールレストランがあります。
レストランと言っても、常時営業している感じではなく、宿泊者のためにご飯作ってくれる感じの場所です。

アイランドビューホテルに住み着いている猫は、とっても人懐っこく、いつもまとわりついてきました。
左右異なる青い目と緑の目が印象的でした。

ここからはペリリュー島散策情報です。
パラオのダイビングポイントとして有名なブルーコーナー等にも近いペリリュー島ですが、太平洋戦争の激しい戦いが繰り広げられた島としても有名です。
島内にはたくさんの戦争遺産が残されています。

ペリリュー島は小さな島なので、バスなどの公共交通はありません。
島内の観光はレンタル自転車或いは自動車が必要です。
マーメルダイバーズの自動車を借りて、島内観光に出発しました。

ペリリュー島民の少年が手を振ってくれました。

ホテルから少し走ると、パラオの初代大統領ハルオ・リメレイクさんのお墓があります。
爽やかなスカイブルーが印象的でした。
ハルオ大統領は日系人で、52歳の若さで暗殺されてしまったそうです。
自然豊かで静かなこのペリリュー島で安らかに眠っています。

緑深いペリリュー島内には大戦時に掘られたトンネルが数多く残されています。

また、浜辺や道端には当たり前のように爆弾やミサイル島の残骸が残されています。
この地の激しい戦いの歴史がそのままひっそりと残されています。

日本軍の電力工場（発電所）跡です。
大戦後は人の手が入らず放置されたままの状態なので、建物は崩れ、部分的は木々に侵食されています。

島の最南端にあるペリリュー平和記念公園は、世界の平和を祈念して作られた公園です。
訪れた時には３ヶ月後（2015年5月）の天皇陛下訪問を控え、整備が進められていました。

島の西側の海岸はオレンジビーチと呼ばれています。
日本軍が基地を作っていたこのペリリュー島に、アメリカ軍が最初に上陸しようとしたのがこのビーチです。
今では静かな海岸ですが、アメリカ軍の上陸を察知し、一斉攻撃を仕掛けた日本軍によって、ビーチが血で真っ赤に染まったことに由来しています。

ペリリュー島に残存する最も大きな戦争遺産は日本軍の司令部跡です。

内部はかなり損壊していますが、ひとけのない内部に入っていると、大戦当時に戻ったような気持ちになります。

ペリリュー島にアメリカ軍が侵攻を始めたのは1944年9月、終戦間際のこの時期に3ヶ月間にも及ぶ日本軍とアメリカ軍の激戦が繰り広げられました。
最終的に日本軍が玉砕してこの地での戦闘が終わるまで、日本軍とアメリカ軍それぞれ約10000人もの兵士たちがここで命を落としたそうです。

島内の様々な場所に戦車も残されています。
写真の右側はアメリカ軍の水陸両用戦車です。

ペリリュー島で命を落とした日本軍兵士を慰霊するペリリュー神社。
高台に建築された立派な神社です。

写真で全ては紹介しませんでしたが、他にもアメリカ軍の慰霊碑、日本軍の飛行場等々、様々な戦争遺産がそのままの状態で残されているのを目の当たりにしました。
今は時間と共に静かに朽ち続けている戦争遺産ですが、戦争の恐ろしさ哀しさを如実に物語っていて、心が締め付けられるような気持ちでした。
今の平和な時代に生きる人間として、同じ過ちを繰り返さないよう、平和を祈り続けようと考えさせられました。

ペリリュー島滞在最終日。
すっかり仲良くなった猫ちゃんともお別れです。
いつもは猫に懐かれることもないのですが、この子はいつも近くにすり寄って来て、いつの間にかすっかり心を許してしまいました。
餌が欲しかっただけという噂もありますが。。。そんなことニャいよね？

ペリリュー島からコロール島に戻る日は、穏やかな空と海が広がっていました。
戦争の歴史の惨さや残酷さを考えさせられる、貴重な滞在となりました。