2015/08/13 - 2015/08/13
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josanさん
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今日はピムの父方の、お婆ちゃんのお葬式です。
隣村に住む、ピムの父方のお婆ちゃんは、今年94歳に成る
村1番の長老の方でした。
お婆ちゃんはタイ人としてはとても長生きで、平均寿命を10
歳以上も上回り、とても健康なタイの女性でした。
御子さんも9人(男5人女4人)も居て、村でも1番子沢山なお
母さんでした。
ではウトン地方の田舎の村の、盛大なお葬式をご覧下さい。
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タイの仏教は小乗仏教と言う、仏教本来の教えを守る古い仏教です。
そして小乗仏教では輪廻転生を信じているので、我々日本の仏教の
大乗仏教と違い、自分達は生れ変るので自分のお墓は作りません。 -
タイの仏教の習慣では、親が亡くなると家の男の子が1週間、仏門に入
る習慣が現在でも有ります。
ですので今回お婆ちゃんの、9人の子供の家族からそれぞれ男性が1人
、仏門に入る様に成り9人が髪を剃り出家しました。 -
彼らはこれから1週間は僧侶と同じ生活をするので、衣類は法衣以外は身
に付ける事は許されません。
小乗仏教では僧侶になれば服は法衣以外は着れずに、日本の僧侶と違い
死ぬまで、法衣を脱ぐ事は許されません。 -
そして彼らは出家してお寺で生活するので、小乗仏教の10戒を守り生
活します。
タイでは小乗仏教の在家信者達は、普段から小乗仏教の5戒を守り生
きて居ます。 -
僧侶達と1般人と1番違う所は、食事の違いです。
僧侶達は仏教の開祖の仏陀の教えを守り、食事は午前中しか出来ません。 -
仏陀は「僧侶は乞食であれ!。」と教え、食事も托鉢で頂いた食べ物意外
は食べない様に、着る物もタンブンで頂いた法衣以外は着れません。
そして朝の托鉢の時は僧侶達は、履物を履く事は許されず、毎朝裸足で托
鉢を行うのが、教義により決まって居ます。 -
タイの僧侶は日本の僧侶とは違い、お酒も飲めず結婚する事さえも許
されては居ません。
タイの僧侶達は常に、小乗仏教の厳しい227の戒律を守り、厳しい生
活を行い生きて居ますので、タイでは僧侶は尊敬されて居るのです。 -
しかしタイの庶民は賭け事が大好きで、お葬式の時は無礼講で博打も
、この時ばかりは警察が逮捕しないので、お葬式の家の中ではみんな
で朝から晩まで博打を楽しんで居ます。(笑)
「JOSAN写真はダメだよ!」と親戚のオヤジが笑いながら叫んで居ます。 -
なんと葬儀の委員達も棺の後ろで、博打を始めました〜。(笑)
普段は村でも博打で警察に捕まると、2000バーツも取られるので
今日はみんな博打に夢中です。(マジ) -
タイではお葬式は悲しい儀式では無いのです、タイ人は輪廻転生を信
じて居るので、今日は故人の新しい来世の門出の祝いなのです。
ですので泣いて居る人は居ません、みんな笑顔で喜んで居ます。 -
嫁の妹の3女のポーンと4女のモンです、2人ともお婆ちゃんに可愛がら
れて居たので、ニコニコしてお寺へのパレードの先頭に参加します。(笑)
亡くなったお婆ちゃんは、生前良くタンブンを積んでいたので、より良い来
世が送れると思い居ま〜す。(祝) -
さて棺をトラックに積んで、これからお寺まで2kmパレードです。(祝)
もちろんタイの音楽を鳴らしながら、みんなで笑顔でパレードに参加して
行きます。 -
ー応お葬式ですので、身内の服装は黒が基本です。
でも喪服でなければダメと言う、堅苦しい事は有りません黒ぽい服なら
、全然問題ありません、嫁も姉妹も普段着の黒い服です。 -
お寺へのパレードの先頭は遺影を持った、お婆ちゃんの長男の孫娘
のアイちゃんです。
このお婆ちゃんは大変な美人で、この地方でも有名な女性でした。 -
お葬式のパレードの先頭は、今回出家した9人の親戚の男達です。
彼らは全員昨日髪や眉毛を剃り、初めての法衣を着て歩き辛そうです。(笑) -
パレードではアイちゃんの後から、家の3姉妹が歩いて居ます。
しばらく雨季の為毎日酷い雨降りでしたが、今日は晴天でとてもパレード
には良い天気で〜す。(祝) -
タイではタンブン(徳を積む)は、産まれた時から死ぬ時まで積立貯金の
様に、積立てられてその量により、より良い来世が保障されると教えられ
て居ます。
ですのでお年寄は真面目にタンブンをすれば、若い人よりもタンブンの量
が多いので、良い来世が迎えられると信じられて居ます。 -
そしてタイらしくタンブンのお金の出所は問わず、ヤクザでもマフィアで
もお金の出所を問わ無いので、みんなも良くタンブンするそうですよ。(マジ)
パレードもそろそろお寺に着く様です、今日は暑いのでみんな疲れました。 -
お葬式では焼き場の建物の周りを、みんなで時計回りの逆周りで3周します。
普段のタンブン祭り等では、祈祷堂の回りをみんなで時計回りに3周するので
、お葬式だけ逆周りに成るので〜す。(マジ) -
普段タイ人は歩く事を嫌います、ポケットに10バーツしか無くても、僅か
4〜500mの距離を全財産の、10バーツを使いバスに乗るのです。(マジ)
私が村で早朝散歩をすると、出会うみんなが必ずこう言います「JOSAN
バイクが壊れたの?」(笑) -
タイでは何処にもお墓が無いので、日本の様にお墓参りの習慣が有りません。
タイで珠にお墓を見ますがそれは華僑の連中のお墓です、華僑の連中は日本と
同じ大乗仏教徒ですので、自分達はタイで中国寺を建てお墓を作るのです。 -
お墓が無いので遺骨を納める所がないので、海や川に散骨しない人は、お
寺の外壁の所にビンにお骨を入れて置いておきます。
タイでは亡くなった人の魂は新しい来世を歩んで居るので、抜け殻のお骨は
重要では無いので、簡単なお菓子のビンにお骨を入れて居るのです。 -
今回のお葬式には58人の僧侶が参加しました、余裕が有れば死んだ人の
年齢と同じ数の僧侶を呼び、お経を挙げて貰う家庭も有ります。
しかし日本ではマジで考えられない僧侶の数ですね!、最初にタイでお葬式
に出た時は、その僧侶の数の多さに私は驚きました。 -
勿論僧侶達に渡すお礼のお金も、大勢ですので大変な金額に成ります、そし
てお葬式にも大金が掛かるんで、みなさん葬儀の共済組合の様な組織に入り
、以前から積立金を払って居るようです。
そして葬式の時に家で出す料理などにも、膨大な費用が掛かるので子供達は
全て、分担して払いますので兄弟が多いと助かります。 -
これは葬儀の最後に参列者達に投げる、お賽銭のお捻りです。
中身は1バーツのコインで、昨夜女衆がみんなで手作業で作りました。 -
僧侶達のお経は故人が、荼毘に付されて居る間の1時間ほど続きます。
ウドン県内の色々なお寺から僧侶達が集まり、葬儀に参加して頂きました。 -
今回の葬儀は参列者が多くて、外にも座って居た程です。
やはり故人の子供の、9人兄弟の親戚は物凄い数ですね〜。 -
此方は参加して頂いた僧侶達に渡す、法衣のタンブンコーナーです。
僧侶はタンブンされた法衣しか、身に着けられないので自分で、法衣を買う
事は出来ません。 -
葬儀の最後には、今日出家した親戚の男達への、僧侶に依るお寺での決り
事の説明会です。
親戚の男達の中には既に「−時僧制度」で、お寺での生活を知る者も居ます
が、殆どの者は始めての事だらけで辛いでしょうね〜。(笑)
(終)
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