自然の大地アイスランドで滝と温泉とオーロラと羊ちゃん④（スカフタフェット国立公園）

2015/09/12 - 2015/09/18

どうしてアイスランドにたどり着くまでに初海外から30年以上を要してしまったのか、と後悔するほどこの旅行には、ほかの土地にはない「何か」を感じることができました。世界中には手つかずの自然を観光できる国や地域がたくさんありますが、このような地球創世記的（というと大げさですが）でバリエーション豊かな景観をドライブ旅行で堪能できる場所は少ないのではないかと思います。
それにしてもアイスランドというのは不思議な国です。人口は30万人そこそこ、火山と間欠泉、滝と温泉、そしてオーロラが観光の目玉。サッカーが意外と強くユーロ2016の予選も大善戦。一方で混沌とした世界情勢の中、世界で最も治安の良い国とも言われ、そしてゴルバチョフとレーガンの会談で冷戦終結の道筋ができた都市として有名ではありますが、何としてもここを訪れたい、という日本人が何人いるのでしょう。いずれにしても、我々は風の導き？によってこの地に降り立つこととなりました。
この旅行記が多少なりにも、これから旅行を計画される皆様の助けとなれば嬉しく思います。

アイスランドをドライブ旅行して驚いたこと
・中国人と、中国人ドライブ旅行者が圧倒的に多いこと
・信号が少ないこと（1600km走って信号1個）・・レイキャビクは除きます
・羊の多さと彼らの高いところ好き
・レイキャビクの都会度（人口11万人にしては街がでかすぎ）と地方とのギャップ
・高すぎる物価（アイスランド人の平均年収知りたい！）
・レシートが欲しいか？と必ず聞かれること
・窓の鍵のかけ方が変わっていること

④ではスカフタフェット国立公園でのハイキングの様子を紹介。

エリア その他の観光地(アイスランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

最近では旅行中の定番になってきたスーパーで調達のハムチーズサンドとヨーグルト。コーラも海外では何故か飲ませてもらえる・・。

名の知れぬ滝。このころにはだいぶ滝に慣れてしまいましたが、考えてみれば数知れぬ滝を横目に見ながらドライブ、っていうシチュエーション普段はあまりないです。

大地にそびえたつモニュメント。南岸に位置するこのような台地はほぼ同じ高さに見えました。もともとは地殻変動で隆起した台地が氷河に削られたのだと思います。

こちらは1996年の洪水が橋を流してしまったときに、取り残された残骸。いまやスカフタフェット国立公園入り口の目玉観光スポットに。

スカフタフェットル国立公園 広場・公園

こちらの氷河が溶かもしれません。すみません、説明書きをよく読んでいません。

この橋が・・。

こんな風に流されてしまいました。

この欧米系ツアーバスは、本日1日中同じ行程でした。アイスランドでは移動や観光のパターンが少ないので、あちらこちらで同じ方によく会いました。

スカフタフェット国立公園のVisitor Centre。
この場所は、氷河のウォーキングツアーなど各種ツアーの集合地点になっているので広い駐車場も満車気味、滞在時間も長くなるので回転が悪いです。ヨークスアールロン氷河の帰り、夕方にも立ち寄りましたが昼間よりもっと混んでいました。ご注意ください。

氷河観光は時間の都合で体験できませんでしたので、こちらでは5kmほどのハイキングコースを楽しみました。ここがコースの入り口です。
某TV番組で訪れていた俳優がBBQをしていたのはこの左側の広場です。

かなり「イージー」なコースという触れ込みですが、スタートから100mほどは急勾配の上りが続きます。

急こう配を上り後ろを振り返ると、遠方に氷河がたっぷり拝めます。

かなり冷たい水が小川になって流れていきます。

このコースには4つの滝があり、ハイライトは一番奥にあるのですが、手前の滝は20mほどの落差を真上から見ることができます。が、柵などは何もありませんので高所恐怖症の私はまともにファインダーをのぞけません。ストラップも写ってしまいました（笑）。迫力が伝わりにくい写真になりました。

こちらも比較的入り口近くにある滝です。周囲の風景にきれいに馴染んでおります。

Garden Angelica。群生しています。

Svartifossが見える休憩所。この滝が今回のハイキングコースの折り返し地点です。

Svartifossは落差も水量もそれほど大きくはありませんが、周囲を構成する玄武岩の削られ方が特徴的で、有名な観光地となっています。

柱状に削られているのは、溶岩の冷却方法によるものだそうです。

滝がよく見えるように小さな橋がかけられています。

カンパニュラの一種。全面緑色の中に、このように鮮やかな色の花がいくつか見られました。夏の全盛期にきたら花々が咲き乱れているのかもしれません。

ナナカマドの一種Sorbus aucuparia。花は6月頃に咲くようですがきれいな赤い実をつけていました。

短いハイキングコースからは少々外れませすが、長距離用のコースに少し入るとこのような台地の頂にたどり着きます。

休憩スペースもあり、ここでパノラマを見晴らすとアイスランドの壮大さがあらためてわかりました。

ハイキングの後半には昔ながらのファーマーズハウスが観光用に残されています。

屋根や壁面が大地と同化しています。省エネ効果高いですよね。