１月６日<br /><br />　降りたと思ったら，次の飛行機に乗り継ぐために，空港内をすぐに移動だ。私たちの感覚では徒歩移動だろうけれど，仁川空港は違った。空港内に電車が走っているのだ。待つこと5分，乗ること5分という感じだった。電車内には座席がなく，中央にはつり革があった。金属製だった。<br />　搭乗口に近づいたと思ったのもつかの間，広い広い仁川空港内を，歩いて5分ほどたったころ，乗り継ぎ連絡通路が見えてきた。<br />　でも人があふれ返り列を作っていたので，「こっちじゃないよね」と周囲をさまよう。結局分からずに空港職員に尋ねてみると，やはり先ほどの列の先に搭乗口があるとのこと。仕方なく並ぶが，全く列が動かない。<br />　待つこと数分。ようやくゆっくり動き出したが，その歩みは本当に遅い。<br /><br />　１時間ほど待たされただろうか，その先に荷物検査が待っていた。ここでまた時間が経過。結局搭乗口までつくのに１時間30分ほどはかかっただろうか。<br />　日本円を韓国ウォンに両替する時間もなく，なにをするでもなく搭乗口で待つ。するといつの間にか，出発時刻が大幅に遅れていた。日本人が海外に出かけた時に出会う「時間感覚の違い」を，初日から体感した形になった。<br />　なにはともあれ，無事セブ行きに搭乗できた。またまたKoreanAirだったので機内の感じに違和感はなく，落ち着いて過ごすことができた。<br /><br />　仁川国際空港到着まで機内で視聴していて途中で終わった『人生の特等席』（クリント＝イーストウッド主演）を観る。なかなかによかった。アメリカ人が野球にどれほど思い入れがあるかをよく表した映画だったと思う。<br />　こちらでは，『シーフードのココナツミルク煮』をオーダー。美味しかった。飲み物は赤ワイン。<br /><br />　満腹になりアルコールも入った。しかも時刻は真夜中。当然のように眠り込んでしまったが，機体が着陸態勢に入ったため振動で目が覚めた。そして何気なく外を眺める（私は窓際の座席だった）と，セブの海がイルミネーションで輝いていた。あまりに見事な夜景に腰を浮かしかけた。慌てて隣りの娘を起こして見せ，その横の妻も起こしてもらった。美しさに見とれているうちに着陸。<br /><br />　日付が変わったころ，セブ空港に到着。それから入国検査。これがまた，時間がかかる。私たちは一ヶ所サインがないことを指摘され，あわてて記入して認められ，入国完了した。入国を迎えてくれたのは，クリスマスの飾り付け。まだまだセブのクリスマスシーズンは続く。<br /><br />　空港を出た途端にむわっとくる熱気にたじろぐ。そうだここは南国だった。空港を出る時にホテルの場所が分からないので，空港の守衛に尋ねると，すぐ理解し，道順を教えてくれた。教えられた道を進もうとしたら，そこには無数の人人人。よく見ると「FUKUOKA」「HIROSHIMA」などと書かれた看板を手に持った人ばかりだった。旅行業関連の人々が，真夜中に仕事をしているのだった。私たちが通る時には道を空けてくれた。セブの人，みんな優しい。<br /><br />（つづく）

初めてのセブ旅行記③

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2013/01/06 - 2013/01/12

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4690さん

１月６日

　降りたと思ったら，次の飛行機に乗り継ぐために，空港内をすぐに移動だ。私たちの感覚では徒歩移動だろうけれど，仁川空港は違った。空港内に電車が走っているのだ。待つこと5分，乗ること5分という感じだった。電車内には座席がなく，中央にはつり革があった。金属製だった。
　搭乗口に近づいたと思ったのもつかの間，広い広い仁川空港内を，歩いて5分ほどたったころ，乗り継ぎ連絡通路が見えてきた。
　でも人があふれ返り列を作っていたので，「こっちじゃないよね」と周囲をさまよう。結局分からずに空港職員に尋ねてみると，やはり先ほどの列の先に搭乗口があるとのこと。仕方なく並ぶが，全く列が動かない。
　待つこと数分。ようやくゆっくり動き出したが，その歩みは本当に遅い。

　１時間ほど待たされただろうか，その先に荷物検査が待っていた。ここでまた時間が経過。結局搭乗口までつくのに１時間30分ほどはかかっただろうか。
　日本円を韓国ウォンに両替する時間もなく，なにをするでもなく搭乗口で待つ。するといつの間にか，出発時刻が大幅に遅れていた。日本人が海外に出かけた時に出会う「時間感覚の違い」を，初日から体感した形になった。
　なにはともあれ，無事セブ行きに搭乗できた。またまたKoreanAirだったので機内の感じに違和感はなく，落ち着いて過ごすことができた。

　仁川国際空港到着まで機内で視聴していて途中で終わった『人生の特等席』（クリント＝イーストウッド主演）を観る。なかなかによかった。アメリカ人が野球にどれほど思い入れがあるかをよく表した映画だったと思う。
　こちらでは，『シーフードのココナツミルク煮』をオーダー。美味しかった。飲み物は赤ワイン。

　満腹になりアルコールも入った。しかも時刻は真夜中。当然のように眠り込んでしまったが，機体が着陸態勢に入ったため振動で目が覚めた。そして何気なく外を眺める（私は窓際の座席だった）と，セブの海がイルミネーションで輝いていた。あまりに見事な夜景に腰を浮かしかけた。慌てて隣りの娘を起こして見せ，その横の妻も起こしてもらった。美しさに見とれているうちに着陸。

　日付が変わったころ，セブ空港に到着。それから入国検査。これがまた，時間がかかる。私たちは一ヶ所サインがないことを指摘され，あわてて記入して認められ，入国完了した。入国を迎えてくれたのは，クリスマスの飾り付け。まだまだセブのクリスマスシーズンは続く。

　空港を出た途端にむわっとくる熱気にたじろぐ。そうだここは南国だった。空港を出る時にホテルの場所が分からないので，空港の守衛に尋ねると，すぐ理解し，道順を教えてくれた。教えられた道を進もうとしたら，そこには無数の人人人。よく見ると「FUKUOKA」「HIROSHIMA」などと書かれた看板を手に持った人ばかりだった。旅行業関連の人々が，真夜中に仕事をしているのだった。私たちが通る時には道を空けてくれた。セブの人，みんな優しい。

（つづく）