2015/09/02 - 2015/09/03
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Jutaro_Fudzieさん
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チェコ好き⇒スラヴ圏への興味⇒旧ユーゴスラヴィアへの興味といういきさつで、徐々に旧ユーゴスラヴィア地域に興味を持ち始めました。そこでこの夏、だいぶ前から行ってみたかったドゥブロヴニクを含めて、セルビア・ボスニアヘルツェゴビナ・クロアチアの3か国を巡る一人旅を計画しました。
行き当たりばったりなところも多々ありましたが、いろんな文化が混ざり合う、まさに東洋と西洋の狭間に存在するこれらの国ならではの街並み・文化を体感できるとても素敵な旅行でした。
現地語は全然しゃべれないですが、今回訪れた街であれば簡単な買い物や会話などは英語で事欠かなかったです。
■旅程
基本的に、時間がかかっても陸路で外の景色を見ながらのんびり旅しよう、というスタンスでした。ですので、この旅行記を通じて、移動手段の面で皆さんに情報提供できるかなと思っています。
8月29日(土) 関西国際空港発→
8月30日(日)→ドーハ乗り継ぎ→(ソフィア経由)→ニコラ・テスラ・ベオグラード空港着
8月31日(月)ベオグラード→サラエヴォ
9月1日(火)サラエヴォ
★9月2日(水)サラエヴォ→モスタル→サラエヴォ [日帰り観光]
★9月3日(木)サラエヴォ→ドゥブロヴニク
9月4日(金)ドゥブロヴニク
9月5日(土)ドゥブロヴニク
9月6日(日)ドゥブロヴニク→ザグレブ
9月7日(月)ザグレブ国際空港→ドーハ乗り継ぎ
9月8日(火)→関西国際空港着
■おすすめのガイドブック・関連本―ボスニア・ヘルツェゴビナ編―
個人的に旅行前に読んでおくのがおススメな本です。
◎「地球の歩き方2015-2016 中欧」(ISBN 9784478047712)
ボスニア・ヘルツェゴビナについての情報は多くないとはいえ、やはり日本語ガイドブックがあると安心感が違います。
◎「the Bradt Travel Guide Bosnia & Herzegovina 4th Edition」(ISBN 9781841624495)
日本語のボスニア・ヘルツェゴビナ単独のガイドブックはまだ存在していないので、英語のものを1つ買ってみました。著者の主観も大いに入ってそうですが、ボスニア・ヘルツェゴビナへの愛情をもっていろんなスポットを紹介してくれます。写真はほとんどありません。サラエヴォ、モスタル以外の場所にも行きたくなる1冊です。
◎「バルカンを知るための65章」(ISBN 4750320900)
セルビアを知るためにはユーゴスラヴィアを一緒に形成していた国々や、バルカン半島の周りの人々のことも理解することが必要な気がします。いろんなトピックから、バルカン半島の多様性や人々の価値観を知ることができます。
◎「ユーゴスラヴィア―衝突する歴史と抗争する文明」(ISBN 4871883582)
いまのボスニア・ヘルツェゴビナを知るには、旧ユーゴスラヴィアとその解体過程のことを避けては通れません。とくにユーゴ解体時の戦争については多くの本が日本語でも出版されているので何冊か読むのがおススメです。セルビア人VSボスニア人、というような形で民族・宗教対立の中に戦争の原因を見出し、一方の立場に立って書かれる本が多い中で、本書は比較的客観的に要因を分析している分かりやすい1冊のように思いました。
◎「サラエボ旅行案内 : 史上初の戦場都市ガイド」(ISBN 4384010206)
ボスニア紛争中のサラエボの旅行ガイド、という形で書かれた1冊。街を包囲されてしまったサラエヴォ市民の暮らしが写真もたっぷりに生々しく描かれています。ブラックユーモアもまじえながら、何とか前向きに暮らして行こうとした当時のサラエヴォ市民の生活が感じられます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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サラエヴォから日帰りでモスタルに行きます。
次の日にドゥブロヴニクに行くのでモスタルに一泊、という方法もあったのですが、ホテルを頻繁に変えるのも面倒なので、サラエヴォからの日帰り旅行にしました。
本数は少ないのですが、せっかくなのでこの旅初めての電車移動をしてみることにします。サラエヴォ中央駅からスタートです。駅のチケットオフィスでモスタルまでのチケットを購入します。片道11KMととてもリーズナブルです。車内販売や途中休憩はないので、飲み物などを乗車前に買っておくのがよいです。サラエボ中央駅 駅
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こんな感じのチケットです(写真は帰りのときのものです)
駅では改札は無く、出発してから車内で車掌さんが改札してくれます。 -
前半はのどかな山村の風景が続きます。モスタルに近づくとネレトヴァ川沿いの渓谷の風景になり、とてもきれいです。
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片道およそ3時間です。7:15に出発して、10時ごろに着きました。外の景色を眺めたり、読書したりとのんびりと過ごしました。
終点はもう少しクロアチア寄りのチャプリナなので、乗り過ごさないように注意です。とはいえ、モスタルは大きい駅ですし、多くの人が降車するので間違えないかなと思います。この日は行きも帰りもとくに遅延が無く、定時運行でした。 -
これが乗車した電車です。ずいぶんレトロ。冷房も無かったですが、ボスニアヘルツェゴビナは夏も朝晩は涼しいので往路はとくに気になりませんでした。帰りはちょっと暑かったです。
そんなに乗客も多くなく、半分くらいは観光客のような感じでした。 -
モスタルに到着。
ボスニア紛争で破壊された橋スターリ・モストは、2004年に元通りに修復されました。
10年前に復元したとは思えないくらい、周りの街並みになじんでいます。 -
橋は結構傾斜が急です。おじいちゃんおばあちゃんはちょっと昇るの辛そうでした。
スターリモスト橋 建造物
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橋から北側の街を臨みます。緑と街並みがとてもきれいです。
スターリモスト橋 建造物
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橋の東側の塔に登ります。ここはスターリ・モスト博物館になっています。スターリ・モストの修復の様子の番組が上映されていました。
東側の街並みが見えます。サラエヴォもそうでしたが、どことなくオリエンタルな香りがします。スターリ モスト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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コスキ・メフメット・パシナ・モスクが見えます。
このあとあの尖塔の上に登ります。スターリ モスト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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モスクの中。ステンドグラスと中の模様がとても美しいです。
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尖塔の中は螺旋階段になっています、結構長いこと登ります。
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尖塔の上から南側を臨みます。本当にいい景色なので、登る価値ありです!
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今度は北側を臨みます。
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Bradtのほうのガイドに載っていたので、セルビア正教の教会へ。街の東側に位置しています。地図上だとそんなに離れてないのかなと甘く見ていたのですが、高い丘の上にあり、暑さでふらふらしながら到着しました。
こちらが古いセルビア正教の教会。あとでドゥブロヴニクでも見かけましたが、この形状の鐘はセルビア正教独特なものなのかしら。 -
その隣のセルビア正教の教会。ここは内戦で破壊されて、現在目下再建工事中。内戦中は宗教施設は格好の標的になったそうです。
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橋を渡って西側がクロアチア人エリアです。カトリックの大きな教会がありました。
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この日も暑かったので、カフェで休憩。川沿いの日陰はとても過ごしやすいです。
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下から見上げると結構高いところに橋がかかってるのが分かります。
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モスタルという街を最初に知ったのは、NHKの番組「世界遺産への招待状」でした。もうずいぶん前に終わってしまったのですが、その中でモスタルを取り上げた回があり、行きたいなぁとそのときから思っていました。(残念ながらDVDなどは出てないようです)
その番組でも取り上げられていたのですが、モスタルでは毎年スターリモストからの飛び込み大会が開催されているそうです。飛び込みの美しさを競うんだそうです。その練習をしている子どもや若者たちがいました。ちょっと低めの練習台でまず何度もチャレンジしているみたいです。
スターリ・モストから飛んでいる人も何回か見かけました(写真は撮りそびれました…)結構高いですし、すごいスピードで落下していくのでその勇気に驚嘆します。 -
カラジョズ・ベゴヴァ・モスク。
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サラエヴォと同じくモスタルも、アザーンと教会の鐘が鳴り響く、不思議な雰囲気の街。
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パプリカの肉詰め煮込み。中欧でよくある感じのトマト煮込みのような味わい。おいしかったです。上にかかってるヨーグルトを付けるとまろやかな感じになります。
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モスタルの地ビール。
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今回巡った3か国とも猫とたくさん出会いました。みんなとてもリラックスしてて人間に慣れてる感じ。
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夕方のモスタル。夕方も美しいです。
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モスタルの観光スポットはとてもコンパクトなエリアに固まっているので、3時間程度あればだいたい周れると思います。お土産スポットもたくさんあるのでぜひいろいろチェックしてみてください。お土産屋さんはだいたいEURO払いも可能なのが便利です。
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モスタルでは「Don't forget '93」という言葉を何回か見かけました。内戦時、モスタルではまずはセルビア人勢力VSクロアチア人・ムスリム連合、そしてセルビア人勢力に勝利した後は、クロアチア人VSムスリムという形で対立が起こりました。その争いの中で、多くの人々が命を失い、スターリモストも破壊されました。戦争が終わって20年が経過する今でもまだわだかまりが残っているといいます。
サラエヴォでガイドさんが言ってたことを思い出しました。「何が起こったのか正しく記憶し、伝えて行かないと本当の和解はない」と。うやむやにせず、過去を直視したうえで、少しずつでも関係を改善していけることを願ってやみません。 -
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モスタルの駅。駅という感じが全然しないです笑
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サラエヴォに電車で戻ります。モスタルを19時過ぎに出発し、22時前にサラエヴォに到着しました。
朝と同じ車両がチャプリナから戻ってきたのか、車掌さんも同じでした。 -
翌日9月3日、サラエヴォからバスで国境を越えて、クロアチアのドゥブロヴニクに向かいます。長距離バスのターミナルは、鉄道のサラエヴォ中央駅のすぐ西側です。『地球の歩き方』では「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側バスターミナル」と記載されているところですね。
バスのチケットはオンラインチケットサイトのGet by Bus(https://getbybus.com/en/)であらかじめ購入していました。ただ、このチケットだけで乗ることはできず、チケットオフィスで発券処理をしてもらう必要がありました。発見手数料が少しかかりました。
結局現地で発券手続きが必要なので、とくにオンラインで購入しておく必要もないかもしれませんね。
また、バスのトランクに荷物を載せる場合は、別途チャージが必要でした。
バスターミナルに入場する際に簡単にチェックされますが、改札は発車後車内で乗務員さんが行います。改札時にこの写真のようなチケットをくれます。到着まで無くさないように持っておきましょう。 -
サラエヴォからモスタルを経由してクロアチアへ。モスタルはドゥブロヴニクに向かう道の途中にあるので、モスタルから乗車してくる人も多かったです。
まず一旦ボスニア・ヘルツェゴビナを出国してから、クロアチアに入国します。ところが、ドゥブロヴニクのあたりはクロアチア的に飛び地になっていて、途中にボスニア・ヘルツェゴビナをもう一度通過します。ですので、もう一度ボスニア・ヘルツェゴビナに入国→クロアチアへ出国ということが繰り返されます。パスポートをちゃんと用意しておけばとくに問題ないです。
なお、最初にクロアチアに入国する際に忘れずに査証スタンプを押してもらいましょう。私は押されなかったのでとくに押さなくていいのかなーなんて思っていたのですが、後日ザグレブに向かう時にボスニア・ヘルツェゴビナを通過してクロアチアへ入国する際に「スタンプないんだけど何で?」と聞かれてしまいました。検査官の方が親切にスタンプを押してくれたので無事入国できましたが、厄介なことにならないために最初に忘れずに押してもらったほうがいいと思います。
ということでクロアチア・ドゥブロヴニクに無事到着しました。
10時に出発して16時前に到着、約6時間のバスの旅でした。冷房も効いてて快適でした。道中ではやはりモスタル周辺の渓谷の風景が一番個人的には好きでした。
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