2015/10/13 - 2015/10/13
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ペコちゃんさん
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10月の山行は、標高2,230mの日本百名山・瑞牆山(みずがきやま)・・・奥秩父の山域の主脈の一つですが、山梨県北杜市にあります。
深田久弥も言っている ” 奇岩乱立 ” の瑞牆山・・・その山姿を初めて見たのは今年6月に甲武信ヶ岳に行く途中で、とても印象に残りましたが、7月に登った金峰山で、そのゴツゴツした岩峰を見てから、一度は登りたいと思っていました。
今回は天気も良く、奇岩と紅葉を楽しみながらの山行です。
参加者は9名で車2台だったので、1台は「みずがき山自然公園」の駐車場、もう1台は瑞牆山荘近くの駐車場にとめました。
どうせ登るなら同じルートのピストンでは勿体ないということで、西側から「不動滝」経由で山頂を目指し、下山は南側の「富士見平小屋」経由で瑞牆山荘へ下りるルートを選択・・・登りも下りも同じようにキツいルートでしたが、途中の風景は全く違い、瑞牆山の魅力を堪能出来ました。
写真は「みずがき山自然公園」の紅葉と瑞牆山。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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6時に地元を出発して圏央道から中央高速を走り、7時半に双葉SAで休憩。
SAの富士山ビュースポットから見ると、朝なので富士山も霞んでいます。 -
須玉ICで降りて瑞牆湖を通りしばらく走ると、6月の時には雨空に霞んで見えた瑞牆山がハッキリと見えてきました。
「瑞牆」とは、神社の周囲の垣根(玉垣)のことですが、山名の由来は山稜を三分割する「みつなぎ」の転訛説や、崖を意味する「がき」に由来する説などがあり、玉塁(たまがき)と呼ばれる金峰山に対し、瑞塁からきたという説もあります。
瑞牆山は古くからの信仰の山で、洞窟には修験者の修行跡や刻字が残り、山頂の西峰には弘法岩があり、空海開山伝説も伝わっています。 -
8時40分に、標高1,500mの「みずがき山自然公園」の駐車場に到着。
目の前に瑞牆山が迫り、富士見平小屋ルートでは見られない素晴らしい景観です。
瑞牆山は全山が黒雲母花崗岩で形成され、南西部は風化や浸食の影響を受けて独特の岩峰が聳える景観を作っており、地元ではコブ岩と呼ばれています。 -
好天と紅葉で、見事な眺めです。
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駐車場は広く、公園ではテントを張っている人もいます。
「みずがき山自然公園」の駐車場に駐車している車の多くは、登山者というよりもクライマーのようです。
ここは、クライミングやボルタリングをする人達にとっての聖地。 -
皆を降ろして、車2台で瑞牆山荘の駐車場に行き、1台をここに止めてもう1台で引き返します。
大半の登山者が利用する瑞牆山荘の駐車場の周りもカラマツの黄葉が始まっていますが、瑞牆山は見えません。 -
準備体操の後、案内板でルートを確認し、9時15分に出発。
不動滝の先は、破線で「悪路(2時間30分)」と書かれていますが、ここを登って山頂を目指します。 -
駐車場の周りには、登山口へ導く道標はありません・・・駐車場の一段上にある芝生広場に登山口があると思って芝生広場へ向かいました。
この写真は芝生広場から望んだ瑞牆山で、中央部右の大ヤスリ岩もよく見えます。
しかし、肝心の登山口を示す標識がないので、引き返して舗装された林道を進むことにしました。 -
芝生広場からは、冠雪した南アルプスの北岳がよく見えます。
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そして北岳の右には甲斐駒ヶ岳、その奥には仙丈ヶ岳など南アルプスの険しい稜線が姿を見せています。
入口を間違ったおかげで、絶景を楽しめました。 -
舗装道路を歩いて行くと、途中にトリカブトの花が咲いています。
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青空に延びるカラマツを見ると、秋を感じます。
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舗装道路が切れた後も、ゆるやかな登りを進みます。
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マムシグサも秋のモード。
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30分ほど歩いて、初めて目にした道標。
ここでウェア調整。 -
ここからが登山道となり、50分で不動滝に向かいます。
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ツキノワグマ情報・・・平成23年8月に、不動滝の先で目撃されたとか。
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葉が色づいた樹木を眺めながら、緩やかな道を進みます。
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石や岩がある登山道を登っていきます。
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やがて登山道沿いに岩壁が出現・・・この後、不動沢沿いの登山道には奇岩・巨石・岩壁が連続して現れます。
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巨大な岩に圧倒されます。
クライミングの痕跡(ハーケン)があり、難度の高いこんな岩に挑戦する人がいるんだなーと思っていたら・・・ -
今日もいました。
ここ瑞牆山はロッククライミングの聖地だそうで、男性2名・女性1名が準備中。
岩壁には足がかりは見当たらず、どうやって登るのかよくわかりません。
” 無事に楽しんでね~ ” と声をかけました。 -
不動沢沿いには、鎖が付けられた橋や丸太だけの渡しが何カ所もあります。
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涼しげな景色に癒されます。
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登山道らしくなってきました。
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樹木の背後に岩峰が姿を見せ始めました。
沢沿いに聳え立つ岩峰が見られるのも、このルートの特徴。 -
沢を渡る丸太の橋・・・クサリの手すりが心強い。
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沢の水が本当に綺麗です。
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この辺りの紅葉は、鮮やかで美しい。
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さあ、あと少しで不動滝です。
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10時55分に標高1,800mの不動滝に到着。
一枚岩をなめるように水が落下するこの滝の落差は18m・・・水量は少なめですが、滝壺は深くえぐられています。
名前から、もう少しダイナミックに落ちている滝を想像していました。 -
滝と紅葉と青空の見事なコントラスト。
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不動滝の先から瑞牆山山頂までの登山道は荒れているとのことなので、少しだけ気を引き締めて登ることにします。
丸太の上を歩いたり・・・ -
こんな大きな岩を抱え込んだカラマツを見ながら登って行きます。
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夫婦岩。
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ロープに助けられながら、急勾配を登ります。
この坂は「ししくい坂」。 -
前半のなだらかな沢沿い歩きから一変し、この後も急坂は続きます。
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右「矢立岩」、左「摩天岩」の看板がありますが、どれがどれだか分からない。
この山はシャクナゲが多い事でも有名ですが、この辺りから本当にシャクナゲだらけ・・・初夏の季節にも是非来て見たいと思いました。 -
登山道沿いには色々な岩群が見られ、飽きないコースです。
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そして木の枝に支えられた(?)大岩・・・笑えますね。
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標高1,980mの王冠岩。
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案内板通りの、まさに悪路!
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富士見平小屋からのピストン登山者が多い山なので、こんな親切な案内もあります。
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この倒木を越えれば山頂かと思いきや・・・
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ここは富士見平小屋からの道と合流する黒森分岐です。
山頂はここから10分。 -
分岐を左へ折れて進みます。
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クサリを握って岩場を登り・・・
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ロープにも助けられます。
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最後に、この短い梯子を登ると山頂です。
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12時50分に瑞牆山の山頂(2,230m)に到着。
ゴツゴツした岩山なので、山頂は広くありません。 -
方位盤を見ると、富士山・南アルプス・八ヶ岳などの名前があります。
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富士山を見ると、これまでの疲れが吹っ飛んでしまいます。
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7月に登った金峰山の五丈岩も良く見えます。
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これは、その時に撮った瑞牆山。
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岩の先は八ヶ岳。
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そして、この山のシンボル的存在である大ヤスリ岩。
絶壁から見下ろして写真を撮る時は、足が震えました。 -
到着が少し遅かったせいか、頂上もそれほど混んでいないので、ゆっくり昼食タイム。
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東側の岩峰群を取り巻く緑の樹木の中にも紅葉があります。
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北側にも多くの岩峰が。
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1時半過ぎに下山開始。
少し行くと、洞窟のようなこんな岩もあります。 -
黒森分岐まで下りてきました。
ここから富士見平小屋を経て、瑞牆山荘まで2時間ほどのコースで帰ります。 -
大きな石のある歩きにくい急坂が続きます。
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大ヤスリ岩を見ながら進みます。
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大ヤスリ岩が少しづつ形を変えていきます。
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こんな所が多い岩場の急傾斜を、慎重に足場を選んで下って行きます。
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色づく木々の先に大ヤスリ岩。
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展望の無い下りをひたすら下りていると、素晴らしい富士山が見えてきました。
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下山開始から40分ほどで桃太郎岩に到着。
異様にでかい岩が見事にパックリと割れていますね・・・これが桃太郎岩という名前の由来でしょう。 -
つっかえ棒(?)のある大岩の脇を通過。
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紅葉・黄葉まっさかり。
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先程までいた瑞牆山頂が見えてきました。
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深田久弥が ” 針葉樹の大森林からまるでニョキニョキと岩が生えているような ” と表現した通りです。
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3時20分に富士見平小屋に到着。
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売店・食堂がありますが、山小屋ではなくテント泊で利用します。
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綺麗なトイレ。
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富士見平小屋前のテント場。
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さらに下ると、再び瑞牆山が・・・
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登りの不動滝コースと違った景色を楽しみながら、16時頃瑞牆山荘の駐車場に着き、「みずがき山自然公園」の駐車場に車をとりに行きます。
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中国の墨絵に出てくるような岩山の瑞牆山。
次々に現れる巨岩の数々、爽やかな不動沢、見ごたえのある不動滝、そして絶景が広がる山頂の景色・・・さすが日本百名山です。 -
紅葉も楽しめた瑞牆山でした。
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