2015/08/15 - 2015/08/22
46位(同エリア194件中)
108JETさん
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香港経由でパリからシャンパーニュ地方の中心都市ランスへ。旅行も滞在2日目の午後に突入。相変わらず行き当たりばったりの無計画な旅行、同行者の顔色も見ながらのダラダラ旅。同行者とは、「食べること」では興味が共通しているが、むこうは大の甘党、私は酒飲み系、と好みが分かれる。この後、どんな旅になるものやら。お時間のある方、いましばらくお付き合いください。
- 旅行の満足度
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
お土産、、、気になる向きにとっては海外旅行の頭痛の種。今や、日本で入手不可能な手頃なお菓子などは皆無。同行者も職場などへのお土産に苦労しているよう。まあ気は心、結局、ランスの鉄板、Fossierでの調達に決定。月曜日は午後2時からの営業。閑散とした街なかを店に向かう。
独特なピンクの店構え。手頃な値段のクッキー類が並ぶ。
私は、と言えば、友達少ないしなあ。。。 -
このような内容の買い物。小分けになった(日本人の求めるお土産の形態)はなかなか無い。そのような中での選択。
店のマダムに「日本人がよく来るでしょう?」と聞いたら、「そりゃあ、たくさん来ますよ」。想定通りの返答。 -
昼がやや重い食事だったのと、歩き疲れたのとで、夕食はホテルの部屋で、惣菜やチーズ、ワインなどで済ます。
人参のサラダやシコンなど、野菜も適宜食べることに。あとは生ハムやチーズなど、定番の保存食。これはこれで美味しいし、フランスでの生活経験のない同行者は満足した様子。ゴミは出るし、片付けなどは面倒だが、一人旅でも、何回かはこんな食事ですませ、早めに寝ることが多い。お腹も膨れて、あとはシャワーと寝るだけ。部屋の空間が広く、テーブルも大きめなので、部屋食に不便はない。 -
ランス滞在3日目。特に昼間は予定もなく、相変わらずの場当たり的な旅行。同行者が、「街のパン屋で買い物したい」、と望むので、早朝から出かけることに。
平日朝のパン屋は気ぜわしい。朝食、一日のパンの調達に訪れるお客さんも多く、店員はキビキビ動くが、問いかけられる言葉も早口で、答えるのに窮する。
日本のフランスパンは本当に美味しくなり、我々日本人にとっては、下手なフランス地元のパンより美味しく感じられる今日このごろ、だが、これも小麦粉の強い薫りを残すフランスのパンとはやや異なる道。 -
朝食その他で食べるために、いくつか購入。ホテルで遅めの朝食。朝イチで一歩きしたせいか、空腹感がつのり、かなりのペースで食べてしまう。
クロワッサンと全粒粉のバゲット、レーズンロールとりんごパイが並んだ。 -
昼ごはんも、朝買ったパンと、スーパーで購入したチーズ、スモークサーモンなどでサンドイッチを作り食す。ビールが乾燥した喉に嬉しい。
夜まで長いが、ひとまず休憩することに。 -
微かに雨が降ったり、気温も20度を越えず、寒々しい天候。先週、30度以上だったようだが、急変する気象条件は、夏のヨーロッパでは常々あること。室内外、時間により寒暖の激しいのも調整が難しい。
写真は国鉄ランス駅。ホテルから徒歩数分。
明日は、ここからパリ東駅行きのTGVで出発。旅行もほぼ半分が終わる。 -
今日の夕食はLe Millénaire。
ランス地域で3軒あるミシュラン星付きの店の一つ。1つ星ではあるが、古い店で、シェフが変わりながら星を維持している。
最近のミシュランガイド(赤本)は全く当てにならず、日本版は論外として、足元のフランス版も星の数は全くあてにならないと思った方がいい。最大の問題は、伝統的なフランス料理ではなかなか差が出なくなってきた中、「新規性」を大きく評価し、見た目や創造性を重視したことが悪い方向に行っている。見た目が派手で、軽く、「他にはない」ことを探し出し、レストランもそれに追従した結果、お客の満足度、コストパフフォーマンスは全く考慮されていない。
おまかせコースや小皿(多皿)、伝統的なソースよりもフルーツや香辛料を変に効かせた店が登り上がってきている。甚だしきは、日本料理の悪いところを取り入れており(今回のLe Millénaireも山葵を使ったりする皿がある、しかも粉山葵だろう)、逆に巡り巡って和食の堕落につながっている面さえある。
Le Millénaireも、かつてよりア・ラ・カルトの品数・選択肢が減り、多皿のおまかせコースが前面に出ている。
さて、今回は慣れない同行者もいることもあり、事前の予習は不可避。ネットで公開されているメニューを見て、内容を想像し、ある程度頼むものを決めておく。で、今回は、おすすめコースを敢えて選ばず、ア・ラ・カルトで「賭けに出る」ことにする。 -
画像は付け出しのガスパチョ。酸味の強い、ワインとの相性は疑問な品。食前酒にシャンパンを頼み、ワインリストを見ると、地元シャンパンの値付けが割安なことに気づく、というか、他の地域のワインが不当に高い。
ガスパチョも含め、おまかせコースなどは特に、シャンパン以外の相性が悪そうな品揃え。要は、シャンパンとの組み合わせに絞って、創作系コース、伝統的なア・ラ・カルトを組み立て直したフシがある。だとすると、評価は分かれるところ。ランスの店がシャンパン中心にメニューを作ったことの良否が問われる。
個人的には、シャンパン以外の好みを持つ人もあるだろうし、実際周りのお客さんも、赤白のワインを頼んでいる向きも多かった。かつて、シャンパン以外の酒の選択も受け入れる懐の深いメニューを持っていたのに、敢えて捨ててしまったのはいかにも残念。 -
で、オードブルはフォアグラのテリーヌ。ワインは、ロトシールドブランドのシャンパンのボトルを頼む。店の思惑にハマってしまっているのではないか、とやや不安がよぎる。
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同行者のオードブルは、フォアグラのポワレ。生のフォアグラに火を入れたもの。私のものも含め、比較的伝統的なしつらえ。本人は、大いに満足した様子。私のテリーヌも、オーソドックスなある意味好ましいもの。
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私のメインは、リ・ド・ヴォー(仔牛の胸腺)のローストとグリーンピースのベーコン煮を合わせたもの。見た目よりは重厚できちんと適度に火入されており、香ばしさとソースの旨味を残した、これもなかなかのもの。シャンパンとの相性は悪くない。塩がやや強いのも、酒が進む。
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同行者はヒラメ(Turbot)の切り身を焼いて、クリーム系のソースを合わせたもの。貝類を使った旨味が強めの野菜の付け合せとソースを使い、これも見た目より重厚な品。同行者は余り酒が強くないが、シャンパンが進む、美味しいとの好評価。
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デザートは、私はシャーベットとフルーツサラダ。
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同行者はクレーム・ブリュレ。
グランメゾンでのデザートの選択としては平凡かもしれないが、直感的に「食べたい」と双方が思った注文なのでお許し願いたい。お味は見た目通り。失敗のない選択。 -
コーヒーで一息入れてお勘定。
添え菓子に、日本でもブームになったカヌレ(ボルドーのお菓子)が出てきたのはご愛嬌。同行者は、これが好きなので、私の分と2個食す。
さて、総評。
少なくともア・ラ・カルトは、ソースをうまく使い火入れもきちんとした香ばしい風味を感じさせる、ぎりぎり伝統的なフランス料理の良さを残したもの。方々、ミシュランなどの表面的な評価を意識した「工夫」をしている。ミシュランの目線と逆の意味で1つ星は妥当なところ。シャンパンとの相性を意識した点も、評価はわかれるだろうが、この店の個性、として許容できる。少なくとも奇をてらった、後味の悪さはない。
但し、コストパフォーマンスはやや疑問符が付く。支払い総額はフランス地方都市のグランメゾン(私の勝手なジャンル設定ですが)としては標準的だし、シャンパンの値付けも悪くないが、料理のポーションはやや小さいし、シャンパンの産地だから許されるメニュー構成、ア・ラ・カルトの選択肢も少ない。要は、内容の割に支払額が大きい、ということ。もう少しア・ラ・カルト料理の選択肢を増やし(かつてのこの店の良い所を思い出し)、客単価を下げるかポーションを増やせば結構いい店になると思う。したがって、食べてはいないが、おまかせコースは昼限定、といったやや特殊な位置づけと捉えるしかなかろう。ア・ラ・カルトと見比べると、特に最も高い94ユーロの日替わりメニューは店の思惑、都合があからさまに見える。
ただ、2人とも、満足して店を出たことは事実としてここに書き残します。やはり一人旅と違い、会話は食事を美味しくするし、お互いが注文した品を見ると視野が広がる。理屈の外にある調味料。
あと、フランス語は必須。もちろん英語が通じるが、英語で会話するお客への店員の態度の変化があからさまに見て取れる。今日はフランス語で通したが(同行者は直接会話せず)、ここは今の時代、改善を望みたい。この店のだれもこの旅行記を読むことはないでしょうが。 -
今日はランス滞在の最終日。昼前発でパリに向かう。
朝早く目がさめたので、近くにある屋内マルシェに行くことにする。
途中、第一次大戦の戦没者を慰霊する碑の前を通る。第一次大戦は飛行機による戦闘が実用化された初の戦争。ロンドン爆撃はよく資料に出てくるが、ランスの話は例によって乏しい。前面に第2次世界大戦戦勝70週年を示す花文字が添えられた。
ただ、よく調べてみると、爆撃よりも砲撃による被害のほうが大きかったようだ。当時の爆撃機では、限界が見えている、とは思っていたのだが。 -
で、マルシェ到着。。。
本日(水曜日)は開館、のはずが。。。開いてはいるが、売り手は青果類を扱う2軒ほど。夏休みなので、もしかしたら、と思ったが、見事外してしまった。しかたがありませんです、はい。 -
パリ東駅行きのTGVにのる。一時間ほどの行程。
何回か訪問したことはあるが、また来たい、穏やかな街でした。
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