2012/09/08 - 2012/09/13
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Zebraさん
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歴史に弱い。
学生時代は世界史も日本史も赤点で、レポートを書いてかろうじて点数を貰った。
それでも国際会議などの出張でヨーロッパに行くと、街や建物に歴史の痕跡を感じる。第二次世界大戦など近い歴史、教会や治水や千年も前の遠い歴史、中世の竜の神話、いずれも学んだことのない世界史が、その残留物と共に目の前に現れる。
ホテルから会議場に向かう途中、あるいは2時間程度の昼休みに、クラクフの街を回った。
―――古い写真をそのままにしていたら、どこだかわからなくなってしまったので、
少しでも覚えているうちに昔の旅行記をアップしてます―――
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
前日までルフトハンザのストだったようで、トランジットで立ち寄ったフランクフルト空港はゲートや廊下に、所狭しと簡易ベッドが並んでいた。
見慣れた空港の、初めて見る光景―――ベッドがたくさんあっても、ゴミが全然ないのは、ドイツならではかな。
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クラクフ空港からバスに乗ったら、空港駅に向かうバスではなくて、直接クラクフ中心街に行くバスだった。 「まあいいや」とチケットを購入しようとしたら、自販機がコインのみ有効。あちゃ〜
持っているのが10ズロチ紙幣だけだったので、近くの人(大学生年齢)に両替を頼んだら、仲間にも聞いてくれたが、足りない。定期みたいなものとわずかな小銭だけで、あまり現金を持たない習慣のようだ。
それを見ていた近くのおじさんが、「これを使え」と、小銭を渡してくれた。
(正確には「この人がそう言っている」「両替じゃなく、あげるって」と、若い人が通訳してくれた)
この時点でかなり眠かったのと、計算するのもめんどくさかったので、
ドイツのバスなら2,3ユーロだよな、と3ユーロほどコインを渡した。
「貰いすぎだって言ってる」と言われたけれど、
とても助かったから、「お礼だから、って伝えて」と、押しつけた。
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おじさんは、近々ポーランドもユーロになるからありがたい、と言って受け取った。でも、ズロチって、そんなに弱いのか。3.4ズロチって、1ユーロ以下なんだな(←2012年現在のレート)
写真は、バスで到着したクラクフ駅の周り。 隣にショッピングモールなどもあり、とても便利。クラクフ本駅 (クラクフ中央駅) 駅
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クラクフ中央駅のすぐ前のアンデルスホテル・クラクフに宿泊した。
駅前広場に面していて、従業員の英語も綺麗で聞き取りやすいが、朝食付きで(割引があっても)100ユーロ以上は、他のクラクフのホテルよりは、高いのかも。
なお、モーニングは、どちらかというとドイツ風。便利さが半端じゃないです by Zebraさんウィーン ハウス バイ ウィンダム アンデルス クラクフ ホテル
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国際会議はオペラハウスで行われた。
ポーランドのリピーターである友人が、「大きな会議をするような場所が、クラクフにあったかな」、と悩んでいたのだが、なるほど、オペラハウスとは思い浮かばないに違いない。
でも、だからこそ、会議場としてはあり得ないくらい綺麗な作りだ。
今日はレジストレーションだけなので、会議の受付をしていた地元スタッフに、お勧めの場所はあるかと聞いたら、今日は天気がいいから、ヴァヴェル城がいい、という。「竜の伝説があるのよ」、と、聞く。 -
街の反対側のヴァヴェル城まで行ってみるつもりで、市庁舎だの、商工会議所だのに向かう。
クラクフ旧市街の中心の、中央市場広場。広場に面してレストランやカフェならんでいる。ユネスコ世界遺産に指定されているそうだ。
正面の横長い建物は、織物会館で、長さが100メートル以上あるそうだ。
1300年頃、織物の露店に屋根がつけられたことが、織物交易所とするこの建物の始まりだそうな。今でいうアーケードみたいだったのかな、と、思う。織物会館 (織物取引所) 市場
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旧市庁舎は13世紀につくられたゴシック建築の建物で、長年の風(?)のために傾いているそうだが…… 下のフロアは普通にお店が入っていた。
地下がシアターとレストランになっているらしい。(私は行っていないが) -
日曜日のせいか、街中はとても観光地観光地していて、街を回るツアーの馬車などが行きかう。大抵は、馬車の御者さんの他にガイドの女の子が乗って、英語やドイツ語で説明をする。
車タイプのツアーは、録音を流すだけだから、馬車の方がいいのかな。それほど高くはないらしい。
一体この手の馬車が、何台あるのだろう、白い馬、顔にちょっと黒の入る白い馬、茶色の馬、黒い馬。二匹の色合いを揃えているようなので、美しい。
とにかく、クラクフの街は教会密度が高い。
日曜日の礼拝中だから、雰囲気を見るにも最高だ。 -
聖マリア教会はゴシック調の尖塔がパッと目を引く。
ミサの最中だったので、イギリス人だという観光客と一緒に終わるのを待っていたら、(一度出て行ったのを見ていたらしく)中にいた人に招き入れられた。
片言の英語でいろいろ説明してくれる。
金色の彫刻も素晴らしいが、青系の天井が特徴的でとても綺麗だ。基本的には無料だが「奥の彫像の近くに行くには料金を払ってね」との事。 -
6ズロチ(約150円)でこの建物を存分に見せてもらえるのは素晴らしいが、観光客の入り口と、prayer(お祈りに来た信者)の出入口が分けられていて、観光客の方が、祭壇や彫刻の近くまでいけるようになっている。
後ろで祈っている人達がいるので、ちょっと複雑だった。
細工の一つ一つがデコラティブだ。 -
ドミニカン修道院。
シンプルな外観で、観光客よりも、修道女が行きかう姿が見える。
何となく心惹かれて、中に入ることにする。 -
ドミニカン修道院の内部。
外観にたがわず地味な修道院だが、ウッディな内装が荘厳だ。
内部で実際に礼拝をしている人や、働いている人の姿を見ると、
当たり前のことだが、観光地じゃないんだよな、と言う気がする。
静かに祈って、この修道院を後にする。 -
聖ベルナルド教会。
ゴシック調の装飾は他の教会と同じなのだが、何やら怪しい秘密結社のような飾りがあったので撮影してしまった。
他にも、ヨハネパウロ二世がバチカンに行く前に司祭をしていらしたという大司教座宮殿、改装中で覗きこむことしかできなかった聖アンドリュース教会、いかにも古くからありそうな聖ペテロパウロ教会………教会酔いをしてしまいそう。 -
これは…… ヴァヴェル城に行く途中、フロリアンスカ門の近くだと思う。
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この建物は、バルバカン(要塞)だ。
15世紀の中世、クラクフの城壁があった頃の名残でフロリアンスカ門の前にある。円形の砦には射撃のための穴がたくさん開いていて、クラクフの街を守っていたそうだ。バルバカン 建造物
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ヴァヴェル城では何組もの結婚式に出会った。
神聖な結婚式よりも、楽しそうな結婚式ばかりで、
カメラマンの前で仲間と大勢でポーズを作っていた。
天気が良くて、緑が多くて綺麗だからかな、子ども連れの散歩や、スケッチの人も多い。ヴァヴェル城 城・宮殿
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中庭に、ヴァヴェル城の模型が置いてあって、現在位置を確認するのに便利だった。
ヴァヴェル城 Zamek Krolewski na Wawelu、
ヴァヴェル大聖堂 Katedra Wawelska
旧王宮 Zamek Krolewski
川の側には、竜の洞窟 Smocza Jama がある。 -
ヴァヴェル大聖堂(カテドラル)は、巨大な釣鐘が有名らしいが、日本の釣鐘(横溝正史とか、安珍と清姫のお寺の釣鐘)のイメージを持っていると、それほど迫力がないかも。
(釣鐘の写真は暗くて上手く撮れなかったので、ポーランド観光局のHPからいただいた)
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ヴァヴェル城の南側に竜の洞窟がある。降り口はあまり目立たない。
その昔、ヴィスワ川に竜が棲んでいて、美しい娘をさらっては食べていた。ある時、賢い靴職人が竜をだまし、タールと硫黄を染み込ませた羊を食べさせた。喉が乾いた竜はヴィスワ川の水を飲み続け、ついには体が破裂してしまった―――という話だ、たぶん。
城壁の所から急ならせん階段を降り、竜の洞窟に入る。竜の洞窟は距離的には大したことはないが、入り組んで高低差があって、ちょいと鍾乳洞っぽくて、いかにも竜の棲家っぽい。 -
竜の洞窟を抜けると、ヴィスワ川の川べりの公園に出る。
時間がくると火を噴く竜の像が作られて子どもがよじ登っていたり(ひとつ前の写真の一番右)、ゆるキャラみたいな竜の風船やぬいぐるみがたくさん売られていて、観光地だなあと思う。
川べりでは観光用の気球がアップダウンしていて、展望台のないこの街の全景が見渡せるようになっていた。知り合いになったフランス人の学生さんたちに聞いてみたら、気球からの景色は良くて、とても楽しかったそうだ。
でも、待ち時間が長かった、とのこと。ヴァヴェル公園 広場・公園
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さて、国際会議の間中の食事はすべて学会で準備されているので、
外で食事をするチャンスがない。
これは会場で出された、ポーランド料理達。
家庭料理っぽい穏やかさで、日本人の口に合うと聞いていた。
確かに美味しかったが、残念なことにこの国際会議、私の他には日本人はいない様子。 -
楽しみにしていたポーランド料理のひとつ、ピエロギ。
ひき肉やチーズなど、こってりした具を厚めの皮で包んだもので、
巨大餃子っぽくもあるが、味も歯触りも完全な洋食。
地元の先生の話では、店によって、家によって別の味になるのだそうだ。
さすが、郷土料理。 -
カンファレンスディナーの前に、1時間ほど舞台鑑賞の時間があった。
http://www.opera.krakow.pl/english.php
ソレントとか、ベサメムーチョとか、マリア・マリとか、それからポピュラーな映画音楽とか、耳になじみのある、比較的軽い曲を選んでくれた。右手の女性が、ゲストで(一番声が綺麗で、一番巨体)、他の人はクラクフで活動している人の様だ。英語で歌ってくれたり、観客と和唱したり、たくさん笑いを取ってエンターテイメントしていた。
聞く人が聞くと、もっとまともな感想が出るのかも。 -
カンファレンスディナー、連日だと、美味しくてもさすがに重いなあ。この日はケーキ類だけにした。
若者向けのオペラのプログラムを積極的に行って、「若者のクラシック離れ(?)に歯止めをかけようとしている」と、地元の研究者に聞いた。それから産業が頭打ちで、学生たちの科学離れも大問題なのだそうだ。
次世代に対する悩みはいずこの国も同じようだ。 -
さて、翌日の休憩時間には、カジミエーシュに向かう。
映画『シンドラーのリスト』で、シンドラーの工場があった場所だ。
1939年にナチスドイツがクラクフに侵攻し、41年にはこのカジミエーシュ地区に、ゲットー(壁で隔離した所に集めたユダヤ人居住区)が作られた。クラクフのユダヤ人はここのゲットーや他の収容所に送られたという。
クラクフからは、アウシュヴィッツも近い―――カジミエシュ地区 散歩・街歩き
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戦況が不利になると、ドイツ軍は、ゲットーにいたユダヤ人を、アウシュヴィッツ等、死の収容所に送り込みはじめる。シンドラーは移転先の工場(チェコ)にユダヤ人労働者が必要だから、と、収容所行になるはずだったユダヤ人を救い出す―――これが映画『シンドラーのリスト』のあらすじだ。
現在はユダヤ博物館やユダヤ人共同墓地などがあり、観光(?)地として紹介されている場所だが、シンドラーの話だって、たった60年、70年前のことなんだよね…… -
ポーランド最古のユダヤ会堂スタラ・シナゴーク。
シナゴークの地図は持っていた。が、簡単に辿りつけそうなのに、見つからない。私が思い描く教会のイメージと違ったからだ。
十字架もない、塔もない。
スタラシナゴークはユダヤ博物館になっている。
入館料(7ズロチ)を支払って入館すると、つつましくて、細工の細かいヴェールや、古いオルガンが飾られている。でも、中には誰もいなかった。スタラシナゴーク (ユダヤ博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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イザークシナゴーク。
こちらも探しにくかった。バルコニーのあるだけの、普通の家に見える。が、中に入ると白い礼拝堂が悲しみに満ちている気がする。それは小さな音で流されているBGMのせいかもしれないし、ゲットーの様子を伝える書物のせいかもしれない。
ここにも、誰もいない。私が来てよかったのかな、と、何やら悲しく思う。
国際会議の前後に、アウシュビッツ・ビルケナウのツアーを入れている人がたくさんいたが、私は行かないつもりだった。
ドイツ人の友人がいるし、ユダヤ人の知人もいる。でも収容所を見に行けるほど、私は歴史を知らない―――イザーク シナゴーク 建造物
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エクスカーションで、ソルトマイン、ヴィエリチカ岩塩採掘場跡に行く。
人気の観光地なので長時間並ぶのが一般的だと聞いていたが、団体だったからか、まわりの店で岩塩ランプなどをほんのちょっと眺めるうちに、入場となる。
塩の壁の中に作られた、300段以上の階段で地下150メートルまで降り、そこからもっと下(300メートルくらいまで)の採掘跡を見てまわる。35人ずつのツアーで、数分おきに出発するものの、学会関係者だけで200人くらいいたので、ほとんど貸し切り状態になった。ところどころで、ワインやつまみが提供される。
「ほんとうに塩なのかな」と、フランス人学生たちが舐めようとする。ここにきて知り合っただけなのに、移動のたびに座席をとっていてくれたり、待っていてくれたり。(自分たちのボスが来ていないのが、そんなに心細いのか(笑))地下の湖も、塩のシャンデリアも最高に綺麗でした by Zebraさんヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物
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地下の採掘場に、礼拝堂があったり、偉人の像ができていたりする。
専門用語満載の学会関係者用の説明によると、塩の結晶は可視光領域のwave guid(導波路)になっていて、壁に懐中電灯を押し付けると、その周りの壁がぽわーっと光る。また、木で支えている理由や、光の反射を強くするため木を白く染める、など、塩が巨万の富を作っていた時代には、先端技術の粋を集めて採掘をしていたのだという事がわかる。 -
一番きれいだったのは、地下の湖をライトアップして、ショパンの曲を流していたところだ。まるで別世界の様だが、この水(地下水)が、産業用採掘ができなくなった理由の一つでもあるそうだ。(湖は、暗くてうまく撮影できなかった)
その後、ヴィエリチカ岩塩採掘場の、地下ホールでディナーとなった。
目の前ではコンサートが行われている。 -
コンサートを聞きながら、地下とは思えない贅沢な料理をいただく。ポーランドのスープに、長時間煮込んだ野菜や、肉料理などが続く。キノコ入りの煮込み料理は、ビゴス (bigos)と言うのかな。
いずれにしても、ポーランド料理は日本人の口に合う。 -
地下レストランの風景。
ヴィエリチカは世界遺産に登録されていて、良い観光産業の一つになっている。だから、塩の結晶で作ったシャンデリアがあったり、レストランがあったり、地下の湖があったりと、美しさを前面に出して宣伝をしている。
「だけど、それだけじゃないよね。絶対事故が起きたり、大勢死んでるんだよね、苦労があったはずだよね? それを無かったことのように説明しないのが、気に入らないな。だって―――ポーランドだぜ?」
フランス人学生が言う。歴史好きな彼は、昨日、アウシュビッツに行ってきたようだ。 -
小さな二段構造のエレベーターで、地上に戻る。エレベーターは頼りなくて、思いかえしてみれば階段も狭くて、だから、危険もいっぱいあったんだろうな。
観光客には、その辺のことはわからない。
2012年のこの頃、ユーロ圏に入る話が出ていた。そのせいで物価が急騰して、でもズロチは弱くなる一方だった。
2015現在、まだ、ポーランドの通貨はズロチのままだ。
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