2015/09/26 - 2015/09/29
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しんちゃんさん
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天草2日目の午後は、午前中と同じ「天草ぐるっと周遊バス」に乗り、キリシタン文化の象徴である大江・崎津教会と、キリシタンの歴史を今に伝える2つの資料館・そして崎津集落を訪ねます。今回の旅で一番興味のある場所です。
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天草島原の乱で全滅したと思われていたキリシタンが160年余りを経て多数発見された、かくれキリシタンの里・崎津。
集落の約70%がキリシタンだった<崎津集落>は、禁教期にも信仰が密かに続いた小さな漁村です。
明治6年(1873年)のキリスト教の禁教が解かれるまでの250年もの間の弾圧・潜伏・キリスト教復活に至る痕跡を見たいと思いました。
「天草の崎津集落」を含む「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が今年度の世界文化遺産の推薦候補に選定されました。そして今天草は、県及び市町村挙げて来年の世界遺産の認定に向け運動を展開しているとガイドさんから聞きました。
では、にわかに注目あびつつある崎津集落を歩いてみます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
午後1時20分、本渡バスセンターを出発。
ぐるっと周遊バスで「天草の世界文化遺産候補とキリシタン物語コース」を巡ります。
所要時間は約5時間で、一人:1,000円です。
地元の70代の女性ガイドさんが同乗して下さっていたので、より詳しく知る事が出来たように思います。
参加者は8名で、車中は始終和やかなムードが漂って居ました(^O^)
申し込みは(2日前まで)事前にするようになっていたので、ネット予約しました。
椿の開花の頃は道が真っ赤に染まったよう見えるという「サザンカロード」を過ぎると、バスはのどかな山間部を走り、やがて右手に羊角湾(ようかくわん)が見えて来ました。
ガイドさんが示す地図を見ると、湾が羊の顔のように入り組んでいてうなずけます。
大小さまざまな島や緑深い山々などが織り成す雄大な景観も楽しめて、気分爽快なバス旅。
まもなく午後2時。バスは最初の目的地へ。
訪れたのは・・・ -
【天草コレジヨ館】
この案内板に描かれていのは館内の展示品である…1591年我国から始めてヨーロッパに渡った少年使節団の4人が持ち帰った、金属印刷機(グーテンベルク印刷機〉と、南蛮船です。
何気なくこの写真を撮ったのですが、西洋文化が花開き、キリスト教が広まるのに
大いなる貢献を果たしたものだったと入館後わかりました。
キリシタン大名の命により4人の天正少年遣欧使節団が南蛮船に乗り派遣され、
この少年たちが持ち帰った印刷機によって日本初の印刷活字による印刷が行われたのです。
<天草本>と呼ばれた印刷物の中でも、「平家物語」「伊曽保(いそっぷ)物語」布教用「聖書」などが、日本で初めて印刷されました。
その復元品など、天草の地に花開いた南蛮文化を紹介していて、館内で詳しく説明して下さいます。 -
【天草コレジヨ館】
この天草、河浦エリアは、宣教師を養成する大神学校(コレジヨ)が1591年から1597年までの6年間開校されていた事から、西洋文化が花開いたと聞きました。
お薦めの場所なので、近くに行かれたら是非寄ってみて下さい。
天草市河浦町白木河内175−13
一人:200円です。 -
さらに、河浦の【天草コレジヨ館】からバスに乗り10分、崎津集落に着きました。
では、集落内を歩きます。
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産の中の一つで、来年の世界遺産登録を目指しているだけあって、至る所に「世界遺産」の文字。
来年が楽しみな場所です。「世界遺産」になればよいのですが。 -
この静かな漁村の風景に溶け込むように佇む、崎津天主堂が見えます。
<崎津・今富の文化的景観>です。
「国の重要文化的景観」「日本の渚百選」「日本のかおり風景100選」などに選ばれています。 -
「よらんかな」
明治時代、崎津に4軒あった漁師網元宅で、唯一現存している家です。
今は休憩所になっています。 ハイ、よってみますヨ(笑) -
「よらんかな」
家の狭い崎津は、庭が海上に張り出して造られています。
この部分は「カケ」と呼ばれ、
漁師の魚干しなどの作業場や係船などに利用されていました。上手に有効利用していますね。 -
「よらんかな」
材質は丈夫な竹やシュロを使っています。 -
-
このカケの上から見える崎津教会です。
とがった尖塔が美しく目を引きます。 -
崎津を歩いていると、黄色の彼岸花をあちこちで見かけました。
赤と白は良く見ますが、黄色は初めてです。
どの家の花壇も良く手入れされ、きれいな町並みです。 -
【崎津諏訪神社】
幕末も近くなった1805年、天草で大量の隠れキリシタンが 発覚する<天草崩れ>と呼ばれる事件が起きました。 なんと4つの村で5200人もの信者がいたことが判明します。
この時 集落の約70%がキリシタンと発覚したのです。
取り調べの段階で転宗を説得し、キリスト像を捨てたり、踏絵または改宗を誓う文書の提出などが行われていたこともあって、最終的には「先祖伝来の風習を盲目的に受け継いでいた」だけの心得違いとしてだれ一人処罰されませんでした。
この、異仏取調べの舞台となったのが崎津諏訪神社です。 -
説明文には・・・
潜伏キリシタンは、取り調べの中で、「自分たちは神社や寺に参拝した時も、あんめんりうす(アーメンデウス)と唱えていた」と話した。
と書かれています。 -
【崎津諏訪神社】
集落を歩いていると、日本在来の宗教とキリスト教との共存の姿をあちこちで見られます。 -
お寺のマリア像もそうです。
-
崎津の波静かな羊角湾のほとり。崎津の隠れキリシタンの里の風景です。
天草におけるキリスト教は、この、のどかな崎津を中心に栄えたのです。 -
崎津の海上マリア像
海上に向って佇む -
【崎津教会】
ひっそりとした漁村にたたずむゴシック様式の教会
尖塔の上に十字架を掲げた重厚なコンクリート造り(一部は木造)です。
長崎出身の鉄川与助によって施工された。
教会内は畳敷きになっていました
日本人らしく、座ってお祈りを捧げたのでしょうか。 -
崎津教会の由来記
1569年、ルイス・デ・アルメイダ神父によってキリスト教の布教が行われたこの地では、1638年の禁教令以後、激しい弾圧を受けながらも250年間に渡って「潜伏キリシタン」として信仰が守られてきた。
弾圧を経て、1883年(明治16)に最初の教会が建った。
現在の教会はハルブ神父により昭和9年、改築され・・・現在の祭壇部分は弾圧の象徴である「絵踏み」が行われた場所に設置された・・・(略文) -
【崎津教会】ハルブ神父の碑
フランス生まれの人で、70歳のときに崎津教会を建て、
80年の生涯を日本で終えました。 -
紋付屋旅館跡
家屋は解体されましたが、海に面した玄関をもつ港町の風情ある造りで、司馬遼太郎や菊地寛、野口雨情らが訪れた…略文
風当りが強い場所なので保存も難しいのでしょう -
小高い山の斜面に、十字架の墓と日本の墓が混ざり合っています
ここでも宗教とキリスト教の共存の姿を見ました。 -
キリシタンに改宗を迫り、また寺請制度で管理されて表向きは仏教で暮らしたことにより、
崎津は寺や神社も多いそうです。 -
杉ようかんは、米粉に餡を巻いた崎津の伝統おやつです
直ぐに売りきれるのでガイドさんが予約しておいてくださいました。
バスの中で半分づつ食べました。普通の羊羹とは違い、あっさりして美味しかったです。
100円です。 -
杉ようかんの由来が壁に貼ってありました。
この時代にヨーロッパから天草に伝わった日本初の物は、イチジク、クレソン、ジャガイモだそうです。日本初のイチジクの木はポルトガルから運ばれ1591年に天草の地に植えられたそうです。道理で天草でイチジクを使ったお菓子をよく見かけました。 -
崎津教会界隈は当時と変わらない道筋が残っています。
ガイドさんの説明を聞きながらゆっくり歩けて良かったです。
崎津集落を後に再びバスに乗り、最終見学地の大江地区へ。
天草ロザリア館と大江教会を見学。
大江までは約8分位で・・・到着しました。 -
【天草ロザリオ館】
隠れキリシタンの暮らしや信仰や文化を伝える遺品・資料を展示しています。
とくに、再現した隠れ部屋や経消しの壺は印象に残りました。
また、3面マルチスクリーンでは、町の風土を紹介し、祈りの声(オラショ)とともに、当時の強い信仰心を感じとることができました。
が、見学時間が短かったのが残念で・・崎津で時間を取り過ぎたようです。
崎津で十分満足したので仕方ないですね。
天草ロザリオ館は大江天主堂に登る入口にあります。
天草市天草町大江1749 料金:300円 -
崎津の潜伏キリシタンは、メダイやロザリオのほかにアワビやタイラギ貝など海に関するものを聖遺物として信仰したことが展示品からわかりました。
屋根裏のような隠れ部屋に、隠し階段をつくり、キリスト教の祈りを唱えて、
厳しい弾圧に耐えながら密かに信仰を守り続けたキリシタン・・250年間、親から子、そして孫、ひ孫…脈々と‥強い宗教心に驚かされました。 -
明治6年にキリスト教が解禁となり、古く長い信仰のある大江では、
この時いち早く教会が建てられ、神父がやってきました。それが【大江天主堂】です。
そして多くの信徒が集まってきました。 -
【大江天主堂】
現在の建物は昭和8年、フランス人宣教師ガルニエ神父が地元住民と協力して建てた、白亜の教会です。 -
【大江天主堂】
このお墓も、宗教とキリスト教との共存の姿です。 -
【大江天主堂】
ロマネスク建築の天井の高い聖堂です。アーチの玄関が美しいです。
鉄川与助によって設計されたもので、鉄川与助は長崎の浦上天主堂も設計しています。 -
【大江天主堂】
半円形の広く高い天井の聖堂に入る事が出来ました。
とても厳粛な気持ちになります。 -
【大江天主堂】
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【大江天主堂】
ガニエル神父の銅像。 -
【大江天主堂】
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【大江天主堂】
のどかな丘の上に建つ教会。
では階段を下ります。 -
ルルドの聖母
南国らしくブーゲンビレアが満開でした。 -
「聖母マリア像」
大江天主堂の敷地内には、キリスト教の聖地フランスのルルドの聖母像とルルドの泉を模した洞窟が再現されています -
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【大江天主堂】
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【大江天主堂】
どの角度から見ても美しい?白亜の教会です。
草市天草町大江1782 -
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【大江天主堂】
帰りは教会をぐるっと回ります -
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教会のそばの バス停。
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16:00 見学コースはこれで全て終了。
大江天主堂を後に、バスは下田温泉に向け走ります。
車中右手に、天草西海岸の景勝地の「妙見浦」が見えて来ました。
これは、亀岩です。
妙見浦を過ぎると10分もしない内に下田温泉に着きました。
今宵の宿ジャルディンマール望洋閣でバスを降ります。
****最後までご覧いただきありがとうございます。
天草№5下田温泉から天草宝島ライン航路(本渡~松島へ)に続きます
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この旅行記へのコメント (1)
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- わんぱく大将さん 2015/12/05 02:14:54
- 有意義なバスの旅
- しんちゃんさん
金魚の旅行記を見ていただいたようで。
天草に行きたいなと思いつつ、なかなかそこまで行けていませんが。
隠れキリシタンの足取りっていうのか、有意義な時間を過ごされましたね。
今もそうですが信仰を守り続けて行くというのは大変なことですが、迫害を受けても守り続ける深いものがあったように思います。
大将
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