ポーランド旅日記　①クラクフ

2008/09/09 - 2008/09/16

２００８年９月９日～１６日までの８日間、阪急交通社のツアー【ポーランド８日間】に参加しました。

エリア クラクフ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: その他
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

【９月１２日（金）３日目】
朝６時３０分モーニングコール。
８時３０分ホテル出発。

「アウシュビッツ強制収容所」のあるオシフィエンチムへ。（約65Km、約1時間30分）
外はどんより曇っている。自分の気持ちを表しているかのようだった。薄暗くて寂しい。何てことだ。

ガイドしてくれたのは、日本人の中谷さんという男性の方。
丁寧に、ゆっくりと、しっかりと事実を教えてくれました。

入口の門
「ＡＲＢＥＩＴ　ＭＡＣＨＴ　ＦＲＥＩ」（働けば自由になる）

「Ｂ」が反対の向きになっている。微かな抵抗。

150万人の犠牲者のうち、生きてこの収容所から出られた人は1割満たなかったと言われている。

ガス室のある建物。

アウシュビッツは1940年、ナチスに抵抗するポーランド人を収容する目的で建てられたが、ナチス占領下のヨーロッパ中からユダヤ人をはじめ、共産主義者や反ナチス活動家などが次々と送られ、強制労働させられたり、処刑された。その犠牲者は28の民族、150万人とも言われている。

目を疑った。絞首台を目の前に見た。

中谷さんの説明も、正直全然頭に入らない。
目に入る映像がショッキング過ぎる。

死者の壁。
ここに立たされて、射殺される。
今でも献花や供養物が絶えない。

収容棟ごとにさまざまなテーマで展示物が公開されている。

義足、眼鏡、カバン、靴、洋服、髪の毛、お人形、収容された人々の顔写真・・・


声を出して泣きたくなった。
ハンカチで口を押えた。嗚咽が聞こえないように。

アウシュビッツを後にし、バスで2Kmほど離れた「ビルケナウ」へ向かった。

「ビルケナウ」
大量虐殺をさらに効率的に推し進めるために1941年に造られた第2のアウシュビッツ。「死の門」へと続く引き込み線路により、列車で収容所に大量に移送することができた。
ここで労働力として使えるか、そうでないかの「選別」が行われ、幼児や老人はガス室へ送られたという。

ここで労働力として使えるか、そうでないかの「選別」が行われ、幼児や老人はガス室へ送られたという。

ここでも中谷さんが説明をしてくれた。

ここには当時３００棟以上のバラック（建物）が並んでいて、１０万人が生活していた。

上下水道もなく、アウシュビッツよりも劣悪だった。

バラックの中の３段ベッドに押し込められた。

1945年1月27日にソ連軍によって解放されるまで
100万人以上の人が犠牲になったとされている。

写真アップしてコメント入れながらも、どんよりな気持ちになってきます。もう4年も前のことだけど、写真を見るだけであの時の気持ちがよみがえってきました。


アウシュビッツでガイドブックを買おうと思っていたのですが、キツキツのスケジュールで動いていたため、そんな余裕はありませんでした(´Д`|||) 。中谷さんに「もうアウシュビッツ関連の本を買えるところはないですか？」と聞いたら、「同じものがあの売店で売っていますよ」と教えてくれました。
英語版だけど、ガイドブックをゲット。日本に帰ったら、中谷さんの書いている本も買ってみよう。

なぜか、もっと勉強しよう　という気になったのでした。

お昼１２時　ビルケナウを後にし、ヴィエリチカへ。

バスの中、みんな口を開かない((((＿ ＿|||))))
そりゃそうだ。あんな光景見たら、誰だってテンション下がるよ。
でも後悔していない。
本当に行ってみてよかった。自分の目で確かめることができて良かった。
またいつか、アウシュビッツに行きたいと思う。もっと勉強して。

気持ちを切り替えて（難しいが）、昼食をいただく。

パスタ入りスープ（美味！）、ベーゼーと呼ばれているジャガイモの団子（肉まんみたいな感じ）、チーズケーキ。ビール6zt。

14時。ヴィエリチカ岩塩坑の見学。

「ヴィエリチア岩塩坑」

ユネスコの世界遺産に登録されている。13世紀中頃から1950年代まで採掘が続けられた岩塩採掘場。岩塩坑は9層にもなり、最も深い所で327m、坑道の総延長は300Kmにもおよぶ。

ポーランドの岩塩採掘技術はヨーロッパの最先端を走っていた。付近では7世紀頃から採掘が始まり、14世紀のカジミエーシュ大王の頃には岩塩坑と塩の販売権を王室が独占し、大きな財源を確保した。
古都クラクフの繁栄はヴィエリチカの塩なくしては語れない。

20人ぐらいまとめてエレベータに乗って地下まで下りて行くわけですが、エレベーターというか檻の中というか、とにかく暗くて、ガシャガシャ音はすごいし、ちょっと怖かった(-。−；)

当時の採掘の様子。これも岩塩で作られているそうです。

地下101mにある聖キンガ礼拝堂。
これは圧巻でした。

あ、ヴィエリチカ岩塩坑では、写真撮影もビデオ撮影も入場料金の他に追加料金がかかります。
確か10ztほど。料金を払うとシールをもらえるので、それを洋服につけておけばＯＫ！
バカ正直に10zt支払って、正々堂々と撮ってやりましたよ！

しかし、私のカメラ技術では情報が伝えられず、残念です(^▽^;)

この旅行記へのコメント （3）

• milkさん 2015/10/29 00:07:27

  初めまして。

  こーこさん、初めまして。
  この度は私のイタリア・ストレーザの旅行記にご訪問頂き、ありがとうございました。
  
  こーこさんは強制収容所をご覧になったのですね。
  私も近いうちに行こうと思っていますが、なかなか心の準備が出来なくて...。
  
  私も中谷さんのガイドで周りたいと思っているので、出来るだけ早いうちに行く機会を作りたいと思っています。
  
  milk

  こーこさん からの返信 2015/10/29 08:52:57

  RE: 初めまして。

  milkさん、はじめまして。こーこです。
  
  私はイタリアが大好きで、数回行っていますが、いつもツアーです。
  いつかmilkさんのように一人で気ままに街歩きができるといいなぁって思いながら旅行記を拝見しております。
  これからも素敵な旅行記を見せてください。
  

  milkさん からの返信 2015/10/31 10:30:26

  RE: RE: 初めまして。

  こーこさん、お返事ありがとうございます。
  
  イタリアがお好きなんですね♪
  実は私、来週の土曜日から南イタリアに行って来ます。
  今回はツアーですが、帰って来ましたら旅行記をまたアップしますので、良かったらご覧下さい。
  
  5月に行ったベネルクスの旅行記も終わっていないので、ちょっと時間かかるかもしれませんが…(^_^;)
  
  milk