2015/06/28 - 2015/06/28
211位(同エリア587件中)
naoさん
奈良県宇陀市菟田野(うたの)古市場は、かつての伊勢本街道と和歌山街道(伊勢南街道)を結ぶ道筋に位置し、伊勢や熊野の海産物を奈良へ搬送する中継地として賑わったところです。
中世以来、宇太水分神社の門前町として発達した古市場は、軒を連ねる家々のあいだで市が開かれていたことから、当初は単に「市場」と称していたようですが、慶長4年(1599年)、宇陀松山藩の成立とともに近郷の商業機能が城下町へ集められたことに伴い、「古市場」と改められたと云われています。
この様に、商業機能が城下町へ移されたものの、商業地としての古市場の地位は損なわれることなく、明治以降も、特に宇陀郡や吉野郡の木材が集散する在郷町として発展してきました。
国道166号線に沿って、古市場から松井にかけて緩やかに弧を描くように延びる旧道には、宇陀松山の城下町に匹敵する、切妻屋根の平入り、中2階建ての重厚で大規模な町家が数多く軒を連ねており、江戸時代そのままの姿を留める町並みを見ることができます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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菟田野古市場へやってきました。
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では、菟田野古市場の町並みを西から東に向かって歩きます。
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この鬼瓦には、どんな意味があるんでしょうか・・・。
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先ほどの鬼瓦のある町家ですが、その他にもいろんな種類の鬼瓦が付いています。
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風情のある町家が向かい合って建っています。
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町並みの北側は、四角い虫籠窓のある町家で・・・
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南側はほぼ全面的にガラス戸の入った町家です。
整然と並ぶ、すりガラスの丸い透明の模様が面白いですね。 -
町並みの中でひときわ目を引く、宇太水分神社の朱塗りの鳥居の前に鎮座する阿形の狛犬と・・・
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吽形の狛犬。
ちなみに、菟田野古市場は宇太水分神社の門前町として発達しました。 -
この神社は、農業の根幹をなす「水」を司る、五穀豊穣の神として崇められています。
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境内には、幹が途中で二股に分かれている樹形から、夫婦になぞらえて「夫婦杉」と呼ばれる杉の巨木があります。
この夫婦杉には、夫婦円満や子孫繁栄を願う人々が訪れています。 -
旧菟田野町の汚水枡の蓋がありました。
町の木スギ、町の花アジサイ、町の鳥メジロをモチーフに、一体の模様としてデザインされ、周りに「UTANO OSUI」の文字が配置されています。 -
「丸に十の字」の、かわいい虫籠窓のある町家があります。
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この珍しい虫籠窓は、ご主人のこだわりなんでしょうね・・・。
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そんなこだわりのある町家には、煙出しの腰屋根も備えておられます。
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煙出しの腰屋根はこちらの町家にもありました。
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こちらの建物は、天理教から派生し・・・
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大阪に本拠を置く宗教団体の宇陀支部です。
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これだけ間口の広い町家になると、道幅が狭いので正面から全景を納めることは困難ですね。
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こちらの町家は大屋根が2段に架けられています。
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灰色の漆喰が塗られた町家の2階には、間隔の広い格子窓が付いています。
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東側の町並みと・・・
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振り返って、西側の町並みです。
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この町家の玄関には、潜り戸のついた大きな引き戸がはめ込まれています。
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緩やかに湾曲するこの辺りの町並みには・・・
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風情ある町家が連なっています。
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そこそこ間口の広い町家なのに・・・
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ほんの申し訳程度の、小さな虫籠窓がつけられています。
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1階の金属板葺きの庇を、とても頑丈な持ち送りが支えています。
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1階部分が、あっさりとした造りに改修されています。
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2階の窓手すりが、手の込んだ良い仕事がされています。
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「地蔵の辻」の交差点で、国道166号線が町並みとクロスしています。
見えているのは国道の西側の町並みです。 -
ここからは国道の東側の町並みです。
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珍しく妻入りの町家があります。
普段使いの玄関の左手には、式台の付いた格式の高い玄関がしつらえられています。
かつては、改まった行事の際などに使われていたんでしょうね。 -
外壁に焼き杉板を張った土蔵。
鉄製の防火扉を閉めて、万全の備えです。 -
丸い小窓がお洒落な町家です。
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壮観な千本格子のある町家です。
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こちらの町家と・・・
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こちらの町家は、格子のデザインに工夫のあとが見られます。
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こちらの町家の小屋裏換気口は、白漆喰で縁取られた扇形をしています。
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入母屋屋根と切妻屋根が組み合わされた町家。
雨仕舞いが難しそうです。 -
こちらは木材商の倉庫です。
かつて、この町の発展を支えた木材商が、今も営々と続いているようです。 -
2階の外壁に刷毛目の模様が見られます。
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古市場の西側の町並みです。
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この町家は2階の角部屋だけ改修したようですね・・・。
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大屋根に段差を付けた町家。
屋根が低い方には、虫籠窓が付いています。 -
戸袋が下見板張りでしつらえられています。
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右側の袖卯建には漆喰が塗られているのに、左側は木材でできています。
防火上、大丈夫なんでしょうか・・・。 -
1階の屋根の上では、鍾馗様が厄が来ないように睨みを利かせています。
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黒漆喰の壁に、白漆喰で縁取られた虫籠窓が映えています。
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ピッタリ雨戸が閉められた町家。
ひょっとしたら空家なのかもしれません・・・。 -
この戸袋の幅は、通常の1.5倍はありそうです。
それだけ雨戸の幅が大きいと云うことですね。 -
2階窓の束の足元の漆喰細工が、中々お茶目で面白いですね。
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前庭に植樹を施した町家では、ザクロの花が満開です。
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妻側にも虫籠窓がしつらえられています。
さて、この辺りが町並みの東端になるので、ここから引き返します。 -
新しい宇陀市の市章が入った汚水枡の蓋。
最近設置されたんでしょうね・・・。 -
風情のある町家では、散髪屋さんのサインポールが遠慮がちに回っています。
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宇陀松山の影に隠れて、ほとんど知られることの無い菟田野古市場ですが、緩やかに弧を描くように延びる旧街道には、中2階建ての重厚で大規模な町家が数多く軒を連ねており、宇陀松山に匹敵する、江戸時代そのままの姿を留める町並みを見ることができました。
では、このあたりで家路につきます。
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