2003/11/08 - 2003/11/08
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60歳の旅さん
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パースから西オーストラリア州の海岸沿いを、国道1号線に沿って北上し、ブルームからは全長600㎞を越えるダート道で、その途中には全く市街地の存在しない、ギブリバーロードを縦断してトップエンドと言われるダーウィンまでの6,000㎞を12日間で疾走する、中年3人組のアウトバックドライブの旅です。
④は旅の5日目カナーボンから、ポートヘッドランド到着までです。
【Tropic of Capricorn この日、南回帰線を越える】
①・・・http://4travel.jp/travelogue/11064688
②・・・http://4travel.jp/travelogue/11066981
③・・・http://4travel.jp/travelogue/11069030
④・・・http://4travel.jp/travelogue/11069268
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⑨・・・http://4travel.jp/travelogue/11074407
⑩・・・http://4travel.jp/travelogue/11075752
⑪・・・http://4travel.jp/travelogue/11076414
⑫・・・http://4travel.jp/travelogue/11076436
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- カンタス航空
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-
5日目 11/8 曇りすぐ晴れ ≪カナーボン----ポートヘッドランド≫
6時に出発して140?ほど走ったところで、雲がなくなり晴れた。Minilyaロードハウス手前のキャンピングエリアに車を止め、朝食を作る。飯合で炊いた御飯と味噌汁に、日本から持参した塩辛やピクルスだけだが、朝の爽やかさと自然の緑の下のアウトドアーで飯が美味い。 -
このあたりは乾燥した僅かな草原地帯なのだが、何キロかおきに川もある。川といってもこの時期は全く水のない涸川だ。まだ熱帯に入る前のこの地域ではよほどの大雨でも降らないかぎり涸川なのだ。大きな川も小さいのも全てだ。
一滴の水も無い涸川なのに周辺の草原と違い、その流れに沿って白樺に似た5〜10mほどの高さの樹が整然と生えている。おそらくこれらの涸川は表面は枯れていても、その地下には相当な水脈があるに違いない。その水脈により、涸川に沿ってこの樹林が続いているのか。車で走っていても、遠くからでもこの樹林並木があることで川の存在がわかる。
【写真上 渡る川、渡る川、どんな川も(川幅を見てもわかるように結構な大河なのに)水が無い、そろそろ雨期が始まっている時期だと言うのに、ならばこれらの川には一年の内、何日水が流れるのか。】
【これだけ乾いた大地なのに、白い幹に青々とした緑を持つ美しい樹木が、これらの涸川の両岸に並木のように続いている】 -
オーストラリアのロングドライブを経験すれば、誰でも路上のカンガルーの死骸を見るだろう。カンガルーは夜行性なので、昼のドライブで遭遇や激突することはあまりない。夜の国道をヘッドライトを付けて高速で走れば、その車(ヘッドライト)めがけて突進してくると言う。
そのためAUSでは車の前面をガードするため、カンガルーバンパーを付けている車も多い。100?はあるカンガルーと100?を越えるスピードの車が衝突すれば、カンガルーだけでなく、車も大破するしドライバーも無事では済まない。
訪豪歴の多い私も、今まで数多く路上のカンガルーの死骸を見てきたが、今回はさらに多くの動物の死骸をみることになった。
【写真上 カンガルーの死骸、まだ朝早いので、レアな状態だ、午後になると形状がわからないほど損傷してくる、たぶん他の動物の餌にもなって行く】
【写真下 エミューの死骸のようだ、この旅ではこのあと、牛に鰐の死骸まで路上で発見する】 -
Minilyaロードハウスをでて20分ほど北上すると、待望の南回帰線Tropic of capricorn に到達。何もない大平原の1号線脇に看板があるだけなのだが、どこにでもあるものではない。初めて見れば日本人ならちょっと感動するはずだ。このメンバーでは私だけが、以前のAUSの東海岸縦断ドライブで、こことは反対側のロックハンプトンで南回帰線を横切ったことがあった。
日本の初夏の夏至に当たるこの時期、そして真昼の12時近い。つまりこの南回帰線下では、太陽が真上にあり、影が真下にでる状態だ。
【夏至の時期の昼12時に南回帰線上で、自分の真下に影が落ちる、一生のうちでも最も珍しく貴重な記念写真のはずだ!!!】 -
Nanuntarraロードハウスで給油と食事。近くに住むらしいアボリジニのグループが大騒ぎで休憩していた。そろそろアボリジニの土地(Aboriginalland)が増えてきている。このアボリジニの土地とはいわば特別な居留地であり、(本来アボリジニがオーストラリアの先住民なので全土がアボリジニの物だったが、後で入植した白人が土地を搾取したのである)オーストラリア政府がアボリジニに与えた土地で、一般の人間が入れない土地だ。
このAboriginal landはオーストラリアの北西部に多くあり大きなものは北海道より広く、合わせると日本の国土よりずっと広い土地になるようだ。 -
すれ違う時は、怖いほどの大迫力のAUS名物、ロードトレイン。対抗速度250?以上(我々のプラドと相手のロードトレインの相対速度)ですれ違う時は凄い風圧だ。決して軽い車ではないプラドが風圧で揺れる!!!
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ロードトレインが増えてきた。シェルの3連ロードトレインを追いこす。全長40mを超えるロードトレインを追い越す時は、その長さと迫力に圧倒されながらアクセルを踏み込むので、かなり緊張する。ただ直線で対向車の心配のない道路が続くので、思ったより安全ではある。
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ロードハウスで休憩中のロードトレイン。AUSではこうした多重連結のトラックをロードトレインと呼ぶ。1号線のような大動脈では、たまに見る車の多くがロードートレインだ。
【写真 全長が40mほどあり、まさにトレインと呼ぶにふさわしい長さ、近くでみると大迫力だ。プラドを横に並べるとその長大さがよくわかる】 -
南回帰線を越え、熱帯に入った。昼間の時間、大地がその強烈な陽射しで熱せられて、道路だけでなく遠くの山も浮かんで見える。暑さのせいか、小さな竜巻きが発生し、前方の道路を横断していく。
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この日は朝から900?近く走り、やっと目的地のポートヘットランドへ到着。この街は鉄鉱石や羊毛の積み出し港として発展してきた工業都市だ。街中でキャラバンパークが見つからず、地球に随一1軒だけ記載のある宿泊施設のバックパッカーズを探し当てる。
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宿泊料金と部屋を尋ねると、最初は20人程の大部屋のドミトリーで1人20$と言われビックリ。何しろ20人部屋なのに、シャワーとトイレが男女共用で一つしか無いのだ。別に100$でトイレとシャワー付の個室もあると言うので迷わず個室に決める。西オーストラリア周遊の観光客の多い割に、安宿の少なさが、バックパッカーズホテルと言うのに強気の価格の原因だろうか。
初めてバックパッカーズホテルに泊まるので、これも初のドミトリーも経験したいのだが、あの人数でしかも男女同室、共同のトイレ・シャワーが一つでは、我々中年組にはちょっと敷居が高いようだ。
【写真左 内部ロビーは思ったり広く明るい】
【写真右 我々の宿泊した部屋 田舎町のバックパッカーズでこの質素なコネクトのツインで100$は高い】 -
早めに着いた我々が共同キッチンで夕食を作りだした頃、15人ほどの若いパックパッカーがツアーバスから降りてきて、さきほど我々が案内されたドミトリーに入った。いろいろな国からの若者達のようだ、AUSの秘境、辺境には世界各地から来た若者を集め、安宿とバスをセットし数週間ほど周遊するツアーが多いのだ。
共同キッチンが一気に賑やかになり、若者たちが料理を作りはじめた。俗に言う若者の貧乏旅行なのか、彼らは一様にサンドイッチなどの単品で簡単な夕食が多い。反面我々のは、久しぶりの本格キッチンなので、買い込んだ食材で焼き物、炒め物を作り、ご飯を炊いた。品数の多い我々の食事が豪華に見えただろう。
【写真左 共同キッチンらしく、広く設備も充実だ】
【写真右 瓶詰め、缶詰めもこれだけあれば立派なごちそうだ、白人バックパッカーからはどう見えたか???】
本日の走行距離 966? ポートヘッドランドのバックパッカーズで宿泊
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