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7月の終わりに訪れた際には列車遅延でバスに乗り継げず、やむなく断念した八溝山日輪寺への参拝。冬期は雪で登山不能閉山になるため、できれば夏の青春18きっぷが使える時期に訪れておきたいもの。<br /><br />ということで、スケジュール的にはけっこう厳しいものの、金曜日の午後からお休みをとって茨城県内に前泊して訪れることにした。<br /><br />14:23 新橋−水戸 1193M<br />新橋駅烏森口から改札内へ。上野東京ラインが開通して常磐線方面へも自由席グリーン車を通しで購入できるのがうれしい。上野駅で妻と合流。上野駅ナカの「ハミングカフェ バイ プレミーコロミィ」でホットコーヒーを購入してくれてた。藤沢のカフェアロマで買ってきたクッキーと一緒にいただく。柏を出るあたりまでは線形が悪いのか、やたら揺れて落ち着かなかったが、そこから先は結構快適。<br /><br />16:53 水戸−日立 565M<br />水戸駅5番線に到着、向かいの4番線ホームに入線してきた、いわき方面からやってきた折り返しの列車に乗車。水戸から日立までもわりと時間が掛かるのな。なんとなく雲行きが悪いのか、日没が早まっているのか、空は既に暗くなりかけてきた。<br /><br />まあ、なんとか日没前に日立に到着。エスカレーターもエレベーターも日立製ですわ。<br /><br />妻が駅直結のカフェ「シーバーズカフェ」で夕食にしたいというので、日立にやってきたのだが、ホームに降り立った瞬間から磯の香りというか、海がすぐそばにある気配がただよってくる。ガラス張りのおしゃれな駅舎の海側に、駅舎と一続きのカフェスペースが見える。ワクワクしながらカフェの入口までやってきたのだが、あれ? 貸し切りって書いてあるで。<br /><br />・・・ということで、残念ながら、本日の夕方は一般客は利用できないようで、しょんぼりしながら引き下がることに。ショボーン。<br /><br />とりあえず、本日宿泊予定のホテルにチェックインすることにする。駅前出てすぐの所にある、「東横イン日立駅前」に入る。なんか、日立製作所関連で働いてるおっちゃんたちのチェックインに混ざってフロントにいると、おっちゃんたちの身体に染みこんだタバコの臭いでクラクラしそうになる。<br /><br />仕事場から直接やってきたので、客室で着替えて夕飯の場所を探すことにする。ホテルの隣にあるイトーヨーカドーを突っ切ったところにあるイタリア料理「ベイカナーズ」にでも出向いてみるか。<br /><br />雑居ビルの2階にある、隠れ家的な雰囲気の漂う店内。店員さんの口ぶりから察するに、店内は禁煙というわけでもなさそうだが、とりあえず配慮はしてもらって一番窓際のテーブルに通される。食事だけでも良さそうなので安心する。<br /><br />私は煮込みハンバーグをセットで、妻は単品の豆腐ハンバーグに飲み物を付けて注文。正直なところ、そこまで過大な期待は抱いていなかったが、良い風に予想を裏切ってくれたようで、味とボリュームともに満足ゆくレベル。騒々しい客がいなかったので楽しく食事できたのもよかったかも。<br /><br />帰り道にイトーヨーカドーの地下の食料品売り場でヨーグルトを購入、ホテルに戻る。お盆休みからのUターン以降、体力的にけっこうしんどかったので、早々と就寝、しようと思ってたら、大阪で起きた事件の犯人逮捕のニュースが伝えられていたため、ついつい見いってしまう。<br /><br />05:22 日立−水戸 334M<br />結局、何時頃に寝たのかよく分からない状態で、ボンヤリしつつも起床時間だけはしっかりと。毎日の習慣は怖いな。駅の改札まで妻に見送ってもらい、駅のホームへ下りると、次の列車の行き先表示の横にグリーン車のマークも付いている。ということで、日立から藤沢までのグリーン券情報をsuicaに記録させる。そして水戸までの車内で質素な朝食(ホテルの朝食の時間は6時半からなので、それを待っていると前泊した意味がなくなる)。踵に貼ったハイドロコロイド素材の絆創膏を貼り替えたりする。まだ痛むなあ。。。<br /><br />06:20 水戸−常陸大子 821D<br />水戸駅到着、水郡線ホームに移動。常陸太田行き列車が2番ホーム、常陸大子行き列車が1番ホームに並んでいるので、慌てて乗り間違いする人がいるんじゃないかと心配になる。常陸大子行きの列車は途中で中学生の団体を乗せたりしながらも順調に運行し、定刻通りに進む(列車の行き先表示にはワンマン運行と表示されていたが、運転士が研修中のようで、車掌さんが車内で出札業務などを行っていたことも遅延が少なかった理由なんだろうな)。常陸大宮を過ぎたあたりからなにやら天候が怪しくなってくる。雨降らなければ良いんだけどなあ。。。<br /><br />07:55 大子駅前−蛇穴<br />常陸大子駅前バス停で蛇穴(じゃけち)行きバスの時刻を確認、土曜は4本、日休は運休か。定刻よりも少し遅れてバスが駅前ロータリーに到着、乗客は私を含めて3人だけ。他の二人は早々に下車してしまい、終点まで向かうのは私一人だけになる。途中からはすれ違い不可能なくらい細い道を通り(対向車に道を譲るためにバスが後戻りしたくらいだ!)、なんとか終点の蛇穴に到着。この時点ですでに山奥って感じで、バス路線がいまだに維持されているのがある意味奇跡のようなな気もする。ちなみに運賃は810円。<br /><br />バスの運転手さんに見送られて出発する。靴紐を締め直して(バスに乗ってる間は踵が痛くて靴脱いでたのだ)走り出す。うーん、やっぱり足痛いなあ。巨大な鳥居をくぐるとすぐに上り坂が始まる。とりあえず舗装されているのだが、初っ端からけっこう急勾配だ。山頂まで7.2kmという目印。だいたいキロ6分半くらいのペース。しばらく走ってると踵の痛さは感じなくなってくる(っていうか、結構心拍数が上がって足の痛さを考える余裕がなくなってくる)。<br /><br />4kmくらい葛籠折れの急な坂を登っていくと、なんとなく近道っぽい「旧登山道」という文字が。ちょっとラクしようという気持ちがもたげてきたので、未舗装の山道に踏み入れるが、片方が崖になっている整備の行き届いてない斜面を滑り落ちないようにしながら登る羽目になる。ひー<br /><br />なんとか舗装された道に戻ってくる。ちょっと走ってまた旧登山道という標識が。ただ、こちらはなんとなく整備済みって感じの雰囲気(土止めなどがしっかりされていて途中の標識もある)。今度こそ近道であることを祈りつつ、足を踏み入れる。なんか、予想に反していきなり下り坂。おお? 未舗装のわりに道がしっかりしてるので、かなり「走れる」感じ。当方トレランは未体験(富士登山競走は走ったことあるが)なれど、なかなか楽しみながら走れる感じだ。<br /><br />途中、沢にあたる。たぶん、水郡線に沿って流れてる久慈川の源流になってる水の流れだろうな。ちょっと感動。沢を軽いステップで越えて右の道を進む。このあたりからまた上り。途中、スマホのグーグルマップで現在位置を確認するも、GPSの電波は捕捉していても、携帯電話の電波が通じないところなので、いまいち、どのあたりにいるかが把握しづらいな。<br /><br />とはいえ、標識がしっかりしてるのであまり不安になることもなく日輪寺の駐車場に到着ー いえーぃ! だいたい50分くらいで登ってこれたから、結構良いタイムなのではなかろうか(タイムアタックしてるんじゃないんだし・・・)<br /><br />駐車場には白い軽乗用車が駐まっていた。多分、お寺の人の車だろうな。コンクリートの階段を上って、手水をつかい、本堂手前の石造りの観音様に合掌。正面にある本堂の扉がちょっとだけ開けてあるのは、人が中にいますっていう合図なんだろう。おそるおそる扉を開けると、奥からお寺の人が出てきた。靴を脱いで本堂に上がらせてもらう。正面のご本尊に合掌。続いて御朱印を頂く。わざわざドライヤーで墨を乾かしてくれるとは。<br /><br />本堂を出た時点ではまだ10時になっていなかったので、せっかくだから八溝山の山頂まで行ってみることにする。日輪寺駐車場から車道を走り、県道248号線に出てまた上り坂。山頂までの道のりは、まあ言ってみればオマケみたいなものだから、楽して行きたくなって、またもや遊歩道を選択。ほとんど歩きながら山頂付近の歩道道路まで出てきた。鳥居と白馬の木像が。どうやら、山頂に祀られている「八溝嶺神社」らしい(そもそも、山道の入口の所にあった鳥居が、こちらの神社の鳥居らしいのだが)。<br /><br />神社の拝殿でお参り。かなり霧が濃くなってきているなあ。お城っぽい展望台もあるにはあるんだが、さすがに何も見えないだろうから中に入るのは止めておく。山頂の測量点で記念撮影してるおじさんに声を掛けられたので、せっかくだから標高を表した標識を写真に収めておいた。<br /><br />さて、後は山を下るだけだ。結構なスピードで下るので途中ですれ違った車の運転手に驚かれる(まだ霧が濃いから向こうは視認しづらいだろうな)。日輪寺から1時間くらいで戻って来た。ある程度の標高まで下りてくると霧が一気に晴れるのと同時にセミの鳴き声が聞こえてきて、下界に戻って来たって感じ。けっこうスピード出して下ってきたから汗だくになっている。蛇穴ちかくの水飲み場で手ぬぐいを濡らして汗を拭く。しばらく蛇穴バス停でバスがやってくるのを待っていたのだが、日なたで暑いし、やることがなくて暇なので、ゆっくりジョギングしながら坂を下り、磯神バス停でまたバスを待つがやっぱり暑い。とりあえず次のバス停まで歩いて(途中、何台かのタクシーに分乗して八溝山方面に向かうお年寄りの団体さんを見掛ける。車を使うにしてもお参りするのに一苦労だろうな)ちょうど良い日陰があったので、この辺でバスが折り返してくるのを待つことにする。<br /><br />11:34 小田貝−大子駅前<br />定刻よりも少し遅れてやってきたバスに乗車。持参したサンダルに履き替える。踵はわりと限界に近い。やっぱり終点まで乗客は私だけだった。バス路線が廃止されないことを祈るばかりだ。<br /><br />12時をちょっとまわって常陸大子駅に戻ってきた。駅から徒歩一分のところにある「玉屋旅館」の前をバスが通りかかったとき、既に行列ができている。ちょっと心配になったが、なんとか本日分のシャモ弁当は売り切れてなかったみたいだ。よかった。基本的に予約無しでお店に行くと、注文を受けてからお弁当を作り始めるようなので、わりと頼んでから時間がかかる(今回は全く急いでなかったので問題無いが、万全を期すならば電話予約が望ましいかな)。<br /><br />できたてホカホカのシャモ弁当を受け取る。一つ千円。と、ちょうど上手い頃合いに妻が水戸からの列車でやってきた。駅前でお出迎え。バスの待合室横の風が通る日陰のベンチでさっそくお弁当を頂くことにする。大ぶりのお弁当箱に、シャモ、ゴボウ、そぼろ卵がたっぷり載せてある。シャモ肉はグッと噛みしめると肉汁がじんわりしみ出してくるようなしっかりした肉質で、旨味のわりにあっさりしていて、絶品と賞されるのも宜なるかなって感じだ。ご飯にもシャモ肉のタレが絡んで、なんとも言えない美味。美味しいものにありつけると幸せな気持ちになるなあ。<br /><br />14:01 常陸大子−水戸 9824D (臨時快速風っこ奥久慈清流ライン号)<br />水戸への帰り道は、トロッコ列車に乗って涼やかな風を楽しもうと全席指定の臨時列車を予約していたのだが、窓のないトロッコ列車は駅に停車中は風も吹かない上、車体自体が熱せられているため、車内は無茶苦茶暑い。予想外の暑さに早くも後悔。しかも定期運行の列車とすれ違ったりしないといけないので、途中駅でもわりと停車するタイミングが長い。せめて9月の終わりくらいに運行してくれないと車内で熱中症になりそうだった。。。<br /><br />16:31 水戸−上野 440M<br />水戸駅に到着後、改札内のBECKSに入って冷たい飲み物を注文、身体を冷やす。向かいのNEWDAYSで売られていた駅弁を購入して水戸駅始発の列車に乗り込む。グリーン車の中で涼んでなんとか人心地付く。上野には約2時間で到着。上野駅も暑いなあ。<br /><br />18:26 上野−藤沢 1589E (12分遅れ)<br />常磐線の列車が上野止まりだったので、ホームを移動して東海道線直通列車に乗り換え。宇都宮線内で人立ち入りの影響で遅れていた熱海行きの列車がやってくる。ちょっとだけ早く乗り換えができてラッキー。さっそく水戸駅で購入した駅弁の包みを開けて夕飯にする。同じサイズの牛肉弁当と豚肉弁当を購入してたので、仲良く半分こ。個人的には自分が買った方の豚肉弁当の方が好みだったかな? 藤沢に到着したときもすごく蒸し暑かった。トロッコに乗ってグッタリしてしまったので、タクシーで帰宅。金曜日は職場から直接旅行先に向かったので、ずいぶん久しぶりに家に帰ってきた気持ちがするなあ。。。<br /><br /><br />ということで、7月に果たせなかった日輪寺参拝を成功させてきました。お寺の近辺にレンタカー会社がないので、結局水戸あたりから車に乗っていかないといけないことを考えると、バスで麓までアクセスできるというだけでも有り難かったりします。あと、今回は食事がなかなか充実してて、駅弁比率が高かったもののいずれもおいしく頂けたような気がします。いつもこんな感じでおいしい食事にありつけるとうれしいな。<br /><br />さて、これで無事「八溝知らずの偽坂東」は返上できたので、あとはマラソン大会の往復その他で札所の近くに出かける用事のついでにお参りしていけば、そのうち、御朱印もたまっていくのではないかと思ったりもします。

日輪寺にお参りして「八溝知らずの偽坂東」を返上。

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2015/08/21 - 2015/08/22

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まいこさん

7月の終わりに訪れた際には列車遅延でバスに乗り継げず、やむなく断念した八溝山日輪寺への参拝。冬期は雪で登山不能閉山になるため、できれば夏の青春18きっぷが使える時期に訪れておきたいもの。

ということで、スケジュール的にはけっこう厳しいものの、金曜日の午後からお休みをとって茨城県内に前泊して訪れることにした。

14:23 新橋−水戸 1193M
新橋駅烏森口から改札内へ。上野東京ラインが開通して常磐線方面へも自由席グリーン車を通しで購入できるのがうれしい。上野駅で妻と合流。上野駅ナカの「ハミングカフェ バイ プレミーコロミィ」でホットコーヒーを購入してくれてた。藤沢のカフェアロマで買ってきたクッキーと一緒にいただく。柏を出るあたりまでは線形が悪いのか、やたら揺れて落ち着かなかったが、そこから先は結構快適。

16:53 水戸−日立 565M
水戸駅5番線に到着、向かいの4番線ホームに入線してきた、いわき方面からやってきた折り返しの列車に乗車。水戸から日立までもわりと時間が掛かるのな。なんとなく雲行きが悪いのか、日没が早まっているのか、空は既に暗くなりかけてきた。

まあ、なんとか日没前に日立に到着。エスカレーターもエレベーターも日立製ですわ。

妻が駅直結のカフェ「シーバーズカフェ」で夕食にしたいというので、日立にやってきたのだが、ホームに降り立った瞬間から磯の香りというか、海がすぐそばにある気配がただよってくる。ガラス張りのおしゃれな駅舎の海側に、駅舎と一続きのカフェスペースが見える。ワクワクしながらカフェの入口までやってきたのだが、あれ? 貸し切りって書いてあるで。

・・・ということで、残念ながら、本日の夕方は一般客は利用できないようで、しょんぼりしながら引き下がることに。ショボーン。

とりあえず、本日宿泊予定のホテルにチェックインすることにする。駅前出てすぐの所にある、「東横イン日立駅前」に入る。なんか、日立製作所関連で働いてるおっちゃんたちのチェックインに混ざってフロントにいると、おっちゃんたちの身体に染みこんだタバコの臭いでクラクラしそうになる。

仕事場から直接やってきたので、客室で着替えて夕飯の場所を探すことにする。ホテルの隣にあるイトーヨーカドーを突っ切ったところにあるイタリア料理「ベイカナーズ」にでも出向いてみるか。

雑居ビルの2階にある、隠れ家的な雰囲気の漂う店内。店員さんの口ぶりから察するに、店内は禁煙というわけでもなさそうだが、とりあえず配慮はしてもらって一番窓際のテーブルに通される。食事だけでも良さそうなので安心する。

私は煮込みハンバーグをセットで、妻は単品の豆腐ハンバーグに飲み物を付けて注文。正直なところ、そこまで過大な期待は抱いていなかったが、良い風に予想を裏切ってくれたようで、味とボリュームともに満足ゆくレベル。騒々しい客がいなかったので楽しく食事できたのもよかったかも。

帰り道にイトーヨーカドーの地下の食料品売り場でヨーグルトを購入、ホテルに戻る。お盆休みからのUターン以降、体力的にけっこうしんどかったので、早々と就寝、しようと思ってたら、大阪で起きた事件の犯人逮捕のニュースが伝えられていたため、ついつい見いってしまう。

05:22 日立−水戸 334M
結局、何時頃に寝たのかよく分からない状態で、ボンヤリしつつも起床時間だけはしっかりと。毎日の習慣は怖いな。駅の改札まで妻に見送ってもらい、駅のホームへ下りると、次の列車の行き先表示の横にグリーン車のマークも付いている。ということで、日立から藤沢までのグリーン券情報をsuicaに記録させる。そして水戸までの車内で質素な朝食(ホテルの朝食の時間は6時半からなので、それを待っていると前泊した意味がなくなる)。踵に貼ったハイドロコロイド素材の絆創膏を貼り替えたりする。まだ痛むなあ。。。

06:20 水戸−常陸大子 821D
水戸駅到着、水郡線ホームに移動。常陸太田行き列車が2番ホーム、常陸大子行き列車が1番ホームに並んでいるので、慌てて乗り間違いする人がいるんじゃないかと心配になる。常陸大子行きの列車は途中で中学生の団体を乗せたりしながらも順調に運行し、定刻通りに進む(列車の行き先表示にはワンマン運行と表示されていたが、運転士が研修中のようで、車掌さんが車内で出札業務などを行っていたことも遅延が少なかった理由なんだろうな)。常陸大宮を過ぎたあたりからなにやら天候が怪しくなってくる。雨降らなければ良いんだけどなあ。。。

07:55 大子駅前−蛇穴
常陸大子駅前バス停で蛇穴(じゃけち)行きバスの時刻を確認、土曜は4本、日休は運休か。定刻よりも少し遅れてバスが駅前ロータリーに到着、乗客は私を含めて3人だけ。他の二人は早々に下車してしまい、終点まで向かうのは私一人だけになる。途中からはすれ違い不可能なくらい細い道を通り(対向車に道を譲るためにバスが後戻りしたくらいだ!)、なんとか終点の蛇穴に到着。この時点ですでに山奥って感じで、バス路線がいまだに維持されているのがある意味奇跡のようなな気もする。ちなみに運賃は810円。

バスの運転手さんに見送られて出発する。靴紐を締め直して(バスに乗ってる間は踵が痛くて靴脱いでたのだ)走り出す。うーん、やっぱり足痛いなあ。巨大な鳥居をくぐるとすぐに上り坂が始まる。とりあえず舗装されているのだが、初っ端からけっこう急勾配だ。山頂まで7.2kmという目印。だいたいキロ6分半くらいのペース。しばらく走ってると踵の痛さは感じなくなってくる(っていうか、結構心拍数が上がって足の痛さを考える余裕がなくなってくる)。

4kmくらい葛籠折れの急な坂を登っていくと、なんとなく近道っぽい「旧登山道」という文字が。ちょっとラクしようという気持ちがもたげてきたので、未舗装の山道に踏み入れるが、片方が崖になっている整備の行き届いてない斜面を滑り落ちないようにしながら登る羽目になる。ひー

なんとか舗装された道に戻ってくる。ちょっと走ってまた旧登山道という標識が。ただ、こちらはなんとなく整備済みって感じの雰囲気(土止めなどがしっかりされていて途中の標識もある)。今度こそ近道であることを祈りつつ、足を踏み入れる。なんか、予想に反していきなり下り坂。おお? 未舗装のわりに道がしっかりしてるので、かなり「走れる」感じ。当方トレランは未体験(富士登山競走は走ったことあるが)なれど、なかなか楽しみながら走れる感じだ。

途中、沢にあたる。たぶん、水郡線に沿って流れてる久慈川の源流になってる水の流れだろうな。ちょっと感動。沢を軽いステップで越えて右の道を進む。このあたりからまた上り。途中、スマホのグーグルマップで現在位置を確認するも、GPSの電波は捕捉していても、携帯電話の電波が通じないところなので、いまいち、どのあたりにいるかが把握しづらいな。

とはいえ、標識がしっかりしてるのであまり不安になることもなく日輪寺の駐車場に到着ー いえーぃ! だいたい50分くらいで登ってこれたから、結構良いタイムなのではなかろうか(タイムアタックしてるんじゃないんだし・・・)

駐車場には白い軽乗用車が駐まっていた。多分、お寺の人の車だろうな。コンクリートの階段を上って、手水をつかい、本堂手前の石造りの観音様に合掌。正面にある本堂の扉がちょっとだけ開けてあるのは、人が中にいますっていう合図なんだろう。おそるおそる扉を開けると、奥からお寺の人が出てきた。靴を脱いで本堂に上がらせてもらう。正面のご本尊に合掌。続いて御朱印を頂く。わざわざドライヤーで墨を乾かしてくれるとは。

本堂を出た時点ではまだ10時になっていなかったので、せっかくだから八溝山の山頂まで行ってみることにする。日輪寺駐車場から車道を走り、県道248号線に出てまた上り坂。山頂までの道のりは、まあ言ってみればオマケみたいなものだから、楽して行きたくなって、またもや遊歩道を選択。ほとんど歩きながら山頂付近の歩道道路まで出てきた。鳥居と白馬の木像が。どうやら、山頂に祀られている「八溝嶺神社」らしい(そもそも、山道の入口の所にあった鳥居が、こちらの神社の鳥居らしいのだが)。

神社の拝殿でお参り。かなり霧が濃くなってきているなあ。お城っぽい展望台もあるにはあるんだが、さすがに何も見えないだろうから中に入るのは止めておく。山頂の測量点で記念撮影してるおじさんに声を掛けられたので、せっかくだから標高を表した標識を写真に収めておいた。

さて、後は山を下るだけだ。結構なスピードで下るので途中ですれ違った車の運転手に驚かれる(まだ霧が濃いから向こうは視認しづらいだろうな)。日輪寺から1時間くらいで戻って来た。ある程度の標高まで下りてくると霧が一気に晴れるのと同時にセミの鳴き声が聞こえてきて、下界に戻って来たって感じ。けっこうスピード出して下ってきたから汗だくになっている。蛇穴ちかくの水飲み場で手ぬぐいを濡らして汗を拭く。しばらく蛇穴バス停でバスがやってくるのを待っていたのだが、日なたで暑いし、やることがなくて暇なので、ゆっくりジョギングしながら坂を下り、磯神バス停でまたバスを待つがやっぱり暑い。とりあえず次のバス停まで歩いて(途中、何台かのタクシーに分乗して八溝山方面に向かうお年寄りの団体さんを見掛ける。車を使うにしてもお参りするのに一苦労だろうな)ちょうど良い日陰があったので、この辺でバスが折り返してくるのを待つことにする。

11:34 小田貝−大子駅前
定刻よりも少し遅れてやってきたバスに乗車。持参したサンダルに履き替える。踵はわりと限界に近い。やっぱり終点まで乗客は私だけだった。バス路線が廃止されないことを祈るばかりだ。

12時をちょっとまわって常陸大子駅に戻ってきた。駅から徒歩一分のところにある「玉屋旅館」の前をバスが通りかかったとき、既に行列ができている。ちょっと心配になったが、なんとか本日分のシャモ弁当は売り切れてなかったみたいだ。よかった。基本的に予約無しでお店に行くと、注文を受けてからお弁当を作り始めるようなので、わりと頼んでから時間がかかる(今回は全く急いでなかったので問題無いが、万全を期すならば電話予約が望ましいかな)。

できたてホカホカのシャモ弁当を受け取る。一つ千円。と、ちょうど上手い頃合いに妻が水戸からの列車でやってきた。駅前でお出迎え。バスの待合室横の風が通る日陰のベンチでさっそくお弁当を頂くことにする。大ぶりのお弁当箱に、シャモ、ゴボウ、そぼろ卵がたっぷり載せてある。シャモ肉はグッと噛みしめると肉汁がじんわりしみ出してくるようなしっかりした肉質で、旨味のわりにあっさりしていて、絶品と賞されるのも宜なるかなって感じだ。ご飯にもシャモ肉のタレが絡んで、なんとも言えない美味。美味しいものにありつけると幸せな気持ちになるなあ。

14:01 常陸大子−水戸 9824D (臨時快速風っこ奥久慈清流ライン号)
水戸への帰り道は、トロッコ列車に乗って涼やかな風を楽しもうと全席指定の臨時列車を予約していたのだが、窓のないトロッコ列車は駅に停車中は風も吹かない上、車体自体が熱せられているため、車内は無茶苦茶暑い。予想外の暑さに早くも後悔。しかも定期運行の列車とすれ違ったりしないといけないので、途中駅でもわりと停車するタイミングが長い。せめて9月の終わりくらいに運行してくれないと車内で熱中症になりそうだった。。。

16:31 水戸−上野 440M
水戸駅に到着後、改札内のBECKSに入って冷たい飲み物を注文、身体を冷やす。向かいのNEWDAYSで売られていた駅弁を購入して水戸駅始発の列車に乗り込む。グリーン車の中で涼んでなんとか人心地付く。上野には約2時間で到着。上野駅も暑いなあ。

18:26 上野−藤沢 1589E (12分遅れ)
常磐線の列車が上野止まりだったので、ホームを移動して東海道線直通列車に乗り換え。宇都宮線内で人立ち入りの影響で遅れていた熱海行きの列車がやってくる。ちょっとだけ早く乗り換えができてラッキー。さっそく水戸駅で購入した駅弁の包みを開けて夕飯にする。同じサイズの牛肉弁当と豚肉弁当を購入してたので、仲良く半分こ。個人的には自分が買った方の豚肉弁当の方が好みだったかな? 藤沢に到着したときもすごく蒸し暑かった。トロッコに乗ってグッタリしてしまったので、タクシーで帰宅。金曜日は職場から直接旅行先に向かったので、ずいぶん久しぶりに家に帰ってきた気持ちがするなあ。。。


ということで、7月に果たせなかった日輪寺参拝を成功させてきました。お寺の近辺にレンタカー会社がないので、結局水戸あたりから車に乗っていかないといけないことを考えると、バスで麓までアクセスできるというだけでも有り難かったりします。あと、今回は食事がなかなか充実してて、駅弁比率が高かったもののいずれもおいしく頂けたような気がします。いつもこんな感じでおいしい食事にありつけるとうれしいな。

さて、これで無事「八溝知らずの偽坂東」は返上できたので、あとはマラソン大会の往復その他で札所の近くに出かける用事のついでにお参りしていけば、そのうち、御朱印もたまっていくのではないかと思ったりもします。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
3.0
グルメ
4.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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