2015/08/20 - 2015/08/20
33位(同エリア56件中)
ミッチーさん
その盆踊りは 古き趣を残す町中で 漆黒の紋付き着物をおはしょりして纏い 豆しぼりの手拭いで顔を隠し 篝火を囲んで優雅に粛々と踊られる…
秋田は十和田南で行われる『毛馬内の盆踊』。
鹿角地方特有の二人がかりで持つ巨大な太鼓を踊りの始まりを告げる呼び太鼓として、馬の皮で作られたその太い中にも甲高い音も混じって鳴らされる大太鼓の演奏は勇壮にして豪快でした。
この大太鼓の演奏、ハキハキとしたアナウンスをする重鎮が気に入らないと
「あ〜…やめ!やめ!もう一回!」と気合いを入れ直す場面があってそれがまた何とも言えない祭り特有の雰囲気を感じました。
その後は盆踊りへ。
毛馬内の夜空に響く笛と大太鼓による"大の坂踊り"、続いて無伴奏の唄のみで踊る"甚句"の二つがあり、全くタイプの違う踊りでしたが、どちらも優美にして厳かな雰囲気を持っていて『秋田三大盆踊り』のひとつに相応しい素晴らしいものでした。
驚くのがこの『毛馬内の盆踊』、会場付近には屋台と飲食店がそれぞれひとつあるのみで明かりも少なく、一般的に想像する祭りって感じの雰囲気がなく本当に粛々と行われるのが何だかとても新鮮で、同じ秋田の『西馬音内盆踊り』とは踊りはどちらも優雅なのに随分雰囲気が色々違うのが面白いと感じました。
この日の宿は開湯800年の歴史を持つ『大湯温泉』の中の『ホテル鹿角』。
何しろ『花輪ばやし』の二日間の合計で四時間くらいしか寝れなかったので、広い温泉にゆっくりと浸かって疲れを癒しました。
余談ですがこの鹿角市、江戸時代は南部藩に属していた歴史があってか、鹿角花輪といいこの十和田南といいここの人たちは秋田県民という意識をあまり持っておらず、岩手県に愛着がある人が多いのが何だかとても面白く、歴史を感じました。
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