2015/08/19 - 2015/08/19
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ペコちゃんさん
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暑い夏のトレッキングは、2,000m級の山が涼しくて最高です。
今回は、日本百名山の「日光白根山」に登って来ました。
栃木県・日光市と群馬県・片品村の境界にある標高2,578mの日光白根山は、関東以北の最高峰・・・深田久弥は「奥白根山」の名前で、 ” この山をよく眺めるには、男体山や皇海山、あるいは武尊山や燧岳、それから東西南北の山々から望んだ時、真に日光群山の盟主にふさわしい威厳と重厚をそなえた山容が得られる ” と紹介しています。
そして、当時は日光側から登る人が大部分で、深田も日光側から登っています。
現在は、群馬県側の丸沼から日光白根山ロープウェーで標高2,000mまで行け、比較的楽に登れるので、私達も群馬県側からの山行です。
写真は、日光白根山の頂上付近の岩山と、その先に丸沼と尾瀬の燧ケ岳を望む景色。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回の参加者は5名なので、車1台で6時に地元を出発。
途中、関越の赤城高原SAで休憩・・・ここは、標高472m。 -
今日も赤城の山々がよく見えます。
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沼田ICで降りて、国道120号線で片品村を通り、丸沼高原を目指します。
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8時半に丸沼高原ロープウェイ乗り場の駐車場に到着・・・ここは標高1,600mなので、高原の爽やかさを感じます。
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丸沼高原は、昭和49年に十條製紙(現・日本製紙)のグループ会社・十條興発(現・日本製紙総合開発)により奥日光丸沼高原スキー場として開業・・・夏は、サマースキー・サマーリュージュやキャンプが楽しめるリゾート施設です。
日光白根山ロープウェイは、ここから乗ります。 -
サマーゲレンデを颯爽と滑るスキーヤーで賑わっています。
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ロープウェイ山頂には「天空の足湯」があるので楽しみです。
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センターハウスで往復券(2,000円)を買ってロープウェイ山麓駅に向かいます。
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全長2,500m、高低差600mを15分でロープウェイ山頂駅まで運んでくれます。
平成10年にこのロープウェーが出来るまでは、菅沼口か湯元口からが登山の中心でした。 -
8人乗りのロープウェイに乗って、周りの景色を楽しみながら、ゆっくり頂上駅まで登って行きます。
” サマースキー、いいね~ ” ・・・でも、九州育ちの私はスキーをしたことがありません。 -
ヨーロッパアルプスを連想するような、綺麗な景色です。
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ロープウェイの窓に貼られた日本百名山の案内シール《燧ケ岳・至仏山・谷川岳・武尊山・草津白根山・四阿山・浅間山》・・・このうち、仲間と登ったのは谷川岳のみ。
9月は至仏山を予定しています・・・頑張らなくっちゃ! -
丸沼高原の北側には、3つの沼(大尻沼・丸沼・菅沼)があり、ロープウェイからも丸沼が見えます。
丸沼ではワカサギ・ニジマス・ヤマメなど、菅沼ではヒメマス・ニジマスの釣りが楽しめます。 -
尾瀬の至仏山が見えてきました。
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そして、燧ケ岳も。
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9時に標高2,000mの山頂駅に着くと、早速、正面に日光白根山のお出迎え・・・特徴のある山頂部分がキレイに見えています。
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山頂駅の周辺はロックガーデンになっており、日光白根山に咲く高山植物が育てられています。
もう少し早い時期だと、シラネアオイ・チングルマ・コマクサなどが見られましたが、今はハクサンフウロ・トリカブトなどが花をつけていました。 -
これが山麓駅に看板があった「天空の足湯」・・・帰りに楽しむことにしました。
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9時10分にスタート。
幟が立つ二荒山神社に進みます。 -
沼田から日光に続く金精道路のそばに、菅沼・丸沼・大尻沼・・・幟旗の所にある案内図を見ると、日光白根山の周辺が分かります。
丸沼は最初は小さな湖でしたが、昭和5年に下流の大尻沼との間に東京電力のダムが造られ水位が28m上昇したので、現在は南北1,200m・東西500mと広くなっています。 -
二荒山神社は、永享元年(1429)白根山頂に白根山神社が祀られたのが始まりで、祭神は大国主命です。
永い年月で社が老朽倒壊してしまったままでしたが、日本製紙が日光二荒山神社から歓請し、平成15年に建立しました。 -
日本製紙は、北海道から九州まで全国400カ所に総面積約9万haの社有林を保有しており、民間では第2位(1位は王子製紙の19万ha)。
その中の一つが日光白根山のある菅沼社有林で、4,915haのうち2,800haが日光国立公園に指定されています。
林に入ると森に関する豆知識などの看板があり、登山道もよく整備されています。 -
神社の横にある鹿よけの門を開けて登山道に入ります・・・ゲートを通過したら、必ず閉めましょう。
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ここから白根山頂までは3.4km・・・2時間半ほどの山行です。
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しばらくは平坦な道が続き、気持ちの良いオオシラビソの森歩きを楽しみます。
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日光白根山は高山植物の宝庫で、この時期はカニコウモリが山全体に群生しています。
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いくつかある登山ルートの中で、今回は座禅山経由山頂コース《山頂駅~血の池地獄~座禅山・火口~白根山頂~お花畑~七色平分岐~山頂駅》を選びました。
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これは不動岩。
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この分岐を左に折れて、血の池地獄に向かいます。
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地図にも乗っている血の池地獄コースは最短ルートからは外れますが、どんな地獄が待っているのか気になります。
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キオンの鮮やかな黄色。
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ハンゴンソウのお花畑を進みます。
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これが血の池地獄。
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名前からは想像できない水溜まりほどの池ですが、6月にはクロサンショオウオの卵が見られるそうです。
今はオタマジャクシがいました。 -
このコースは、しばらくの間急登はなく、軽い登りと強い登りが交互に出てきます。
山麓駅から白根山までの標高差は580mほどですが、なかなか標高を稼げません。 -
血の池地獄から樹林の中を登り、1時間弱で座禅山の火口に来ました。
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後には日光白根山が待っています。
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ハクサンフウロがアチコチに咲いています。
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キジムシロの可憐な花。
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座禅山からの鞍部に下りると・・・
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弥陀ケ池が見えます。
池まで降りて行く人達もいましたが、我々はパス。 -
ここからガレ場の急騰が始まります。
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シラネニンジン・・・日光白根山で最初に採集されたのが名前の由来です。
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近いようでまだまだ先に聳える白根山。
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弥陀ケ池もよく見えるようになりました。
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そして、尾瀬の燧ケ岳や・・・
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至仏山も手が届きそうな距離です。
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仲間がパチパチ写真を撮っているのは・・・
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エメラルドグリーンに輝く五色沼。
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さらに道を登っていきます。
頂上は見えているので、俄然やる気がアップ・・・ただ、このあとの1キロは、かなり急な岩道でした。 -
座禅山火口から40分ほどでハクサンシャクナゲ群落のある森林限界に出ます。
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山頂近くの岩場からは、丸池とその先には燧ケ岳の絶景が見えました。
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私がロープを使って登った岩場を慎重に下りる親子・・・夏休み期間なので親子連れが何組もいました。
岩場の先に見えるのは、弥陀ケ池と菅池。 -
山頂付近の岩場の間から見えるロープウェイ山頂駅。
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白根山は日光火山群のなかで唯一噴火の記録のある火山で、最後の活動は1889年ですが、現在は活動を停止しています。
やはり火山だけあって、山肌もゴツゴツですね。 -
山頂に近づくと、足元は岩や石がゴロゴロのガレ場ですので、石や岩を落とさないように気を付けて一歩一歩進みます。
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ここが山頂かと思ったら、もう少し先です。
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ハンゴンソウが咲く斜面の先には、左から丸沼・菅沼・弥陀ケ池、そして燧ケ岳・・・絵葉書のような眺めです。
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この急な山道を超えると山頂・・・あと、ひと頑張りです。
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夏の終わりを告げるトウヤクリンドウ。
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登り始めて3時間あまり、12時20分に山頂到着!
標高2,578mの山頂は狭い岩場ですが、360度のパノラマです。 -
頂上を少し下りた所で昼食タイム。
中禅寺湖が広がっていますが、男体山は雲に隠れていました。 -
食事をしていると、アゲハチョウのような蝶が飛んできました。
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山頂から少し移動すると、眼下に五色沼が・・・五色沼は本当にエメラルドグリーンに見えます。
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日光白根山の向かいには、こちらも日本百名山の皇海山が。
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13時10分に下山開始・・・帰りは反対側の方から下ります。
少し下りた所には、奥白根神社の祠が。 -
色鮮やかなヤマホタルブクロ。
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ここからは富士山のような砂地の道を下って行きます・・・火山特有の感じですね。
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土と小石が混ざったような道の両脇には、ハンゴンソウの黄色いお花畑が広がっていました。
白い立ち枯れの木々と点在する大きな岩がある眺めは、なかなか迫力があります。 -
イワシャジン。
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エゾリンドウ。
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カニコウモリと・・・
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ハンゴンソウで山は覆い尽されている感じです。
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地獄ナギ・・・崩れた谷筋を「ナギ」と呼ぶそうです。
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大日如来が祀られています。
案内板によると、《山岳修験の中心には大日如来があり、ここ白根山でも同様に大日如来を中心として諸仏諸尊が祀られ、古来から ” 道 ” を極める人々が修行研鑚の場所となって来ました》とあります。 -
イチヤクソウ。
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ヤマハハコ。
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15時過ぎに山麓駅に到着。
左側から登り右側から下りて来た日光白根山の姿が美しく雄大に見えます。 -
最後は「天空の足湯」で今日の疲れを癒しましょう・・・この足湯は丸沼高原涼水を源水として沸かしたもので、温度もちょうど良くて快適。
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帰る途中、尾瀬市場・利根町本店・農産物直売所で安くて美味しいトウモロコシ・トマト・カボチャをお土産に。
次の百名山を目指して楽しみは続きます。
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