2015/09/19 - 2015/09/20
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トンガリキさん
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今年の9月はシルバーウィークが5連休でしたので、中国甘粛省の河西回廊を旅してきました。日程の関係上、目的地は蘭州、張掖だけなので、河西回廊の一部の旅です。炳霊寺石窟、張掖丹霞地形の絶景をめぐりながら、新たに開通した蘭新高速鉄道を絡めて、短い日程ながらも充実した旅となりました。
初日は、関空から蘭州まで、上海経由の直行便の春秋航空で向かい、2日目に以前から行きたかった炳霊寺石窟まで足を伸ばしてきました。石窟や大仏が主な見所ですが、黄河沿いに連なる奇岩の山並みに目を奪われました。
9/19(土) 関空→(春秋航空)→蘭州
9/20(日) 蘭州→炳霊寺石窟→蘭州
9/21(月) 蘭州→(高速鉄道)→張掖→丹霞地形→張掖
9/22(火) 張掖→(高速鉄道)→蘭州→(春秋航空)→関空
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関空から蘭州まで直行便の春秋航空で向かいます。直行便と言っても、一旦上海で入国審査のため降機する必要があるので、準直行便です。その降機の手続きも、航空会社のスタッフの案内が乏しいため、皆不安がっていました。今年のGWに同じように成都行きの直行便である中国東方航空に乗って南京で降機しましたが、今回の上海降機の方がはぐれる可能性が高いと思いました。以下、降機の流れをまとめました。
<上海浦東空港での降機の流れ>
・上海に到着後、飛行機を下りる。手荷物は全て持っていくこと。
・ボーディングブリッジを歩いて空港に入った所で待機する。
・ここから蘭州行きの乗客は皆一緒に集団で移動する。
(スタッフの代わりにツアーの添乗員さんが旗をふりながら先導してくれる)
・まずは入国審査を行う。入国審査の列は他の一般客と同じ。
(この入国審査後にはぐれる可能性があるので要注意)
・入国審査を過ぎると、手荷物受取場の待ち合わせ場所で合流する。
(事前に待ち合わせ場所がどのレーンの前なのか確認しておく)
(時間があれば手荷物受取場の場所で両替をしておく方がよい)
・この合流した場所でスタッフから乗り継ぎのボーディングパスが渡される。
このパスが無いと次へ進めないので必ず受け取ること。
(ボーディングブリッジを降りた最初の所でもらえるかもしれない)
・集団で手荷物受取場の脇にある乗継専用の保安検査に進む。
(ここでスタッフから受け取ったボーディングパスが必要となる)
・検査後に空港内の案内板で蘭州行きの搭乗ゲートを確認してからそのゲートに向かう。
・関空で発券された搭乗券を渡して搭乗する。
もう少し、スムーズにできるようにならないかな。 -
上海での降機の手続きがややこしいにもかかわらず、上海は定刻よりも少し早めに出発です。
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蘭州空港に定刻に到着。リムジンバスで市内に向かいます。市内から67kmも離れているので、1時間半ほどかかりました。バスの終着場所からタクシーをなかなか拾うことができず、少し歩いた場所でようやく拾えましたが、乗合タクシーの様で、ホテル名を言ったところ方面が同じだったので乗せてくれました。
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予約していたのが蘭州佳潤酒店。中国倶楽部ホテル予約で行いました。5年前のアムド旅行時に宿泊したホテルです。部屋で少し休憩し、夕方6時頃に街歩きに出かけました。東関清真大寺、中山橋までホテルから歩いて観光し、バスでホテルまで戻りました。この内容は別稿の蘭州観光に掲載します。
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ホテルの近くにある清真(イスラム)料理屋で初日の料理はいただきました。
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せっかくなので、窓ガラスに貼られていたメニューの特色羊肉(55元)をオーダー。出てくるまで20分ほど時間がかかりましたが、運ばれてきたものは数十本の羊肉の串刺しでした。一人では食べきれないほどの量でしたが、久しぶりのシシカバブを堪能しました。
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翌日は、終日炳霊寺石窟の観光の日です。炳霊寺石窟の拠点となる劉家峡鎮までのバスは、蘭州西汽車站から頻発しています。始発は7時と聞いていたので、まだ夜明け前ですが、ホテルから路線バスで西汽車站まで向かい、窓口で切符を購入しバスに乗り込みました。
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7時半頃蘭州を出発し、劉家峡鎮に2時間弱で到着しました。炳霊寺石窟までは、ダム湖をボートに乗って向かいますが、船乗り場が劉家峡鎮の手前に位置しているので、乗務員に声をかけて手前で降ろしてもらいました。バスを下車するやいなや、クモの巣に引っかかった獲物の様に、バスを降りた所にある代理店の女性主人に引っ掛かり、猛烈に炳霊寺石窟への観光に勧誘されました。彼女曰く、陸路でも行けるとのことで、これは初耳でした。私はボートで行きたかったのと、観光後は劉家峡鎮のバスターミナルまで送ってもらえるとの事で、350元とかなり高かったのですが、彼女の話に乗りました。というのも、蘭州に帰ってから甘粛省博物館に16時までに入館する必要があったので、時間をお金で買いました。
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車でボート乗り場まで向かいます。通常はダムの近くにある船乗り場から一時間近くかけて石窟まで向かうのですが、このアレンジでは石窟により近い向陽港に向かいます。
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黄河をせき止めたダム湖(炳霊湖)。かすんでいたので、対岸は見れませんでした。
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黄河沿いの険しい山々。
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石窟に最も近い場所にある向陽の船着き場に到着しました。
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船に乗り込むまで少し時間があるようなので、すぐ近くにあるお寺を参観しました。門扉が閉じられていたので開けて入ったところ、その門扉がペンキ塗り立てでしたので、少し衣服にガンメタルの塗料がついてしまいました。
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お寺を参観した後、船が戻ってきたので、中国人の旅行者と相乗りで乗り込みます。ドライバーはこの船着き場で待っていてもらいます。日本人のツアー客もこの船着き場を利用していました。船の規模に不釣り合いの大きさの五星紅旗がはためいていました。
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30分ほど船の中で待たされて、11時にようやく石窟に向けて出発です。スピードボートなので、ビュンビュン飛ばしながら進んでいきます。
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黄河がダムでせき止められてできた炳霊湖。しばらくはこのダム湖を進んでいきます。
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ダム湖から黄河の上流の炳霊峡に入ります。
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炳霊峡に入ると、進行方向の右手に屹立した岩山が目の前に迫ってきました。
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切り立った岩山。
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黄河沿いに広がる炳霊寺石窟のこの岩山を見たかったので、テンションが上がります。
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炳霊寺石窟が近づいてきました。
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30分ほどの船旅で、11時半に炳霊寺石窟の船着き場に到着しました。1時にが出発時間なので、石窟の観光時間は1時間半です。
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炳霊寺石窟の船着き場。
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炳霊寺石窟の周囲には、「黄河石林」と呼ばれる切り立った岩山が林立しています。この桂林で見られるような天に屹立する岩山の風景が以前から見たかったのです。
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屹立する岩山。
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黄河石林。
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炳霊寺石窟の全体図。
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入場料50元を支払い、石窟に入場します。
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石窟の入口を入ると、黄河の向こうに切り立った岩山が幾重にも連なる風景が広がります。
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そそり立つ岩山。
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入口の近くに老君洞へ上がる階段があり登ってみます。
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その洞窟からは黄河と岩山を見下ろすことができます。
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石窟はこの大寺溝の峡谷を進んだところに位置しています。以前は水で満たされていましたが、現在は干上がっています。
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炳霊寺石窟の周囲には、丹霞地形の岩山が広がっています。
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丹霞地形とは、長い年月にわたって雨水により浸食された赤い堆積岩の地形であり、以前に青海省の貴徳のカンプラーでも似たような風景を目にしました。
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石窟の扉は開け放たれていて、外側から覗きこむような形で参観します。窟内は狭いので、奥の仏像の姿も十分に拝むことができます。この石窟はフラッシュを焚かなければ、写真撮影は可能です。
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8窟の隋時代に作製された菩薩像。
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11窟の唐の時代に作製された菩薩像。天井の飛天や、ヤシの木などが美しく表現されています。
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菩薩像も穏やかな表情をしています。
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保護のためにガラスで覆われた石像群。
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一佛二菩薩二天王(64窟唐代)
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十一面観音像(70窟。唐代に開かれたもので明代に修復された)
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82窟(北周代)
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結跏趺坐佛(82窟)
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笑みを浮かべて共に話しているかのような座佛像(125窟、北魏代)
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3体が立ち並ぶ仏塔。
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通路沿いの岩肌に無数に彫られた石仏。
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炳霊寺石窟。
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通路を歩いた先に、巨大な大仏像がどっしりと構えていました。
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真下から見上げた大仏像。その左には大仏の頭上にある特別窟へ向かう階段が設置されています。この特別窟の入場料は300元もするので入らなかったのですが、この上から見下ろす炳霊峡の石林の風景は素晴らしいようです。
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大仏像。
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大仏像。高さは27mです。
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この橋の上からは、足先までも見ることができます。
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大仏像。
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この大寺溝の奥には炳霊上寺もありますが、時間が無いので行くことができませんでした。
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炳霊寺石窟の大仏。
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対岸からの大仏像。
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大仏像の真上には丹霞地形の岩山が広がっています。
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対岸からの大仏像。
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対岸からの大仏像。
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橋と大仏像。
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巨大な黄河石がモニュメントとして置かれていました。
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対岸からズームアップして撮影した石窟。
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涅槃仏(16窟、北魏)
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丹霞地形の岩山と石窟。
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天に屹立する岩山。
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その岩山の中腹に、山門近くの老君洞があります。
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老君洞。
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13時前に船着き場に戻り、ほどなく出発します。
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帰りは左側の座席から岩山の風景を堪能できました。
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黄河石林。
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黄河石林。
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大岸壁。
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黄河石林に向かう船着き場。
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炳霊湖に入りました。
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のろし台の遺跡。
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出発して30分後に向陽の船着き場に到着し、その場で待っていたドライバーに雄劉家峡鎮のバスターミナルまで送ってもらいました。到着するや否や、乗車する蘭州行きのバスが到着し乗り込みましたが、すぐに満席となり14時過ぎに出発します。蘭州行きのバスは頻発していますが、劉家峡の出発時点で満席の場合が多そうなので、炳霊寺石窟へ向かうボートの出発地点である水庫からの途中乗車は難しいかも知れません。これから蘭州に戻り、甘粛省博物館に向かいますが、16時にチケット販売が終了するので、無事間に合うでしょうか。
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