2003/11/05 - 2003/11/06
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60歳の旅さん
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パースから西オーストラリア州の海岸沿いを、国道1号線に沿って北上し、ブルームからは全長600㎞を越えるダート道で、その途中には全く市街地の存在しない、ギブリバーロードを縦断してトップエンドと言われるダーウィンまでの6,000㎞を12日間で疾走する、中年3人組のアウトバックドライブの旅です。
②は旅の2日目メルボルン空港到着から、三日目カルバリー到着までです。
①・・・http://4travel.jp/travelogue/11064688
②・・・http://4travel.jp/travelogue/11066981
③・・・http://4travel.jp/travelogue/11069030
④・・・http://4travel.jp/travelogue/11069268
⑤・・・http://4travel.jp/travelogue/11070787
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⑦・・・http://4travel.jp/travelogue/11073028
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⑨・・・http://4travel.jp/travelogue/11074407
⑩・・・http://4travel.jp/travelogue/11075752
⑪・・・http://4travel.jp/travelogue/11076414
⑫・・・http://4travel.jp/travelogue/11076436
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- カンタス航空
-
2日目 11/5 晴れ ≪メルボルン-----パース≫
8:40 メルボルン空港到着
成田で確認したのと異なり、パースへの国際線乗り継ぎでなくメルボルンで入国手続きになった。そして心配していた入国の税関で、荷物のレントゲンによるチェックがあった。
今回の旅は自炊が前提なので、オーストラリアのスーパーでは手に入らない日本の食材や調味料などを、日本で買って荷物に入れていた。事前の情報としてオーストラリアは食品類の持ち込みは非常にきびしく、持ち込んだものを申請すればほとんどは取り上げられるだろうとも思っていた。
しかし過去私の10回ほどのオーストラリア入国経験ではいつもフリーパスで、荷物の検査など皆無であった。そこで今回は仮に未申告で食品持ち込みがバレても、麻薬や密輸品ではないから、取り上げられるだけであろうと、たかをくくり申告をせずに持ち込んだのだ。
それを入国時に荷物をレントゲンで検査されてしまったのだ。飛行機に搭乗前ではあたりまえだが、搭乗後の入国時に荷物のレントゲンとは!!。世界でも最も厳しいアメリカへの入国ですら経験がない。
税関はレントゲンで何やら怪しげな物があるとみたのか、スーツケース開けさせ食品を見つけ、申告書の「持ち込み食品なし」と書いてある欄を指差しながら問い詰めてくる。我々が理解できないふり(事実)をしていると、あきれた奴らだといった感じでレトルトのカレーパックの肉を探りながらも、結果マヨネーズだけ取り上げ、あとの食品を戻しながら「ニャッ」と笑って通してくれた。さすがオージーのおおらかさか。これでこの日本食が食べられると「ホッ」としたのだ。
【写真左 メルボルン空港、成田から10時間タバコが美味い】 -
メルボルンからパースまで国内線なのに約4時間のフライトだ。東京からならグアムか香港へも行ける時間だ、わかってはいたがオーストラリアの広さをあらためて実感する。
パース空港では心配していた、再度の荷物チェックもなくスムースにバジェットレンタカーのカウンターへ。
バジェットの係員は案の定、理解できない英語でいろいろ質問してきたけど、最も恐れていた「予約はとれていないとか、四駆ではない」という言葉では無くほっと安心。
この旅の準備では、レンタカーの4WD車の確保が一番困難であったので、このバジェットでのチェックインまで不安があった。もしこれが4WD車でなかったり、乗り捨て不可などになると今回のコースを、ここまできて全て変更(というよりコースが成立しない)となるからだ。
【写真左上 メルボルンはイメージと違い海辺の街のようだ】
【写真右上 パースは内陸部で緑の豊な街なのか】 -
ほっとして駐車場で我々の愛車「トヨタのプラド」??に初体面。外見だけではなくボンネットを開けバッテリー、ファンベルトなどのチェック、もちろんスペアタイヤや工具もしっかり点検(これが今回の旅で後になって大きな意味を持つことになる)。一応は、われわれの命を預ける頼もしい愛車として合格のようだ。なんとか厳しい悪路をトップエンドである、ダーウィンまでの6,000?を走破できそうである。
-
空港を出てしばらく道なりに走る。すぐにパース市街地の高層ビルが見え、スワン川を渡るとシティの中心部である。日本から予約しておいたホテルは(初日のパースと最終のダーウィンのみ日本で予約しておいた)シティのまん中ですぐに見つかった。
チェックイン後は一応パースの街を歩く。今回の日程ではこの街が最大であり、6,000?を走破するスタート地点だ。この街の目的は観光ではなく、この先に使用する食材や飲料にビールなどと、日本からは持ち込めなかった調理用のガスコンロやクーラーボックスなどを調達することだ。
【写真上 パースの空港は市街地から近い】
【写真下 10分も走ると有名なスワン川を渡りダウンタウンの高層ビルが見えてくる】 -
必要品の調達後はホテルのすぐ近くにあった旧パース造幣局行った。パースでは有名なスワン川など他の観光地は全て省略だ。この造幣局はゴールドラッシュ時代の展示とかオーストラリア金貨、銀貨、シドニーオリンピックのメダルが展示され、金の鋳造の実演や本物の10キロの金の延べ棒を持ち上げることもでき、それなりに楽しめる場所であった。
【写真上と左下 旧造幣局は見どころも多い】
【写真右下 ホテルチェックイン後、この旅初めてのビール、この先約200本以上飲んだ最初のビールだ】 -
この日は明日からの自炊を考え、レストランでのステーキの夕食。地球の歩き方では(以下地球という)地元のオージーで賑わう評判の店とのことだが、他に客のいないガランとした店内に拍子ぬけ。サーロインとTボーンを注文するが、案の定、焼き過ぎであり大きいだけで味はイマイチ。オーストラリアではステーキはよほど「ベリーレア」で注文しないかぎり、いつも真っ黒の焼きすぎだ。
【写真上 レストランの外観と店内、客は我々だけの寂しさ】
【写真下 結局オージーステーキでは満足できず、初日から部屋で持参したインスタントラーメンを食べる軟弱者】
パースのアンバサダーホテル にて宿泊 -
3日目 11/6 晴れ ≪パース-----カルバリー≫
5時起床、ホテルの部屋からきれいな朝焼けが見える。6時ちょうどにパース出発、市内から95号〜1号線へと入り、あとはひたすら北へ向かって走る。この時期、南半球では季節は夏に向かうが、今日から数日間は赤道に向かって毎日約1,000?近く北上を続けるので、逆に毎日どんどん日が短くなる。
この国道1号線は、ほぼオーストラリアを1周しているが、同じ1号線でもその地域によって固有の名称がある。このあたりから南緯20度のポートヘッランドまではCOASTALハイウェイと呼ばれている。(ちなみに東海岸ではブルースハイウェーと言う)1号線に入るとすぐにオーストラリアらしい景色の中を走る。車窓から見渡せる雄大な地平線は明らかに彎曲して見えるので、地球の丸さを感じることができる。水平線で彎曲を見るのは海では普通にあるが、陸地の地平線で感じることはどこにでもあるわけではない。
【写真右 出発時のオドメーターは69,623?だ、AUSでは新車同然の走行距離らしい。さてダーウィン到着では何キロまでいくのだろう】 -
パースから250?、2時間半北上するとビナクルスへの入口の町Cervantesに、この町で朝食をとり、パースの店では高くて買わなかったアイスボックス二つと、車のブラシとウィンドウオッシャー液を小さなマーケットで買う。ブラシは19AU$と高く、日本から持参しなかったことを後悔。AUSの原野のドライブでは100?も走ればフロントガラスは激突した虫の死骸がビッシリと張付き、ワイパーではすぐに視界不良となるのだ。
この旅のルートでは町と町の間隔は短い区間でも100〜200?は離れ、長い区間では500?は町が無い。日本で言うと東京を出たら次は京都まで町が無いことになる。無いというのは、本当に無い、無人の原野だ。しかもその地図上の町は、実際はロードハウスと呼ばれるガソリンスタンドと、簡素なコンビニを兼ねたレストランと、プレハブの簡易宿泊施設があるだけで、店の全従業員数人が全人口のようで、町というより、ただの地名と考えるべきだ。
どんな田舎の道路際にも、自販機が林立する日本の感覚では信じられないことだが、オーストラリアでは、比較的人口の多い東海岸以外では、こうしたロードハウスやキャラバンパークと言われる場所以外では、食物はおろか飲み水すら全く手に入らない。従ってアイスボックスに、氷と野菜や肉などの食料を確保しておくのはガソリン同様の生命線なのだ。これは私の過去数度のオーストラリアのロングドライブの経験で、2度もガソリン切れで原野の車中で、野宿も覚悟したことがあり、その怖さを実感していた。 -
ドライブインでの遅めの朝食はボリュームたっぷりのベーコンエッグバーガー。隣の席にオーストラリア人の若夫婦が小さな女の子の3人姉妹をつれて朝食している。どの娘もとても可愛く、今は人形のようであるが、たぶんあと20年も経つと、みな巨体をゆらすオージーおばさんに変身するのだ。
買い物中のオージーを待つ、しわしわで愛想の良い犬。日本では滅多に見かけない犬種。 -
ピナクルスはなんと不思議な景色だ。広大な砂地の丘陵のあちこちに、ニョキニョキと不思議なオブジェが立っている。
この塔のようなオブジェは石灰でできているようだが、その起源や出来た経緯などは色々な説があるようだ。 -
【写真左 私の背丈の2.5倍ほどある、巨大なオブジェ】
【写真右 カメラを抱え、蝿と戦う男、ここで役にたったのが東急ハンズで購入してきた妨ハエネットだ。すさまじい数のハエだ、おおげさでなく、一人に100匹はたかる、そのネットがなかったら、たぶんピナクルスもじっくり見学できなかったろう。】 -
【写真左 ピナクルスは広大な砂地の中にキチンとした周遊道路があり、約一周30分ほどで走れ、なかなか見ごたえあり。】
【写真右 この砂地の中で、どこでも見かけるピンクのインコ。珍しいだけでく、とても綺麗だ。】 -
ビナクルスを出て、ラリセン砂丘への道を探すが、見つからず、代わりにGreyという海の突き当りの町へのダートを見つけて行った。後で後悔することになる、この道は絶対に入ってはいけない道でった。
【遠くに見える、純白の砂丘、あれがラリセン砂丘の一部なのか、今でもわからない】 -
この道はただのダートではなく、とてつもなく危険な悪路だった。鋭く尖った岩だらけの路面が、タイヤに強いダメージを与える。旅もスタートしたばかりなのにタイヤにトラブルが起きては大変と、岩を避け、右左に激しくハンドルをきり、時速約10?の超スロースピードで約9?の道を慎重に1時間かけ走る。(この過激な路面が、後日のパンクに繋がる)
グレーの町はなんとも不思議な町、人家が100軒ほどはあるのに人影は全く無い。しかしゴーストタウンでもない。おそらくシーズン中だけ漁師が滞在する、海の家のようものなのであろうと勝手に推測。
【写真左上 強烈な日差しで白く見えるが、路面はラグビーボール大の尖った岩で、とても危険だ】
【写真右上 時速10?くらいの超スロースピードで走る我々を地元??の車がアッという間のスピードで追い抜いていった。この岩だらけの道をどうすればあのスピードで走れるのだろう。往復2時間の道でたった一台だけ出会った謎の車だ】
【写真左下 この完全な砂地の坂を下って、登って帰ってこれるか検討中だ】
【写真右下 坂道を下ってたどりついたのが、このビーチ。凄まじいまでの白砂と紺碧の海だ。この白さは石灰の白のようだ。ビーチ沿いの村には全く人気がなく不気味だ。】 -
次の町Doongaraまで約2時間、まず最初の給油と遅めのランチ。やっと見つけたリカーショップでVB(ビクトリアビター)ビールを2カートン買う。レストランでビーフバーガーをかぶりつきながら、おもわず買ったばからのVBを6本も飲んでしまった。
【写真上 ドンガラの町は小さいけど、一応ショップもある、明るい雰囲気の町だ、小奇麗なレストランもある】 -
Geraldtonの町を通過して再び1号線からローカル道路へ、相変わらず何も無い道を160?の猛スピードで今晩の泊地のKalbarriへ急ぎ、5時半到着。この町は「地球」を読むとアボリジニのリゾートとして繁えているとあるが、アボリジニなど1人もみあたらない。目指すキャラバンパークは満員で泊まれない。
途中の寄り道で到着が遅くなったのがいけなかった。慌てて宿探し、何軒も訪ねるが満員だったり、空いている施設はビックリするほど高額だ。あきらめて今晩は野宿かこのまま次ぎの町目指して何百?も走るのか、と覚悟し始めた頃、最後のモーテルに空室があった。2ベットルームにリビングとキッチン付の広い部屋で、99ドルと格安で、結果として最良の宿泊施設に当たった。
【カルバリーは1号線からは70?ほどはずれるが、マーチソン川の河口に開けた自然保護区のビーチリゾートで、この時もオージ達で随分の賑わいだった】 -
教訓として今後は、時間ギリギリまでドライブするのではなく、早めに宿泊地に着け、まず宿泊施設を探すべきと、改めて認識。今日、この町で経験したが、信じられないことに、モーテルやキャラバンパークという宿泊施設が、本来もっともチエックインの多いはずの時間である17時頃にはクローズになってしまう施設が多いことだ。
この後も何度か経験するのだが、このAUSの僻地ではありえないことに、ドライブインやGSが昼間、休憩で何時間もクローズする。日本では考えられないような商売があるのだ。
初めての自炊夕食は、途中のマーケットで仕入れた材料で目玉焼きに野菜炒め、日本から持参した米を炊き味噌汁を作り、豪華??な和食のフルコース。リカ−シヨップで仕込んだVBビール(ビクトリアビター)と成田の免税店で仕入れた焼酎で宴会。
【この寝室が二つと広いキッチン付きのリビングがあり99AU$はお得だ】
本日の走行距離 767? カルバリーのモーテル宿泊
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