71年前の戦場へトラック諸島でDIVE！～特設給油船 宝洋丸(HOYO MARU)～

2015/01/10 - 2015/01/10

5日～12日までトラック諸島で計16本潜ってきました。
10日の2本目は、特設給油船 宝洋丸。
1936年(昭和11年)11月5日に竣工した排水量8691㌧ 全長145m、日本タンカー株式会社のタンカー。
1940年(昭和15年)4月15日に日東汽船に傭船され、さらに12月に日本海軍に徴用され特設給油船として太平洋戦争に突入。
第四艦隊に所属しトラック基地を拠点に給油活動に従事。
1943年(昭和18年)11月6日トラックからシンガポールに向けて航行中に潜水艦ハドックの魚雷攻撃を受け大破し曳航されてトラックに入港。
修理を完了しないまま1944年(昭和19年)2月17日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母エンタープライズ及びヨークタウンの艦載機の攻撃を受け17日に秋島北方水深30mの海域で転覆状態で沈没。
積荷が無いので喫水が上がり、そこに魚雷が短時間のうちに複数命中したことにより急激に傾き完全に転覆したものと思われます。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

宝洋丸の説明用ボード。

ありし日の宝洋丸。

ポイント名 宝洋丸。
平均水深15.7ｍ Max28.0ｍ 透明度Max12m 水温29.4℃
12?タンク背負っての42分のダイビング。
水深12ｍで転覆した船底に到着、一面ハードコーラルに覆われていて一見沈船と分かりません。

船尾へ移動中。

船尾の曲線を視認して沈船にダイビング中と認識。

スクリューの羽根の部分。

魚雷命中の破孔から機械室に進入。

散乱した機械室内。

太いパイプはスクリューを回転させるシャフト部分と思われます。

魚雷は複数本命中したらしく、あちこちに破孔があり光が差込んでいます。

機械室内の電気系統のBOX

機械室内を前部側へ移動。

何の機器でしょうか？

暗闇を進みます。

メーター類。

暗闇の中で原形を留める配電盤。

電気系統の機器類。

ここにも魚雷が命中したらしくグシャグシャに破壊されています。

破孔から一度船外に出ます。

前部側へ進みます。

配膳用の容器でしょうか？

転覆した船体は写真の部分で破断しています。

破断した部分からまた船内へ。

原形を留めるラッタル。

グシャグシャでどの部分か分かりません。

海底に転がるパイプ類。

船外に出ます。

船首へ。

岩山みたいに見える船首に到着。

浮上して船底部分を進みます。

ボート下まで戻ります。
前部側はかなり濁っています。

先ほどの船体の切断面。
１ｍ程段差が確認できます。

そろそろ浮上です。
さらば、宝洋丸。